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第三章 飯屋
風邪
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朝晩が涼しくなってきたことと、結婚式以来の忙しい日々で疲れが溜まっていたのだろう、ダニエルが風邪をひいて寝込んでしまった。
ダニエルとよく一緒にいたタンジェントまでが倒れたのにはびっくりした。
セリカたちはタンジェントを超人だと思っていたのかもしれない。
ここ何日もダニエルはセリカに、タンジェントはシータに看病される日々だ。
「こんなに酷い風邪をひいたのは初めてだ。」
ガラガラ声でダニエルがしゃべると、セリカも喉が痛くなるような気がする。
好きな人が辛そうにしていると、自分も身を切られるような気持がするということを、セリカは初めて知った。
それでも昨日はスープを全部食べられるようになってきたし、今日は固形物が食べたいというので、ディクソンがフレンチトーストを作ってくれた。
しっとりと卵と牛乳が染み込んだ食パンは、香ばしくバターで焼かれて、こんがりと焼き目がついている。
果物も添えられたフレンチトーストの上には、黄金色の蜂蜜と粉砂糖がかかっていた。
「これは、うまそうだな。」
ゆっくりと朝ご飯を食べたダニエルは、昨日よりも少し元気になったように見えた。
熱はもうひいていて、咳だけが残っている状態だ。
セリカは奏子に注意されたので、自作のマスクをして手洗いやうがいも欠かさずにしている。
けれど、どこくなく身体が怠くて、疲れやすいような気がしていた。
ヤバいなぁ、私もダニエルの風邪がうつったのかしら?
― セリカも慣れない貴族生活を頑張ってるからね。
意識してないところで疲れが溜まってるのかも。
眠たいなら、寝たほうがいいよ。
うん、そうする。
ダニエルが食事の後、再びベッドに入ったので、セリカも昼寝をすることにした。
目が覚めるともう昼前だった。
「あぁ~、よく寝た。」
セリカがベッドから出ようとすると、なんだか眩暈がした。
もう…困ったなぁ。
こんなんじゃなにもできないよね。
店の従業員のことについて、執事のバトラーと打ち合わせがあるし、ダニエルが熱がある時に中止にした試食会も再開しなければならない。
セリカはゆっくりと起き上がって、ランドリーさんにベッドのシーツを替えることだけでも頼もうと、インターフォンのところに歩いて行った。
ピルルルルという小鳥の鳴き声の音がして、「ハイッ。」とランドリーさんが出たことがわかった。
わかったのだが…頭の中から血が全部ひいていったような気がして、「うっ。」と小さく声を上げただけで、しゃがみこんでしまった。
ぎぼぢわるい。
吐きそう。
機械からは「奥様? セリカ様?!」という声が聞こえていたが、動くと吐きそうな気がして、立ち上がることができなかった。
「ダンドリーしゃん…。」
なんとか声を上げた時には、ノックの音がしてエレナが部屋へ飛び込んできた。
「奥様!」
エレナがセリカを抱き起そうとするのだが、動かされると吐きそうになる。
「まって。吐きそうだから…さわらないで。」
エレナはすぐにバスルームに行って、桶を取ってきた。
セリカはその桶を手に持って、そろそろと歩いてベッドまで行った。
ゆっくりと横になると、グルグルと回っていた世界がやっと落ち着いた気がした。
「…私も風邪がうつったみたい。」
「いえ、そうとは限りませんよ。赤ちゃんができたのかもしれません。」
エレナの言った言葉が、セリカの脳に到達するまでしばらくかかった。
「赤ちゃん?」
セリカがこんなに最低な気分なのに、エレナは嬉しそうにニコニコしている。
「1週間ほど前からそうではないのかと、皆で話し合っていたんです。女性の日もありませんでしたから…。料理長のディクソンなどは張り切って、カルシウムや鉄分の多い食事を作っていたんですよ。」
…あのヘンテコな組み合わせの料理には、そんな意味があったのか。
「そう言えばここんとこ生理がないね。」
「よく眠いと仰ってましたし、今日の眩暈や吐き気をみると間違いないような気がします。お医者様に来て頂きますね。」
エレナはいそいそとインターフォンに向かおうとしている。
「ちょ、ちょっと待って。エレナ、妊娠ってずうーっとこんな状態なの?」
「人によりますが、少しお腹が出てくる安定期に入るまでは、そんな状態が続く人が多いですね。」
がーーーん。
セリカの周りでは、お腹が大きくても逞しく仕事をしているお母さんばかりだったから、つわりがこんなにつらいなんて知らなかったよ。
そう言えば、マリアンヌさんが一度たおれたことがあったね。
でも、あの頃は勉強ばかりしてて、ずっと側にいなかったからなぁ。
― セリカ、おめでとう。
ありがと。
でも本当に風邪じゃないのかなぁ?
自分が妊娠するなんて、信じられないよ。
― 私も妊娠の経験はないからねー。
ベッツィーの時に食べるものをアドバイスしたけど、そんな知識しかないな。
でも知ってることは全部教えてね。
なんか不安だし。
― わかった。
その後、お医者さんとお産婆さんが来てくれて、内診とかいう人に言えないような診察を受けた結果、セリカの妊娠が判明した。
予定日は2月6日だそうだ。
「新婚の旅行中に仕込まれたお子さんでしょうな。」
豪快に笑うお医者さんにそう言われた時には、顔から火が出るくらい恥ずかしかった。
ダニエルはその知らせを聞いて、口を大きな布で覆って、セリカの所へ来てくれた。
「抱きしめたいけど、風邪がうつったらいけないから、触らないでおくよ。」
「ダニエル…。」
「セリカ、嬉しいよ。私たちに家族ができるんだな。風邪を早く治して、今度は私が君の看病をするからな。」
「ありがと。でも病気じゃないのよ。」
「そうだな。でも何でもしてやりたい気分だ。…あの虹を見た日があっただろ? 君の誕生日の。」
「うん。コスモの街だね。」
「あの時に何かいいことが起こりそうだと思ったんだ。」
セリカはダニエルと一緒に、あの虹を見上げた感動を思い起こしていた。
歓迎のアーチのようにも見えたあの虹。
私たち夫婦が新しい世界へと入る門だったのかもしれないな。
ダニエルとよく一緒にいたタンジェントまでが倒れたのにはびっくりした。
セリカたちはタンジェントを超人だと思っていたのかもしれない。
ここ何日もダニエルはセリカに、タンジェントはシータに看病される日々だ。
「こんなに酷い風邪をひいたのは初めてだ。」
ガラガラ声でダニエルがしゃべると、セリカも喉が痛くなるような気がする。
好きな人が辛そうにしていると、自分も身を切られるような気持がするということを、セリカは初めて知った。
それでも昨日はスープを全部食べられるようになってきたし、今日は固形物が食べたいというので、ディクソンがフレンチトーストを作ってくれた。
しっとりと卵と牛乳が染み込んだ食パンは、香ばしくバターで焼かれて、こんがりと焼き目がついている。
果物も添えられたフレンチトーストの上には、黄金色の蜂蜜と粉砂糖がかかっていた。
「これは、うまそうだな。」
ゆっくりと朝ご飯を食べたダニエルは、昨日よりも少し元気になったように見えた。
熱はもうひいていて、咳だけが残っている状態だ。
セリカは奏子に注意されたので、自作のマスクをして手洗いやうがいも欠かさずにしている。
けれど、どこくなく身体が怠くて、疲れやすいような気がしていた。
ヤバいなぁ、私もダニエルの風邪がうつったのかしら?
― セリカも慣れない貴族生活を頑張ってるからね。
意識してないところで疲れが溜まってるのかも。
眠たいなら、寝たほうがいいよ。
うん、そうする。
ダニエルが食事の後、再びベッドに入ったので、セリカも昼寝をすることにした。
目が覚めるともう昼前だった。
「あぁ~、よく寝た。」
セリカがベッドから出ようとすると、なんだか眩暈がした。
もう…困ったなぁ。
こんなんじゃなにもできないよね。
店の従業員のことについて、執事のバトラーと打ち合わせがあるし、ダニエルが熱がある時に中止にした試食会も再開しなければならない。
セリカはゆっくりと起き上がって、ランドリーさんにベッドのシーツを替えることだけでも頼もうと、インターフォンのところに歩いて行った。
ピルルルルという小鳥の鳴き声の音がして、「ハイッ。」とランドリーさんが出たことがわかった。
わかったのだが…頭の中から血が全部ひいていったような気がして、「うっ。」と小さく声を上げただけで、しゃがみこんでしまった。
ぎぼぢわるい。
吐きそう。
機械からは「奥様? セリカ様?!」という声が聞こえていたが、動くと吐きそうな気がして、立ち上がることができなかった。
「ダンドリーしゃん…。」
なんとか声を上げた時には、ノックの音がしてエレナが部屋へ飛び込んできた。
「奥様!」
エレナがセリカを抱き起そうとするのだが、動かされると吐きそうになる。
「まって。吐きそうだから…さわらないで。」
エレナはすぐにバスルームに行って、桶を取ってきた。
セリカはその桶を手に持って、そろそろと歩いてベッドまで行った。
ゆっくりと横になると、グルグルと回っていた世界がやっと落ち着いた気がした。
「…私も風邪がうつったみたい。」
「いえ、そうとは限りませんよ。赤ちゃんができたのかもしれません。」
エレナの言った言葉が、セリカの脳に到達するまでしばらくかかった。
「赤ちゃん?」
セリカがこんなに最低な気分なのに、エレナは嬉しそうにニコニコしている。
「1週間ほど前からそうではないのかと、皆で話し合っていたんです。女性の日もありませんでしたから…。料理長のディクソンなどは張り切って、カルシウムや鉄分の多い食事を作っていたんですよ。」
…あのヘンテコな組み合わせの料理には、そんな意味があったのか。
「そう言えばここんとこ生理がないね。」
「よく眠いと仰ってましたし、今日の眩暈や吐き気をみると間違いないような気がします。お医者様に来て頂きますね。」
エレナはいそいそとインターフォンに向かおうとしている。
「ちょ、ちょっと待って。エレナ、妊娠ってずうーっとこんな状態なの?」
「人によりますが、少しお腹が出てくる安定期に入るまでは、そんな状態が続く人が多いですね。」
がーーーん。
セリカの周りでは、お腹が大きくても逞しく仕事をしているお母さんばかりだったから、つわりがこんなにつらいなんて知らなかったよ。
そう言えば、マリアンヌさんが一度たおれたことがあったね。
でも、あの頃は勉強ばかりしてて、ずっと側にいなかったからなぁ。
― セリカ、おめでとう。
ありがと。
でも本当に風邪じゃないのかなぁ?
自分が妊娠するなんて、信じられないよ。
― 私も妊娠の経験はないからねー。
ベッツィーの時に食べるものをアドバイスしたけど、そんな知識しかないな。
でも知ってることは全部教えてね。
なんか不安だし。
― わかった。
その後、お医者さんとお産婆さんが来てくれて、内診とかいう人に言えないような診察を受けた結果、セリカの妊娠が判明した。
予定日は2月6日だそうだ。
「新婚の旅行中に仕込まれたお子さんでしょうな。」
豪快に笑うお医者さんにそう言われた時には、顔から火が出るくらい恥ずかしかった。
ダニエルはその知らせを聞いて、口を大きな布で覆って、セリカの所へ来てくれた。
「抱きしめたいけど、風邪がうつったらいけないから、触らないでおくよ。」
「ダニエル…。」
「セリカ、嬉しいよ。私たちに家族ができるんだな。風邪を早く治して、今度は私が君の看病をするからな。」
「ありがと。でも病気じゃないのよ。」
「そうだな。でも何でもしてやりたい気分だ。…あの虹を見た日があっただろ? 君の誕生日の。」
「うん。コスモの街だね。」
「あの時に何かいいことが起こりそうだと思ったんだ。」
セリカはダニエルと一緒に、あの虹を見上げた感動を思い起こしていた。
歓迎のアーチのようにも見えたあの虹。
私たち夫婦が新しい世界へと入る門だったのかもしれないな。
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