最弱スキルも9999個集まれば最強だよね(完結)

排他的経済水域

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外伝44話 あのスキル

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「既に人類は惑星ジムダを含め全員殺しました。これはそのご報告です」

シムは冷え切った声でそう言った。

「どういう……ことだ?何かの比喩か?」

「NO、何の比喩でもありません。そのままの意味で、ワタシは惑星ジムダ、及び地球に住むすべての人間を殺したのです」

シムは僕達の頭の中に映像を映し出した。
そこには、地球とジムダで倒れている無数の人間がいたのだ。

「OK?この様に、ワタシは既に人間を殺し尽くしました。故に、ワタシが今ここに連絡した理由は2つ。1つはこの件のご報告です。もう1つは……そちらの世界との隔離です」

「なに?」

「こちらの世界と、そちらの灰色の世界は別世界に存在しています。流石にワタシにも別世界にいる人間には手が出せません。ですが、生き残っている人間は、ケイン、エルナ、クリフ、マレト、田中虎鉄、神宮寺恭弥、杉山孝勇の7名です。その程度の数なら見逃そうと判断したのです」

「分からないな……そもそも、シムはどうやってこれだけの数の人間をこの短期間で殺した?」

「YES、ワタシは全ての人間に適性値Dの配布用スキル『即死』を配布しました。効果は当然、このスキルを持つ者に即座に死を与える、です。取得条件は人間であること」

「っ!?まさかスキルにこんな使い方があったなんて……」

「YES、理解しましたか?皆様。以降の抵抗は無意味です。ワタシはやる事があるのでこれにて失礼します」

「待て、やる事とは何だ?」

「NO、その質問にはお答え出来ません……と言いたいところですが、皆様にもが関わる事ですので特別にお話ししましょう」

「アタシ達に関わる……?」

「YES、現在ワタシはこちらの世界とそちらの灰色の世界を繋ぐパイプを破壊しております。流石に神鈴木の作った者なだけあり、防衛システムに邪魔をされ手こずってはいますが、時期に壊し終えるでしょう」

「そういう事か!シム、お前アタシ達とお前を完全に隔離する事でもう2度とアタシ達に邪魔出来ない様にさせるつもりか!?」

「YES、流石は神鈴木……いえ、この程度の事はここまで説明されれば誰でも気づきますか。兎も角、そういう訳ですのでワタシは忙しいのです。さようなら」

シムの声はそれが最後で、以降全く聞こえなくなってしまった。

「チッ、さーて……どうしよかっな」

「鈴木様、私がシムの元まで行きやつを破壊してきましょうか?」

「あー、無理だと思う」

「何故です?」

「シムは『即死』のスキルを渡せるんだ。ルーナも多分殺されるよ。というか、この場にいるほとんどの人間が『即死』で殺されるから、まず近づく事すら出来ない。ケインを除いてね」

「ケインが……?何故ケインは問題無いのですか?」

「おいおい、しっかりしてくれよルーナ。さっきシムが言ってたろ?『即死』のDランクスキルを与えたって。『即死』のスキルは適性値Fランク以上の人間にしか通じないんだ」

「あ、そっか……つまり僕が行ってシムを倒してこればいいんだな」

「でも、さっきも言った通り、今のケインではシムに勝てない。かと言って、ここでのんびり修行やスキル取得をしててもシムに世界を隔離されてしまう……どうしよっかっなー」

「そういえばさっきこの世界で大きなドラゴンを見かけたんだけど、あいつが修行相手になったりはしないの?あいつに勝てるようになれば結構強くなれそうだけど」

「ん?あれか……あれは意外と強く無いんだよ。初めはこっちの灰色の世界を異世界の代わりにしようと思ってたから、その時に作ったそこそこ強いくらいの魔物だったんだ。その名残さ。何故かこっちでは普通のドラゴンも強化されちゃって人類が生きていくにはハードモードになってやめたんだけどね。それに経験値やスキルも大したものはないから」

「そうなのか……」

「鈴木様、私がケインに同行しましょう」

「ん?ルーナちゃん話聞いてた?ケイン以外は死ぬんだって」

「いいえ、要は即死のスキルをコントロールすれば良いのでしょう?」

「……ああ、たしかにルーナにはあのスキルがあったね。良いよ。行ってきな」

「ありがとうございます。それでは行きましょうケイン。



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