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まだ監視は続く
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「やあ、どう?牢屋の感想は」
「最悪」
「相変わらず俺のこと嫌いだねえ」
ひょこ、と現れたアレンに姉は毒吐いた。こいつ嫌いと脳が信号を送っている。
妹はさっと姉の背中に隠れる。
「王様には君たちのことを報告したよ。まあ様子見かな」
「でしょうね。フィルから色々聞いたから」
「そうなんだ。フィルとも話し合ったんだけど片方が聖女様の可能性も捨てきれないから暫くは君たちを城で飼うことになったんだ」
脳裏に浮かぶフィルの顔。フォローしてくれたのだろうか、あの人にそんな力があるとは驚きだ、と思っていたら妹がこそ、と教えてくれた。
「フィルは聖女様の研究をしてるの。研究者的な」
「なるほど」
聖女様の何の研究をしてるんだろ、というのは今は放っておいて。
後でお礼を言っておこう。
アレンが鍵を開けるとおいで、と手を差し伸べてきた。それを姉はじっと見て…
「さ、行こ。チカ」
「う、うん…」
「えー無視?」
*
「今からどこに行くの?」
「君たちの部屋。牢屋にいて疲れたでしょ?暫く部屋でゆっくりしてなよ」
牢屋が部屋に移っただけでどっちにしろ捕まってることには変わりないのか…と姉は冷たく思う。
それプラス彼の監視も入っているわけで。
どうにかして元の世界に戻る方法を考えないといけない。
するとふと視線を感じた。ここで働く侍女だろう。侍女たちがこちらを見てひそひそと話している。「…」と姉は気にも止めず歩き進めた。
「ここが君たちの部屋だよ」
アレンがとある部屋の扉を開けようとすると「聖女様ーー!!」と後ろから大きな声が聞こえた。へ?と後ろを振り向こうとするとがばっと抱きつかれて視界が真っ暗になった。
「ぎゃっ、」
「お姉ちゃん!」
ごっと後頭部をドアにぶつけて床に倒れた。
「聖女様ーー!会いたかったー!」と青年に抱きつかれているが姉は口から魂が出て気絶している。「あれ?聖女様?」と青年が彼女の様子に気づくと後ろの襟をアレンに掴まれた。
「なーにしてるの、リオ」
「アレン!聖女様が召喚されたなら言ってよ!俺、ちょー会いたかったんだから!」
「だとしても急に抱きしめたら駄目でしょ。相手は女の子だよ」
離してー!とジタバタする白髪が跳ねた髪型にして水色と白のパーカーを着たラフな格好のリオと呼ばれた青年。アレンよりも背が低い。
「お姉ちゃん!大丈夫!?」
「いたた…大丈夫…」
「あれ?そっちの子は?」
リオの目が妹を捕える。じっと見つめられて、妹はぱっと顔を明るくして、すぐに目を泳がせて俯いた。攻略対象だ!と一瞬思ったけど自分の立場を思い出して騒げずにいる。
代わりにアレンが答える。
「聖女様かもしれない子だよ。さっきリオが抱きついた子も」
「かもしれない?」
「今回、召喚されたのがこの二人だからだよ。いつもなら聖女様は一人だけ召喚されるでしょ。リオ、どうして姉の方に抱きついたの?」
「あ!緑の髪の子しか見てなかった!なんだー、二人いたのか~」
「はあ…」
あははと笑うリオにアレンは呆れつつ座り込んでいる姉の方に話しかけた。
「大丈夫?ほら、立てる?」
「あ、うん」
アレンの差し伸べた手に自分の手を重ねようとして…姉は手を引っ込めた。そして、彼の手を借りずに部屋に入ると「うわー、凄く広ーい」と棒読みで喜んだ。
その様子を見たリオはアレンに聞いた。
「アレン、嫌われてる?」
「あはは、そうみたい」
「最悪」
「相変わらず俺のこと嫌いだねえ」
ひょこ、と現れたアレンに姉は毒吐いた。こいつ嫌いと脳が信号を送っている。
妹はさっと姉の背中に隠れる。
「王様には君たちのことを報告したよ。まあ様子見かな」
「でしょうね。フィルから色々聞いたから」
「そうなんだ。フィルとも話し合ったんだけど片方が聖女様の可能性も捨てきれないから暫くは君たちを城で飼うことになったんだ」
脳裏に浮かぶフィルの顔。フォローしてくれたのだろうか、あの人にそんな力があるとは驚きだ、と思っていたら妹がこそ、と教えてくれた。
「フィルは聖女様の研究をしてるの。研究者的な」
「なるほど」
聖女様の何の研究をしてるんだろ、というのは今は放っておいて。
後でお礼を言っておこう。
アレンが鍵を開けるとおいで、と手を差し伸べてきた。それを姉はじっと見て…
「さ、行こ。チカ」
「う、うん…」
「えー無視?」
*
「今からどこに行くの?」
「君たちの部屋。牢屋にいて疲れたでしょ?暫く部屋でゆっくりしてなよ」
牢屋が部屋に移っただけでどっちにしろ捕まってることには変わりないのか…と姉は冷たく思う。
それプラス彼の監視も入っているわけで。
どうにかして元の世界に戻る方法を考えないといけない。
するとふと視線を感じた。ここで働く侍女だろう。侍女たちがこちらを見てひそひそと話している。「…」と姉は気にも止めず歩き進めた。
「ここが君たちの部屋だよ」
アレンがとある部屋の扉を開けようとすると「聖女様ーー!!」と後ろから大きな声が聞こえた。へ?と後ろを振り向こうとするとがばっと抱きつかれて視界が真っ暗になった。
「ぎゃっ、」
「お姉ちゃん!」
ごっと後頭部をドアにぶつけて床に倒れた。
「聖女様ーー!会いたかったー!」と青年に抱きつかれているが姉は口から魂が出て気絶している。「あれ?聖女様?」と青年が彼女の様子に気づくと後ろの襟をアレンに掴まれた。
「なーにしてるの、リオ」
「アレン!聖女様が召喚されたなら言ってよ!俺、ちょー会いたかったんだから!」
「だとしても急に抱きしめたら駄目でしょ。相手は女の子だよ」
離してー!とジタバタする白髪が跳ねた髪型にして水色と白のパーカーを着たラフな格好のリオと呼ばれた青年。アレンよりも背が低い。
「お姉ちゃん!大丈夫!?」
「いたた…大丈夫…」
「あれ?そっちの子は?」
リオの目が妹を捕える。じっと見つめられて、妹はぱっと顔を明るくして、すぐに目を泳がせて俯いた。攻略対象だ!と一瞬思ったけど自分の立場を思い出して騒げずにいる。
代わりにアレンが答える。
「聖女様かもしれない子だよ。さっきリオが抱きついた子も」
「かもしれない?」
「今回、召喚されたのがこの二人だからだよ。いつもなら聖女様は一人だけ召喚されるでしょ。リオ、どうして姉の方に抱きついたの?」
「あ!緑の髪の子しか見てなかった!なんだー、二人いたのか~」
「はあ…」
あははと笑うリオにアレンは呆れつつ座り込んでいる姉の方に話しかけた。
「大丈夫?ほら、立てる?」
「あ、うん」
アレンの差し伸べた手に自分の手を重ねようとして…姉は手を引っ込めた。そして、彼の手を借りずに部屋に入ると「うわー、凄く広ーい」と棒読みで喜んだ。
その様子を見たリオはアレンに聞いた。
「アレン、嫌われてる?」
「あはは、そうみたい」
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