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第二十三話 ランクアップ2
しおりを挟む「おめでとうございます!ランク見直しの結果、ケインさんはCランク冒険者に昇格です!」
お姉さんが言った言葉に僕は吹いた。
「いやいやいやいや、おかしいでしょ!どう考えても早すぎますよ。アークデーモン討伐くらいじゃそんなにいきなりはランクアップしないでしょう!?」
アークデーモンはBランク魔物なので、Dランク冒険者が倒したとなれば、功績はとんでもないものだろう。
だが、だからと言ってCランクに急に上がるのはおかしい。
どうしても上がりたかったらアークデーモンを5体は討伐する必要があるだろう。
「はい。アークデーモンの件の加算も大きかったのですが、それ以上に、中級冒険者達が束になってようやく100体倒した魔王軍を、1人で同等量相手取って、町の危険を守っていたのも大きかったです」
実際僕が倒したのはほとんどEランク以下の魔物だったし、森の中だから大柄なモンスターが動きづらいというアドバンテージがあった。
それに、残りの半分は全部オルトさんが倒していたから、僕自身は大したことはしていないと思っていたが……
「たしかに……」
功績だけ見れば中々大したものだな。
自分で言うのもなんだが……
まぁ、Sランク冒険者への道が縮まったとでも考えればいいか……
「では、こちらが新しいカードです」
新しいカードはピンクだった。
「か、カッコ悪い」
「みなさんそう言うんですよね」
「なんでCランクのカードはこんなピンクなんですか?」
「実はですね、ギルド設立当時カードの色は、Sランクは勇者、Aランクは国王、Bランクはギルドマスター、Cランクは女王、DランクとEランクは国民による投票で、Fランクは騎士団長が決めたそうです。その時女王陛下がピンクが良いとおっしゃったそうでして」
「はぁ、なるほど?」
「まぁ、カードの色自体に大きな意味はあまり無いです。それより、聞きましたか?この間アークデーモンが出た墓地について詳しく調査をする為に調査部隊を結成するそうですよ。ギルド側としては、第一発見者のケインさんに参加してほしいそうです。ただ、この依頼、受けるための条件がCランク以上になっているんです」
なるほど、だから僕のランクは早く上がったのか。
「ちょうどCランクになったことですし、受けてみては?」
なんか断りにくい雰囲気作られたんだが……
仕方なく僕はその依頼を受注した。
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