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銀の鳥籠Ⅰ ルイ&サクヤ編
235 無礼講
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主役そっちのけで、楽しんでる友人達。此奴らはどこに行っても馴染むんだろうな。ある意味、感心する。で、ユエだけど、話してみると普通だったのか、今じゃ、平気で話をしてる。それは良いとして。
「気のせいか、精霊が増えてねぇか?」
「増えてるね。太陽光を遮り始めてるし。これなら、魔力を持たない人間でも認識できるレベルだよ」
つまり、原因はユグドラシルだよな。あれか、自分も来たいのに来れないから、精霊をけしかけて、状況を知ろうとしてんだろうな。
「妖精が増えない理由はなんだよ?」
「簡単でしょう? 本人達があそこにいるんだし」
あそこにいるってどこにいるんだよ? そう思って、ルイが指差す方に視線を向ける。待てよ……。なんで違和感なく溶け込んでんだ!
「いつから?!」
「それは私にも。気が付いたんだけど、誰も気が付いてないんだよ。まあ、妖精王と妖精女王の実際の姿なんて見た人ほとんどいないしね」
でも、ユグドラシルは来てねぇよな? いたら大変……。
「あれ……」
桜の樹の下に桜の精霊がいることは知ってる。何回も姿を見てるし。その横、緑の長い髪を遊ばせた、更にあり得ない存在。
「なんでいるんだよ?!」
「さあ? 今のところ、見えてるのは私とサクヤだけみたいだけどね。極力力を抑えてるみたいだし」
「あそこから出てきたら問題あるんじゃねぇの?!」
「そこもなんとも。ただ、妖精王と妖精女王が来た理由は確実に彼のせいだろうね」
あれか? 契約した魔法使いだから、それなりに自由がきくとか考えたのか?
「何事もなければ良いけどさ」
「それはそうだよ。敷地からは出ないようにしてもらわないとね。下手な魔法使いに見つかったら大事だよ」
クレハさんとクチバさんの料理に歓声をあげながら楽しんでる面々。結婚パーティなんてこんなもんだよな。学校でしていたものよりほのぼのはしてるけどさ。
いきなり、幼馴染み達がオレとルイに視線を向けてきて、五人のうちの一人が手を挙げた。
「サクヤ! 全員で写真を撮るわよ!」
女二人は楽しそうだよな。逆らうと怖いから従うけどさ。
「どこで撮るか聞いてるか?」
椅子に座ってたからさ、ルイに手伝ってもらって立ち上がる。その時、パシャリとした音が耳に入って、視線を上げた。そうしたら、思いっきりカメラを向けられてた。
「桜の木の下だよ。私が提案したんだ。多分、桜の精霊はユグドラシルの関係であそこから離れられないみたいだし。それに、仲間外れにしたらへそ曲げるでしょう?」
オレとルイの写真をやたらと撮ってるな。おとなしいと思ってたら、他の奴らをあらかた撮り終わったからだな。
「ユグドラシルの力の強さなら、写真に写りこむんじゃねぇの?」
「ユグドラシルだけじゃないと思うよ。精霊も妖精も写り放題だよ。魔法使いの影響と使い魔。守護獣も三匹いるでしょう? ここに強い力の磁場ができてるんだ」
冗談だろう?!
「良いのかよ?!」
「良いも何も。ただ、それだけ写ってたら誰もが信じるだろうね。友達が魔法使いだって」
確かに疑いようもなく……。
桜の木の下に用意された椅子に座る。どうも、オレがこの格好に不慣れなのを察して、オレとルイだけ椅子に座るようにしてくれたらしい。全員で写りたい。でも、一人はカメラマンにならないと駄目だからって、五回も同じ体勢で撮られた。この写真達、たくさんの人の目にとまるんだろうな。でも、楽しそうだし。少しの恥は我慢だな。オレはこの五人のおかげであそこでも楽しく生活できてた。だから、少しの感謝とお礼のつもりで、自分なりの笑顔を作った。
「気のせいか、精霊が増えてねぇか?」
「増えてるね。太陽光を遮り始めてるし。これなら、魔力を持たない人間でも認識できるレベルだよ」
つまり、原因はユグドラシルだよな。あれか、自分も来たいのに来れないから、精霊をけしかけて、状況を知ろうとしてんだろうな。
「妖精が増えない理由はなんだよ?」
「簡単でしょう? 本人達があそこにいるんだし」
あそこにいるってどこにいるんだよ? そう思って、ルイが指差す方に視線を向ける。待てよ……。なんで違和感なく溶け込んでんだ!
「いつから?!」
「それは私にも。気が付いたんだけど、誰も気が付いてないんだよ。まあ、妖精王と妖精女王の実際の姿なんて見た人ほとんどいないしね」
でも、ユグドラシルは来てねぇよな? いたら大変……。
「あれ……」
桜の樹の下に桜の精霊がいることは知ってる。何回も姿を見てるし。その横、緑の長い髪を遊ばせた、更にあり得ない存在。
「なんでいるんだよ?!」
「さあ? 今のところ、見えてるのは私とサクヤだけみたいだけどね。極力力を抑えてるみたいだし」
「あそこから出てきたら問題あるんじゃねぇの?!」
「そこもなんとも。ただ、妖精王と妖精女王が来た理由は確実に彼のせいだろうね」
あれか? 契約した魔法使いだから、それなりに自由がきくとか考えたのか?
「何事もなければ良いけどさ」
「それはそうだよ。敷地からは出ないようにしてもらわないとね。下手な魔法使いに見つかったら大事だよ」
クレハさんとクチバさんの料理に歓声をあげながら楽しんでる面々。結婚パーティなんてこんなもんだよな。学校でしていたものよりほのぼのはしてるけどさ。
いきなり、幼馴染み達がオレとルイに視線を向けてきて、五人のうちの一人が手を挙げた。
「サクヤ! 全員で写真を撮るわよ!」
女二人は楽しそうだよな。逆らうと怖いから従うけどさ。
「どこで撮るか聞いてるか?」
椅子に座ってたからさ、ルイに手伝ってもらって立ち上がる。その時、パシャリとした音が耳に入って、視線を上げた。そうしたら、思いっきりカメラを向けられてた。
「桜の木の下だよ。私が提案したんだ。多分、桜の精霊はユグドラシルの関係であそこから離れられないみたいだし。それに、仲間外れにしたらへそ曲げるでしょう?」
オレとルイの写真をやたらと撮ってるな。おとなしいと思ってたら、他の奴らをあらかた撮り終わったからだな。
「ユグドラシルの力の強さなら、写真に写りこむんじゃねぇの?」
「ユグドラシルだけじゃないと思うよ。精霊も妖精も写り放題だよ。魔法使いの影響と使い魔。守護獣も三匹いるでしょう? ここに強い力の磁場ができてるんだ」
冗談だろう?!
「良いのかよ?!」
「良いも何も。ただ、それだけ写ってたら誰もが信じるだろうね。友達が魔法使いだって」
確かに疑いようもなく……。
桜の木の下に用意された椅子に座る。どうも、オレがこの格好に不慣れなのを察して、オレとルイだけ椅子に座るようにしてくれたらしい。全員で写りたい。でも、一人はカメラマンにならないと駄目だからって、五回も同じ体勢で撮られた。この写真達、たくさんの人の目にとまるんだろうな。でも、楽しそうだし。少しの恥は我慢だな。オレはこの五人のおかげであそこでも楽しく生活できてた。だから、少しの感謝とお礼のつもりで、自分なりの笑顔を作った。
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