ハコ入りオメガの結婚

朝顔

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③ 君塚家【客室】

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「………どういうことでしょうか」

 極上の日本庭園が望める広々とした和室に、温度の低い声が響いた。
 濁りのない透き通るような声に俺の心臓は掴まれた。
 握られるか解き放たれるかのギリギリの気持ちで深く呼吸を繰り返した。

 俺の目の前に座る君塚佳純が望むのは、余命少ない祖母のための結婚。
 そしてできたら子が欲しいと望んでいる。
 結婚にあたって、多額の出資と好条件の業務提携など持ちかけてくれた。それは、負債に追われている父の会社からは願ったり叶ったり展開だった。

 しかし、その相手として指名があったのは、俺の妹の玲香だった。
 ところが、玲香は結婚する気がなく、中学から海外で暮らしていて、日本には帰らないと宣言していた。
 このままでは話が流れてしまうと、俺は父の会社を助けるために動くことになった。
 同じ白奥の子としてどうかと結婚を持ちかけるため、君塚家の本家へと足を運んだ。
 そして、佳純本人と話を進めて、やっと自分から結婚の話を振るところまで進んだのだった。



 頭を上げてくださいと言われて、キッパリと拒絶はされなかったが、案の定、帰ってきたのは困惑といった様子だった。

「君塚さんはバース性をアルファだと公表されていますよね? それは間違いないですか?」

「ええ、私はアルファですが……」

「私はオメガなんです。アルファとオメガであれば男同士でも妊娠は可能です。お望みの玲香ではありませんが、私も白奥の子ですのでお祖母様の条件には合っているかと……」

「ちょっ、ちょっと待ってください。確かに白奥の方との婚姻を祖母は望んでいますが……、私はあくまで玲香さんと結婚を希望していたので……すみません、頭が混乱して………」

 眉尻を下げた佳純は、言った通りひどく混乱した様子で頭に手を当てて下を向いてしまった。
 佳純が玲香にどの程度好意を持っていたのか分からない。だが、子供の頃の約束を覚えているほどなので、かなり気持ちを持っていたはずだ。
 それがどうも難しいと分かったところで、似たような顔をした兄の方が自分にしないかと売り込んできた。
 混乱するし、おそらく父の会社の経済状態を知っているはずなので、金目当てであることは見抜かれているに違いない。

 長い長い沈黙に思えた。

 やはりダメだったかと、必死で正座しているが、だんだん手にこめた力が抜けて、床に崩れ落ちそうになってきた。

「………ここへはどうやっていらしたのですか? 時間は? 遠くありませんでしたか?」

 お帰りくださいと言われると思っていたのに、佳純の口から出てきたのは、世間話のような質問だった。否定するのに、まだ続けるのだろうかと思いながら俺は口を開いた。

「電車を乗り継いで、あとタクシーです。時間は……思ったよりかかってしまいました。お恥ずかしながら、電車に乗るのが……記憶にないくらい昔で……、切符を買うだけで時間なくなって……ここまで五時間とかですか? あっ、すすみません、遠く感じましたけど、きっと乗り慣れた人なら遠く感じるほどの距離では……」

 せっかく質問してくれたのだから印象良く答えないととハリきってしまい、ベラベラと喋り過ぎてしまった。
 ああ、やってしまったと真っ赤になって目をつぶったら、ぷっと息を噴くような音が聞こえた。

「もしかして在来線できたのですか? 新幹線に乗れば一時間もしないで到着しますよ」

「えっ…………、でっでも、電車の乗り方のページを見て……あれ、電車好きさんの旅行のページを見たのに……」

 スマホ片手に改札で検索しまくりで、アップされている画像を見ながら乗り継いできたのだ。
 まさかのあっという間ルートの存在は、通向けページではあえて触れなかったのだろう。
 世間知らず過ぎる自分が情けなくなって、また顔を赤くして頭をかいた。

「諒さんは、体が弱くてほとんど外へは出られないと聞いておりましたが……」

「かっ、体が弱かったのは子供の頃の話で……、その……オメガの発情期の関係で体調を崩すことはありますけど、今は全然元気なんです! ただ……ずっと家にいたので……今さら外へ出られなくなってしまったといいますか……」

 体調面で問題があると思われたら困ると焦ってしまった。
 子供の頃、よく出していた熱も、オメガとして体が作られている過程でよくあることだった。
 今は抑制剤のおかげで周期を管理して頻繁に熱を出すことはなくなった。
 ただ、副作用が問題ではあるのだが………

 世間知らずに加えて体調にも問題あると思われたらもうマイナスだらけになってしまう。
 こんな面倒な男と結婚したい思う人はいないだろう。
 この家の調和が取れた荘厳な雰囲気と比べて、自分はひどく不恰好で、不釣り合いに思えて悲しくなってしまった。

 もう消えたいと思いながら下を向いて顔を手で覆っていたら、クスリと小さく笑うような声が聞こえた。

「それでは、ここへ来るのは大冒険でしたね」

「え………」

 佳純の声が柔らかくなったような気がして、恐る恐る顔を上げたら、佳純は俺を見ながら目を細めた優しそうな顔で微笑んでいた。

「そこまで一生懸命な姿を見せられたら私も鬼ではありません。ただ、まだ気持ちの整理がつかなくて、少し考えさせていただいてもよろしいですか?」

「は……はい、それはもちろん……」

「それでは……今日はどうしましょう。私はこの後、用がありますので」

「あ……おいとまします。忙しいところ、お時間をありがとうございました」

 とりあえず考えてくれるという答えまでもらえたら及第点だろう。
 後からやっぱりごめんなさいと言われる可能性はあるが、そうなったら諦めるしかない。

「………今からですと、帰宅は遅くなりますね。よかったら泊まっていかれますか?」

「え……!?」

「せっかく来ていただいたお客様を、もてなすことなくお帰りいただくのは申し訳ないので、よかったら部屋はたくさんありますので」

「そっ、そんな。十分良くしていただけました。可愛いウサギさんもいただいたので、とっても美味しかったです」

「ウサギさん?」

 口に出してからしまったと恥ずかしくなった。二十歳を超えた男が何をウサギさんだと顔から火が出そうになった。
 子供扱いしてくる両親に辟易していたが、自分自身が自覚がないのだからもう何も言えない。

「いただいたお菓子です、お茶と一緒に……、あの、その時に藤野さんとも楽しくお話しもさせていただいたので……」

「藤野と……楽しく話した……?」

 喋るたびに綻びが出てきて、ボロボロになっていく気がする。
 佳純もまたいちいち驚いた反応をするので、余計に気になってしまい、冷静に頭が回らない。

「ふっふふふふ………」

 パニックになっていたら、口元を押さえた佳純が笑い出した。
 表情の変わらない冷たいタイプに思えたのに、おかしくてたまらないという顔をして佳純は笑っていた。
 どうやら俺は笑われているようだが、佳純の一つ一つの仕草は色気があって、本当に綺麗な人だと思ってぼけっと見入ってしまった。

「ふふっ申し訳ございません……。藤野は社内でも仏頂面で愛想がないと言われていて、よくお客様からお叱りも受けるのです。それが……初対面で楽しく……お喋りされたんですね。ふっ……想像したらおかしくて……」

「えっ……あの、そ……それは……すみません、少し大げさに……でも、よく話しかけてくれたのは本当です」

 少しでも良く思われたくて、部下の人とも打ち解けたという雰囲気を出したかったのは認める。
 それがそんな風に笑われてしまうと思わなかった。
 確かに彼は始終厳しい顔をしていたので、楽しくお話ししたはさすがに無理があった。

「ウサギの練り菓子は来月の茶会用にサンプルで届いたものでしょう。お口に合いましたでしょうか。気に入っていただけたら嬉しいです」

「えっええ。すごく可愛くて、美味しかったです。甘いものは好きで……和菓子も大好きです。君塚さんもよく食べられるのですか?」

「いえ、私は甘いものはだめな体質でして、控えております」

 佳純は話しながら、自然に頭を振って答えてくれた。体質、ということはアレルギーがあるのかもしれない。もし手土産を持って行くなら甘いものははずさなければいけない。
 今日は急ぎだったので手ぶらで来てしまったが、次はそうとはいかない。
 俺は頭の中のメモ帳に、君塚佳純の取扱書を作って、そこに手土産、甘いもの注意と書き込んだ。

「こちらの本宅は温泉も出るんです。せっかくいらしたのですから、ぜひ楽しんでいってください」

「はあ……、では、お言葉に甘えて……」




 気に入られなければいけないと思ったが、まさか泊まることになるとは思わなかった。

 あれよあれよという間に、客室に通されてしまった俺は気がついたら、パリッと糊の効いた真っ白なシーツの敷かれたベッドの上に座っていた。
 まるで旅館に来たかのように、部屋の使い方や夕食の時間まで丁寧に案内されてしまった。
 佳純はゆっくりしていってくださいと言って笑った後、時計をチラリと見て忙しそうに客室から出て行ってしまった。

 仕事で使うラップトップは鞄に入れてきたので、どこにいても困ることはない。
 今までガチガチに気を張っていたので、疲れてしまった俺はそのままベッドにゴロンと寝転んだ。


 外泊するのなんて親戚の家に泊まった以来、何十年ぶりかもしれない。
 本当はひとりで慌てて君塚家に来る必要はなかった。
 お願いすれば父の会社の人に送ってもらうか、チケットを手配してもらうこともできた。
 それを、振り切って飛び出すように出てきてしまったのは、俺の中にこびりついた反抗心か欲か、そんなようなものに背中を押されたからだ。

 どうにもできないこと、どうしようもないこと。
 バース性はその根底にあって、アルファとして生きることができないと知った時の喪失感が忘れられない。
 どんなに足掻いても変えられないものがあると知った時、俺の中の何かが壊れてしまった。
 オメガが悪いとかではない。
 周りは守ってくれて、優しくすぎるくらい優しくしてくれた。
 俺自身の心の問題だ。
 自分で勝手に作り上げたものに、自分で打ちのめされて挫折したのだ。
 鬱屈した思いを抱えて生きていたが、今回のことでついにここまで来たかとプツリと糸が切れてしまった。

 気が付いたら、今までの自分からは考えられない行動力でここまで来てしまった。
 あんなに怖いと思っていた囲いから飛び出して、緑ばかりの知らない世界に立っていた。
 この家に来るまでは、何もかも終わってしまったという、どんよりした気持ちだったが、佳純という人間と話してみて、不思議と胸に覚えたことのない感覚が生まれた。

 見た目は美しくて繊細、突然押しかけた俺を追い出さずに、宿まで用意してくれた。
 気遣いができて、家族思いの人のようだ。
 そして子供の頃に交わした約束を覚えているという純粋さも持ち合わせている。
 なんて人に自分を売り込んでいるのかと恥ずかしくなってしまった。

 せめてお前みたいなヤツと誰が結婚したいものかと罵ってくれたなら、失敗してもひどい人だった、俺は悪くないと思えたのに……。




 コンコンというノックの音が耳に聞こえて、パッと目を開けた。
 目の前には白い天井が広がっていて、窓からは緑が見えた。
 すっかり暗くなってしまった部屋を見て、寝てしまったのだと気が付いた。
 どれくらい寝ていたのか、まさか他人の家に来て旅行気分でぐうたらと寝てしまうなんて何をやってるんだと思いながら重い体を起こした。

「白奥様、お夕飯の支度ができておりまして、佳純様がぜひ一緒にと席を用意したのですがいかがですか? それとも部屋に運びましょうか」

「っっ! 今行きます!!」

 向こうから夕食を誘ってくれたのに、この状況で断るなんてありえない。
 慌ててベッドから降りた俺は、乱れていた服を直して部屋から飛び出た。

 廊下で声をかけてくれていたのは、屋敷で最初に応対してくれた秘書の藤野だった。
 俺が不作法に飛び出してきたからか、目を開いて驚いた顔をしていた。

「驚かせてしまってすみませんっ! ずっと声をかけてくれていました? つい寝てしまって、気が付かなかったんです。どうしよう、君塚さんをお待たせしていますよね?」

「い、いえ……今お声をかけたばかりですから、大丈夫です」

「よ……良かった。すみません、……緊張感がなくて。……あれ? もしかして顔に何か付いてますか?」

 真面目そうな男がまだ顔を直さずにポカンとしているので、もしかして涎でも付いているのかもしれないと、ポケットからハンカチを取り出して口の周りを拭った。

「あの、顔というか……」

「藤野さん、行きましょう! お待たせしているのは申し訳ないです」

 まだボケっとしている藤野に、完璧そうに見えるが意外とのんびりさんなのかなと思いながら、こうなったら俺が先に歩いた方が早いと、ズンズン歩き出した。

「白奥様、あの……」

「知っています」

「はい?」

「タクシーの運転手さんに聞きました。君塚さんは子供の頃からすごくモテたみたいですね。色んな人間が寄ってきて、藤野さんも秘書として警戒されているのは分かっています。それは当然のことだと思います。今は君塚さんや藤野さんにも少しでも良い印象を持ってもらいたいと思っています。頑張りますので、何か気が付いたことがあったら、遠慮なく言ってください」

「ゴホンっ、では……早速いいでしょうか」

 ここは秘書さんを味方に取り込むためのアピールポイントだと、俺はハリきって力を込めて頑張る宣言をしたのだが、早速冷静な声で止められてしまった。

「そちらは厠の方向なので、食堂はこちらです。それとも、先に寄って行かれますか?」

「いっ……! すみません、い……行かないです」

「……分かりました。では、こちらへ」

 冷静な秘書の表情は変わらなかったが、心なしが少し肩が揺れているように見えた。
 カッコつけた上に壮大に空回りをしてしまった。
 恥ずかしくて穴があったら入りたいと思いながら、口を閉じて藤野の後に付いて大人しく歩いた。

 これで秘書からのマイナスポイントは確実だ。
 あの方はちょっと……、と藤野が佳純に耳打ちして進言しているシーンしか頭に浮かんでこなくて泣きたくなった。







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