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銀の鳥籠Ⅰ ルイ&サクヤ編
176 いらないお節介
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「これはなんなの?」
キス云々より、目の前にそびえ立つ巨大なケーキ。軽く、ルイの身長を超える高さだ。
「まさか、私達でこの巨大ケーキを完食しろと?」
「違うんじゃねぇの」
魔力を持たない人間の結婚式でよく行われるイベント。ケーキ入刀。要は、夫婦になって初めての共同作業ってやつだ。ルイと副会長、ユエも首を傾げるってことは、魔法使いにこの手のイベントは結婚式にねぇってことだよな?
「じゃあ、なに?」
副会長が怪訝な表情でオレを見下ろす。聞いたわけじゃねぇけど、絶対にこれはあれだよな。どっからこの情報を仕入れてきたんだ?!
「ケーキ入刀」
「はい?」
「それはなんなの?」
魔力を持たない人間のウェディングケーキはあくまで、普通のケーキより多少大きくて、出席者全員にいき渡るくらいのサイズ。こんなに山のような大きさの物は初めて見る。しかもだ。更に調べてたら面倒だ。確か、互いにそのケーキを食べさせるんだ。ふざけた友人なんかが、いじり倒す場面だよな。
「初めての共同作業」
「なに言ってるの? ルイとサクヤは既に大きな共同作業を終えてるでしょう?」
副会長の言ってることは間違えてないと思うけどさ。それに、魔法使いじゃなくたって、結婚式前に共同作業はある程度、終わらせてるよな。住むとこ探すとか、必要なものを揃えるとか。
「もしさ。この後のも真似るつもりなら、お互いにケーキを食べさせ合うんだ」
「それって、なんなのさ?!」
ユエの驚きはよく分かる。
「新郎が一生食べ物に困らせない。新婦が一生美味しい料理を作る、だったような気がする。しかも、これ、新郎新婦が両親に食べさせるサプライズもあったりするんだ」
「……、なんでそんなことを」
「楽しければなんじゃねぇの? でもさ、魔法使いの世界にはこんなものないだろう?」
「当たり前でしょう。学校で行うものは結婚式にかこつけた、特A生徒とお近づきになるイベントなんだから」
それはさっき聞いたけどさ。リッカとコウガはなにを考えてんだろうな?
「やっぱり詳しいね」
背後からかかった声に、四人で振り返る。そこにいたのはコウガで、その後ろにリッカ。
「全部やる気かよ?」
「両親のはないけどね。サクヤが一般入学で、魔法使いが知らない結婚式のイベントがないか調べてみたんだ」
そんなの調べる必要ないから。
「ただ、生徒の人数分のケーキを注文したら、このサイズになったんだ。本当に大きいね」
出席者は確かに高等部の全校生徒だけどさ。それをケーキ一つで用意したその根性が凄いし、作った料理人にも感服する! これ、どうやって運んだんだって、魔法を使ったんだよな。そうじゃねぇと、運ぶのは無理だよな。
「一応、注文の際には味見をしたから、ルイとライカが用意した食事や飲み物と遜色はないはずだけど」
そういう問題と違うだろう。それに、人前でキスが分かんねぇ!
「僕達のとき、本当にお食事会で楽しくなかったんだよ。じゃあ、四人のときは思い出に残る楽しい結婚式にしてあげようと思ってね」
「必要ねぇし」
「両親に食べさせるの部分を、キスするに置き換えておいたから」
「更に必要ねぇ!」
誰だ?! この二人に結婚式のなんもかもを丸投げしたのは?! って、担任かよ!
「特A生徒とお近づきも大切なことだけど、祝われる本人達もやった感がないと意味ないと思ってね。経験者の目線で!」
そんな目線、必要ないわ! マジ勘弁だ! 随分大人しいとユエに視線を向けたら、ケーキを見て固まってた。多分、頭の中がグルグルしてんだろうな。他人事じゃねぇけど、お気の毒ってやつだ。で、グッタリだ。
キス云々より、目の前にそびえ立つ巨大なケーキ。軽く、ルイの身長を超える高さだ。
「まさか、私達でこの巨大ケーキを完食しろと?」
「違うんじゃねぇの」
魔力を持たない人間の結婚式でよく行われるイベント。ケーキ入刀。要は、夫婦になって初めての共同作業ってやつだ。ルイと副会長、ユエも首を傾げるってことは、魔法使いにこの手のイベントは結婚式にねぇってことだよな?
「じゃあ、なに?」
副会長が怪訝な表情でオレを見下ろす。聞いたわけじゃねぇけど、絶対にこれはあれだよな。どっからこの情報を仕入れてきたんだ?!
「ケーキ入刀」
「はい?」
「それはなんなの?」
魔力を持たない人間のウェディングケーキはあくまで、普通のケーキより多少大きくて、出席者全員にいき渡るくらいのサイズ。こんなに山のような大きさの物は初めて見る。しかもだ。更に調べてたら面倒だ。確か、互いにそのケーキを食べさせるんだ。ふざけた友人なんかが、いじり倒す場面だよな。
「初めての共同作業」
「なに言ってるの? ルイとサクヤは既に大きな共同作業を終えてるでしょう?」
副会長の言ってることは間違えてないと思うけどさ。それに、魔法使いじゃなくたって、結婚式前に共同作業はある程度、終わらせてるよな。住むとこ探すとか、必要なものを揃えるとか。
「もしさ。この後のも真似るつもりなら、お互いにケーキを食べさせ合うんだ」
「それって、なんなのさ?!」
ユエの驚きはよく分かる。
「新郎が一生食べ物に困らせない。新婦が一生美味しい料理を作る、だったような気がする。しかも、これ、新郎新婦が両親に食べさせるサプライズもあったりするんだ」
「……、なんでそんなことを」
「楽しければなんじゃねぇの? でもさ、魔法使いの世界にはこんなものないだろう?」
「当たり前でしょう。学校で行うものは結婚式にかこつけた、特A生徒とお近づきになるイベントなんだから」
それはさっき聞いたけどさ。リッカとコウガはなにを考えてんだろうな?
「やっぱり詳しいね」
背後からかかった声に、四人で振り返る。そこにいたのはコウガで、その後ろにリッカ。
「全部やる気かよ?」
「両親のはないけどね。サクヤが一般入学で、魔法使いが知らない結婚式のイベントがないか調べてみたんだ」
そんなの調べる必要ないから。
「ただ、生徒の人数分のケーキを注文したら、このサイズになったんだ。本当に大きいね」
出席者は確かに高等部の全校生徒だけどさ。それをケーキ一つで用意したその根性が凄いし、作った料理人にも感服する! これ、どうやって運んだんだって、魔法を使ったんだよな。そうじゃねぇと、運ぶのは無理だよな。
「一応、注文の際には味見をしたから、ルイとライカが用意した食事や飲み物と遜色はないはずだけど」
そういう問題と違うだろう。それに、人前でキスが分かんねぇ!
「僕達のとき、本当にお食事会で楽しくなかったんだよ。じゃあ、四人のときは思い出に残る楽しい結婚式にしてあげようと思ってね」
「必要ねぇし」
「両親に食べさせるの部分を、キスするに置き換えておいたから」
「更に必要ねぇ!」
誰だ?! この二人に結婚式のなんもかもを丸投げしたのは?! って、担任かよ!
「特A生徒とお近づきも大切なことだけど、祝われる本人達もやった感がないと意味ないと思ってね。経験者の目線で!」
そんな目線、必要ないわ! マジ勘弁だ! 随分大人しいとユエに視線を向けたら、ケーキを見て固まってた。多分、頭の中がグルグルしてんだろうな。他人事じゃねぇけど、お気の毒ってやつだ。で、グッタリだ。
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