254 / 281
銀の鳥籠SS
012 親衛隊員達の楽しみ
しおりを挟む
■001 日向ぼっこで、校庭でお昼寝していたサクヤとルイ。その周りで親衛隊が何をしていたのか?
魔法学校には役職持ちには漏れなく親衛隊が結成される。その目的は、ほとんどが身の程知らずに対する制裁。とは言っても、魔法学校に入っている以上、魔力と合わないと相手にしてもらえない事は周知の事実。
かく言う僕は譽れな高き生徒会会長様の親衛隊隊長をさせていただいてる。ルイ様は他の魔法使いとかなり違う方だ。こう言っては何だが、とりあえず行動が頓珍漢で、見た目とのギャップが半端ではない。初等部から親衛隊に入っているが、歴代の親衛隊隊長に必ずと言って良いほど伝達される事がある。
地雷は踏まない事。
偏った魔力を持っているルイ様は、魔力の制御に関しては問題ないが、一度切れると手がつけられない。生徒会役員と風紀委員長、副委員長が束になって何とか対応できるという、かなりの強者でもある。
高等学部に上がり、Aクラスに外部から入学してきた生徒がいた。魔力は特Aクラス。でも、魔力の制御が恐ろしくできない。見た目はこの学校の魔法使いでは珍しい可愛い系。黒髪と黒瞳のその生徒は、特殊な魔力の持ち主だった。そう、ルイ様が破壊の魔力のみなら、その生徒は癒しの魔力のみという、かなりの珍獣……。
程なくして、ルイ様と循環の魔法を使われたと聞き、正直安堵した。色々、事件が起こり、学校内は平和だったが、お二人の周りは煙たかった。そんなこんなで、何とか落ち着きをみせ始めた頃、お二人が校庭でお昼寝をするという、美味しい……、ではなく、我々が見守らなくてはならない事件が!
「隊長! 見てください! ルイ様とサクヤ様があのような場所でお昼寝を!」
「しっかり見守らなくては。邪魔が入らないように見張る事!」
「分かってます! もう、癒しですよね」
魔法使いが外で、しかも、無防備に昼寝する事はほとんどない。サクヤ様が魔法使いでありながら、魔法使いらしくないのが原因だと思う。それにしても、ルイ様まで無防備すぎでは。確かに、サクヤ様の頭には火の鳥がいつも鎮座し、足元には二匹の魔狼。危険はないとは言えないが、不測の事態にはならないとは思う。それでも、こんな美味しい場面……、じゃなく、親衛隊としての仕事を放棄するのは問題だ!
「写真を撮っても構わないでしょうか?!」
「……邪魔しない程度にな。それと、後で僕にも勿論、くれるよね?」
「勿論です! 隊員全員に渡しますから!」
秋の日差しの中でお二人でお昼寝。なんて、サービル精神旺盛な方々だ。卒業まで、しっかりお守りしなければ! たとえ、特A生には近づけない、普通クラスであろうとも!
終わり。
魔法学校には役職持ちには漏れなく親衛隊が結成される。その目的は、ほとんどが身の程知らずに対する制裁。とは言っても、魔法学校に入っている以上、魔力と合わないと相手にしてもらえない事は周知の事実。
かく言う僕は譽れな高き生徒会会長様の親衛隊隊長をさせていただいてる。ルイ様は他の魔法使いとかなり違う方だ。こう言っては何だが、とりあえず行動が頓珍漢で、見た目とのギャップが半端ではない。初等部から親衛隊に入っているが、歴代の親衛隊隊長に必ずと言って良いほど伝達される事がある。
地雷は踏まない事。
偏った魔力を持っているルイ様は、魔力の制御に関しては問題ないが、一度切れると手がつけられない。生徒会役員と風紀委員長、副委員長が束になって何とか対応できるという、かなりの強者でもある。
高等学部に上がり、Aクラスに外部から入学してきた生徒がいた。魔力は特Aクラス。でも、魔力の制御が恐ろしくできない。見た目はこの学校の魔法使いでは珍しい可愛い系。黒髪と黒瞳のその生徒は、特殊な魔力の持ち主だった。そう、ルイ様が破壊の魔力のみなら、その生徒は癒しの魔力のみという、かなりの珍獣……。
程なくして、ルイ様と循環の魔法を使われたと聞き、正直安堵した。色々、事件が起こり、学校内は平和だったが、お二人の周りは煙たかった。そんなこんなで、何とか落ち着きをみせ始めた頃、お二人が校庭でお昼寝をするという、美味しい……、ではなく、我々が見守らなくてはならない事件が!
「隊長! 見てください! ルイ様とサクヤ様があのような場所でお昼寝を!」
「しっかり見守らなくては。邪魔が入らないように見張る事!」
「分かってます! もう、癒しですよね」
魔法使いが外で、しかも、無防備に昼寝する事はほとんどない。サクヤ様が魔法使いでありながら、魔法使いらしくないのが原因だと思う。それにしても、ルイ様まで無防備すぎでは。確かに、サクヤ様の頭には火の鳥がいつも鎮座し、足元には二匹の魔狼。危険はないとは言えないが、不測の事態にはならないとは思う。それでも、こんな美味しい場面……、じゃなく、親衛隊としての仕事を放棄するのは問題だ!
「写真を撮っても構わないでしょうか?!」
「……邪魔しない程度にな。それと、後で僕にも勿論、くれるよね?」
「勿論です! 隊員全員に渡しますから!」
秋の日差しの中でお二人でお昼寝。なんて、サービル精神旺盛な方々だ。卒業まで、しっかりお守りしなければ! たとえ、特A生には近づけない、普通クラスであろうとも!
終わり。
10
あなたにおすすめの小説
従僕に溺愛されて逃げられない
大の字だい
BL
〈従僕攻め×強気受け〉のラブコメ主従BL!
俺様気質で傲慢、まるで王様のような大学生・煌。
その傍らには、当然のようにリンがいる。
荷物を持ち、帰り道を誘導し、誰より自然に世話を焼く姿は、周囲から「犬みたい」と呼ばれるほど。
高校卒業間近に受けた突然の告白を、煌は「犬として立派になれば考える」とはぐらかした。
けれど大学に進学しても、リンは変わらず隣にいる。
当たり前の存在だったはずなのに、最近どうも心臓がおかしい。
居なくなると落ち着かない自分が、どうしても許せない。
さらに現れた上級生の熱烈なアプローチに、リンの嫉妬は抑えきれず――。
主従なのか、恋人なのか。
境界を越えたその先で、煌は思い知らされる。
従僕の溺愛からは、絶対に逃げられない。
ふたなり治験棟 企画12月31公開
ほたる
BL
ふたなりとして生を受けた柊は、16歳の年に国の義務により、ふたなり治験棟に入所する事になる。
男として育ってきた為、子供を孕み産むふたなりに成り下がりたくないと抗うが…?!
神官姫と最強最弱の王
深也糸
BL
アズカヴァル国の王、リヴェラ・ライト・アズカヴァルは十八歳になり、成人したことで妃を娶らなければならなかった。
隣国のリゼルハイドの姫、シファ・ヴィオラ・リゼルハイドはリヴェラと娶せられるためにアズカヴァルに逗留することになる。リヴェラに城の中を案内してもらい親睦を深めようとするが、早々に男だとバレてしまい……。
※週一回 マイペース更新
兄弟カフェ 〜僕達の関係は誰にも邪魔できない〜
紅夜チャンプル
BL
ある街にイケメン兄弟が経営するお洒落なカフェ「セプタンブル」がある。真面目で優しい兄の碧人(あおと)、明るく爽やかな弟の健人(けんと)。2人は今日も多くの女性客に素敵なひとときを提供する。
ただし‥‥家に帰った2人の本当の姿はお互いを愛し、甘い時間を過ごす兄弟であった。お店では「兄貴」「健人」と呼び合うのに対し、家では「あお兄」「ケン」と呼んでぎゅっと抱き合って眠りにつく。
そんな2人の前に現れたのは、大学生の幸成(ゆきなり)。純粋そうな彼との出会いにより兄弟の関係は‥‥?
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる