最弱スキルも9999個集まれば最強だよね(完結)

排他的経済水域

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番外編 とある街のトラブル2

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「ど、ドラゴン退治ですか!?貴方が?」

そう言ってギルドの受付嬢が声を上げた。

「はい。ここらの環境を荒らしていて困っているのでしょう?」

「……申し訳ありませんが、受理しかねます」

「えぇ……何でですか?」

「あのドラゴンは、ディーゼルランクの冒険者3人、Cランクの冒険者4人でかかったにも関わらず、倒す事ができなかったのです。悪い事は言いません。騎士団がつくか、高ランクの冒険者が来るまで待ちましょう」

「いや、僕は一応A……」

すると、そこに先程の黒髪の少女が割って入る。

「ん?君はさっきの……君もこの依頼を受けるのかい?」

「あっ!先程の……はい。ドラゴン退治をしようかと。貴方もですか?ナタリーさん」

「ええ、Bランクの私ならそのドラゴンにも遅れをとらないわ」

たしかに、ドラゴンの多くはBランクに分類されており、ステータス面で見るとBランク冒険者と同格だろう。
しかし、冒険者には知恵があり、単に暴れ回るだけのドラゴンとは訳が違うので、ナタリーさんが戦えばかなりの確率で勝つだろう。
……だが何か引っかかる。ナタリーさんの少し暗い顔にだ。

「……何か倒さなきゃいけない理由があるんですか?」

「大した理由じゃないわ。身内がドラゴンに連れ去られた。それだけよ」

大した理由じゃないか。

「す、すぐに救出に行かないと……」

「安心して、攫われたのは私の弟。それも4年も前の話で、この依頼のドラゴンとは関係ない奴よ」

安心は出来ないが……

「でもね、あれからドラゴンを見ると軽く殺意が湧いてくるの。ドラゴンに乗って消えていった弟の姿を思い出してね」

「……ドラゴンに乗って?咥えてじゃなくてですか?」

「ええ。普通ドラゴンなら獲物を見つけたらすぐに食べるか咥えて巣に持って帰るわ。だから弟がそんな風に連れ去られた理由がわからないのよ」

「弟さんのオリジナルスキルが『テイマー』とか『龍使い』だったりはしないのですか?」

「いいえ、そんなんじゃなかったわ。でも……分からないの」

「分からない?」

「弟のスキルが思い出せないのよ」

「それってひょっとしてー」

ドゴォォォン!!!

それは、ギルドの外から響いてきた音だった。
何なんだこれは?
数秒後にギルドに棋士の格好をした男が入ってきた。

「た、大変です!街の広間にドラゴンが……」


「「「なんだって!!!」」」


その言葉を聞いてすぐに動いたのはナタリーだった。
一瞬遅くケインも走り出す。
ケインはナタリーについていきながら話しかけた。

「街の広間とは何処ですか?」

「ここから北に200……いや150メートルってとこかしらね」

縮地を使えば一瞬だが、あまり使い過ぎないようにクウガさんが言ってたからなぁ……

「貴方は待ってなさい」

「ナタリーさん………それはドラゴンとは貴方が1人で戦うという事ですか?」

「ええ……ドラゴン如き、私が蹴散らしてやる」

その眼には復讐しか写っていない様であった……







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