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リテア・ネジェン ⑤
しおりを挟む「今すぐ引き返すのよ! フェルド私の言う事を聞きなさい!」
私は叫ぶようにフェルドに訴えかける、だがフェルドは止まらなかった。ただひたすら無言で召喚獣で走り続けた。
「私の言う事が聞けないって言うの!? これは命令よ!」
それでもフェルドは止まらない、私は腰に回され押さえられている腕を押しのけようと手を掛けた時
ヌルッとした感触が私の手に伝わる、しかも少し生暖かい
木の葉の間から降り注ぐ星明りで、その手に着いた物を確認すると、そこには黒く真っ赤な液体らしきものが付着していた。
そして気づく、私の下半身が赤黒いもので全て覆われ、濡れて冷たくなっている事に
これは‥‥血?
「貴方、血が━」
そう言いかけ振り向いたた時、フェルドの体が揺らぎ、召喚獣から落下する
ドサッ‥‥
「フェルド!」
私が叫ぶと乗っていた召喚獣は急停止する、私は飛び降り、落ちたフェルドの元に駆け寄る
「フェルド! フェルド! しっかりしなさい!」
周りが暗くても分かる位、フェルドは弱っていることが確認できた。呼吸が細く体が若干冷たくなっている
「あぁ‥あぁ‥どうすれば‥‥‥‥」
徐々に弱っていくフェルドを見て、私はどうしていいのか分からず、溢れ出てくる血を止めるためにフェルドの左手を強く握っている事しか出来なかった。
タスブランカの為、ハルツールの為に私は勉強して来たけど、こんな時は何の役にも立たないじゃない!
私は自身のの無力を感じつつ、その場で嘆いている事しか出来ない
「かーっ、大将! なっさけないですねぇー」
急に発せられた男の声に、私は跳ね上がるかと思うくらい驚き、直ぐに後ろを振り返ると、大柄の男性3人とみられる影が、星明かりに照らされそこには立っていた。
「誰! 貴方たちはいったい誰なの!」
咄嗟にフェルドを庇うように覆いかぶさる、今フェルドは殆ど意識が無い、男3人相手にに私が敵うはずも無いが、私は魔法の発動準備をする。
「そこから動かないで‥‥もう一度聞くわ! 貴方たちは何者!」
「それはですねぇ、姐さん」
姐さん? 姐さんって誰!?
私の事?
「俺達はノームっていいやす、俺が1号こいつらが2号と3号でさぁ、で姐さんが抱きついているそっちの人は俺らの大将なんですぁ」
「大将? 貴方たちはフェルドの部下なの!?」
男はそう言っているが、明らかにおかしい所がある、この3人は『探知』に反応しないのだ。先ほどの侵入者と同じか‥‥‥
「ええ、まあそんな所です」
3人の内、自分の事を1号と言っていた男がフェルドに近づこうとする、それと同時に私の体は強張り目を瞑った。しかし、思っていたのとは違い、その男は
「所で姐さん、とりあえず血ぃ止めましょうや」
と言って来た。
そう! 早く止めないと
「止めるなら早くして! このままじゃフェルドが!」
「止めるのは姐さんの仕事なんですがねぇ、ここの切断された所に『氷』魔法で蓋をするようにしてください、少し肉に食い込むようにするのがコツでさぁ、な~に、どうせ後で元道りになるんです、ガ―ッとやっちゃって下さい」
「え、ええ分かったわ」
ノームと言った男に言われた通りにフェルドの切断された部位に対し、『氷』魔法で食い込むようにゆっくりと慎重に蓋をして行く
「う‥‥‥うう」
苦しそうにフェルドが唸った
「フェルド、大丈夫? フェルド」
「な~に、どっちみち意識が無いんだ。気にする事ないですよぉ、それよりも完全に閉めちゃってください」
ノームの言う通り私はそのまま続ける、フェルドが苦しそうなのが気になったが構わず続け、切断された場所を完全に閉じることが出来た。
「全部閉じる事が出来たわ」
「なら今度はあっしの出番ですねぇ」
ノームは自分の『収納』から容器の様な物を取り出し、フェルドの上体を起こしソレを口に注ごうとする
「待ちなさい! それは何」
いきなりフェルドの口に入れようとした物に警戒する、意識を失い倒れているフェルドには何もしてこなかったが、『探知』魔法に反応しない者達を完全には信用が出来ない
「ん? これですかい? これは命の水ですけどねぇ」
そう言って自分の口にその液体を含み、そのまま飲んだ
「これさえ飲めば次の日には大将もケロっとしてますよ」
命の水‥‥‥ああ、回復薬か
「この命の水は、原料からこだわっていましてね、日が昇る前の朝露のが付いたプテンの実を収穫し、半月掛けて熟成させて、その後1年程寝かせるんですよ、その寝かせた物の上澄みをすくってそれを濾すんです。
これに使う水は、地下900メートルからくみ上げた物を使用してるんですよね、そしてその水と、1年かけて出来上がったプテンのタネを使い、熟練の技術者が徹底した管理のもと、更に5年の年月を経て出来たのがこれなんですがねぇ」
「へ、へぇ」
回復薬ってそんなに作るのに手間がかかる物なのね‥‥‥
「オーラ酒造でもかなり人気がある商品でして、あっしらもお気に入りなんですよ━━」
そう言ってフェルドの口に‥‥‥
「ちょ! ちょっと待ちなさい!」
「へぇ、何ですかい?」
「それお酒でしょ!?」
「そうですが?」
「怪我をしている人間に何でお酒を飲ませようとするのよ!」
「‥‥‥‥はぁ?」
彼は心底不思議そうな顔をして私を見ていた。
「‥‥‥」
「‥‥‥」
え? 何、私の方が間違ってる?
「姐さん、早くしないと大将がまいっちまうんですが、そうなったら俺らも困るんですがねぇ」
「‥‥分かったわ、任せる」
「ういっす」
そうなのね‥‥知らなかったわ、政治の事ばかり勉強して世の中全てを知っているつもりでいたけれど、私も知らない事が多いのね
ノームはゆっくりとフェルドに酒を飲ませていった。
「フェルドは大丈夫なの?」
「そうっすねぇ、この命の水さえ飲めば首が吹っ飛ばされてもあっという間に治りますからねぇ」
「そう…」
お酒って凄いのね‥‥‥‥
「でもここにいたんじゃ大将も回復出来ないから、どこか安全な場所で休ませたいんですが‥‥そうはいかないみたいなんですよねぇ」
「そこにいるのは誰だ!」
暗闇から急に光が差し、私達を照らす、その光に目が眩みそうになるが‥‥
「リテア様!」
男の声がし、周りが昼間のように明るくなる、誰かが『照明』魔法を使ったようだ。
「あ、貴方は」
私はその声の正体を私は知っている、フェルドの前にいた護衛の男だった
「良かったご無事で! 社長、リテア様です」
「あ、ああ、どうやら間に合ったようだな」
助かったの?
前の護衛の他に、後6人の男がそこにいた。
「リテア様、館が何者かに襲われたのですね!?」
「そうよ! 館にはまだ生きている者達がいるかもしれな‥‥‥何故貴方がそれを知っているの? 何故ここに貴方がいるの?」
何故それを知っているのか? 前の護衛に聞くと、社長と呼ばれた男が前に出て来た。
「それはここに来る前にこの者が、次期代表の誘拐を計画している者の話をたまたま聞いてしまいました。その中にはタスブランカ防衛部隊の人間もいましたと報告を受けています、国と信頼できる機関には既に連絡はしましたが、それだと間に合わないと思い、我々が一足先にこの場に駆け付けたのです。
どうやら間に合った‥‥‥とは言い難いですが、次期代表が無事で良かったです、さあ、怪我をしている者もいるみたいです、急いでここから離れましょう、さあ次期代表候補コチラに‥‥‥」
社長と呼ばれた男はそう言って手を伸ばし近づいてきた。
良かった‥‥助かるのね、これでフェルドを直ぐに治療してやれる、そうだ! 館にはマルロン達がいる‥‥今ならまだ助かるかもしれない
「館にはまだ生きている者達がいるわ、彼らも早く助けて━━」
そこまで言った時、フェルドの部下である男が3人組が、銃の先に刀が付いている武器を取り出し私の前に進み出た。
「おっとぉ、これ以上は近づかないで貰えますかね?」
えっ?
「‥‥‥‥どういうことだ?」
社長が眉をひそめる
「待て、お前達は誰だ? 館にはお前達の様な者はいなかったぞ?」
前の護衛は私の前に出た3人を警戒する
「俺達の事はどうでもいいんだよぉ、それでぇ? あんたは‥‥いつまで刀を出しているんだい? 今にもウチの姐さんに切りかかろうとするような雰囲気だなぁ」
「な、何を馬鹿な事を」
社長がその言葉でうろたえ
「お前達3人はいったい何者なんだ!? お前達こそリテア様から離れろ!」
前の護衛がノーム達に刀を向ける
「アンタは確か姐さんの元護衛だったよなぁ?」
ノームは私の元護衛に向けてそう言った
「姐さん?‥‥リテア様の事か!?」
「ふん、何であんたが護衛を外されてか知ってるか?」
それは私と合わなかったから、‥‥いえ、私がただ単に合わせないようにしていたから
前の護衛本人ももそれを知っているので、顔をしかめただけで何も言わない、そしてノームは更に話を続ける
「アンタが外された理由ってのはな、今回の襲撃者とアンタの所の会社が繋がっているからだよ」
「なっ!」
社長が驚きの声を上げ
「嘘をつくな!」
元護衛がそれを否定する
「おや? 知らなかったのかい? そっちの社長さんからは聞いてなかったのかい? 本来秘密厳守の館の事を、そっちの社長さんは「今後の為に」とか言って色々と聞きだしてなかったかい? それでその「今後」が今日だったわけだ。
それにしても眩しいねぇ、いつまで照らしているつもりなんだろうねぇ、これじゃ姐さんがここにいるって教えている様なもんだなぁ‥‥そう思わないかい? え?」
社長は無表情になり、元護衛はチラチラと社長の顔を見ている
「どっちみちアンタらはお終いだよ、この事はハルツールも知っている、ウチの大将もそう報告を受けている、アンタの所の会社は終わりだよ社長さん、後ろにいる奴らもただじゃ済まないかもな?」
ノームは挑発的な笑みを浮かべた。
「しゃ、社長?」
無言になった社長に、元護衛は不安な様子で尋ねる
カチャと、後ろに控えていた他の社員達が武器を持ち直し、私達に近づいてきた
「みんな‥‥社長、どういう事ですか!」
社長は無言で武器をノーム達に向ける
「くっ!」
元護衛は私達と同僚たちの間に割って入り、そして同僚たちに向け武器を出す
「どういう事かと聞いているんです社長!」
「‥‥‥‥そこをどけ」
社長のその言葉を聞き、元護衛は社長と同僚たちに向け武器を構えた。元護衛の同僚達も武器を構える
「いや~、アンタらと一戦交えてもいいんだがね、どうやら後ろの方からもアンタらのお仲間が来ているみたいなんでね、ここはお暇させてもらうとしようか」
「姐さん、目を閉じて下さい」
小さな声でノームが耳元でささやく
え?
「逃げ戦は大将の得意技でね!」
そう言った瞬間、ノームの一人は何かを取り出しソレを放った。
カッ!!
「「「うわぁぁぁぁ!!」」」
「キャァァ!」
目の前が真っ白になり、私は視力を失った。
い、痛い! 目が痛い!
何も見えなくなった私の体は何者かに持ち上げられ、体が大きく揺れる、多分ノームは私を担いで走っているんだろう
「姐さん、目ぇ閉じてって言ったのに開けてたんですかい? 鈍臭いですねぇ」
う、うるさい! 急に目を閉じる事なんて出来ないわよ!
「うわぁ! 何だ! 何が!」
すぐ後ろから男の声が聞こえてくる、これは‥‥‥‥私の元護衛の声だと思う、彼も担がれているのか
「大将の調子も戻さなけりゃならないし、どこかに身を潜めましょうか‥‥‥‥ちょ! ちょっと姐さん! ヨダレ垂らさないで下さいよ! 酒なら歓迎しますが、ヨダレなんてウチの大将でも嫌がりますよ!」
ヨダレを垂らすなと言われても私には顔に感覚が無く、ヨダレを垂らしている事も知らなかった。暫くノームの嫌がる声を聞きながら、どこか分からない場所に連れて行かれる事となった。
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