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銀の鳥籠Ⅰ ルイ&サクヤ編
200 普通がいい
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冴えない表情で登校してきたトウヤ。冴えないっていうか、正確には怠そうだと思う。姿を消して三日。その間、なにしてたのかなんて、その姿でおおよそ見当がつく。
「ヤられたのかな?」
そう声をかけたのはライカ。三学年はただ登校して、時間を潰してる。そんな感じだ。あえて言うなら、卒業後も繋がりを持つための親睦会?
「……これ、慣れることがあるのか?」
トウヤがオレとユエに視線を向けてきた。そっちか。
「初回は溜まり込んだ魔力をもろ受けるから。次からは多少、楽だと思うけど」
オレは面っと言ってのけた。大体さ、そうとしか言えねぇだろう?
「魔法は?」
「オレが突っ込まれた時に」
つまり……?
「信用されてなかったらしくて」
「ああ、じゃあ、受けてみろって言われたの?」
「そう。それにしても、怠い……」
トウヤがこんな調子だと、セイトも撃沈してんじゃねぇの?
「セイトはどうしたの?」
ユエが好奇心いっぱいに、瞳を輝かせて訊いてきた。
「あ……、まだ、起きてこれないみたいだ。今日は休みだな」
特Aの教室が沈黙。それは、つまり……。
「トウヤの方がやっぱり、破壊の魔力が強かったんだね」
のほほんとしたルイの声。あのさ、オレは特殊だとして、ユエは次の日、平然と登校してきたよな?
「あのさ。どうして、セイトは撃沈してんだよ。ユエは普通に登校してきただろう?」
「ああ、ユエは癒しの魔力が半分。セイトは癒しの魔力より破壊の魔力が多いからだよ。トウヤよりは癒しの魔力が強いけどね」
魔力の質でそんなに違いがあるのかよ……。
「いい例がサクヤでしょう? 私の魔力を受けて破滅しないばかりか、ピンピンしてるんだから」
「……破滅って?」
「言葉のままだけど。受けたが最後。あっちの世界に旅立って戻ってこれないと思うよ」
あっちの世界って?!
「それはどこの世界ですか?」
「精神的におかしくなるか、命そのものがなくなるか。どっちにしろ、碌なことにはならない」
どっちも勘弁願いたい! ってさ、そういうことは最初に言えよな。……言われてたら、絶対逃げてたよな。ルイが言うはずねぇ……。
「何考えてるか分かるけどね」
「前から思ってたけどよ。そんなに顔に出てるのかよ?」
「今更。本当に素直だからね」
まあ、隠し事は苦手だけどさ。
「もし、幽閉されていたとしたら、意識そのものを閉じた状態だったと思うよ。そのままにしておくと、あの人張りに手に負えなくなるだろうし」
そう言うことを面っと言うな。もう、大丈夫だって分かってても、もしかしたらって思っちゃうじゃねぇか。
「私にはサクヤがいるでしょう? 大丈夫だよ。まあ、何かがあって離れていかれたら、魔力に侵食される前に、おかしくなると思うけどね」
それも勘弁してくれねぇかな。脅しが恐ろしい内容だからさ。
「ライカの方がまだ可愛いんだね」
ユエに視線を向ければ、ガッツリ、オレのこと見てやがった。
「管理されてた魔力の持ち主を、ある意味、手懐けたサクヤって最強」
「褒められても嬉しくねぇって……」
「何言ってんだよ。自慢できることだろう。誰もかれもができるってわけじゃないんだし」
「俺は普通がいい」
「絶対無理だろう。会長が最強であるように、サクヤも最強なんだって」
キッパリ言われて、項垂れそうになるわ。って、何、ライカがユエに耳打ちしてんだよ。あれ? ユエが拒絶してる。
「無理だって」
「何言ってるの? もう卒業だよ。いい加減、名前呼びに変えないと」
あ……、オレと同じこと言われてんのな。
「ヤられたのかな?」
そう声をかけたのはライカ。三学年はただ登校して、時間を潰してる。そんな感じだ。あえて言うなら、卒業後も繋がりを持つための親睦会?
「……これ、慣れることがあるのか?」
トウヤがオレとユエに視線を向けてきた。そっちか。
「初回は溜まり込んだ魔力をもろ受けるから。次からは多少、楽だと思うけど」
オレは面っと言ってのけた。大体さ、そうとしか言えねぇだろう?
「魔法は?」
「オレが突っ込まれた時に」
つまり……?
「信用されてなかったらしくて」
「ああ、じゃあ、受けてみろって言われたの?」
「そう。それにしても、怠い……」
トウヤがこんな調子だと、セイトも撃沈してんじゃねぇの?
「セイトはどうしたの?」
ユエが好奇心いっぱいに、瞳を輝かせて訊いてきた。
「あ……、まだ、起きてこれないみたいだ。今日は休みだな」
特Aの教室が沈黙。それは、つまり……。
「トウヤの方がやっぱり、破壊の魔力が強かったんだね」
のほほんとしたルイの声。あのさ、オレは特殊だとして、ユエは次の日、平然と登校してきたよな?
「あのさ。どうして、セイトは撃沈してんだよ。ユエは普通に登校してきただろう?」
「ああ、ユエは癒しの魔力が半分。セイトは癒しの魔力より破壊の魔力が多いからだよ。トウヤよりは癒しの魔力が強いけどね」
魔力の質でそんなに違いがあるのかよ……。
「いい例がサクヤでしょう? 私の魔力を受けて破滅しないばかりか、ピンピンしてるんだから」
「……破滅って?」
「言葉のままだけど。受けたが最後。あっちの世界に旅立って戻ってこれないと思うよ」
あっちの世界って?!
「それはどこの世界ですか?」
「精神的におかしくなるか、命そのものがなくなるか。どっちにしろ、碌なことにはならない」
どっちも勘弁願いたい! ってさ、そういうことは最初に言えよな。……言われてたら、絶対逃げてたよな。ルイが言うはずねぇ……。
「何考えてるか分かるけどね」
「前から思ってたけどよ。そんなに顔に出てるのかよ?」
「今更。本当に素直だからね」
まあ、隠し事は苦手だけどさ。
「もし、幽閉されていたとしたら、意識そのものを閉じた状態だったと思うよ。そのままにしておくと、あの人張りに手に負えなくなるだろうし」
そう言うことを面っと言うな。もう、大丈夫だって分かってても、もしかしたらって思っちゃうじゃねぇか。
「私にはサクヤがいるでしょう? 大丈夫だよ。まあ、何かがあって離れていかれたら、魔力に侵食される前に、おかしくなると思うけどね」
それも勘弁してくれねぇかな。脅しが恐ろしい内容だからさ。
「ライカの方がまだ可愛いんだね」
ユエに視線を向ければ、ガッツリ、オレのこと見てやがった。
「管理されてた魔力の持ち主を、ある意味、手懐けたサクヤって最強」
「褒められても嬉しくねぇって……」
「何言ってんだよ。自慢できることだろう。誰もかれもができるってわけじゃないんだし」
「俺は普通がいい」
「絶対無理だろう。会長が最強であるように、サクヤも最強なんだって」
キッパリ言われて、項垂れそうになるわ。って、何、ライカがユエに耳打ちしてんだよ。あれ? ユエが拒絶してる。
「無理だって」
「何言ってるの? もう卒業だよ。いい加減、名前呼びに変えないと」
あ……、オレと同じこと言われてんのな。
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