異世界陸軍活動記

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どちらを聞きたい?

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 どんなに難攻不落の要塞でもどこかしら穴があり、そこを突けさえすれば簡単に陥落される

 しかしながら、他にルートがあるならそっちを通ればいいじゃない、という訳でマシェルモビア軍はこの砦改め、パルドラ要塞をスルーし、別の場所からハルツール侵略のルートを取っている、このパルドラ要塞は最前線でありながら、まるで後方にでもいるような場所になっていた。

 当初守りの要と言われていたこのパルドラ要塞も、守る必要もないくらい敵が攻めてこない、あまりにも暇で、本来なら沢山仕事があるはずだったタクティアも暇を持て余している

「はい、上がりです」
 テーブルの上に手持ちのカードをパラリと置くタクティア、暇な軍人にありがちなカードゲーム、それでタクティアは3連勝中だ

「ハヤト隊長、チョコレートをこっちに下さい」
 ちなみに賭けの対象はチョコレートになっている

「くっそぉー! 次こそは!」
 チョコレート奪取の執念に燃えるエクレールと

「‥‥‥」
 無言で闘志を燃やすライカ

 ・・・・

 ・・・・

 当初
「こんな時こそ訓練をだな」
 何て言っていた二人も、チョコレートが絡むと聞いた途端
「たまには息抜きも」
 と言い出し参戦してきた。

 ちなみに、その賭けの対象となるチョコレートは全部俺が出している。カードゲームで勝つと俺の召喚獣ラグナの『収納』に保存してある、カチカチに凍らせておいたやつを引き出せるシステムだ。
 俺自身は勝っても何の得も無い。

「はいよ」
 あらかじめラグナから預かっていたチョコレートを差し出す

「ありがとうございます」
 ニコニコ顔でそれを受け取ったタクティアは包装紙を破くと
 バリバリ ボリボリボリ!
 一瞬で食べてしまう

「何度も言ってるけど、そうやって食べるものじゃ無いんだってば、口の中で溶かした方が美味しいんだって」

「そうよ、あまり行儀の悪い食べ方だし、また鼻血がでるわよ」
 まだ今日は1勝もしていないソルセリーが賛同してくれるが、彼女も食べる時はタクティアと大して変わらない

 モグモグ ゴッックン!
「美味しすぎて我慢できないんですよ」

「わかる」
 エクレールが頷く、タクティアの言葉に共感したようだ。女性が大好きな言葉「共感」

 
 タクティアがチョコレートを賭けてカードゲームをしよう、と言うからやってはいるものの、これでいいのだろうか?
 この要塞は最前線でもあるし、ここ以外の他の場所はかなりの激戦地だと予想が出来る。
 俺達以外の兵士達もどことなくこの状態に馴れ、だらけているというか、たるみきっているというか、ここだけこんなに平和でいいのか?

「タクティアいいの? これで」

「はい、まだ誰も納得できていないので、もう一戦しましょう」

 ああ~言葉が抜けてた
「ごめん、そっちじゃなくてこの砦の状態だよ、他の兵士もそうだし、別の場所では結構厳しい戦闘があるんでしょ?」

 カードゲームの事だと思っていたタクティアは、少しだけキョトンとした顔をし
「‥‥ハヤト隊長がそんな事を気にするなんて意外ですね」

「意外ってなんだよ」

「いつも休暇が欲しいとか、サーナタルエに戻りたいとか言っているのに」

「そんな事‥‥うん、そうね」
 基本何事にもさぼりたいという気持ちはあるが、皆がさぼっていると逆に不安になるタイプだし、この俺の気持ちは仕方ないんだ。
 つまり、今の俺は不安で仕方ないんだ。

「そんなに神経質になる事はありませんよ、この要塞の見張りもちゃんとしているし、偵察だって欠かさずやってます、
 それに、ここで大人しくしているのもハルツールにとっては有効なんですよ」

「へぇー、それは私も詳しく聞きたいな」
「自分も知りたいですね、実は少し不安になっていた所なんです」
 エクレールとライカも話に興味があるようだ

「ハルツールがここまで金と時間を掛けてこの要塞を築いたのも、敵戦力の進行ルートを限定する為です、最前線なのにここまで完成された要塞はハルツールでもここだけでしょう」

 
 この世界では、前線に強固な砦や要塞などを建てる事は少ない、理由としては昔からしょっちゅう前線が進んだり後退したり、というのがある、その名残らしいが‥‥‥
 そんな長い戦争の経験から、緩衝地帯における砦や要塞はすぐに放棄出来るようになっている、つまり使い捨て。
 重要な通路としての役割が多いキャンプ地も、主に魔物避け位の柵などしか置いてはいない
 この要塞以上の物となると、移転門にある要塞しかない

「それはこの場所が、マシェルモビアの侵攻ルートの大部分を抑える事が出来る場所だからです、前からその構想はあったのですが、なにせ最前線だった場所、そう都合よく完成するまで相手も待ってくれませんからね、ですが大陸東部の東地区を我々が押している事で、流石にマシェルモビアもそっちの方に兵を割く割合が多くなるし、西地区は逆に押されてるのでここぞとばかりに兵をつぎ込むし‥‥
 という訳で、その隙を見計らい完成したという事です、この要塞が出来た事で防衛は万全になるし、ここまでの要塞を築いたとなると中々落とす事は難しいでしょう、それに伴いルートを完全に潰したと同じですから」

「そうか‥‥、そうするとマシェルモビアの進行ルートが分かるから、その分コチラも予想がつきやすいという事なのか」
「つまり自分達はここにいるだけで、マシェルモビアを牽制しているという事なのですね?」

 理解力がよろしいエクレールとライカが納得する

「そうよ、だから隊長は何も心配する必要は無いわ」
 それくらい知ってました、と言わんばかりにドヤ顔のソルセリー

 ホントに知ってたんですかね?

「タクティアが心配していないならそれでいいよ、要はここにいるだけで国の為になっているんだろ?」

「その通りです、この要塞にいる兵士達も少し気持ちが緩くなってはいますが、四六時中張りつめていたら参ってしまいますからね、監視や偵察もしっかりやってはいるし、それに、ハヤト隊長もそれは同じでしょう? 今も召喚獣を飛ばしてますよね」

「まあね、それにしてもよく分かったね」
 
 カードゲームをしている今も召喚獣のポッポを使った偵察をしていた。『探知』では無く偵察だ。
 ポッポを介した『探知』魔法全てが使えなくなってしまった今、やれることとしたら、ポッポの目を使った偵察、ポッポが見たものを自身の目に写し出す方法

 鷹の姿を持つポッポは人間の何倍もの視力をもつので、今も右目だけポッポの目が捉えたものを写し、その視力をもってパルドラ要塞の周囲を警戒していた。

「ハヤト隊長の右目だけさっきから動いてないんですよね、召喚獣の目を使っている時って眼球が固定されますよね? 左目だけ動いてて正直気持ち悪いです」

「俺の右目って動いてなかった?」

「はい、自分で気づいてませんでした? それにしても器用ですね片目だけ動かすなんて」

 今まで自分でも気づかなかった新たな事実、試しに一度ポッポの視界の景色を切り、自分の意思で動かしてみたが無理だった。どうしても一緒に動いてしまう、ポッポを使った時にしか出来ない現象のようだ。

「ハヤト隊長が召喚獣を出してまで警戒することは別にいいのですが、今のマシェルモビアは他のルート攻略に向いてますから、この要塞に手を出してくることは無いですよ、それともハヤト隊長は何か不安に思っている事でもあるんですか?」

 無いと言ったら無いわけではない
「ほら、俺の『兵法書』によるとね━━」

 兵法書でギラリとタクティアの目が光る、まさか昼に話を聞けるとは思って無かったのか

「こんな感じで、兵士が暇を持て余してカードゲームをしている時ってさ、やたらと悪い事が起こるんだよ」

 漫画と映画の知識である

「いきなり砲弾が飛んできたり、「敵襲ー!」とか誰かが叫んだ時に、カードゲームをしていた兵士を狙ったかのように攻撃が直撃するとか、あとは暇すぎてあくびをした兵士の背後から近寄ってきた敵兵に首を掻っ切られるとか、要するに、こういった状況って逆に危ないんだよね」

「止めましょう! もうカードは止めましょう!」
 サッとタクティアが立ち上がる

「待ってくれタクティア! まだ私は3つしかチョコレートを食べて無いんだ! せめてもう一戦」
「そうです! 自分もまだ食べたりないんですよ!」
「タクティア、別にいいじゃないそれ位、私はまだ一つも貰ってないのよ」

「いいえ、駄目です、こんな時にカードなどしている暇は無いんです、ハヤト隊長、兵法書ではやってはいけない事柄なのですよね」

 正直カードゲームに飽きてきたのでタクティアに乗っかる
「ああ‥‥アメリカという国の、ホリウッドという歴史家の人が残した言葉で
 『戦場でカードゲームにて勝利した者は一時の幸せを得るだろう、しかし、その後全てを失う事となるだろう』
 と、ホリウッドは言い残している、つまりこういった状況というのは非常に危険なんだ」

 よくホリウッド映画で、トランプをしていた兵士が死ぬって描写がよくあるからね、何故か丁度そこに砲撃とか銃弾がが飛んでくるんだよね、「やったぜ!」って言った瞬間に頭から血を流すとか

 タクティアは止める気だが、他の3人は物凄く残念そうな顔をしている、何となく可哀そうだったので

「ほら、酒入りのチョコレートを上げるから、もう止めよう」

「「「えっ!」」」
「も、持ってたのですか? 私には! 私にもあるんですよね!?」

「タクティアの分もあるから慌てるなって」

 何度か、「酒入りのは有りませんか?」 と、おねだりされていたが、めんどくさかったので「無い」と断っていた。
 市場にもまだ出回って無い物だし、目の前の4人からして見たら物凄い価値のある物なんだろう、それに持っていても俺は食べないし、ノーム達も酒入りのチョコレートはあまり食べない

「酒とチョコレート、別々に口に入れるのがいいんでさぁ!」
 とノームは言っていたが、口に入れたらどっちも同じだろうと思う

「ほら」
 4人に1枚ず酒入りチョコレートを渡し、俺はカードを片付ける、実はこのカード俺が持って来た物だったりする、カードは危ないとか言っておきながら持ってくるのは自分でもどうかと思ったが

「酒入りのチョコレートも、そろそろ生産すると思うから━━」
 カードを片付け終わって顔を上げると、4人の手には既にチョコレートは無く、口すら動いてなかった。
 ソルセリーがちょっとだけ、口をもごもごしていたのが救いか

「だからさー、そうやって食べる物じゃ無いんだってば」
 

「参謀殿」
 と、不意に声が掛かった、ここにいる参謀はタクティアだけなので
「はいはい」
 と立ち上がり自分を呼んだ人物に駆け寄り、何やら資料らしき物を受け取っていた。
 何枚か見ていたタクティアはその内の2枚に顔をしかめる

「重要な内容だったの?」

「はい、見たくなかった内容とあと、休か‥‥ゴホン! 良い話が一つと悪い話が二つありますが、どちらを聞きたいですか?」

 もう休暇って言っちゃってるじゃん!
 それと良い話悪い話のくだりは俺がタクティアに寝る前にしてあげている「今日のお話」から引用している。

「結果は知っているけど良い話からお願い」

「驚かないで下さいね、何と! 休暇が貰えるそうです!・・あれ? あんまり喜んでませんね」

「うん」
 数秒前に知ってたし、俺の場合鍛冶仕事で全滅するからね
「それで、悪い話は?」

「前にハヤト隊長が言っていた女神の神託の件、マシェルモビアが公表したそうです」

「し、神託? どういう事だタクティア!」

 この事は俺とタクティア、それとごく一部の人しか知らない、この事はハルツールに住む者にとっては衝撃だろう

「どういう事も何も、マシェルモビアには女神の神託を受ける事の人物がいる、という事です、そしてハルツールには神託を受けられる存在がいないと」

 見方では女神がマシェルモビアに付いたともとらえられる為、ハルツールに住む民はもちろん、そして軍にとっても士気にかかわる事になる

「そして二つ目の悪い話ですが、以前落としたヨルド要塞、その場所に新たに建てられた砦が今朝マシェルモビアによって落とされました。
 このままだと『成長促進』の魔法陣を守っている砦の場所も危ないでしょう」

「‥‥あそこは結構頑丈に守っているだろ?」
 パルドラ要塞程では無いがかなりの作りになっている

「そうですが、場所が悪すぎます、ヨルド要塞跡地から見てですが、我々がヨルド要塞の足掛かりにしていた敵から奪った拠点と『成長促進』の魔法陣がある場所の丁度中間あたりになります。
 なのでヨルド要塞を落とされると補給線を断たれるのと一緒なのです、つまりあの場所は無力化します、そもそもあの魔法陣がある場所は防衛には元々適してはいないのです。
 ‥‥考えたくはありませんが、敵から奪った拠点もそのうち取り返されるでしょう、いずれはあの地域は元のマシェルモビアとハルツールが対立していた場所まで後退することになります。
 もし、もしですが、‥‥いえ、違いますね止めておきましょう」

「タクティア、もったいぶらないで言いなさいよ」
 ソルセリーが口を挟む

「‥‥無い、とは思いますが‥‥もし軍団を出して来られた場合、ハルツールは大きく領土を後退させることになるでしょう、軍団は兵站の為に必ず海沿いを通ってくると私は思っていますが、もしも内陸部を通って来られると大きくその均衡を崩すことになります。
 ハヤト隊長の言った通りでしたね、カードゲームは戦場ではするものではありませんでした、直後にこんな話が出てくるとは」

「ああ」
 そう言われるとそうだね、タイミングが良すぎる、今度からカードは持ってこないようにしようか









 ◆◇◆

「ゴホッ!! ウッ! はぁ  はぁ」

「もうこれくらいにしようか?」
 訓練用の刀を持った兵士、3人のうち1人がそう尋ねる


「・・・だだ・・」

「ん?」

「まだだって言ってんだよ!」

「フロルド‥‥、分かった、いつも言ってるが手加減はしないからな」

 マシェルモビアの召喚者フロルドは練習用の槍を構え直す、だが彼の腕には殆ど力が入っていなかった。

 ティンパーの事を思えばこれくらいなんともねぇんだよ!
 力の入らない腕にぐっと力を込める。

 ルイバ・フロルドは元々、才能のある青年だった。
 しかし彼の性格上、何事に対しても努力をせず日常を過ごしていた。

 彼の親友でもあり戦友のティンパーは
「努力すれば俺よりも刀の腕前は上何だからさ、もうちょっとがんばったらどうだ?」
 など常に口にしていたが

「俺っちにはミオロゼがいるからな、そんな事しなくても俺っちは強えぇんだよ」

 実際、毎日刀を振るっているティンパーよりも、全く振るってないフロルドが勝負をするとかなりいい勝負になっていたりしたのだ。

 そのティンパーを失いマシェルモビアに生還出来たフロルドは、もう一度軍学校に入った。一からやり直すという事では無い、マシェルモビアの軍学校には徹底的に鍛えるための特殊なコースがあり、自身をギリギリまで鍛えたいものはそこに入る事になる。
 
 フロルドは人生で初めて、努力という行いをしている。 
 

 あの腐れグースの野郎をこの手で殺してやる、ティンパー! 必ず仇を取ってやるからな!

 ハルツールにいるグラースオルグ、それを倒す為だけに執念を燃やしていた

 フロルドはグラースオルグを倒す為、自身の召喚獣を『召喚者殺し』に変える事を決意した。彼の持つたった一体の召喚獣、本来ならためらうはずだが、彼はそうでは無かった。

 召喚獣を召喚者殺しに変える魔法陣、檻の中にあるその魔法陣に入れられた彼の召喚獣のミオロゼはその檻の中で暴れた。
 本来召喚獣は痛みを感じないが、この檻の中の魔法陣は違う、召喚獣にすら耐えられない痛みがその体を襲うのだ。
 あまりの苦痛に暴れ、泣き叫び、助けを求める目で彼の主人のフロルドに助けてくれと求めたが

 フロルドは苦しむカーネロを見ているだけだった

 そして笑っていた、これでグースを倒せると



「よし、フロルド、準備が出来たなら行くぞ」
 練習用の刀を持った3人の男が一斉にかかる

フロルドはその槍に力を込め、3人に向かって強く突き出した
「うぉぉぉぉ!!!」



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