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銀の鳥籠Ⅰ ルイ&サクヤ編
163 浄化
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ルイは銀の鳥籠と銀の蓋の瓶をどこかに移動させた。まあ、寮の部屋に魔法で移動させたんだとは思うんだけどさ。ベニにオレの魔力を喰べるのを止めてもらう。すると、暗い空気がサアッと明るい正常なものに変化する。確かにオレがいる場所は浄化されるみたいだけど、歩き回るっていうのはさすがにキツイよな。この建物。地下が一階だけじゃねえし。地上部も三階はあった気がする。
一旦、建物の外に出て、辺りを見渡した。屋敷とその敷地。周りを囲むように存在する、鬱蒼とした森。鍵付きで結界内に押し込めていたにも関わらず、外にまで影響を及ぼしてるし。あの卵の魔法使い、どんだけ力を溜め込んでたんだよ。そいつをただ、怒りだけで抵抗もさせずに捕獲したルイって。
「どうするの?」
「まず、この、陰鬱な空気が途切れる場所まで後退する」
オレはそう言うと、さっさと歩き出した。みんなが慌てて付いて来る。
「サクヤ?」
「中心地にいたら、魔力がいくらあっても足りなくなんだよ!」
土地自体がオレの魔力を奪おうと働くんだって。ベニに喰べるのを止めてもらってはっきり分かったけどさ。もう、水でも飲むように吸収されてる気がする。ルイも気が付いてるだろう?! オレが魔力を奪ってんだからさ。
卵の魔法使いが捕らわれて、この土地に供給されていた力がなくなったからだと思うけどさ。
「やっぱり、勘違いじゃなかったの?」
コウガも小さく溜め息。
なんとか変な影響がある場所から離れた。結構範囲が広いよな。
「キュウ」
「どうせ返す気はねぇんだろ?」
「キュウキュ」
「消化したって」
ベニの言葉にグッタリだ。
「ルイ」
「なに?」
「魔力をもらうからな」
「それは構わないけど」
あれ? ルイは魔力が奪われてないのか?
「私の場合、サクヤがいつも奪うから、分からないね」
「ああ、俺もコウガに供給してるから分からないのか」
ルイの後にリッカも一言。……オレとコウガが分かったのは、いつも奪う側だったからか。納得だ。
『変な磁場ができてるな』
ウィルの爺ちゃんがさっきまでいた場所に視線? を向けてる。
「とりあえず、やってみる」
小さく息を吐き出して、気持ちを落ち着ける。呪文はルイの中にある。かなり複雑だけど、禁呪ではないと思う。ただ、当分は誰も住めねぇだろうな。浄化したあと、土地の力そのものがなくなると思うんだ。精霊の姿が本当にない。ないっていうより、土地に吸収されたんだろうな。まるで、底なし沼だ。
ゆっくり呪文を紡ぐ。俺の足元に魔法陣が現れて、目の前の土地にも巨大な魔法陣が出現する。屋敷を中心に放射状に広がる光の魔方陣だ。ウィルの爺ちゃんもさすがに驚いたようにオレを凝視してるみてぇ。見えねぇけどな!
結構魔力が奪われるな。クラクラするしさ。なんとか呪文を唱え終えると、激しい光を伴って、なにかが霧散した。光が治ると、何事もなかったかのように現れた森と屋敷。でも、なにもない。そんな感じだ。屋敷の中に無数の魂の波動を感じはするけど。土地そのものになにも宿ってねぇ。
ウィルの爺ちゃんが屋敷の中に戻って行って、少し時間が流れると無数の魂が空に向かって上昇していった。ちゃんと、本来の場所に導いてもらえたんだよな。
「あとはリッカの仕事だよ」
ルイがそう話を振る。
「分かってる。また、一時的に結界を張っておく。この土地は危険だ」
なにもない場所は確かに危険だけどさ。精霊が戻ってこない限り、元には戻んねぇんだろうな。仕方ないんだろうけどさ。
一旦、建物の外に出て、辺りを見渡した。屋敷とその敷地。周りを囲むように存在する、鬱蒼とした森。鍵付きで結界内に押し込めていたにも関わらず、外にまで影響を及ぼしてるし。あの卵の魔法使い、どんだけ力を溜め込んでたんだよ。そいつをただ、怒りだけで抵抗もさせずに捕獲したルイって。
「どうするの?」
「まず、この、陰鬱な空気が途切れる場所まで後退する」
オレはそう言うと、さっさと歩き出した。みんなが慌てて付いて来る。
「サクヤ?」
「中心地にいたら、魔力がいくらあっても足りなくなんだよ!」
土地自体がオレの魔力を奪おうと働くんだって。ベニに喰べるのを止めてもらってはっきり分かったけどさ。もう、水でも飲むように吸収されてる気がする。ルイも気が付いてるだろう?! オレが魔力を奪ってんだからさ。
卵の魔法使いが捕らわれて、この土地に供給されていた力がなくなったからだと思うけどさ。
「やっぱり、勘違いじゃなかったの?」
コウガも小さく溜め息。
なんとか変な影響がある場所から離れた。結構範囲が広いよな。
「キュウ」
「どうせ返す気はねぇんだろ?」
「キュウキュ」
「消化したって」
ベニの言葉にグッタリだ。
「ルイ」
「なに?」
「魔力をもらうからな」
「それは構わないけど」
あれ? ルイは魔力が奪われてないのか?
「私の場合、サクヤがいつも奪うから、分からないね」
「ああ、俺もコウガに供給してるから分からないのか」
ルイの後にリッカも一言。……オレとコウガが分かったのは、いつも奪う側だったからか。納得だ。
『変な磁場ができてるな』
ウィルの爺ちゃんがさっきまでいた場所に視線? を向けてる。
「とりあえず、やってみる」
小さく息を吐き出して、気持ちを落ち着ける。呪文はルイの中にある。かなり複雑だけど、禁呪ではないと思う。ただ、当分は誰も住めねぇだろうな。浄化したあと、土地の力そのものがなくなると思うんだ。精霊の姿が本当にない。ないっていうより、土地に吸収されたんだろうな。まるで、底なし沼だ。
ゆっくり呪文を紡ぐ。俺の足元に魔法陣が現れて、目の前の土地にも巨大な魔法陣が出現する。屋敷を中心に放射状に広がる光の魔方陣だ。ウィルの爺ちゃんもさすがに驚いたようにオレを凝視してるみてぇ。見えねぇけどな!
結構魔力が奪われるな。クラクラするしさ。なんとか呪文を唱え終えると、激しい光を伴って、なにかが霧散した。光が治ると、何事もなかったかのように現れた森と屋敷。でも、なにもない。そんな感じだ。屋敷の中に無数の魂の波動を感じはするけど。土地そのものになにも宿ってねぇ。
ウィルの爺ちゃんが屋敷の中に戻って行って、少し時間が流れると無数の魂が空に向かって上昇していった。ちゃんと、本来の場所に導いてもらえたんだよな。
「あとはリッカの仕事だよ」
ルイがそう話を振る。
「分かってる。また、一時的に結界を張っておく。この土地は危険だ」
なにもない場所は確かに危険だけどさ。精霊が戻ってこない限り、元には戻んねぇんだろうな。仕方ないんだろうけどさ。
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