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外伝14話 20%
しおりを挟む「さぁな?自分で考えてみたらどうだ」
「へっ、やっぱり違いそうだな。お前は瞬間移動を使えない」
「……」
「さっきからタイミングはあるのに使わないのが良い証拠だ」
僕はその瞬間、縮地で相手の背後に立ち、剣を振りかざす。しかし、それは容易く受け止められてしまった。
「読んでたのか?」
「ああ、少し煽ったらお前は俺と同じように背後に瞬間移動……いや、高速で移動してくると読んでた」
「瞬間移動だろ?」
「お前の能力は瞬間移動じゃねえよ」
「へぇ……結論が早い事で。根拠は?」
「他の人間なら誤魔化せたかもしれんが、俺は真の瞬間移動の使い手だからな。瞬間移動ってのは移動する時と移動し終えた後のタイムラグが完全にゼロだ。だが、お前の場合それに時間差がある。ついでに言えば移動の時一瞬体がぶれるからな……」
「だから、高速移動と決めたのか?」
「ああ、それも条件付きのな」
「何だと?」
「俺も初めは一時的にスピードを跳ね上がらせるのかと思った。でもそれなら背後に立つ必要なんかねぇ。直接攻撃すれば良い。それをしなかったのには理由があるんだろ?」
「……」
「図星か。その条件が何かまでは俺も分からんが、それさえ分かれば脅威じゃねえな」
どうやら、当たっていたのは半分までだったようだ。相手が勘違いしただけ……しかし、これを利用しない手は無い。
「だから、結論が早いって。いつ僕が本気を見せた?」
「ハッタリ……じゃなさそうだな」
「全部じゃねえけど……少し力を見せてやる『狂化』!」
「なっ!コレは……」
僕は『狂化』を発動した。当然普通に発動したら精神がいかれるが、『狂化』の威力を調整したのだ。数にして凡そ2000個分の『狂化』……全開時の20%程だが、ステータス上は全ての能力が200000増加している。
通常時の僕から倍近い戦闘力になるのだ。
だが、この状態でも理性を抑えるのでやっと……30%以上の『狂化』を発動したら狂い出す可能性は高い。
「まぁ、お前相手にはコレくらいで十分かな」
「……隠してたのか?」
「いいや、隠すほどのものじゃ無い。使わなかっただけ」
「舐め……やがって」
「舐めてなんか無いさ。全開じゃ無いとは言えこの技を使わせたのはお前が2人目だ。誇れ」
僕は再度ソラに剣を向ける。
「クッ……………クックックッ……はっはっはっ」
「何がおかしい?」
「いやぁ、こんなに強い奴がいるなんて聞いてないと思ってね。世の中広いものだな。
「それはどうも」
「もうちょっと遊びたかったが、仲間が俺の事を呼んでいてな。次会う時はもっと長く遊ぼうぜ」
「逃がすとでも?」
「逃げられるさ『瞬間移動』!」
その言葉を唱えた瞬間、ソラはその場から消えてしまった……
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