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銀の鳥籠SS
008 モダモダ?
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■読んでくださっていた方からのリクエスト。サクヤの家に出入りするようになった後のユエ。仲良くするふたりを眺めて妬く攻め様二人。その心境は?
「面白くないね」
そう呟いたのはライカ。全く、私も同感なんだけど。なにが面白くないかといえば、目の前の光景。今年、孵化させた卵は五つ。五年毎に同じ数の卵を孵化させて、育てていくことが魔法省で決定し、移動させた館で育て始めたんだけど。そうなると、禁書庫勤務は私の仕事で、子供を育てる方の仕事はサクヤが担当することになる。そのことに対する不満はないんだけど。
「うん。面白くない」
ライカの言葉に同意した。とは言え、この二人が仲が良いのは今に始まったことじゃない。問題は、コウガとリッカが今日は休みだということ。その関係で、禁書庫の方を休みにして私もこっちに来たんだけど。なぜか今日はライカもユエと一緒に来たんだ。
「仕事は?」
「区切りがついたんだよ。ああ、水晶は他の採集をしている時に見付けたら持ってくるから。足りないでしょう?」
「できれば外にも置きたいからね」
話している内容は実に穏やか。でも内心はかなり複雑。
「赤子をあやしているユエは最高に可愛いけどね。そこでどうしてサクヤとはにかみながら笑ってるの?」
これは嫉妬だね。そういう私も大差ないけど。一部屋に用意された五つのベビーベッド。甲斐甲斐しく世話を焼く二人。合間に楽しそうに会話をしていて、その様子が私達を嫉妬させてるって本人達に自覚がないんだと思う。
「まあ、赤ちゃんの話をしてると思うけど」
「そんなのは分かってるよ。まず、仲が良すぎる」
唸るように言い切ったライカ。私もだけどライカの独占欲の強さにも、心配性なのも困ったもんだよね。ユエが引きこもりのようになった理由は確実にライカが原因。とは言っても、そんなに顔近づけてなに話してるの?! 顔近い! 顔近いから!
「これは神経が擦り切れるね」
溜め息吐くしかない。そこにひょこひょこ現れた妖精数人。魔法省側から派遣されたこの屋敷の手入れから、赤子の食事、世話一般を任された存在。サクヤはツバキを実質育てた経験があるから、手付きに危な気がない。逆にユエはまだ、おっかなびっくり。赤子って寝てる時はクタッとしてかなりの重さ。起きてると体に力が入ってるから軽くは感じても動き回る。元気なのは良いんだけどね。やっぱり、二人の距離が近過ぎる!
「同感だね。二人がどうこうなるとは考えてないし、考えたくもないけど。視覚的にやられるね」
「まあ、ユエに関しては、ライカが過保護にしすぎて引きこもり気味だったでしょう? 反動もあると思うよ」
それに慣れてたユエにも問題があるけどね。
「当たり前でしょう?! あんなに可愛いのに、一人で外に出して攫われたらどうしてくれるの?!」
どうしてくれるの?! って言われてもね。
「サクヤはあの人を封印した関係で、逆に誰も寄ってこなくなったでしょう?! 安全安心を確保したルイに言われたくないね」
確かに、サクヤに手を出そうとする不埒者はいなくなったけど、心配は心配なんだよ。サクヤは無鉄砲が服着て歩いてるんだし。
「俺に言わせたら、ここで二人でモダモダしてる暇があるなら、手伝ったらどうだ? ほら、一斉に泣き始めたぞ。ああなると、互いに刺激しあってなかなか泣き止まない」
背後から掛かった声に顔を向ければ、なぜか父さんの姿。あれ? 仕事は?
「仕事は今日は休みだ。後でカエデも来るし、クチバとシロガネも来る。猫の手も借りたいんだ。さっさと動け」
あ、顔色読まれた。言ってることは分かるけど、二人を愛でてたのにね。まあ、愛でて神経すり減らしてたら意味ないけど。
「動こうか」
「そうだね。逆らうと怖そうだし」
「ああ、魔法省に給料請求しようか?」
「俺の分のこと? 必要ないよ。他でたんまり貰ってるから」
そうだろうね。水晶代、せいぜいふんだくってよね。半分、腹いせだけど。
終わり。
「面白くないね」
そう呟いたのはライカ。全く、私も同感なんだけど。なにが面白くないかといえば、目の前の光景。今年、孵化させた卵は五つ。五年毎に同じ数の卵を孵化させて、育てていくことが魔法省で決定し、移動させた館で育て始めたんだけど。そうなると、禁書庫勤務は私の仕事で、子供を育てる方の仕事はサクヤが担当することになる。そのことに対する不満はないんだけど。
「うん。面白くない」
ライカの言葉に同意した。とは言え、この二人が仲が良いのは今に始まったことじゃない。問題は、コウガとリッカが今日は休みだということ。その関係で、禁書庫の方を休みにして私もこっちに来たんだけど。なぜか今日はライカもユエと一緒に来たんだ。
「仕事は?」
「区切りがついたんだよ。ああ、水晶は他の採集をしている時に見付けたら持ってくるから。足りないでしょう?」
「できれば外にも置きたいからね」
話している内容は実に穏やか。でも内心はかなり複雑。
「赤子をあやしているユエは最高に可愛いけどね。そこでどうしてサクヤとはにかみながら笑ってるの?」
これは嫉妬だね。そういう私も大差ないけど。一部屋に用意された五つのベビーベッド。甲斐甲斐しく世話を焼く二人。合間に楽しそうに会話をしていて、その様子が私達を嫉妬させてるって本人達に自覚がないんだと思う。
「まあ、赤ちゃんの話をしてると思うけど」
「そんなのは分かってるよ。まず、仲が良すぎる」
唸るように言い切ったライカ。私もだけどライカの独占欲の強さにも、心配性なのも困ったもんだよね。ユエが引きこもりのようになった理由は確実にライカが原因。とは言っても、そんなに顔近づけてなに話してるの?! 顔近い! 顔近いから!
「これは神経が擦り切れるね」
溜め息吐くしかない。そこにひょこひょこ現れた妖精数人。魔法省側から派遣されたこの屋敷の手入れから、赤子の食事、世話一般を任された存在。サクヤはツバキを実質育てた経験があるから、手付きに危な気がない。逆にユエはまだ、おっかなびっくり。赤子って寝てる時はクタッとしてかなりの重さ。起きてると体に力が入ってるから軽くは感じても動き回る。元気なのは良いんだけどね。やっぱり、二人の距離が近過ぎる!
「同感だね。二人がどうこうなるとは考えてないし、考えたくもないけど。視覚的にやられるね」
「まあ、ユエに関しては、ライカが過保護にしすぎて引きこもり気味だったでしょう? 反動もあると思うよ」
それに慣れてたユエにも問題があるけどね。
「当たり前でしょう?! あんなに可愛いのに、一人で外に出して攫われたらどうしてくれるの?!」
どうしてくれるの?! って言われてもね。
「サクヤはあの人を封印した関係で、逆に誰も寄ってこなくなったでしょう?! 安全安心を確保したルイに言われたくないね」
確かに、サクヤに手を出そうとする不埒者はいなくなったけど、心配は心配なんだよ。サクヤは無鉄砲が服着て歩いてるんだし。
「俺に言わせたら、ここで二人でモダモダしてる暇があるなら、手伝ったらどうだ? ほら、一斉に泣き始めたぞ。ああなると、互いに刺激しあってなかなか泣き止まない」
背後から掛かった声に顔を向ければ、なぜか父さんの姿。あれ? 仕事は?
「仕事は今日は休みだ。後でカエデも来るし、クチバとシロガネも来る。猫の手も借りたいんだ。さっさと動け」
あ、顔色読まれた。言ってることは分かるけど、二人を愛でてたのにね。まあ、愛でて神経すり減らしてたら意味ないけど。
「動こうか」
「そうだね。逆らうと怖そうだし」
「ああ、魔法省に給料請求しようか?」
「俺の分のこと? 必要ないよ。他でたんまり貰ってるから」
そうだろうね。水晶代、せいぜいふんだくってよね。半分、腹いせだけど。
終わり。
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