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第百話 第一王子
しおりを挟む旅に出るメンバーは僕、エルナ、クリフ、この3人だ。
少しアンバランスな気もするが、旅の途中で補っていけば良い。
そう思って町の門に行った。
すると、沢山の人間が集まっていた。どうやら見送りに来たらしい。
一体どこから情報が漏れたのやら……
と思っていると、第一王子もいた。王子様がなんでこんなところに?
よく見ると、エルナとクリフが既に集まっていて、第一王子と喧嘩していた。
第一王子は近づいてくる僕に気がつき、話しかけてくる。
「やあ、ケインさん。知ってると思うが、僕はこの国の第一王子である、リヒト・アルバリナ・シストローネ。気軽にリヒトと呼んでくれ」
「え、ああ…どうも、僕はケインです…」
混乱して変な返しをしてしまった。
すると何を勘違いしたのかリヒトが気持ち悪い格好をして微笑みかける。
「ハハッ、そんなに緊張しないでくれ、僕は平民にも平等に接するさ!まぁ……僕は皆んなの王子だから、誰か1人の者にはなれないけどね☆」
なんだろう…無性に腹が立ってきた。だが、今はそんな事はどうでも良い。
「何故第一王子である貴方がここに?」
「何故って……決まってるじゃないか、今日は魔王討伐に向けての旅立ちの日だろう?」
「まあそうですけど……」
見送りに来たということか?第一王子が直々に来るとは……
「だから僕も来たんだ。勇者パーティーの一員としてね☆」
「なるほど……ってええ!」
おいおい嘘だろ……国王はそんなこと言ってなかったぞ
「聞いてないんですけど……」
「言ってなかったからね。昨日の夜思い立って行動したんだ。君たちについていけば僕も魔王討伐をした人間の1人として後世まで語り継がれるだろう?」
腹立つわコイツ……魔王討伐舐めすぎだろ
でもそれよりこの馬鹿王子は戦う力を持っているのだろうか?
「そうですか……あの、失礼かもしれませんが、戦闘経験はどのくらい?」
「ん?皆無だぞ。そういうのはパーティーメンバーである君達が教えてくれるのだろう?」
ふざけんな。お前の面倒見ながら旅が出来るか!
大体そんな身勝手な理由でパーティーに入る許可を下ろした国王も国王だ。この国の人間って無能が多いのか?
かなり頭にきたが相手は王子、
仕方がないから受け入れるしかないのだろうか……
納得がいかないが僕達は馬鹿王子と付き人をパーティーに加えて魔王討伐の旅に出ることになった。
エルナもクリフも不機嫌そうだったのはこれが理由か……
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