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銀の鳥籠Ⅰ ルイ&サクヤ編
190 秘密は楽しい
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ユエが満面の笑みで言った爆弾。それはセイトだけじゃなく、Aクラス内にまで波及。いきなり静寂に包まれた室内。ユエは気にもしてねぇけど、かなり衝撃的だったらしい。確かに慣れると気にもならねぇし、痛かったのは最初だけだし。何度もやられてりゃあ、体が適応する。人間の体って凄いとつくづく思う。
「おまっ!」
「求愛された時点で、その相手より癒しの魔力が強いんだから。どう考えたって、受け入れる方だろう?」
「……そこはあえて……」
「まず、風紀委員長がセイトに組み敷かれる想像ができない!」
それ、決定的な言葉だよな。確かに、あの風紀委員長が下っていうイメージ湧かないわ。一言で言うなら不遜。本当にそういう意味でじゃなくてさ、堂々としてるっていうか。もう、そこにいるだけで威圧感が半端ねぇんだって。その風紀委員長を前に、天然を隠しもしないルイはかなり凄いけどな。
「……だいたい、求愛も求愛される予定もなく卒業して、医者としてある程度、使える奴になってから探そうかと考えていたんだ」
「そんなことだろうと思った」
ユエが予想していた言葉だったのか、小さく息を吐き出した。
「一から探すより、学生時代に探した方が苦労がないと思うけど。似たような奴等をあえて集めてんだしさ。なんのための男子校だよ。魔力が強くて異性とは子供が作れないからわざわざ大人達が基準を作って、言葉通り掻き集めてんだから」
「それも理解はしてる」
「それに、俺がこの魔法学校に入学する切っ掛けはセイトの両親だろう?! 母さんが目を見開いてたって父さんが言ってたんだからな」
なるほど。それで幼馴染みか。ユエが親は普通の仕事だって言ってたし、セイトとの接点が思い付かなかったからな。
「それはユエのせいでもあるだろう?! 本来なら産婦人科だ! 病院まで間に合わなくて、緊急搬送されてきたらしいだろう?! 産科は管轄外だったって言ってたんだぞ!」
「……まあ、そこは横に置いておいて」
「置くか! 無事出産できて安堵したのも束の間、ユエの魔力に吃驚したって。聞いたときは笑い話だけどな?!」
つまり、秘密の部分抜きで十分強い魔力だったってことだよ。
「両親は魔力弱かったけどさ。父さんの両親は魔力が強かったんだから、可能性はあったんだって」
「それでもだ!」
「もうさ。そう考えたら、風紀委員長と一緒になって血筋残した方が一族のためじゃん。今度から支給される卵は相性さえ最悪じゃなきゃ孵化すんだしさ」
「そんなこと、どうして言い切れるんだ?!」
「そこの詳しい話は二十五歳まで秘密だろう。暗黙の了解」
卵の魔法使いが誰なのかは、魔法使いの中じゃ秘密事項らしいからな。今度からは支給プラス、オレとルイが遺伝情報を卵に入れるから、そのうち顔を合わせんだよな。吃驚するんだろうけどさ。
「ユエはどうして知ってるんだ?!」
「えー? それは俺だから。ライカもいるし」
「わけ分かんないし?!」
「サクヤと会長も知ってるけど。生徒会の人間はかなり特殊だろう?」
「そんなトップシークレットをたかだか高等部の生徒会が知っていてたまるか?!」
セイトがまともなこと叫んだぞ。確かに生徒会だからって言葉では説明できないよな。
「そのうち分かるんだからいいじゃん」
「分かるわけないだろうが?! 卵は支給されるだけだ!」
「今度から違うから。嫌でも会える」
オレがちろっとセイトの言葉を訂正。セイトが思いっきりオレに顔を向けて目を見開いた。
「どう言うことだ?! なにがどうなってる?!」
「そこは秘密で」
オレは無害な笑みを向けた。秘密は楽しいじゃねぇか。我が身じゃないから言えるんだけどさ。
「おまっ!」
「求愛された時点で、その相手より癒しの魔力が強いんだから。どう考えたって、受け入れる方だろう?」
「……そこはあえて……」
「まず、風紀委員長がセイトに組み敷かれる想像ができない!」
それ、決定的な言葉だよな。確かに、あの風紀委員長が下っていうイメージ湧かないわ。一言で言うなら不遜。本当にそういう意味でじゃなくてさ、堂々としてるっていうか。もう、そこにいるだけで威圧感が半端ねぇんだって。その風紀委員長を前に、天然を隠しもしないルイはかなり凄いけどな。
「……だいたい、求愛も求愛される予定もなく卒業して、医者としてある程度、使える奴になってから探そうかと考えていたんだ」
「そんなことだろうと思った」
ユエが予想していた言葉だったのか、小さく息を吐き出した。
「一から探すより、学生時代に探した方が苦労がないと思うけど。似たような奴等をあえて集めてんだしさ。なんのための男子校だよ。魔力が強くて異性とは子供が作れないからわざわざ大人達が基準を作って、言葉通り掻き集めてんだから」
「それも理解はしてる」
「それに、俺がこの魔法学校に入学する切っ掛けはセイトの両親だろう?! 母さんが目を見開いてたって父さんが言ってたんだからな」
なるほど。それで幼馴染みか。ユエが親は普通の仕事だって言ってたし、セイトとの接点が思い付かなかったからな。
「それはユエのせいでもあるだろう?! 本来なら産婦人科だ! 病院まで間に合わなくて、緊急搬送されてきたらしいだろう?! 産科は管轄外だったって言ってたんだぞ!」
「……まあ、そこは横に置いておいて」
「置くか! 無事出産できて安堵したのも束の間、ユエの魔力に吃驚したって。聞いたときは笑い話だけどな?!」
つまり、秘密の部分抜きで十分強い魔力だったってことだよ。
「両親は魔力弱かったけどさ。父さんの両親は魔力が強かったんだから、可能性はあったんだって」
「それでもだ!」
「もうさ。そう考えたら、風紀委員長と一緒になって血筋残した方が一族のためじゃん。今度から支給される卵は相性さえ最悪じゃなきゃ孵化すんだしさ」
「そんなこと、どうして言い切れるんだ?!」
「そこの詳しい話は二十五歳まで秘密だろう。暗黙の了解」
卵の魔法使いが誰なのかは、魔法使いの中じゃ秘密事項らしいからな。今度からは支給プラス、オレとルイが遺伝情報を卵に入れるから、そのうち顔を合わせんだよな。吃驚するんだろうけどさ。
「ユエはどうして知ってるんだ?!」
「えー? それは俺だから。ライカもいるし」
「わけ分かんないし?!」
「サクヤと会長も知ってるけど。生徒会の人間はかなり特殊だろう?」
「そんなトップシークレットをたかだか高等部の生徒会が知っていてたまるか?!」
セイトがまともなこと叫んだぞ。確かに生徒会だからって言葉では説明できないよな。
「そのうち分かるんだからいいじゃん」
「分かるわけないだろうが?! 卵は支給されるだけだ!」
「今度から違うから。嫌でも会える」
オレがちろっとセイトの言葉を訂正。セイトが思いっきりオレに顔を向けて目を見開いた。
「どう言うことだ?! なにがどうなってる?!」
「そこは秘密で」
オレは無害な笑みを向けた。秘密は楽しいじゃねぇか。我が身じゃないから言えるんだけどさ。
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