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銀の鳥籠Ⅱ マシロ&アサギ編
009 聖獣と幻獣
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俺は容赦なく父さんを呼び出した。当然、父さんは何事かと慌てて来る。
「その子達は何なの?」
左肩にクレナイを連れて来た父さん。何でも、クレナイが来たがったんだとか。ほら、絶対、嵌められてるって。
「ライカさんがくれた」
俺は憮然と言い放つ。正確にはカーバンクルの額にある石を貰ったんだ。しかも、ライカさん、アサギに加工するように言ってたんだけど。
「この子達、普通、捕まえられないでしょう?」
「正確にはこの額の石を貰ったんだ」
幻獣は基本的に人前には現れない。まあ、カーバンクルは比較的幻獣にしては人前に出て来る事があるみたいだ。
そして何故か、カーバンクル達が俺達から離れる。そうすると、父さんの肩にいるクレナイがカーバンクルの元に寄って行く。ほら、絶対、罠だ。
「石?」
「そう。生体反応があって、火の気配があるからアサギに加工して貰ってって。何でも婚約のお祝いだって」
「また、変なもの採集して来たんだね。それに、勝手に二人の魔力を吸収してるし。離れないよ」
「そこだよ。此奴等、結界内に連れてって問題ないの?」
その為に呼び出したんだって。卵を作れって言ったのは父さんだろう。
「クレナイが何もしてないし、問題はないと思うよ。でも、瞳の色が違うね」
そうなんだよな。俺の肩を陣取ってた方は俺と同じ黒だし。アサギの方は赤いんだよ。見た目おんなじだから、瞳の色が違うのは正直、有り難い。
「でも、この子達では手紙を運ぶのは無理だね。手紙はいつもの様にクレナイを呼び出して」
「分かった」
「それと、結界の事だけど。可能なら探ってみて。外からでは流石の私でも無理だよ。もし、ユグドラシルが言ってる事が真実なら、閉じないと安全ではないし」
やっぱり、父さんでも外からでは学校内の事は探れないのか。
「リッカさんには?」
「もう一度、話してみるよ。流石にユグドラシルの事は詳しく話せないけどね」
「分かった」
父さんは思案する仕草を見せた。何考えてるんだろう?
「あの子達。授業中も連れて歩いて」
何を言ってるのか、俺とアサギは二人で首を捻った。
「綻びがあるうちは、警戒した方がいいよ。なるだけ早く見つけるけどね」
「でも、ユグドラシルの話が本当だったら、あの場所に入り込むより最悪の結果にならない?」
「そうだね。サクヤとも話をするよ。世界樹に悪さをされるのは問題だからね」
世界樹は魔力の源であるマナを生み出してる。そのマナを独占でもされたら、何が起こるか分からない。妖魔界に大穴を開けたあの人より最悪の結果になる可能性もある。
「とりあえず、この子達はうちに連れて来ても大丈夫。次に卵を作るときはこの子達とキンとギンで作ってみて。多分、問題ないと思うから」
「分かった」
クレナイが父さんの肩に戻ってくる。そして、二匹のカーバンクルも当たり前のように俺達の肩に収まる。何。この子達、この場所が定位置なのか。重くはないけど。何より、クレナイと何を話してたんだ? 絶対、話してたよな?!
「後は名前を付けて契約した方がいい。クレナイやベニとはまた違うからね」
父さんの言葉に俺とアサギは頷く。実は俺は使い魔を持ってない。場所が場所だけに、連絡はクレナイに頼んでたから。でも、アサギは梟がいるんだよ。どうなるんだろう?
「あの、ルイさん」
「何?」
「僕、梟がいるんだけど」
「ああ、確認してみて。この子達は郵便は出来ないから、もしかしたら、梟とは契約したままにしておけるかもしれないよ」
「はい」
アサギは両親との連絡用に梟がいるから。使い魔としてはもう使えないかもしれないけど。
「それじゃ、綻びの事は頼んだよ」
「何か分かったら連絡する」
「よろしくね」
父さんは杖を出して、来た時同様、魔法で移動した。本来、寮の結界があるから、生徒じゃないと移動は出来ないんだけど。流石、古代語。しかも、父さんの事だから無意識に禁呪も利用してる。クレナイ並みに神出鬼没。
「この子達、名前どうしよう?」
アサギに問われ首を傾げる。よく考えないと。クレナイ、ベニが使われてるのが痛い。
「調べて決めよう」
「うん」
とりあえず、食堂に行ってご飯を食べてお風呂に入って休もう。そんなに何もしていないのに、疲れるのは何でだろう? まだ、十代前半なのに。
「その子達は何なの?」
左肩にクレナイを連れて来た父さん。何でも、クレナイが来たがったんだとか。ほら、絶対、嵌められてるって。
「ライカさんがくれた」
俺は憮然と言い放つ。正確にはカーバンクルの額にある石を貰ったんだ。しかも、ライカさん、アサギに加工するように言ってたんだけど。
「この子達、普通、捕まえられないでしょう?」
「正確にはこの額の石を貰ったんだ」
幻獣は基本的に人前には現れない。まあ、カーバンクルは比較的幻獣にしては人前に出て来る事があるみたいだ。
そして何故か、カーバンクル達が俺達から離れる。そうすると、父さんの肩にいるクレナイがカーバンクルの元に寄って行く。ほら、絶対、罠だ。
「石?」
「そう。生体反応があって、火の気配があるからアサギに加工して貰ってって。何でも婚約のお祝いだって」
「また、変なもの採集して来たんだね。それに、勝手に二人の魔力を吸収してるし。離れないよ」
「そこだよ。此奴等、結界内に連れてって問題ないの?」
その為に呼び出したんだって。卵を作れって言ったのは父さんだろう。
「クレナイが何もしてないし、問題はないと思うよ。でも、瞳の色が違うね」
そうなんだよな。俺の肩を陣取ってた方は俺と同じ黒だし。アサギの方は赤いんだよ。見た目おんなじだから、瞳の色が違うのは正直、有り難い。
「でも、この子達では手紙を運ぶのは無理だね。手紙はいつもの様にクレナイを呼び出して」
「分かった」
「それと、結界の事だけど。可能なら探ってみて。外からでは流石の私でも無理だよ。もし、ユグドラシルが言ってる事が真実なら、閉じないと安全ではないし」
やっぱり、父さんでも外からでは学校内の事は探れないのか。
「リッカさんには?」
「もう一度、話してみるよ。流石にユグドラシルの事は詳しく話せないけどね」
「分かった」
父さんは思案する仕草を見せた。何考えてるんだろう?
「あの子達。授業中も連れて歩いて」
何を言ってるのか、俺とアサギは二人で首を捻った。
「綻びがあるうちは、警戒した方がいいよ。なるだけ早く見つけるけどね」
「でも、ユグドラシルの話が本当だったら、あの場所に入り込むより最悪の結果にならない?」
「そうだね。サクヤとも話をするよ。世界樹に悪さをされるのは問題だからね」
世界樹は魔力の源であるマナを生み出してる。そのマナを独占でもされたら、何が起こるか分からない。妖魔界に大穴を開けたあの人より最悪の結果になる可能性もある。
「とりあえず、この子達はうちに連れて来ても大丈夫。次に卵を作るときはこの子達とキンとギンで作ってみて。多分、問題ないと思うから」
「分かった」
クレナイが父さんの肩に戻ってくる。そして、二匹のカーバンクルも当たり前のように俺達の肩に収まる。何。この子達、この場所が定位置なのか。重くはないけど。何より、クレナイと何を話してたんだ? 絶対、話してたよな?!
「後は名前を付けて契約した方がいい。クレナイやベニとはまた違うからね」
父さんの言葉に俺とアサギは頷く。実は俺は使い魔を持ってない。場所が場所だけに、連絡はクレナイに頼んでたから。でも、アサギは梟がいるんだよ。どうなるんだろう?
「あの、ルイさん」
「何?」
「僕、梟がいるんだけど」
「ああ、確認してみて。この子達は郵便は出来ないから、もしかしたら、梟とは契約したままにしておけるかもしれないよ」
「はい」
アサギは両親との連絡用に梟がいるから。使い魔としてはもう使えないかもしれないけど。
「それじゃ、綻びの事は頼んだよ」
「何か分かったら連絡する」
「よろしくね」
父さんは杖を出して、来た時同様、魔法で移動した。本来、寮の結界があるから、生徒じゃないと移動は出来ないんだけど。流石、古代語。しかも、父さんの事だから無意識に禁呪も利用してる。クレナイ並みに神出鬼没。
「この子達、名前どうしよう?」
アサギに問われ首を傾げる。よく考えないと。クレナイ、ベニが使われてるのが痛い。
「調べて決めよう」
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