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3話 救いの光
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「お前……聖女なのか?」
「……ええ、光の魔力を持って生まれ、修道院で育った聖女の一人です」
「治るのか! なあ、本当に治るのか!? 俺は、元通りの生活に戻れるのか」
「……落ち着いてください。まずは診てみなければ何とも言えません」
「――ッ、すまない、少し取り乱した」
王子は飛び上がり、勢いよく私に手を伸ばした。
その際、彼の手が私の胸に触れたが、私は敢えてツッコむことなく、彼をベッドへと戻す。
そして今度は私から彼の傍へ寄り、その体にゆっくりと手を添えた。
彼の体に流れる魔力を、私と同調させ、その原因を探っていく。
――やっぱり、そうなのね。
そして、私は一つの答えを得た。
それは予め予想していたものと概ね同じものであり、だからこそ、私は抵抗もせずに彼の下を訪れたのだ。
ゆっくりと息を吸い、吐く。
そして、彼が求めているであろう言葉を、投げかけてやった。
「治ります。私なら、あなたを治すことが出来ます」
「――ッッ!!!」
その言葉を聞いた王子は、まるで人生で一番の幸福を迎えた時のように喜んだ。
涙すら流して、私に手を伸ばす。
私はその手を自分の手で優しく包んだ。
「あぁ、あぁ……良かった。もう、一生直らないと、俺の人生は終わったんだと、思ってた! ああ、頼む。すぐにでも解呪してくれ! そうだ! もし解呪に成功したら、俺の婚約者になってくれ! 俺を見捨てたリゼリアなんかよりもお前の方がよっぽど相応しい! そうに決まっている。だから、さあ、早く!」
酷く興奮した王子は、次々と言葉を吐き出していった。
よっぽど嬉しかったのだろう。よっぽど苦しかったのだろう。
恥もプライドも捨てて私の救いを求めている。
「落ち着いてください。術式を起動するので、動かないでください」
「あ、ああ……すまない」
「では、始めましょう。あなたの体を蝕む元凶を、取り除いていきましょう」
「ああ、本当に、頼んだ……」
「……ええ、光の魔力を持って生まれ、修道院で育った聖女の一人です」
「治るのか! なあ、本当に治るのか!? 俺は、元通りの生活に戻れるのか」
「……落ち着いてください。まずは診てみなければ何とも言えません」
「――ッ、すまない、少し取り乱した」
王子は飛び上がり、勢いよく私に手を伸ばした。
その際、彼の手が私の胸に触れたが、私は敢えてツッコむことなく、彼をベッドへと戻す。
そして今度は私から彼の傍へ寄り、その体にゆっくりと手を添えた。
彼の体に流れる魔力を、私と同調させ、その原因を探っていく。
――やっぱり、そうなのね。
そして、私は一つの答えを得た。
それは予め予想していたものと概ね同じものであり、だからこそ、私は抵抗もせずに彼の下を訪れたのだ。
ゆっくりと息を吸い、吐く。
そして、彼が求めているであろう言葉を、投げかけてやった。
「治ります。私なら、あなたを治すことが出来ます」
「――ッッ!!!」
その言葉を聞いた王子は、まるで人生で一番の幸福を迎えた時のように喜んだ。
涙すら流して、私に手を伸ばす。
私はその手を自分の手で優しく包んだ。
「あぁ、あぁ……良かった。もう、一生直らないと、俺の人生は終わったんだと、思ってた! ああ、頼む。すぐにでも解呪してくれ! そうだ! もし解呪に成功したら、俺の婚約者になってくれ! 俺を見捨てたリゼリアなんかよりもお前の方がよっぽど相応しい! そうに決まっている。だから、さあ、早く!」
酷く興奮した王子は、次々と言葉を吐き出していった。
よっぽど嬉しかったのだろう。よっぽど苦しかったのだろう。
恥もプライドも捨てて私の救いを求めている。
「落ち着いてください。術式を起動するので、動かないでください」
「あ、ああ……すまない」
「では、始めましょう。あなたの体を蝕む元凶を、取り除いていきましょう」
「ああ、本当に、頼んだ……」
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