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犯人は主人公
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取り押さえられているユウ君には氷の手枷が付いていて、レオ兄がやったのは確実だった。
氷だから簡単に砕けそうなイメージはあるけれど、実際は硬くてちょっとやそっとじゃ取れやしない。
不機嫌そうな瞳が俺に向けられる。
それと同時に、殺意に満ちた瞳。
俺はその瞳に宿る憎悪に背筋が震えた。
それだけで分かった。
この子が仕組んだんだ、この一連の出来事を。
「犯人はこの一年だと他の奴らが白状した。理由は明確には述べなかったが…」
「なんであんたがアルバートのそばに居るの!?あんたのせいでアルバートルートに入れないし、他の攻略対象だって僕を見ないし、なんなのあんた!!」
レオ兄の言葉を遮って、彼は声を荒らげた。
そして気付いてしまった。
嗚呼、俺の予想は外れてはいなかった。
彼も転生者だ。
「…君は、アルバートと、結ばれたいの…?」
「は?そんなの当たり前じゃん。王子だよ?こんな良物件そうそう無いでしょ、王子であるアルバートを選ぶのは当然」
「じゃあ、……アルバートが王子じゃなかったら?」
「選ぶ訳ないじゃん」
返答次第では俺はここから去ってしまおうかと思った。
だけれど、そんな気持ちは微塵もない。
未だに俺を抱きしめてくれているアルバートの腕を掴み、引き寄せた。
「俺は、俺は何十年もこの人に恋してきた。やっと叶った恋なんだ。それなのに、そんな理由でアルバートを選ぶつもりなら、俺は抗うよ」
「はぁ?たかがモブの分際で偉そうに。僕はね、主人公なの?分かる?」
「その主人公様は、対象者から全く興味も持たれていないみたいだけど?」
カチンときたのか、ユウ君は俺に殴りかかろうとでもしたのだろうけど、拘束具を着けられている以上そんな事が出来る訳もなく。
レオ兄が拘束具を引けば、結局彼は俺に何も出来なかった。
「俺は、俺はアルバートが好き!誰になんて言われようと、ずっとずっと好きだったんだ!誰にも渡したくない!!」
その時だった。
左手の薬指が光出して、目も開けていられない程の輝きにぎゅっと目を瞑る。
しばらく瞼の内側でチカチカしていたのが止めば、ゆっくりと目を開けた。
「え…、?」
柔い光の中、左手の薬指。
そこに赤い糸が繋がれていた。
氷だから簡単に砕けそうなイメージはあるけれど、実際は硬くてちょっとやそっとじゃ取れやしない。
不機嫌そうな瞳が俺に向けられる。
それと同時に、殺意に満ちた瞳。
俺はその瞳に宿る憎悪に背筋が震えた。
それだけで分かった。
この子が仕組んだんだ、この一連の出来事を。
「犯人はこの一年だと他の奴らが白状した。理由は明確には述べなかったが…」
「なんであんたがアルバートのそばに居るの!?あんたのせいでアルバートルートに入れないし、他の攻略対象だって僕を見ないし、なんなのあんた!!」
レオ兄の言葉を遮って、彼は声を荒らげた。
そして気付いてしまった。
嗚呼、俺の予想は外れてはいなかった。
彼も転生者だ。
「…君は、アルバートと、結ばれたいの…?」
「は?そんなの当たり前じゃん。王子だよ?こんな良物件そうそう無いでしょ、王子であるアルバートを選ぶのは当然」
「じゃあ、……アルバートが王子じゃなかったら?」
「選ぶ訳ないじゃん」
返答次第では俺はここから去ってしまおうかと思った。
だけれど、そんな気持ちは微塵もない。
未だに俺を抱きしめてくれているアルバートの腕を掴み、引き寄せた。
「俺は、俺は何十年もこの人に恋してきた。やっと叶った恋なんだ。それなのに、そんな理由でアルバートを選ぶつもりなら、俺は抗うよ」
「はぁ?たかがモブの分際で偉そうに。僕はね、主人公なの?分かる?」
「その主人公様は、対象者から全く興味も持たれていないみたいだけど?」
カチンときたのか、ユウ君は俺に殴りかかろうとでもしたのだろうけど、拘束具を着けられている以上そんな事が出来る訳もなく。
レオ兄が拘束具を引けば、結局彼は俺に何も出来なかった。
「俺は、俺はアルバートが好き!誰になんて言われようと、ずっとずっと好きだったんだ!誰にも渡したくない!!」
その時だった。
左手の薬指が光出して、目も開けていられない程の輝きにぎゅっと目を瞑る。
しばらく瞼の内側でチカチカしていたのが止めば、ゆっくりと目を開けた。
「え…、?」
柔い光の中、左手の薬指。
そこに赤い糸が繋がれていた。
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