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第四章 俺様、西方に行く
12、あれ?
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「回復魔法を使えるドラゴンは、聖竜様だけです」
首を傾げる俺の疑問にエミーリオが苦笑しながら答えてくれた。
ドラゴンを含むこの世界のあらゆるモンスターは暗黒破壊神が生み出したと言われているそうだ。この世界のあらゆる攻撃魔法は全て暗黒破壊神の加護によるもの。故に人間には使えない。
逆に、結界などの守る力や回復魔法などの癒す力は女神の加護。故にモンスターには使えないらしい。あれ? 俺、どっちも使えるけど……?
さらに言うには、生活魔法も女神の恩恵であり、それを攻撃に使うという発想がそもそも人間にはないらしい。
だからエミーリオはあんなに驚いていたのか。
『ん? では、ベルナルドは? 魔法でモンスターを倒していたが?』
「ベルナルドは、罪人です」
『どういうことだ?』
エミーリオの言葉に今度は俺が驚く番だった。あの優しく穏やかなベルナルド先生が罪人?
エミーリオの言葉を継いで司祭が言うには、攻撃魔法の習得そのものが禁忌であるらしく。ベルナルド先生は暗黒破壊神の信徒として一度は処刑されそうになったのだと。
捕まる際に他の信徒と違い一切抵抗をせず、「この力は人間に向けるためではなくモンスターを殲滅するために得たのだ」と言ったらしい。
それで監視付きではあったが自由の身になったベルナルド先生は冒険者としてあちこちで活躍するようになったそうだ。ただし、その力が人間に向けられることがあればアルベルトが即座に処刑する決まりなのだとか。あんなに仲良さそうだったのにそんな関係だったとは……。
あのメンバーの中で一番レベルの高かったベルナルド先生が最強と認められないのはその辺りも関係しているのか、と思ったら単に呪文詠唱中に切り捨てられるからやはりアルベルトが最強なのだと。
「私はここの司祭でフリストと申します」
名乗り忘れていた、と申し訳なさそうに首を傾ける。フリストは先々代教皇の時に枢機卿としてセントゥロで活躍したらしいが、それをあの豚教皇がここに左遷したらしい。
世界に宗教は一つしかない上政治と分離されてるからこうやって国境を越えた配置換えもあるのだと教えてくれた。
「それで、勇者様のお話でしたね」
あれ? そういやあの教会、総本山って話だったけど教皇以外の人間は二人しか見てないけどどうなってんだ?
という俺の疑問はフリストの言葉でかき消される。そうだ、今は勇者のことだ。
「勇者の葬儀は私が行いました」
沈痛な顔でフリストが言う。
まさか、最初に出会ったその人がいきなり探していた情報を持っているとは驚きである。
「なぁなぁ、勇者が黒髪だから殺されたって本当か?」
「モンスター?!」
『黙っておれ』
ぴょこっと鞄から飛び出したちびきのこにフリストが仰天する。慌てて鞄に押し戻そうとしたが、しっかり見られてしまったようだ。
「黙ってろって何だ! 俺の生徒だぞ!?」
「何と! 勇者様のお師様であらせられましたか……とんだご無礼を!」
またまた頭を打ち付けるフリスト。でも良かった。この人はあまり偏見のない人のようだ。
ちびきのこ用にお茶も用意してくれた。器が大きすぎてぷかぷか中に浮かぶというどこかの妖怪アニメで見た親父のようなちびきのこはスルーしつつ話を進めてもらう。
「聖竜様、お師様、大変申し訳ございません。私は、勇者様が処刑されるのを止めることができませんでした」
『ではやはり勇者は死んでいるのか』
「そんな!」
ちびきのこはショックを受けたようだがあの顔ではわかりにくい。エミーリオは口を挟まずにじっと話を聞いている。
フリストに詳細を求めると、マジィアは魔法研究に余念がないため、暗黒破壊神の信徒だろうが黒髪だろうがそこまでの忌避感はないそうだ。人に危害を加えるなら話は別だが、生活を脅かさないかぎりは普通に過ごせるのだという。
そして、黒髪の勇者は修行のため、そして聖女と合流すべくセントゥロへと出立した。ところが。
「ここアッファーリは女神信仰が強く、黒髪というだけで迫害を受けます。勇者様はそれをご存知なかったようで、黒髪を隠す事もせず貴族の前に立ってしまわれたのです」
フリストが言うにはその貴族もまた腐った性根の持ち主らしく、新しく入手した剣の試し斬りだと大通りで市民を斬り捨てていたところを止めようとして無礼討ちされたのだとか。
うん、それ1000%俺じゃない。
で、勇者を無礼討ちとか、勇者が黒髪だったとか外聞の悪い話ばかりだったため、「勇者は暗黒破壊神に破れ亡くなった」と各国へ伝達したのだと。
「フリスト司祭、勇者の遺体を親元に帰してやりたいのです。遺体を私にお譲りいただけませんか?」
「何と?! 墓を暴くと申しますか?」
エミーリオが言う通り、墓を暴くというのはとんでもないことらしい。
ここからすると異世界たる日本へ返す手段があり、モンスター化したら俺が対処するからと説得して立ち会いのもと掘り起こすことを了承してもらった。
首を傾げる俺の疑問にエミーリオが苦笑しながら答えてくれた。
ドラゴンを含むこの世界のあらゆるモンスターは暗黒破壊神が生み出したと言われているそうだ。この世界のあらゆる攻撃魔法は全て暗黒破壊神の加護によるもの。故に人間には使えない。
逆に、結界などの守る力や回復魔法などの癒す力は女神の加護。故にモンスターには使えないらしい。あれ? 俺、どっちも使えるけど……?
さらに言うには、生活魔法も女神の恩恵であり、それを攻撃に使うという発想がそもそも人間にはないらしい。
だからエミーリオはあんなに驚いていたのか。
『ん? では、ベルナルドは? 魔法でモンスターを倒していたが?』
「ベルナルドは、罪人です」
『どういうことだ?』
エミーリオの言葉に今度は俺が驚く番だった。あの優しく穏やかなベルナルド先生が罪人?
エミーリオの言葉を継いで司祭が言うには、攻撃魔法の習得そのものが禁忌であるらしく。ベルナルド先生は暗黒破壊神の信徒として一度は処刑されそうになったのだと。
捕まる際に他の信徒と違い一切抵抗をせず、「この力は人間に向けるためではなくモンスターを殲滅するために得たのだ」と言ったらしい。
それで監視付きではあったが自由の身になったベルナルド先生は冒険者としてあちこちで活躍するようになったそうだ。ただし、その力が人間に向けられることがあればアルベルトが即座に処刑する決まりなのだとか。あんなに仲良さそうだったのにそんな関係だったとは……。
あのメンバーの中で一番レベルの高かったベルナルド先生が最強と認められないのはその辺りも関係しているのか、と思ったら単に呪文詠唱中に切り捨てられるからやはりアルベルトが最強なのだと。
「私はここの司祭でフリストと申します」
名乗り忘れていた、と申し訳なさそうに首を傾ける。フリストは先々代教皇の時に枢機卿としてセントゥロで活躍したらしいが、それをあの豚教皇がここに左遷したらしい。
世界に宗教は一つしかない上政治と分離されてるからこうやって国境を越えた配置換えもあるのだと教えてくれた。
「それで、勇者様のお話でしたね」
あれ? そういやあの教会、総本山って話だったけど教皇以外の人間は二人しか見てないけどどうなってんだ?
という俺の疑問はフリストの言葉でかき消される。そうだ、今は勇者のことだ。
「勇者の葬儀は私が行いました」
沈痛な顔でフリストが言う。
まさか、最初に出会ったその人がいきなり探していた情報を持っているとは驚きである。
「なぁなぁ、勇者が黒髪だから殺されたって本当か?」
「モンスター?!」
『黙っておれ』
ぴょこっと鞄から飛び出したちびきのこにフリストが仰天する。慌てて鞄に押し戻そうとしたが、しっかり見られてしまったようだ。
「黙ってろって何だ! 俺の生徒だぞ!?」
「何と! 勇者様のお師様であらせられましたか……とんだご無礼を!」
またまた頭を打ち付けるフリスト。でも良かった。この人はあまり偏見のない人のようだ。
ちびきのこ用にお茶も用意してくれた。器が大きすぎてぷかぷか中に浮かぶというどこかの妖怪アニメで見た親父のようなちびきのこはスルーしつつ話を進めてもらう。
「聖竜様、お師様、大変申し訳ございません。私は、勇者様が処刑されるのを止めることができませんでした」
『ではやはり勇者は死んでいるのか』
「そんな!」
ちびきのこはショックを受けたようだがあの顔ではわかりにくい。エミーリオは口を挟まずにじっと話を聞いている。
フリストに詳細を求めると、マジィアは魔法研究に余念がないため、暗黒破壊神の信徒だろうが黒髪だろうがそこまでの忌避感はないそうだ。人に危害を加えるなら話は別だが、生活を脅かさないかぎりは普通に過ごせるのだという。
そして、黒髪の勇者は修行のため、そして聖女と合流すべくセントゥロへと出立した。ところが。
「ここアッファーリは女神信仰が強く、黒髪というだけで迫害を受けます。勇者様はそれをご存知なかったようで、黒髪を隠す事もせず貴族の前に立ってしまわれたのです」
フリストが言うにはその貴族もまた腐った性根の持ち主らしく、新しく入手した剣の試し斬りだと大通りで市民を斬り捨てていたところを止めようとして無礼討ちされたのだとか。
うん、それ1000%俺じゃない。
で、勇者を無礼討ちとか、勇者が黒髪だったとか外聞の悪い話ばかりだったため、「勇者は暗黒破壊神に破れ亡くなった」と各国へ伝達したのだと。
「フリスト司祭、勇者の遺体を親元に帰してやりたいのです。遺体を私にお譲りいただけませんか?」
「何と?! 墓を暴くと申しますか?」
エミーリオが言う通り、墓を暴くというのはとんでもないことらしい。
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