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#5 かつどう……?
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「あら、キスもまだなの? ……ふふ、可愛いわね」
「せ、先輩……恥ずかしい」
先輩にベッドに押し倒され、覆いかぶされる。髪からいい匂いがして、じっと見つめられて……顔が近づいてくる。
「はいカットぉ!!」
武藤先輩の声が響く。場所を白石先輩の自室に移して、AV研の活動とやらに参加させられている私。……ほんと、なにやってるんだろう。
いきなり激しいシーンがあるものは刺激が強いだろうということで、私は先輩に勉強を教わりにきた後輩という役で、からかい上手の先輩に手籠めにされちゃうというドラマを撮ることになったのだ。青木先輩曰く、本番シーンをあえて撮らないことで、見る側に想像の余地を残すのだ、とのこと。
「青木先輩の荷物も多いなと思ってたけど、コスプレ衣装だったとは……」
今着ているのは白と紺の一般的なセーラー服。コスプレ用なので中学の時に着ていた本物とは比べ物にならないくらい着心地が悪い。
「あの、もう脱いでいいですか?」
「なに? 本番もヤっちゃう?」
「そういう意味じゃないです!!!」
思わず声が大きくなってしまう。そんな私に白石先輩が、
「万梨ちゃん私とえっちするのそんなに嫌?」
ぎゅっと抱き着くように身を寄せる白石先輩。柔らかい感触が腕にあたる。年上なのに可愛いしあざといし、嫌かって聞かれたら嫌とは答えづらいというか……。
「白石、お前さては今欲求不満だろ?」
「だって翼ちゃんともシてないし。平日はセルプレしづらいし」
……なんだかからかわれていたらしい。恥ずかしいから勘弁してほしい。ていうかセルプレって何よ。
「まぁそんな顔しないでよ。万梨ちゃん、今夜ごちそうするから泊まっていかない?」
「え? でも寮生なんで」
「その辺りはわたしが外泊届書いとくよ」
武藤先輩がそう言うと、白石先輩が私の両手をぎゅっと握って胸元に寄せる。いや、あたるんだってば。
「決まりね。春野菜をたっぷり使った美味しくてヘルシーで美容にもいいお料理を腕によりをかけて振る舞うから!」
「う、うーん」
「着替えなら大丈夫。妹のがサイズ合うと思うから」
「……ちなみに、妹さんっておいくつ?」
「今年、星花に入学したばかりの中1よ」
中1と同じサイズ感って……まぁ、先輩がたわわなんだから妹さんにも素質あるよね。とほほ。
「うーし、そんじゃ役者交代。お疲れ、赤楚ちゃん。翼ぁ、よろしく」
青木先輩がリビングにいる黒崎さんを呼び出す。さっきまで黒崎さんは中学生二人とレースゲームで盛り上がっていた。
それから白石先輩が黒崎さんとイチャイチャするシーンを撮り始める。なんか、モヤモヤした気分になる。青木先輩は黒崎さんと付き合っているのに……こんな気持ちにはならないのかな。白石先輩の豊かな胸に黒崎さんが舌を這わすのを見ていると、おかしな気持ちになる。おかしな集まりにかかわって、すっかりおかしくなってしまったのかもしれない。
「せ、先輩……恥ずかしい」
先輩にベッドに押し倒され、覆いかぶされる。髪からいい匂いがして、じっと見つめられて……顔が近づいてくる。
「はいカットぉ!!」
武藤先輩の声が響く。場所を白石先輩の自室に移して、AV研の活動とやらに参加させられている私。……ほんと、なにやってるんだろう。
いきなり激しいシーンがあるものは刺激が強いだろうということで、私は先輩に勉強を教わりにきた後輩という役で、からかい上手の先輩に手籠めにされちゃうというドラマを撮ることになったのだ。青木先輩曰く、本番シーンをあえて撮らないことで、見る側に想像の余地を残すのだ、とのこと。
「青木先輩の荷物も多いなと思ってたけど、コスプレ衣装だったとは……」
今着ているのは白と紺の一般的なセーラー服。コスプレ用なので中学の時に着ていた本物とは比べ物にならないくらい着心地が悪い。
「あの、もう脱いでいいですか?」
「なに? 本番もヤっちゃう?」
「そういう意味じゃないです!!!」
思わず声が大きくなってしまう。そんな私に白石先輩が、
「万梨ちゃん私とえっちするのそんなに嫌?」
ぎゅっと抱き着くように身を寄せる白石先輩。柔らかい感触が腕にあたる。年上なのに可愛いしあざといし、嫌かって聞かれたら嫌とは答えづらいというか……。
「白石、お前さては今欲求不満だろ?」
「だって翼ちゃんともシてないし。平日はセルプレしづらいし」
……なんだかからかわれていたらしい。恥ずかしいから勘弁してほしい。ていうかセルプレって何よ。
「まぁそんな顔しないでよ。万梨ちゃん、今夜ごちそうするから泊まっていかない?」
「え? でも寮生なんで」
「その辺りはわたしが外泊届書いとくよ」
武藤先輩がそう言うと、白石先輩が私の両手をぎゅっと握って胸元に寄せる。いや、あたるんだってば。
「決まりね。春野菜をたっぷり使った美味しくてヘルシーで美容にもいいお料理を腕によりをかけて振る舞うから!」
「う、うーん」
「着替えなら大丈夫。妹のがサイズ合うと思うから」
「……ちなみに、妹さんっておいくつ?」
「今年、星花に入学したばかりの中1よ」
中1と同じサイズ感って……まぁ、先輩がたわわなんだから妹さんにも素質あるよね。とほほ。
「うーし、そんじゃ役者交代。お疲れ、赤楚ちゃん。翼ぁ、よろしく」
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それから白石先輩が黒崎さんとイチャイチャするシーンを撮り始める。なんか、モヤモヤした気分になる。青木先輩は黒崎さんと付き合っているのに……こんな気持ちにはならないのかな。白石先輩の豊かな胸に黒崎さんが舌を這わすのを見ていると、おかしな気持ちになる。おかしな集まりにかかわって、すっかりおかしくなってしまったのかもしれない。
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