異世界陸軍活動記

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リテア・ネジェン ④

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 フェルドに捕まり館に戻る途中

「‥‥‥館の方からベルの音がしますねぇ」
 フェルドが急に言い出した

「非常ベルの事かしら?」

「はい、聞こえませんか?」

 耳を澄ませてみる‥‥‥そう言われると聞こえるような気もするし、気のせいかもしれない

「よく聞こえないわ、貴方耳がいいのね‥‥多分何かの間違いだと思うけど、急いで戻りましょう」

「はい」



 ◆◇◆


 タスブランカ代表候補、リテア・ネジェンの前の護衛だったサムは、まだ職場に残っていた彼の会社の社長に、今自分が見て聞いた事をすべて話した。
 サムは民間の警備会社に勤めており、そのサム自身優秀であった。

 ハルツールの武闘大会剣技の部で3位に入る程、武器の扱いに長けており、勤務態度も極めて優秀だった。
 そのサムがリテア・ネジェンの護衛として、民間の警備会社から抜擢されたのだった。
 次期代表の護衛とあって、サムもそれを名誉として受け止めていたが、その護衛対象との馬が合わず悩んでいた。そこに護衛の交代と聞いて内心ホッとした所もあったが、逆にそれが今でも心残りでもあった。
 元気のないサムを同僚が飲みに誘い、そこでその話を聞いてしまったのだ。

「それは本当の話なんだな?」

「はい、間違いありません!、タスブランカの防衛部隊は信用できないと思われます、国と信用の出来る各種機関にその事の連絡を、そして急いで次期代表の元に急ぎましょう、もう既に時間がありません!」

 社長は少しだけ考えた後

「よし! 分かった、各方面への連絡はしておく、他の従業員にも緊急招集をかける、サム、お前は直ぐに準備に入れ」

「はい!」
 サムは社長室から飛び出すように出て行った。

「殺さなくても良かったんですか~」
 サムが出て行った後、社長室に間延びした声が発せられる、社長秘書でもあり、社長の愛人でもある女からだ。

「ここで殺したら処理が大変だろう」

「それで、各方面とか言う場所に連絡するんですかぁ~」

「ああ、連絡してくれ、我々の方の各方面にな」

「はぁ~い」

「それと呼び出しても良い・・・・・・・・従業員も至急呼び出してくれ」

「はぁ~い」

 社長はしかめっ面をしつつ右手の爪を齧る

 サムの奴は優秀だから残しておきたかったんだが‥‥仕方ないアイツは諦めるか、全く余計な事を聞きやがって。
 次期代表候補がいなくなり、我々がついて行く方が代表になれば、警備・護衛の仕事は全てこっちに回してくれると言ってくれているんだ、こんな儲け話をやすやすと手放す訳にはいかないからな。

 サムの死体は‥‥防衛部隊の連中に任せるか、次期代表の処理が終えたころ合いに引き渡そう






 ◆◇◆


「やっと見つけましたよ‥‥‥、次期代表候補」
 顔の知らない男が、安堵の表情で私を出迎えた。

 裏庭にいたその男の手には血の付いた刀が握られており、その男の後ろにはこの館で働いている初老の男が血を流し倒れていた。

「おい!! 次期代表候補を見つけた! 裏庭の方だ!」
 血の付いた刀を持った男は、私から目を離さず大声で叫ぶ
 
 その声でわらわらとこの館の住人ではない者達が集まってくる、どれも知らない顔だった。

「ど、どういうことよ」
 何が起きているのか分からず、頭が追い付かない

 あっ!
 この館で働いている、血を流した初老の男性に対し『探知』魔法を掛ける、生きているかどうか確認するためだ。

 ‥‥‥反応は無い、既に息絶えている

「なんで‥‥どうして」
 その初老の男は私の講師の一人で、私よりも年齢を重ねているせいか落ち着きがあり、私が癇癪を起しても根気よく、優しく教えてくれていた男だった。最後に見たのは夕食の時、あの時は確かに生きていた、それなのに今は生命の反応が無い

「次期代表‥‥お待ちしておりましたよ、本来ならあなただけだった筈なんですが、色々と手違いがありましてこうなってしまいました。申し訳ありません」

 口ではそう言っている顔の知らない男の顔からは、一切の後悔などは見当たらず、むしろ鋭い目つきで私を見ていた。

 そして私は気づいた、何故か顔の知らない者達が『探知』魔法に反応していない事を
「お前達は‥‥」
 言いかけた直後

 パン!
 と音がし、顔の知らない者達の胸元から何かが弾けた
「あっ! クソッ!」

 直後に『探知』魔法には物凄い数の反応現れる、さっきまでは無かった反応ばかりだ。
 数は‥‥直ぐには数えきれない

「やってくれましたね次期代表候補、これは後で返品しなければならない物だったんですよねぇ」
 男はそう言って私を睨む

 私は何もやってない、ただ『探知』を掛けただけなのに
 男の鋭い視線に足がすくむ

「やられた‥‥」
 私の後ろにいたフェルドが小さく呟き、私の前に出る
「申し訳ありませんリテア様、全て私の油断が招いた事です、まさかここにマシェルモビアの手の者がいるとは思ってませんでしたから」
 
 フェルドは腰に帯刀していた剣を鞘から抜いた。

「マシェルモビア!? お前達はマシェルモビアの者なのか!」
 敵国の者達がタスブランカに潜入していた!?

「違う! 我々はマシェルモビアとは関係ない!」
 男は否定する

「ならどうして『潜伏・隠蔽』解除の魔法に引っかかった? その首に掛けている怪しげな魔道具が壊れたおかげで、お前たちの居場所は全てまるわかりだぞ?」
 フェルドは刀を握り締め構えを取る

「お、お前『探知』魔法が使えるのか! そんなの報告書には無かったぞ!」

 え? フェルド貴方『探知』が使えたの?

「そんなのはどうとでもなる、ただ‥‥マシェルモビアと関係が無いとしたら、やっぱりアレか? あの頭でっかちの気持ち悪いヴァンギエル族の手下か? 能力が無い代わりに性欲だけはやたらと強いアレだろ? 名前は‥‥‥何と言ったか‥‥‥‥無能・ラタクーだったか?」

「ルマジ・ラタクーだ! ネジェン家の人間よりもあの方の方が優れている! あの方がタスブランカの代表になれば、この都市ももっと良くなることが決定しているんだ! そのためにもリテア・ネジェンにはこの場で死んでもらわなければならない! 護衛の男! お前も一緒に死んでもらう」

 男の言葉に、他の侵入者達が無表情のまま近づいてくる、手にはそれぞれ武器を手にしていた

 一方、男の言葉にフェルドは少し驚いていた
「‥‥そこまでとは思って無かったよ、よっぽどお前はそのヴァンギエル族の狂信者なんだな、悪かったよ」

「当たり前だろう、あの方以外にタスブランカを正しく導いてくれる人はいない、今更命乞いのつもりか? 駄目だなもう遅いぞ、お前とリテア・ネジェンを殺し、残りの奴らも探し出して殺してやるからな」

「別に命乞いなんかしてない、本当に驚いただけだ、軽く煽っただけなのにこうもペラペラと喋ってくれるとは思っていなかったからね‥‥」
 そう言ってフェルドは胸から下げている物を、トントンと軽く叩いた。

 記録用の魔道具‥‥何故そんな物を貴方が持っているの?

「お前のおかげで無能・ラタクーも終わりだ。この件に関わった者達は全て死罪になるだろう、無能も含めてな」

 記録されているのに男には焦る様子もない
「それは護衛、お前を殺して魔道具を破壊すれば問題ないだろう? 防犯ベルのせいでこっちは急がなければならないからな‥‥ま、それは向こうで抑えてくれるとは思うが」
 その言葉を言い切った直後、数人の侵入者達が、フェルドと私に対し襲い掛かってきた。

「きゃっ!‥‥」
 私は咄嗟の事で身をかがめてしまった
 
 ドドドン!!
 爆発する音が響く

「うわっ! あちっ!!」
「熱っ! 燃える、誰か消してくれ!」
「こいつ『火』魔法を使いやがった! 『水』と『氷』しか使えないんじゃなかったのかよ!」

 えっ? 火?『火』魔法ですって!?

 フェルドは『火』魔法を使っていた。しかも『火』だけでは無かった、フェルドと侵入者の間にはいつの間にか格子こうしの様な物が存在し、侵入者が近寄るのを防いでいた。

「フェルド」
 貴方一体‥‥‥

「リテア様、隙をついて逃げます‥‥逃げたいのですが」
 フェルドは小声でささやく、その顔には苦悩に歪んでいた。

「どうしたのよ逃げるなら今のうちに」

「館にはまだ6人ほど生きて中にいます、こっちに侵入者が気を取られている内に逃げてくれればいいのですが‥‥」

 6人生きている? 館には私を含めて21人いた。
 今、私とフェルド、そして既に息絶えている講師の一人を外しても残り18人いるはず、生きているのが6人だとすると、後の12人は‥‥‥殺された?

「侵入者の数は40以上、未だに数は増えています、クッ!‥‥っ」
 フェルドは飛んできた氷の槍を同じく『氷』魔法で相殺する
「『探知』範囲外にはまだ侵入者がいる可能性が大きいです、逃げるとしても‥‥‥‥」

 逃げ切れるか分からない、そう言いたいのだろう

「全員だ! 一斉にかかれ!」
 『厄介』な相手と認識されたフェルドに対し、侵入者たちは一斉に攻撃を仕掛けてくる

「リテア様! 伏せて下さい!」

 その直後、私とフェルドの周りから数多くの魔法が一斉に放たれる、これほどの数の魔法を見た事が無い私は「キレイだ」と感じてしまった。それと同時に「終わった」と思った。
 これだけの魔法を同時に受けてしまったら跡形もなく吹き飛ぶだろう、死を直前にしたその光景はやたらとゆっくりに見えた

 

 でも私は死ぬことは無かった。
「ふっ!」
 フェルドが飛んでくる魔法に対し、同じく魔法を放った、‥‥いや、ばら撒いた・・・・・

 飛んできた魔法はフェルドのバラまいた魔法に当たり、爆発・もしくは相殺された。それでも対処できなかった魔法がフェルドに直撃し

 パリン
 とはじける音が聞こえた

「どぉーりゃぁー!」
 大柄な男がフェルドに対し直接攻撃をしてくる、フェルドもそれを迎え撃つ。大柄な男の持つ刀自体も大きく重い、他の侵入者が私を直接攻撃してくる魔法にフェルドは対処しつつも、大柄の男の一撃一撃をいなす。それでも体格の差、力の差武器の強度の差がはっきりしている相手の一撃に耐え切れず

 パキン!
 先にフェルドの剣が折れてしまった。

「もらった―!」
 相手の横なぎの一線がフェルドを狙う
 
 フェルドは咄嗟に左手でガードするも、左手首を切り飛ばされ、ギリギリで首を横に倒した
 ヒュン!
 首を切り落とされること無く、大柄の男の大剣は空を切った。何とか躱したフェルドだったがもう遅い、横なぎの一振りの後、直ぐにその大剣での突きの体制に入ってしまっていた。

「フェル━━!」

 武器も左手も失ったフェルドに勝ち目は無く、大柄の男の大剣はフェルドに対し突き立てられる‥‥寸前、大柄の男の側面が光り

 ドン!
 何かがぶつかる音、そして
 ガラン
 大柄の男の持っていた大剣が落ちる音が聞こえた。

 そして大柄の男は何故か宙に浮いていた。いや、浮いていると言うよりも何かに貫かれ持ち上げられていた。

「あ・ああ・・・あ」
 何が起きているのか貫かれている本人さえ状況が分からない中、私は見た
 純白のとても美しい生き物で、その佇まいには気品さえ感じる、頭には一本の長い角が生えており、その角で男は貫かれていた。

 何と美しい‥‥‥私はこの生き物を見た事がある、そして見た当時はこの生き物を呼び出したその者の姿に恐怖した、そう‥‥この生き物は‥‥‥‥


「グ、グースだぁぁぁぁぁ!!!」
 一瞬静まり返った場で、侵入者の一人が叫ぶ。

 フェルド‥‥貴方召喚者だったのね、しかもその召喚獣は竜騎士の持つ‥‥‥‥

 純白の召喚獣‥‥それはハルツールに住む者だったら誰もが知っている召喚獣、そして誰もが恐怖し、誰もが憧れを持っていたその召喚主
 
「嫌だー! 喰われたくねぇ!」
 グースと叫んだ1人と別のもう1人、合わせて2人がその召喚獣を見て一目散に逃げだした。

「ば、馬鹿野郎どこに行く逃げるんじゃない!、くそっ! なんでこんなところにグースがいるんだよ」
 逃げ出した2人は館内を通り抜け、表門から逃げようとしたが、その内の1人が‥‥‥‥

 ザシュ!
 物陰に隠れていた者に背後から切られた。

 物陰から出て来た者達は次々に侵入者に対し魔法を放つ、襲われた侵入者達は浮足だった

「フェルド! リテア様を連れて今すぐ逃げて下さい!」

「マ、マルロン!」
 物陰から出て来たのはこの館で働いている者達、その中にはマルロンもいた。

 マルロン貴女無事だったのね、彼女達も助けなきゃ

 と思ったが、フェルドの考えは違っていた。
 彼は「うん」と頷く、フェルドの召喚獣の角に貫かれていた大柄の男は、召喚獣の角が光った途端体が破裂し四方に飛び散ちる。
 純白の召喚獣はそのまま光の粒になり黄色の魔法陣に消え、そしてすぐさま今度は黒い色の4本足の召喚獣が現れた。

 大柄の男が手放した大剣と、首にぶら下げていた破壊された魔道具を回収したフェルドは
「リテア様逃げますよ!」
 と叫んだ。

「逃げる?待って!マルロン達が━」
 私が言い終わるよりも早く、フェルドは手首が切断された左腕で私を抱き上げ、召喚獣に無理やり乗せ走り出した。

「フェルド! フェルド待ちなさい!」
 必死に止めようとするが

「いえ、待てません」

 大人の男の体を持つフェルドに力で逆らえるはずがなく、動く事すら出来なかった。それでも無理やり体を捻り、後ろを振り返ると‥‥‥‥


 マルロンが侵入者に切り伏せられる場面が目に飛び込んできた。

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