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第八章 俺様、勇者と対立する
12、名前を言われてもピンとこない
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1号の生徒は全部で34名。内33名がこちらに来た。その内6名が死亡。4名が帰還。
そして今、ここには19名。未だに俺が行方を把握していないのは4名いる。
ここにいない生徒達の話をすると1号は言った。ということは、分体達がその行方を見つけたのだろうか?
全員が1号に注目するのと同じように、俺も1号をじっと注視して次の言葉を待つ。
「と、その前に。紹介したい人がいる。ルナ」
「こんばんわ、素敵な夜ね」
1号の後ろから突然金髪美女が現れ、ふわりと妖艶な微笑みを浮かべた。音もなく1号を抱き上げ、1号の作り上げたステージに座るその動作に誰もが魅入ってしまう。
「先生、その人誰?」
「超美人!」
「え? 何? 妖精? 妖精召喚したの?」
「きのこのくせになんて羨まけしからん」
「そうだろう、そうだろう。俺の女神は美人だろう! って誰だ今きのこっつったの!?」
その女性が1号もとい木下の妻であるルナだと知っている者達は何が始まるのかと待っているが、その他の生徒達が騒ぎ出す。
その言葉に威張ったり怒ったりと忙しない1号にルナさんが唇を寄せてキスをした。映画の1シーンのような光景に生徒達も1号自身もポーっと頬を染めて押し黙る。
「紹介、してくださるんじゃなかったの? 愛しい旦那様」
「はっ! そうだった、すまん。……コホン、俺の妻、ルナだ」
1号の妻発言に女子からは嬌声が、男子からは悲鳴が上がる。嘘だろ、と愕然としている奴もいる。確かにルナさんは美人だからな……おっと、俺にとってはルシアちゃんの方が魅力的だよ。
俺の視線に気づいたのか、俺を抱きしめるルシアちゃんの腕がギリギリと食い込んできたので慌てて体を擦り寄せる。ふぅ、何とか機嫌を直してくれたようだ。
そんな十人十色な反応を微笑ましそうに見つめながらルナさんが宜しくね、と挨拶をした。
「ルナに来てもらったのは、これから話すことを信じてもらう証明のためだ。さて、本題に入ろう」
1号の言葉に再び全員が押し黙る。
まず、自分は分身体であり本体は日本にいる、と1号が前置きをして話し始めた。
「この世界にあるオチデン連合国、ノルド王国、オーリエン帝国、アスー皇国によって俺達のクラスが全員召喚された。ここまでは良いか?」
「はい」
数名が返事をして、他は無言で頷く。アスーで合流した勇者達は、迎えにきた俺達と共にいた勇者達が他の三か国で召喚されたと思っているのか。
オチデンとノルドで召喚された勇者が死んでいるという民衆の噂を知っているらしい数名が表情を強張らせた。
「あの日、体調不良で欠席をしていた桜田は召喚を免れた」
「あ、そう言えば休むってメッセージ来てた」
今ここにいない生徒の一人、桜田について(名前を言われてもピンとこないのは俺だけらしい)1号が伝えると、仲が良かったらしい女子が声を上げた。
「桜田は、マスコミに追いかけまわされる生活に疲れてしまって家族で九州へ引っ越したよ。後で連絡してやると良い」
「……はい」
声を上げたのが日本に帰れることを知っているオーリエンの勇者だったため、1号の言葉に素直に頷いている。
事情をまだ知らないアスーの勇者達は異世界にいるのにどうやって連絡を取るんだと首を傾げていた。
そんな彼らには構わず1号は話を続ける。
「さて、オチデン連合国に召喚された勇者が死んだと聞いている者もいるかもしれない。オチデンでは武谷と江間の2名が召喚され、武谷が貴族とトラブルを起こし殺された。江間は日本に帰還済みだ」
1号の言葉に、掘り起した武谷の遺体の様子を思い出す。
死体が動き生者を襲うようになるのを防止するための措置を施された無惨な遺体……を思い出して頭の中に斬られた服の隙間から覗いていた水色の下着がリフレインする。
ギリギリと再びルシアちゃんの腕が食い込んできた。な、何故俺が武谷の下着を思い出しているとわかった?! あの場にルシアちゃんはいなかっただろう?
「知りませんっ。リージェ様のばかっ」
あ、やめて! 尻尾つねらないで痛い!
ああ、でもぷくっと頬を膨らませるルシアちゃんも可愛いなぁ。
1号の話を邪魔しないよう小声でやり取りしていたのだが、心を読める本庄にはバレバレだったらしく、横で声も出さずに腹と口を押さえて肩を震わせていた。くそう、後で覚えてろよ。
「話を進めて良いか?」
江間が日本に帰還したという言葉に騒めいていた一同を手で制して1号が話を続ける。
「ノルドで召喚されたのは大橋、栗栖、中川、八木澤、四谷の5名。全員召喚失敗により死亡。栗栖と四谷は転生してこちらの世界で生きることを選んだ。八木澤は大蛇に転生して、暗黒破壊神に支配され暴れていたところを倒された。今は日本での転生を待っている」
やはり名前を聞いただけではピンとこない。
ん? 待てよ? 四谷って、ヨシュアか? いつも俺の新技練習に付き合ってくれてた。あいつもこっちにいるのか。落ち着いたら会いに行ってみるのも良いな。
八木澤とやらがモンスターに転生して倒されたという話にも驚いた。
死んだ奴を日本に帰還させ、転生させるとかやっぱルナさんって常人じゃなかったか。いや、むこうとこちらを自由に行き来できるって時点で常人でないのは確かなんだが。
きのこがしょっちゅう「俺の女神」と言っているのはただの惚気だと思っていたが、真実女神なのかもしれないな。
八木澤と仲が良かったらしい女子が泣き崩れるのを宥めているグループの様子を見ながらそんなことをぼんやりと考えてしまったら、当のルナさんが意味深な笑みでこちらを見たのでドキッとしてしまった。
うぅ、ルシアちゃんが嫉妬するからやめてほしい。可愛いけどこう頻繁だと身が持たない。
そして今、ここには19名。未だに俺が行方を把握していないのは4名いる。
ここにいない生徒達の話をすると1号は言った。ということは、分体達がその行方を見つけたのだろうか?
全員が1号に注目するのと同じように、俺も1号をじっと注視して次の言葉を待つ。
「と、その前に。紹介したい人がいる。ルナ」
「こんばんわ、素敵な夜ね」
1号の後ろから突然金髪美女が現れ、ふわりと妖艶な微笑みを浮かべた。音もなく1号を抱き上げ、1号の作り上げたステージに座るその動作に誰もが魅入ってしまう。
「先生、その人誰?」
「超美人!」
「え? 何? 妖精? 妖精召喚したの?」
「きのこのくせになんて羨まけしからん」
「そうだろう、そうだろう。俺の女神は美人だろう! って誰だ今きのこっつったの!?」
その女性が1号もとい木下の妻であるルナだと知っている者達は何が始まるのかと待っているが、その他の生徒達が騒ぎ出す。
その言葉に威張ったり怒ったりと忙しない1号にルナさんが唇を寄せてキスをした。映画の1シーンのような光景に生徒達も1号自身もポーっと頬を染めて押し黙る。
「紹介、してくださるんじゃなかったの? 愛しい旦那様」
「はっ! そうだった、すまん。……コホン、俺の妻、ルナだ」
1号の妻発言に女子からは嬌声が、男子からは悲鳴が上がる。嘘だろ、と愕然としている奴もいる。確かにルナさんは美人だからな……おっと、俺にとってはルシアちゃんの方が魅力的だよ。
俺の視線に気づいたのか、俺を抱きしめるルシアちゃんの腕がギリギリと食い込んできたので慌てて体を擦り寄せる。ふぅ、何とか機嫌を直してくれたようだ。
そんな十人十色な反応を微笑ましそうに見つめながらルナさんが宜しくね、と挨拶をした。
「ルナに来てもらったのは、これから話すことを信じてもらう証明のためだ。さて、本題に入ろう」
1号の言葉に再び全員が押し黙る。
まず、自分は分身体であり本体は日本にいる、と1号が前置きをして話し始めた。
「この世界にあるオチデン連合国、ノルド王国、オーリエン帝国、アスー皇国によって俺達のクラスが全員召喚された。ここまでは良いか?」
「はい」
数名が返事をして、他は無言で頷く。アスーで合流した勇者達は、迎えにきた俺達と共にいた勇者達が他の三か国で召喚されたと思っているのか。
オチデンとノルドで召喚された勇者が死んでいるという民衆の噂を知っているらしい数名が表情を強張らせた。
「あの日、体調不良で欠席をしていた桜田は召喚を免れた」
「あ、そう言えば休むってメッセージ来てた」
今ここにいない生徒の一人、桜田について(名前を言われてもピンとこないのは俺だけらしい)1号が伝えると、仲が良かったらしい女子が声を上げた。
「桜田は、マスコミに追いかけまわされる生活に疲れてしまって家族で九州へ引っ越したよ。後で連絡してやると良い」
「……はい」
声を上げたのが日本に帰れることを知っているオーリエンの勇者だったため、1号の言葉に素直に頷いている。
事情をまだ知らないアスーの勇者達は異世界にいるのにどうやって連絡を取るんだと首を傾げていた。
そんな彼らには構わず1号は話を続ける。
「さて、オチデン連合国に召喚された勇者が死んだと聞いている者もいるかもしれない。オチデンでは武谷と江間の2名が召喚され、武谷が貴族とトラブルを起こし殺された。江間は日本に帰還済みだ」
1号の言葉に、掘り起した武谷の遺体の様子を思い出す。
死体が動き生者を襲うようになるのを防止するための措置を施された無惨な遺体……を思い出して頭の中に斬られた服の隙間から覗いていた水色の下着がリフレインする。
ギリギリと再びルシアちゃんの腕が食い込んできた。な、何故俺が武谷の下着を思い出しているとわかった?! あの場にルシアちゃんはいなかっただろう?
「知りませんっ。リージェ様のばかっ」
あ、やめて! 尻尾つねらないで痛い!
ああ、でもぷくっと頬を膨らませるルシアちゃんも可愛いなぁ。
1号の話を邪魔しないよう小声でやり取りしていたのだが、心を読める本庄にはバレバレだったらしく、横で声も出さずに腹と口を押さえて肩を震わせていた。くそう、後で覚えてろよ。
「話を進めて良いか?」
江間が日本に帰還したという言葉に騒めいていた一同を手で制して1号が話を続ける。
「ノルドで召喚されたのは大橋、栗栖、中川、八木澤、四谷の5名。全員召喚失敗により死亡。栗栖と四谷は転生してこちらの世界で生きることを選んだ。八木澤は大蛇に転生して、暗黒破壊神に支配され暴れていたところを倒された。今は日本での転生を待っている」
やはり名前を聞いただけではピンとこない。
ん? 待てよ? 四谷って、ヨシュアか? いつも俺の新技練習に付き合ってくれてた。あいつもこっちにいるのか。落ち着いたら会いに行ってみるのも良いな。
八木澤とやらがモンスターに転生して倒されたという話にも驚いた。
死んだ奴を日本に帰還させ、転生させるとかやっぱルナさんって常人じゃなかったか。いや、むこうとこちらを自由に行き来できるって時点で常人でないのは確かなんだが。
きのこがしょっちゅう「俺の女神」と言っているのはただの惚気だと思っていたが、真実女神なのかもしれないな。
八木澤と仲が良かったらしい女子が泣き崩れるのを宥めているグループの様子を見ながらそんなことをぼんやりと考えてしまったら、当のルナさんが意味深な笑みでこちらを見たのでドキッとしてしまった。
うぅ、ルシアちゃんが嫉妬するからやめてほしい。可愛いけどこう頻繁だと身が持たない。
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