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銀の鳥籠Ⅰ ルイ&サクヤ編
207 ライバル関係?
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「孵化前に精霊が守護してくれものなのか?」
「それは状況によるよ」
ルイは上手く知られてはいけない部分を避けて話す。前まで渡されていた卵は機能不全に陥っていて、本来なら個となる筈の卵すら、孵化しない状態だった。つまり、今この場にいる面々(オレとユエは両親が異性同士だから関係ねぇけど)は奇跡的に成長したってことになる。卵型を維持できなくなると解けて、もし、受精が成功していた場合、核となる精霊が遺伝子を抱えたまま浮遊することになる。
「そのままだと、魔物の餌になるんじゃないか?」
さすがセイト。最後まで言わなくても分かるんだな。
「そうだよ。エアリエルに守られている卵は、その核の精霊を守るために手を貸してくれていたんだ」
「教師二人のは?」
「学校の強固な守りに守られていて無事だったんだよ」
「ルイの両親のは最初からか?」
お、セイトはつっかえることなくルイの名前を言ったな。なんとなく、その辺のこだわりがねぇんだろうな。
「両親の最初の卵は私だからね」
ルイも全く気にしてねぇ。
「……、よく、珍獣珍獣聞くが、間違いなかったんだな」
は?! 待てよ。特A内で珍獣言われるのは分かるけど、なんで、その他にまで!
「ルイは学校入学時点で既に珍獣扱い。サクヤもだだ漏れ魔力で無事でいたまさに珍獣。更に、魔法使いが長年手を焼いていたあの人を封印した。まさに珍獣夫婦。更に言えば、聖獣と魔獣を使い魔にしているし、卒業後に複数の役職を持っているし。まず、普通の魔法使いじゃない」
セイトの言い方があまりにあんまりじゃねえの?
「よく知ってるな?」
トウヤが驚いたように目を見開く。
「クラス委員長は何かあったときに対応を迫られる。情報収集も仕事のうちだ。ルイとサクヤが一緒になったあたりから、注意を受けていた。まず、安全安心な学校生活は望めないってね。近いうちにあの人が動くだろうって」
なんつうことを、役職持ちに通達してんだよ。確かに高等学校一年目にあいつが接触してきたけどさ。
「結果として、校舎に被害はなかったし、生徒にも被害らしい被害はなかった。まあ、本人達が大変な目にあったようだけどな」
セイト、詳しく知らないくせに、詳しすぎるだろう。
「Aクラスの委員長は優秀だったんだな。まあ、お前の場合、本来は特A生だからな」
担任が溜め息混じりに言葉を吐き出す。
「特Aに入れば隔離される。そんな扱いは真っ平だった。魔力もAクラスの奴らと比べれば強かったけど、強すぎるってわけじゃない。それに魔力をコントロールする自信はあった。そのために、初等部に入る前から訓練していたんだ。両親には呆れられたけどな」
……初等部って、六歳くらいだよな。そんな小さいうちから考えていたのかよ。普通じゃねぇって!
「……お前に関しては、学校側がクラス分けを間違えたと痛感する」
担任が呆然と呟く。
「バレるようなミスはしない。そのおかげで窮屈な学校生活を送ることはなかったしな。最後が予定外だったけど……」
ユエと幼馴染みだったことが運の尽き? だったのか? 親的には手放しで喜んでるんじゃねえの? 循環相手(求愛される側だけど)も見つかったんだしさ。本人にその気がなかったわけだし、願ったり叶ったりだったんじゃね?
「俺的には有難かったね。卒業後に見つけるのは面倒だ」
腕を組んでニヤリと笑いながらトウヤが一言。それに睨みを効かせるセイト。この二人、ずっとこんな感じじゃねぇの。夫婦っていうより、ライバルみたいな関係だよな。甘さが全くねぇもんさ。
「それは状況によるよ」
ルイは上手く知られてはいけない部分を避けて話す。前まで渡されていた卵は機能不全に陥っていて、本来なら個となる筈の卵すら、孵化しない状態だった。つまり、今この場にいる面々(オレとユエは両親が異性同士だから関係ねぇけど)は奇跡的に成長したってことになる。卵型を維持できなくなると解けて、もし、受精が成功していた場合、核となる精霊が遺伝子を抱えたまま浮遊することになる。
「そのままだと、魔物の餌になるんじゃないか?」
さすがセイト。最後まで言わなくても分かるんだな。
「そうだよ。エアリエルに守られている卵は、その核の精霊を守るために手を貸してくれていたんだ」
「教師二人のは?」
「学校の強固な守りに守られていて無事だったんだよ」
「ルイの両親のは最初からか?」
お、セイトはつっかえることなくルイの名前を言ったな。なんとなく、その辺のこだわりがねぇんだろうな。
「両親の最初の卵は私だからね」
ルイも全く気にしてねぇ。
「……、よく、珍獣珍獣聞くが、間違いなかったんだな」
は?! 待てよ。特A内で珍獣言われるのは分かるけど、なんで、その他にまで!
「ルイは学校入学時点で既に珍獣扱い。サクヤもだだ漏れ魔力で無事でいたまさに珍獣。更に、魔法使いが長年手を焼いていたあの人を封印した。まさに珍獣夫婦。更に言えば、聖獣と魔獣を使い魔にしているし、卒業後に複数の役職を持っているし。まず、普通の魔法使いじゃない」
セイトの言い方があまりにあんまりじゃねえの?
「よく知ってるな?」
トウヤが驚いたように目を見開く。
「クラス委員長は何かあったときに対応を迫られる。情報収集も仕事のうちだ。ルイとサクヤが一緒になったあたりから、注意を受けていた。まず、安全安心な学校生活は望めないってね。近いうちにあの人が動くだろうって」
なんつうことを、役職持ちに通達してんだよ。確かに高等学校一年目にあいつが接触してきたけどさ。
「結果として、校舎に被害はなかったし、生徒にも被害らしい被害はなかった。まあ、本人達が大変な目にあったようだけどな」
セイト、詳しく知らないくせに、詳しすぎるだろう。
「Aクラスの委員長は優秀だったんだな。まあ、お前の場合、本来は特A生だからな」
担任が溜め息混じりに言葉を吐き出す。
「特Aに入れば隔離される。そんな扱いは真っ平だった。魔力もAクラスの奴らと比べれば強かったけど、強すぎるってわけじゃない。それに魔力をコントロールする自信はあった。そのために、初等部に入る前から訓練していたんだ。両親には呆れられたけどな」
……初等部って、六歳くらいだよな。そんな小さいうちから考えていたのかよ。普通じゃねぇって!
「……お前に関しては、学校側がクラス分けを間違えたと痛感する」
担任が呆然と呟く。
「バレるようなミスはしない。そのおかげで窮屈な学校生活を送ることはなかったしな。最後が予定外だったけど……」
ユエと幼馴染みだったことが運の尽き? だったのか? 親的には手放しで喜んでるんじゃねえの? 循環相手(求愛される側だけど)も見つかったんだしさ。本人にその気がなかったわけだし、願ったり叶ったりだったんじゃね?
「俺的には有難かったね。卒業後に見つけるのは面倒だ」
腕を組んでニヤリと笑いながらトウヤが一言。それに睨みを効かせるセイト。この二人、ずっとこんな感じじゃねぇの。夫婦っていうより、ライバルみたいな関係だよな。甘さが全くねぇもんさ。
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