最弱スキルも9999個集まれば最強だよね(完結)

排他的経済水域

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第三十八話 見学

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王都に着いた僕達は、少し街の様子を見学する事にした。
王様に謁見するのは今日の午後3時から、
まだ時間は6時間ほどある。

「なあ、パウロ。僕見に行きたいところあるんだけど…」

「奇遇だね。僕も行きたいところがあるんだ」

「僕はエルディナ学園をちょっと見学しに……パウロは?」

「僕は教会。王都の大教会を見ておきたかったんだ」

「そっか、じゃあ一旦解散して自由行動って事で……」

「了解」

というわけで、僕達は今別行動を取っている。

「へぇー、近くで見るとやっぱでかいなこの校舎」

エルディナ学園に着いた僕は早速中を覗いていた。

校舎は街のギルドよりも大きく、寮もあるようだった。

中では生徒達が授業中で、校庭でCランク魔法を使い、的を破壊していた。
夢中になって見ていると、

「君、そこで何やってるの?」

後ろから声がした。

「あっ、すみません。この学園に入りたいなぁって思ってついジロジロ見てしまいました」

「ふーん。まぁ良いけどさ、君スキル適性値いくつ?」

馴れ馴れしく話しかけてくる黒髪チビ。
誰だよお前……

「えっと……G……ですけど」

「ウハッ!まじかーGなんて本当にいるんだ。前に適性値の最低値が更新されたって聞いたけど、君だったんだー。いきなり有名人に会えちゃったよ」

「はぁ……良かったですね」

「僕は来年この学校に入るんだけど……適性値Gの君はやめておいた方が良いよ。なんたって、この学校は低くても適性値Cの連中の集まりだからな。まぁ、僕はBなんだけど」

さりげなく自慢してくる黒髪チビに腹が立って髪の毛一本ずつ抜いてこうとした時、

「でも、僕達の一つ下でも凄い奴もいるらしいぜ、なんでも四天王を倒したんだってよ。やっぱ男ならそれくらいやらなきゃな」

それ僕ですね。急に褒めるやん。

「僕は再来年受けるんですよ」

「ああ、なんだ年下?まぁ、せいぜい入試まで必死に無駄な努力でもしてろよな」

本当どいつもこいつもスキル適性値にうるさいな。

面倒になって適当にあしらった僕であった………





…………………………………………………
…………………………
…………

「どうだったエルディナ学園は?」

「うん。なんか変なのに絡まれたけどとりあえず面白かったよ。そっちは?」

「やっぱり王都の大教会はめちゃくちゃでかいね。しかも、ところどころ宝石があしらわれていたし、随分豪華なステンドグラスだったよ。でもやっぱり1番は……」

「失礼します。時間になりましたので、支度が整い次第王城までご足労お願いします」

おっと、どうやら時間になったようだ。
話をやめて、僕達は城へと向かった。










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