最弱スキルも9999個集まれば最強だよね(完結)

排他的経済水域

文字の大きさ
39 / 192

第三十九話 報酬

しおりを挟む


王城には立派な石像や骨董品が置かれていた。
あまり興味のない世界だが、なんかの間違いで壊したら、と思って緊張してしまう。
僕達は大きめの扉の前に立たされると、

「王様がお呼びするまで、暫しお待ち下さい」

と言われて、ガッチガチになって突っ立っていた。

1分ほどして、中からいかにも威厳のありそうな声が聞こえてきた。

「入れ」

扉がゆっくりと開く。
それを合わせてゆっくりと入る。
玉座に座る小太りのおじさん。
それを取り巻く数人の執事やメイド。
さらに周りには高価な服をきた人達が沢山いる。
おそらく貴族だろう。

「うむ。冒険者ケインに、冒険者パウロ、そして、今はおらぬが冒険者ガンジス。主らは魔王軍四天王マニピュレイターのテクストを命懸けで討伐した。大変大義である!よってここに報奨金金貨500枚と、片手剣メルトレクトと、杖ミラジュラントを授ける。今後とも魔王軍との戦いにより一層励むが良い」

「「ははっ!」」

その言葉と同時に周りの人達が拍手を始めた。
………長いな、いつ終わるんだ?
たっぷり1分ほど頭を下げ続けた僕らは顔をあげると、使いの人が武器と金貨を渡してくれた。

「えっと……これで終わりですか?」

小声で使いの人に聞く。

「いえ、この後英雄様を労うパーティーが行われます」

もうとっくに疲れはないんだが……

「それではこれよりパーティーを始める。皆好きなように食事をするが良い」

王様の合図により、カーテンで隠れていた音楽隊が現れて演奏をし始めた。
それと同時に沢山の人が僕達によってくる。
やれ、どのようにして倒したのかとか、どんな能力を使ってきたのかとか……
それまでは良かったんだ。
だが、恋人はいるかとか結婚の見合いをしないかとか、あからさまに政治の話が入ってきた。
これだから、貴族相手は嫌なんだ。

おっと!よく見ると学園で僕の事を馬鹿にしてきた黒髪チビがいるな。
こちらが視線を送ると気まずそうな顔をしてきた。

すると、強引に僕と見合いをさせようとしてきた貴族がいた。

「その方も我が娘と結婚すればお金には苦労しません。どうです?ここは1度会ってみるだけでも……」

しつこいな!ていうか僕男じゃないから……大体お金なら今金貨500枚貰ったから……
いい加減怒ころうかと思ったその時、

「ケイン殿は疲れているようだぞ?話もいいが、一度休憩するべきではないかね?」

助け舟が現れた。

「クウガさん!」

「やぁ、久しぶりケインく……殿」

「あ、これは失礼しましたクウガ殿ここではなんですから人が居ない所に行きませんか?」

「そうしましょうか」

推しよる貴族供はパウロに任せて僕はクウガさんと久しぶりに話した。

「クウガさんって貴族だったんですね!びっくりしましたよ」

「それを言うなら、君が女だった事に気付かなかったよ。この前は悪かったね」

「いえ、別にいつも勘違いされるので気にしていません」

「待てよ……そうなると男の僕と女の君が2人きりで出て行った事で変な噂が立てられるかも……」

「大丈夫でしょう。僕なんかあのパーティーの場でも男だと思われましたから、剣術の指導でもしてたと言っておけばどうとでもなるでしょう」

「……そうだね。そうしようか、やろうよ模擬戦」

「え、本当に!?」

「ああ、あの頃から1年……君がどれくらい強くなったのか見てみたいんだ。まさか四天王を倒すほどになっているとはあの頃の僕も思っていなかったけどね」

「それなら僕にメリットを……」

「今回は秘匿されてるEランクスキル、『縮地』を教えるってのはどうだい?」

「是非お願いします!」



しおりを挟む
感想 116

あなたにおすすめの小説

オバちゃんだからこそ ~45歳の異世界珍道中~

鉄 主水
ファンタジー
子育ても一段落した40過ぎの訳あり主婦、里子。 そんなオバちゃん主人公が、突然……異世界へ――。 そこで里子を待ち構えていたのは……今まで見たことのない奇抜な珍獣であった。  「何がどうして、なぜこうなった! でも……せっかくの異世界だ! 思いっ切り楽しんじゃうぞ!」 オバちゃんパワーとオタクパワーを武器に、オバちゃんは我が道を行く! ラブはないけど……笑いあり、涙ありの異世界ドタバタ珍道中。 いざ……はじまり、はじまり……。 ※この作品は、エブリスタ様、小説家になろう様でも投稿しています。

異世界に転生したけど、頭打って記憶が・・・え?これってチート?

よっしぃ
ファンタジー
よう!俺の名はルドメロ・ララインサルって言うんだぜ! こう見えて高名な冒険者・・・・・になりたいんだが、何故か何やっても俺様の思うようにはいかないんだ! これもみんな小さい時に頭打って、記憶を無くしちまったからだぜ、きっと・・・・ どうやら俺は、転生?って言うので、神によって異世界に送られてきたらしいんだが、俺様にはその記憶がねえんだ。 周りの奴に聞くと、俺と一緒にやってきた連中もいるって話だし、スキルやらステータスたら、アイテムやら、色んなものをポイントと交換して、15の時にその、特別なポイントを取得し、冒険者として成功してるらしい。ポイントって何だ? 俺もあるのか?取得の仕方がわかんねえから、何にもないぜ?あ、そう言えば、消えないナイフとか持ってるが、あれがそうなのか?おい、記憶をなくす前の俺、何取得してたんだ? それに、俺様いつの間にかペット(フェンリルとドラゴン)2匹がいるんだぜ! よく分からんが何時の間にやら婚約者ができたんだよな・・・・ え?俺様チート持ちだって?チートって何だ? @@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@ 話を進めるうちに、少し内容を変えさせて頂きました。

平凡なサラリーマンが異世界に行ったら魔術師になりました~科学者に投資したら異世界への扉が開発されたので、スローライフを満喫しようと思います~

金色のクレヨン@釣りするWeb作家
ファンタジー
夏井カナタはどこにでもいるような平凡なサラリーマン。 そんな彼が資金援助した研究者が異世界に通じる装置=扉の開発に成功して、援助の見返りとして異世界に行けることになった。 カナタは準備のために会社を辞めて、異世界の言語を学んだりして準備を進める。 やがて、扉を通過して異世界に着いたカナタは魔術学校に興味をもって入学する。 魔術の適性があったカナタはエルフに弟子入りして、魔術師として成長を遂げる。 これは文化も風習も違う異世界で戦ったり、旅をしたりする男の物語。 エルフやドワーフが出てきたり、国同士の争いやモンスターとの戦いがあったりします。 第二章からシリアスな展開、やや残酷な描写が増えていきます。 旅と冒険、バトル、成長などの要素がメインです。 ノベルピア、カクヨム、小説家になろうにも掲載

転生してチートを手に入れました!!生まれた時から精霊王に囲まれてます…やだ

如月花恋
ファンタジー
…目の前がめっちゃ明るくなったと思ったら今度は…真っ白? 「え~…大丈夫?」 …大丈夫じゃないです というかあなた誰? 「神。ごめんね~?合コンしてたら死んじゃってた~」 …合…コン 私の死因…神様の合コン… …かない 「てことで…好きな所に転生していいよ!!」 好きな所…転生 じゃ異世界で 「異世界ってそんな子供みたいな…」 子供だし 小2 「まっいっか。分かった。知り合いのところ送るね」 よろです 魔法使えるところがいいな 「更に注文!?」 …神様のせいで死んだのに… 「あぁ!!分かりました!!」 やたね 「君…結構策士だな」 そう? 作戦とかは楽しいけど… 「う~ん…だったらあそこでも大丈夫かな。ちょうど人が足りないって言ってたし」 …あそこ? 「…うん。君ならやれるよ。頑張って」 …んな他人事みたいな… 「あ。爵位は結構高めだからね」 しゃくい…? 「じゃ!!」 え? ちょ…しゃくいの説明ぃぃぃぃ!!

最強の異世界やりすぎ旅行記

萩場ぬし
ファンタジー
主人公こと小鳥遊 綾人(たかなし あやと)はある理由から毎日のように体を鍛えていた。 そんなある日、突然知らない真っ白な場所で目を覚ます。そこで綾人が目撃したものは幼い少年の容姿をした何か。そこで彼は告げられる。 「なんと! 君に異世界へ行く権利を与えようと思います!」 バトルあり!笑いあり!ハーレムもあり!? 最強が無双する異世界ファンタジー開幕!

うっかり女神さまからもらった『レベル9999』は使い切れないので、『譲渡』スキルで仲間を強化して最強パーティーを作ることにしました

akairo
ファンタジー
「ごめんなさい!貴方が死んだのは私のクシャミのせいなんです!」 帰宅途中に工事現場の足台が直撃して死んだ、早良 悠月(さわら ゆずき)が目覚めた目の前には女神さまが土下座待機をして待っていた。 謝る女神さまの手によって『ユズキ』として転生することになったが、その直後またもや女神さまの手違いによって、『レベル9999』と職業『譲渡士』という謎の職業を付与されてしまう。 しかし、女神さまの世界の最大レベルは99。 勇者や魔王よりも強いレベルのまま転生することになったユズキの、使い切ることもできないレベルの使い道は仲間に譲渡することだった──!? 転生先で出会ったエルフと魔族の少女。スローライフを掲げるユズキだったが、二人と共に世界を回ることで国を巻き込む争いへと巻き込まれていく。 ※9月16日  タイトル変更致しました。 前タイトルは『レベル9999は転生した世界で使い切れないので、仲間にあげることにしました』になります。 仲間を強くして無双していく話です。 『小説家になろう』様でも公開しています。

クラスで異世界召喚する前にスキルの検証に30年貰ってもいいですか?

ばふぉりん
ファンタジー
 中学三年のある朝、突然教室が光だし、光が収まるとそこには女神様が!  「貴方達は異世界へと勇者召喚されましたが、そのままでは忍びないのでなんとか召喚に割り込みをかけあちらの世界にあった身体へ変換させると共にスキルを与えます。更に何か願いを叶えてあげましょう。これも召喚を止められなかった詫びとします」  「それでは女神様、どんなスキルかわからないまま行くのは不安なので検証期間を30年頂いてもよろしいですか?」  これはスキルを使いこなせないまま召喚された者と、使いこなし過ぎた者の異世界物語である。  <前作ラストで書いた(本当に描きたかったこと)をやってみようと思ったセルフスピンオフです!うまく行くかどうかはホント不安でしかありませんが、表現方法とか教えて頂けると幸いです> 注)本作品は横書きで書いており、顔文字も所々で顔を出してきますので、横読み?推奨です。 (読者様から縦書きだと顔文字が!という指摘を頂きましたので、注意書をと。ただ、表現たとして顔文字を出しているで、顔を出してた時には一通り読み終わった後で横書きで見て頂けると嬉しいです)

追放貴族少年リュウキの成り上がり~魔力を全部奪われたけど、代わりに『闘気』を手に入れました~

さとう
ファンタジー
とある王国貴族に生まれた少年リュウキ。彼は生まれながらにして『大賢者』に匹敵する魔力を持って生まれた……が、義弟を溺愛する継母によって全ての魔力を奪われ、次期当主の座も奪われ追放されてしまう。 全てを失ったリュウキ。家も、婚約者も、母の形見すら奪われ涙する。もう生きる力もなくなり、全てを終わらせようと『龍の森』へ踏み込むと、そこにいたのは死にかけたドラゴンだった。 ドラゴンは、リュウキの境遇を憐れみ、ドラゴンしか使うことのできない『闘気』を命をかけて与えた。 これは、ドラゴンの力を得た少年リュウキが、新しい人生を歩む物語。

処理中です...