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外伝32話 本心
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ガルドがその魔法を使った時、ケインは嫌な予感がした。
(違う……何か、あの時とは違う)
ケインが警戒していたのは魔王戦でガルドが使った、ステータスを数倍に跳ね上げるあの技だ。
今度も同じ事をしてきた……と思ったが、どうやらそうでは無いらしい。
やっている事は似ているが、レベルが桁違いである。
「おい待て、今度は本当に死ぬぞガルド!」
「今更っすよ!」
ガルドはそのまま僕に向かって突撃してきた……が、スピードは今までと変わる事なく、寧ろ安易な攻撃に転じたガルドに隙が生じた。
ケインはガルドにトドメを刺して、意外な形で決着が付いたのであった。
「な、何が起きたっすか……?確かに俺は『バーストライフ』を使った筈……」
「……訳わからんが、僕の勝ちで良いんだな?」
「くそッ……どうして……?」
「あくまで推測だが、お前今でも人類を滅ぼしたいとか思ってないか?」
「え……」
「もし思っていないのなら、それはきっとあの時にスキルに憑いていた呪いが取れたんだ。スキルの呪いが正常な判断を奪っていたのなら、それが無くなった今、死ぬのが怖いと思うのは当然だろう?」
「っ!?」
「だからお前は、無意識下でスキルの発動を止めてしまった」
「そ、そんなわけ」
「ガルド、絶対にこれを恥じるなよ。命ってのは簡単にかけて良いものじゃないんだ。寧ろその思考は本当のお前が戻ってきたようなものなんだからな」
「………」
その言葉を聞いて、ようやく自分に憑いていた何かが落ちていくのを、ガルドは感じた。
「ケインさん……俺っ!」
そこまで言ったガルドが、突然消えて、よく見ると辺りの景色も先程のワープ空間に戻っていた。
「ケイン、貴方と魔王ガルドの戦いを拝見させていただきました。中々に面白かったです」
「ルーナ……さん」
「それでは行きましょう、彼の方の元へ」
「待って下さい!ルーナさん!ガルドは……あのガルドは本当に偽物なんですか?」
「何を言っているのです?当たり前でしょう。彼は身体能力だけをコピーした偽物で喋ることすら出来ないのですから。あれは私が貴方の記憶を元に貴方の中に作り出した偽物の世界ですから」
そんな馬鹿な……
それなら、一体あのガルドは何だったのだ?
もしかしたら……
いや、やめよう。こんな突拍子もない推測。
「そう……ですか」
だがまあ、どちらにせよガルドの本心を聞けた気がして、僕の心は晴れやかであった。
(違う……何か、あの時とは違う)
ケインが警戒していたのは魔王戦でガルドが使った、ステータスを数倍に跳ね上げるあの技だ。
今度も同じ事をしてきた……と思ったが、どうやらそうでは無いらしい。
やっている事は似ているが、レベルが桁違いである。
「おい待て、今度は本当に死ぬぞガルド!」
「今更っすよ!」
ガルドはそのまま僕に向かって突撃してきた……が、スピードは今までと変わる事なく、寧ろ安易な攻撃に転じたガルドに隙が生じた。
ケインはガルドにトドメを刺して、意外な形で決着が付いたのであった。
「な、何が起きたっすか……?確かに俺は『バーストライフ』を使った筈……」
「……訳わからんが、僕の勝ちで良いんだな?」
「くそッ……どうして……?」
「あくまで推測だが、お前今でも人類を滅ぼしたいとか思ってないか?」
「え……」
「もし思っていないのなら、それはきっとあの時にスキルに憑いていた呪いが取れたんだ。スキルの呪いが正常な判断を奪っていたのなら、それが無くなった今、死ぬのが怖いと思うのは当然だろう?」
「っ!?」
「だからお前は、無意識下でスキルの発動を止めてしまった」
「そ、そんなわけ」
「ガルド、絶対にこれを恥じるなよ。命ってのは簡単にかけて良いものじゃないんだ。寧ろその思考は本当のお前が戻ってきたようなものなんだからな」
「………」
その言葉を聞いて、ようやく自分に憑いていた何かが落ちていくのを、ガルドは感じた。
「ケインさん……俺っ!」
そこまで言ったガルドが、突然消えて、よく見ると辺りの景色も先程のワープ空間に戻っていた。
「ケイン、貴方と魔王ガルドの戦いを拝見させていただきました。中々に面白かったです」
「ルーナ……さん」
「それでは行きましょう、彼の方の元へ」
「待って下さい!ルーナさん!ガルドは……あのガルドは本当に偽物なんですか?」
「何を言っているのです?当たり前でしょう。彼は身体能力だけをコピーした偽物で喋ることすら出来ないのですから。あれは私が貴方の記憶を元に貴方の中に作り出した偽物の世界ですから」
そんな馬鹿な……
それなら、一体あのガルドは何だったのだ?
もしかしたら……
いや、やめよう。こんな突拍子もない推測。
「そう……ですか」
だがまあ、どちらにせよガルドの本心を聞けた気がして、僕の心は晴れやかであった。
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