最弱スキルも9999個集まれば最強だよね(完結)

排他的経済水域

文字の大きさ
71 / 192

第七十七話 犯人

しおりを挟む


ガルドの死体をもう一度観察する。
肉片はたしかに綺麗な断面をしている。

「騎士団にも分からなかった……刃物で倒したわけでは無いのか?」

とにかく探さねばならない……どこにいようとも必ず見つけ出す。グチャグチャにしてこの世の地獄を味わせてやる…
そう考えた時…不意に友達の最後の言葉を思い出した。

『これは……戦争だ。どちらにも正義がある…し、どちらにも……悪が……ある』

……そうだな。だがやはりガンジス、ガルド、君達を殺した魔王軍は僕が必ず倒す。

「まずは相手の武器を知る必要があるな……」

しかし、あまりにも珍しい死に方なせいで何を使うのか見当も……

その時エルナの言葉を思い出す。

『しかし、ガルドさんはもっと大きな闇を使えたはず……何故こんな細い闇を』

そうだ、冷静に考えるとガルドに限って闇が小さくなるなんてことあるのか?
そもそも、小さくなるならともかく、これは意図的に細く作られている様に見える。
これは、ガルドが死の間際に僕達に何かを伝えようとした……つまりはダイイングメッセージという事だろうか?
しかし、細い何かなんて……

「まてよ、もしかして……」

ガルドの死体の一部をよく観察すると、断面の周辺は薄い紫色に変色していた。

「……なるほどそういうことか
犯人が使った武器……それは糸の可能性が高い。
ガルドは細い闇で糸を示そうとしていたんだ!」

「御明察!イヤーただのお馬鹿さんじゃないみたいだね、僕ほどでは無いにせよ中々頭が切れる様だ」

頭上から声が聞こえる。

「…お前がガルドをこんな風にしたのか」

見上げるとまだ幼い青髪の少年が楽しそうにこちらを見ていた。

「そうさ、この子も結構強くてね。殺すまでに1秒もかかっちゃったよ。しかも最後にダイイングメッセージを残すなんて…ところで君はケインちゃんで合ってる?」

「お前のようなものに名乗る名など無い」

「あはっ!良いね良いね。その調子で頼むよ。僕の遊び道具として長く使ってやるからさぁ!」

そう言うと、周りから大量の糸が迫ってきた。
確かに速い、エルナならともかく、ガルドは見切れないだろう。
だが、今の僕には朝飯前だ。
その糸に思いっきり剣を当てる。
しかし、糸は切れなかった。

「!?」

このままではまずいので僕は咄嗟に縮地で糸を避けた。

「ははっ、不思議かな?僕の糸は特別性でね、簡単には切れないよ。貴金属で出来ていて、炎にも耐性が高いんだ」

チッ!厄介だな。
しかし、四天王というのはいちいち自分の手札を見せないと気が済まないのだろうか?

「わざわざそれを教えてくれるとはな、余程の自信家か馬鹿か」

「フフ…そういえばまだ名乗ってなかったね。僕は魔王軍四天王が1人、スレッダーのネドリアさ。正直…僕は魔王様よりも強いよ?」

「へぇ…ハッタリだけは一人前みたいだな」

「フッ、ぬかせ!僕の糸は誰にも切られた事がない!つまり僕に勝つことは出来ない!」

「じゃあ僕がお前にとって最初で最後の勝者になってやるよ」

その言葉を合図に戦いを再開した。







名前 ネドリア

Lv  126

体力 24368(24367)

魔力 42863(27862)

筋力   12069(12068)

速度 36952(36951)

肉体硬度  7456(7455)

魔力強度   49569(34568)

幸運値 143



スキル
縮地
糸操作
金属操作
魔力操作
身体強化
操作能力上昇




称号 
魔王軍四天王







しおりを挟む
感想 116

あなたにおすすめの小説

オバちゃんだからこそ ~45歳の異世界珍道中~

鉄 主水
ファンタジー
子育ても一段落した40過ぎの訳あり主婦、里子。 そんなオバちゃん主人公が、突然……異世界へ――。 そこで里子を待ち構えていたのは……今まで見たことのない奇抜な珍獣であった。  「何がどうして、なぜこうなった! でも……せっかくの異世界だ! 思いっ切り楽しんじゃうぞ!」 オバちゃんパワーとオタクパワーを武器に、オバちゃんは我が道を行く! ラブはないけど……笑いあり、涙ありの異世界ドタバタ珍道中。 いざ……はじまり、はじまり……。 ※この作品は、エブリスタ様、小説家になろう様でも投稿しています。

異世界に転生したけど、頭打って記憶が・・・え?これってチート?

よっしぃ
ファンタジー
よう!俺の名はルドメロ・ララインサルって言うんだぜ! こう見えて高名な冒険者・・・・・になりたいんだが、何故か何やっても俺様の思うようにはいかないんだ! これもみんな小さい時に頭打って、記憶を無くしちまったからだぜ、きっと・・・・ どうやら俺は、転生?って言うので、神によって異世界に送られてきたらしいんだが、俺様にはその記憶がねえんだ。 周りの奴に聞くと、俺と一緒にやってきた連中もいるって話だし、スキルやらステータスたら、アイテムやら、色んなものをポイントと交換して、15の時にその、特別なポイントを取得し、冒険者として成功してるらしい。ポイントって何だ? 俺もあるのか?取得の仕方がわかんねえから、何にもないぜ?あ、そう言えば、消えないナイフとか持ってるが、あれがそうなのか?おい、記憶をなくす前の俺、何取得してたんだ? それに、俺様いつの間にかペット(フェンリルとドラゴン)2匹がいるんだぜ! よく分からんが何時の間にやら婚約者ができたんだよな・・・・ え?俺様チート持ちだって?チートって何だ? @@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@ 話を進めるうちに、少し内容を変えさせて頂きました。

平凡なサラリーマンが異世界に行ったら魔術師になりました~科学者に投資したら異世界への扉が開発されたので、スローライフを満喫しようと思います~

金色のクレヨン@釣りするWeb作家
ファンタジー
夏井カナタはどこにでもいるような平凡なサラリーマン。 そんな彼が資金援助した研究者が異世界に通じる装置=扉の開発に成功して、援助の見返りとして異世界に行けることになった。 カナタは準備のために会社を辞めて、異世界の言語を学んだりして準備を進める。 やがて、扉を通過して異世界に着いたカナタは魔術学校に興味をもって入学する。 魔術の適性があったカナタはエルフに弟子入りして、魔術師として成長を遂げる。 これは文化も風習も違う異世界で戦ったり、旅をしたりする男の物語。 エルフやドワーフが出てきたり、国同士の争いやモンスターとの戦いがあったりします。 第二章からシリアスな展開、やや残酷な描写が増えていきます。 旅と冒険、バトル、成長などの要素がメインです。 ノベルピア、カクヨム、小説家になろうにも掲載

転生してチートを手に入れました!!生まれた時から精霊王に囲まれてます…やだ

如月花恋
ファンタジー
…目の前がめっちゃ明るくなったと思ったら今度は…真っ白? 「え~…大丈夫?」 …大丈夫じゃないです というかあなた誰? 「神。ごめんね~?合コンしてたら死んじゃってた~」 …合…コン 私の死因…神様の合コン… …かない 「てことで…好きな所に転生していいよ!!」 好きな所…転生 じゃ異世界で 「異世界ってそんな子供みたいな…」 子供だし 小2 「まっいっか。分かった。知り合いのところ送るね」 よろです 魔法使えるところがいいな 「更に注文!?」 …神様のせいで死んだのに… 「あぁ!!分かりました!!」 やたね 「君…結構策士だな」 そう? 作戦とかは楽しいけど… 「う~ん…だったらあそこでも大丈夫かな。ちょうど人が足りないって言ってたし」 …あそこ? 「…うん。君ならやれるよ。頑張って」 …んな他人事みたいな… 「あ。爵位は結構高めだからね」 しゃくい…? 「じゃ!!」 え? ちょ…しゃくいの説明ぃぃぃぃ!!

最強の異世界やりすぎ旅行記

萩場ぬし
ファンタジー
主人公こと小鳥遊 綾人(たかなし あやと)はある理由から毎日のように体を鍛えていた。 そんなある日、突然知らない真っ白な場所で目を覚ます。そこで綾人が目撃したものは幼い少年の容姿をした何か。そこで彼は告げられる。 「なんと! 君に異世界へ行く権利を与えようと思います!」 バトルあり!笑いあり!ハーレムもあり!? 最強が無双する異世界ファンタジー開幕!

うっかり女神さまからもらった『レベル9999』は使い切れないので、『譲渡』スキルで仲間を強化して最強パーティーを作ることにしました

akairo
ファンタジー
「ごめんなさい!貴方が死んだのは私のクシャミのせいなんです!」 帰宅途中に工事現場の足台が直撃して死んだ、早良 悠月(さわら ゆずき)が目覚めた目の前には女神さまが土下座待機をして待っていた。 謝る女神さまの手によって『ユズキ』として転生することになったが、その直後またもや女神さまの手違いによって、『レベル9999』と職業『譲渡士』という謎の職業を付与されてしまう。 しかし、女神さまの世界の最大レベルは99。 勇者や魔王よりも強いレベルのまま転生することになったユズキの、使い切ることもできないレベルの使い道は仲間に譲渡することだった──!? 転生先で出会ったエルフと魔族の少女。スローライフを掲げるユズキだったが、二人と共に世界を回ることで国を巻き込む争いへと巻き込まれていく。 ※9月16日  タイトル変更致しました。 前タイトルは『レベル9999は転生した世界で使い切れないので、仲間にあげることにしました』になります。 仲間を強くして無双していく話です。 『小説家になろう』様でも公開しています。

クラスで異世界召喚する前にスキルの検証に30年貰ってもいいですか?

ばふぉりん
ファンタジー
 中学三年のある朝、突然教室が光だし、光が収まるとそこには女神様が!  「貴方達は異世界へと勇者召喚されましたが、そのままでは忍びないのでなんとか召喚に割り込みをかけあちらの世界にあった身体へ変換させると共にスキルを与えます。更に何か願いを叶えてあげましょう。これも召喚を止められなかった詫びとします」  「それでは女神様、どんなスキルかわからないまま行くのは不安なので検証期間を30年頂いてもよろしいですか?」  これはスキルを使いこなせないまま召喚された者と、使いこなし過ぎた者の異世界物語である。  <前作ラストで書いた(本当に描きたかったこと)をやってみようと思ったセルフスピンオフです!うまく行くかどうかはホント不安でしかありませんが、表現方法とか教えて頂けると幸いです> 注)本作品は横書きで書いており、顔文字も所々で顔を出してきますので、横読み?推奨です。 (読者様から縦書きだと顔文字が!という指摘を頂きましたので、注意書をと。ただ、表現たとして顔文字を出しているで、顔を出してた時には一通り読み終わった後で横書きで見て頂けると嬉しいです)

追放貴族少年リュウキの成り上がり~魔力を全部奪われたけど、代わりに『闘気』を手に入れました~

さとう
ファンタジー
とある王国貴族に生まれた少年リュウキ。彼は生まれながらにして『大賢者』に匹敵する魔力を持って生まれた……が、義弟を溺愛する継母によって全ての魔力を奪われ、次期当主の座も奪われ追放されてしまう。 全てを失ったリュウキ。家も、婚約者も、母の形見すら奪われ涙する。もう生きる力もなくなり、全てを終わらせようと『龍の森』へ踏み込むと、そこにいたのは死にかけたドラゴンだった。 ドラゴンは、リュウキの境遇を憐れみ、ドラゴンしか使うことのできない『闘気』を命をかけて与えた。 これは、ドラゴンの力を得た少年リュウキが、新しい人生を歩む物語。

処理中です...