異世界陸軍活動記

ニボシサービス

文字の大きさ
148 / 260

オーバ・パイルプス

しおりを挟む
 
 まさかあの時の少年が私の隊長となるとは‥‥人生分からないものだな



 ◆◇◆◇

 『無敵』と言われた部隊がある、その名はリクレク中隊

 その戦いに敗北はなく、隊員の生存率も群を抜く高さ、ハルツールにリクレク中隊ありと呼ばれた最強の部隊だ

 オーバ・パイルプスはその部隊の中核として籍を置いていた

「き、急に魔物の反応が! 前方に1体‥‥歪みの地点です」
 『探知』担当の兵士が慌てたように報告する
 
「前方に魔物の姿は!」
 リクレク中隊で、第二小隊を任されていたカシ・ヒタミア曹長は、隊列の前方にいるオーバに確認を取る
 
「今だ確認できず!」
 目視では姿はまだ見えず、オーバはそう返答

「ま、待ってください‥‥人です、人の反応が一つあります」
 『探知』の兵士からもう一つの反応があると報告

「人だと? それは別の隊の‥‥いや、違う」

「はい、この範囲には他の隊はいないはずです」

 今回、空間の歪みが発生し、その調査の為ハルツールのトップであるイディ主席がこの地まで出向いていた。
 イディが出向いた理由は、空間探知の能力がイディはずば抜けているから、ハルツール国でも一番の使い手であるからだ

 今回の作戦では、歪みがあった部分を中心に広範囲にわたって部隊を配置し、魔物を一切近づけないように囲んでいた。
 だが、虫一匹通れないはずのその中心地に何故か魔物が突如現れたのだ

「リクレク本隊に通達、歪み中心部に異常あり、第二小隊は急行する!」

「はい!」
 カシ・ヒタミア曹長の隣にいた兵士は、上空に向けて異常を知らせる信号弾、そして通信機で本体に通達する

「オーバ! 先行してくれ!」

「了解した!」
 カシが言い終わる前に、オーバは既に駆けだしていた

 最強と言われるリクレク中隊において、先方を任せられている第二小隊、その中でもオーバはその先頭を任せられていた。
 つまりオーバはリクレク中隊の先頭でもあり、オーバの活躍は強者ぞろいのリクレク中隊の中で、無くてはならない存在だった

 第二小隊が駆けだす中、オーバは味方を振り切る程の速さで歪みの中心部に駆ける、中隊の先頭を務める為、オーバはかなりの重装備をしていたが、それをものともせず、完全に味方を振り切り、歪みの中心付近に到達

 オーガか!

 オーバは目視で魔物を確認
「前方オーガ発見、数1!」
 後方にいる味方に向け、大声で叫ぶ
 
 そしてオーバが見たのは、体長4メートルほどのオーガが、オーガの腕の3倍以上ありそうな木材を振り上げた瞬間だった。
 そこでオーバは信じられないものを見る

「っ! 人が」

 木材を振り下ろそうとしているその下には、確かに人と思わしき姿があった

 マズイ!
 
 すぐさま『収納』より、オーバが愛用している投擲武器を取り出し
「間に合え!」
 それを投げつけた

 投げる瞬間まで魔力を注ぎ込み、かつ放つ瞬間『火』魔法を放ち、爆発により投擲武器を加速させる

 当たれ!

 投げられた投擲武器は、その部分に当たるのがあらかじめ決まっているかの様に、オーガの振り上げた肘に当たり

「ギャァァァァ!!」
 オーガの骨を砕き、貫通した。

 痛みで木材を落としたオーガは、その痛みの原因になった人物を確認し
「グルルル!」
 瞳に怒りの炎をたぎらせた

 こちらに気がそれたか?
「よし! こっちに来い」
 
 オーガは目の前にいる1体だけではなく、どうやら周りにも居たようであちらこちらで声が聞こえてくる、肘を射抜いた悲鳴で、仲間を引き寄せてしまったようだった

 オーバはその声を聞きつつ、刀を取り出した






 ◆◇


「あと1年か‥‥‥」

 オーバは軍用車で移動中、窓から空を見ながらぼんやりと呟く、1年後、オーバは『生命の契約』期間を終え、その際に軍を退役することになっていた。
 あと1年で慣れ親しんだ部隊とも別れ、新しい人生を歩むのか‥‥‥




 などと考えている訳ではない、むしろ逆である
「あと1年か‥‥‥」は、あと1年で自分も退役か、ではなく、まだ1年もあるのか? のあと1年である

 オーバは元々軍人になりたくてなった訳ではない、小さいころから人より体格がよく、更に腕っぷしが強かったため、喧嘩に明け暮れ、自分に逆らう者、合わない者は全て拳で黙らせてきた。 近所でも手の付けられない悪ガキで通ってきたが、高等部を卒業した際、両親に軍学校入学を進められた。

 学校の成績も悪く、大学に進学できない処か、就職先まで見つかっていなかったオーバは

「まぁ、いっか」
 と、そのまま受け入れることにした

 仕事などしたいとは思わず、かと言って勉強などもっとしたくない、オーバにとって軍とは常に何かと戦っている、つまり今まで自分がしてきた事となんら変わりないと思っていた。
 喧嘩以外の事に全く興味が無かったオーバは正直、軍の事をよく知っていなかった

 国を上げての大喧嘩に参加できる

 その程度の認識で軍学校の入学を了承した。それに対し両親は心底ホッとした顔を浮かべたという‥‥

 
 軍学校入学後、オーバはこの学校、更には軍さえ自分の思い通りに出来ると勘違いをしていた。そしてその勘違いは直ぐに正される事となる

 ・・・・

 ・・・・

「うげぇぇ!」
 オーバは練習用の刀で顔面を殴られる、今まで感じた事のない痛み、それは鼻が無くなってしまったのではないか? と思われる様な痛みだった

「‥‥それで終わりか? さっきまで威勢がよかったからこっちも嬉しかったんだが、ほら立て、敵は待ってくれないぞ?」
 剣技の先生が冷たい視線をオーバに向ける

「ま、待ってくれ! は、鼻が━━」

「練習用の刀で怪我なぞするか! さっさと立て!」
 剣技の先生は倒れているオーバに対し、練習用の刀を何度も叩きつける

 ガン!
「イテェ!」

 ガン!
「や、止めてくれぇ!

 オーバは何度も何度も殴られそして‥‥

 ガン!
「も! もう‥‥」

「許してください‥‥‥」
 泣きながら剣技の先生に懇願した

 
 オーバが威勢のいい悪ガキから、従順な兵士になるまでそう時間はかからなかった

 軍学校での事が頭から離れないのか、オーバは軍学校卒業後、年齢を積み重ね、そして経験を積み軍大学の入学を推薦されたが、それを断っている

 その後、軍で次々に経験を重ね、ハルツール最強と言われた部隊、『リクレク中隊』に編入された。
 リクレク中隊に配属される者達は皆、無敵と言われた部隊に配属に慣れた事を誇りに思うし、名誉だと感じる、そして国の為にこの身を捧げられる事に喜びを感じる
 だがオーバにとってリクレク中隊とは、他の部隊となんら変わらない、どこも一緒。
 軍とは賃金を貰うための手段であり、国の為などとはどうでも良かったのだ。


 そのどうでもいい軍とは後1年の付き合い、やっと解放されるという気分ではあるが、まだ1年もあると少しだけ憂鬱な気分でもある

 退役したら何をしようか?

 などと考え、少しでも現実逃避しようと思考を反らす

 そうだな‥‥そうだ、簡単な警備の仕事でもしながらのんびり過ごすか? 大陸東部の緩衝地帯付近に住んで自給自足の生活もいいな、あそこは税金も安いし、大陸東部なら魔物なんか大したことは無いし俺一人でも余裕だからな‥‥‥
 それと‥‥妻にも色々と迷惑をかけてしまったな、家の事を一切任せてしまって、しかも俺は殆ど家に戻って無かったし‥‥そうだな、まずは‥‥妻と旅行にでも行こうか? 結婚前に一度海を見に言った事があるが、あれ以来行ってないな

 海でも一緒に見に行くか

 などと思いにふけっていた時

「この後軍学校に行かないか?」
 その言葉でオーバは現実に呼び戻され、『軍学校』のフレーズにビクッと体を震わせる、あれから何十年も過ぎたが、あの時のトラウマがまだ脳にこびりついていた

 軍学校に行こうと言い出したのは、リクレク中隊の第二小隊を任せられているカシ・ヒタミア曹長だった。
 来年から軍大学に入る事が確定していて、将来的にはリクレク中隊の隊長を務めると噂されている、オーバよりも年下なのにも関わらず、部隊を引っ張っていくには十分すぎるほどの能力を持っていた

「いいですねぇ、自分も見に行きたいですから」
「俺も行きますよ、その召喚獣には興味ありますからね」

 軍用車の中にいる兵士達が次々に手を上げる

「俺ももちろん行きますよ」
 軍用車を運転している兵士が後ろを振り返りそう答える

 前を見て運転してくれとオーバは思うが

「オーバも行かないか?」
 カシ・ヒタミアはそう言ってくる

 オーバはハッキリ言って興味が無かったが、自分以外の全員が行くと言っているので、仕方なしについて行く事とした。
「なら俺も行こうか」

「決まりだな! 本部に付いたら真っ先に見に行こうか、噂の竜騎士を」

 その場にいた者達、オーバ以外全員その目を輝かせていた


 ◆◇

「おおー!」
「すげぇ! これが召喚獣?」
「真っ白でキレイだな」

 カシ・ヒタミア率いる第二小隊は軍学校にあるホールに来ていた。そこには軍の華やかしい映像や画像などがあり、軍の輝かしい歴史がそこにあった。
 そこの一角にひと際立派な額に収められている画像がある

 数カ月前に、軍の召喚獣を契約する魔法陣から出て来たと言われる召喚獣、本来ならカーネロと言われる召喚獣が出てくるはずだったが、その画像に映し出されているのは、4本足ではあるものの、全く形が違う召喚獣だった

 真っ白な体に、背中から翼を生やし、誰もが美しいと賞賛する姿をしており、そしてその背中には一人の男性がまたがり、槍を構えていた

「な、なあ、俺らにも近くで見せてくれよ」
「ちょっと待ってくれ、もうちょっとだけ」

 第二小隊の後ろには更に多くの兵士が集まっている、実はリクレク中隊のほぼ全員が、この場に押しかけていたのである、少し興奮した兵士達の中、オーバだけは

 何だこれ?

 一人冷静だった。
 明らかにやらされているという感じがどう反応していいのか分からない、人を乗せて飛べる召喚獣というのは凄いと思うが、その召喚獣の後ろに見切れている軍の幹部達の笑顔が少し痛々しく感じてしまう、自分の事でもないのに何故かはずかしく感じてしまったのだ。そんな事よりも‥‥‥

 見たんならもう帰らないか? ここにはあまり居たくないんだよ‥‥


 ・・・・

 ・・・・

「ほらほら、交代だ!」

 後ろに居た同じリクレク中隊の別小隊に押され、第二小隊は押し出されるようにその場から離れる事となった。
 そして第二小隊はそのまま家に戻る者、これから遊びに行く者に別れ、それぞれ本部を後にする

 リクレク中隊はこの後、1ヵ月に及ぶ休暇に入る事になる。オーバは家に帰る為、公共機関を使い家に戻ろうとするが‥‥

「オーバ、少しいいか?」
 カシ・ヒタミアに呼び止められた




 ・・・・
 
 ・・・・

「どうしても退役するのか‥‥」

「前から決めていたからな」

 カシは来年から軍大学に入る事になる、そして卒業後自身の部隊を持った時、オーバに自分の部隊に入って欲しいと言って来た。
 だがオーバは既に退役を決意しており、その要望には応えられないと

「そうか‥‥」

「俺を必要としてくれるのは嬉しいが、俺も年だ、いい加減休ませてくれ、それに今まで妻に迷惑をかけたからな、退役を期に色々と連れて行ってやりたいんだよ‥‥悪いな」

「ハァ‥‥分かった、もうそこまで決めているなら仕方ない」

「まぁ、来年まではリクレク中隊にいるんだ、俺もお前もな」

「ああ、そうだな、お互いにまだ同じ部隊だ。‥‥うん、そうだな、来年までよろしくなオーバ」

「こっちこそあと1年よろしくな、カシ」




 軍に残って自分の隊に入ってくれと言うカシ・ヒタミアの願いを断り、オーバは1年後、軍を退役する事にした





 ‥‥‥のだが


「な、なにぃー!!!」
 1年後、オーバは悲鳴を上げていた。預金通帳を見ながら

「おい! 預金はどこ行った!」
 妻と結婚し、家の事はもちろんの事、お金の事も全て妻に任せていたオーバだったが、何となく貯蓄の残高を調べたところ、自分の思っていた金額とは全く違う桁が記載されていた

「ちょっと、何を怒鳴っているのよ」

「預金だよ! 預金! ど、どこにやったんだ!」

「そこにあるのが全部だけど?」

「は? ‥‥は? これが全部? た、退職金はどうした?」

「ああ、それならいっぱいお金が振り込まれていたから、サーナタルエに家を買ったの、凄く広くてね、立派な家なのよ」
 ニコニコと笑顔で答える妻

「お、お、お、お、お、おお‥‥‥」

「なに? 嬉しく歌ってるの? あなたも見たら驚くわよ、大きくてね庭にプールもあってね━━」

「ふざけるな! 今すぐその家売ってこい!!!」

 その後、売る、売らないと言い合いをし、離婚騒動にまで進展したが、既に成人していた子や孫たちに何とかなだめられ、離婚はしなかった。
 妻が勝手に買った家は売る事になったが、立地は最低、墓場の隣で事故物件だった為、買い手がつかず、更に妻は退職金の全てを家の購入に充ててしまっており、足りない分はローンまで組んでいた。
 故に退職金は既に存在していなかった。

 そればかりか、オーバは家の事を全て妻に任せていたためそれまで知らなかったが、妻は浪費が激しく、日用品から衣服などありとあらゆる物を新しい物に変え、しかも高級品以外は使用しないという、子供の教育にも金を掛け、ありとあらゆる習い事をさせていた。
 だからそもそも貯金などはしていなかった

 子供たちにその事を詳しく聞いてみると
「親父も了承してると思ってたんだけど‥‥」
 と返ってきた

「は‥‥はは」
 妻に全てを任せたあの時の自分を今更後悔しつつ、それ以外の事は頭が真っ白になり、何も考えられなくなったオーバ、既に数カ月前に『生命の契約』期間を過ぎたオーバだが、この件の1週間後、彼の頭には白髪が生えだしていた

 結局、軍を退職し彼に残った物は、多額のローンと、そして結構優秀に育った子供達だった

 

 ◆◇

 金を稼ぐため、すぐ軍に復帰したオーバだったが、金銭の事で精神的に弱っており、更にその事で仕事に対するやる気が失われ部隊に所属するも、そのやる気がない態度で不必要とされ、配属先を転々とする

 元・無敵のリクレク隊所属と言えど、あまりのやる気の無さに配属された部隊全てから必要ないと言われたオーバは、やる気どころか自信さえ失っていく

 だが、そんな彼に転機が訪れる
 『破壊の一族』の部隊への編入だった

 名誉? 誇り? そんな物は要らない、私はお金が欲しいのだ!

 『破壊の一族』への編入でオーバの給料には手当が付くことになる、それによりやる気も上昇した。そしてこの部隊は編成が歪であり、『一族』部隊にも関わらず人数が少なくバランスが取れていない、そうなると自ずとオーバの働きも多くなり活躍の場も増える事となる、それによってオーバの失われていた自信も回復した

 そしてその『破壊の一族』を率いる隊長というのが、20年程前のあの時、オーガによって殺されそうになっていた瀕死の少年、後に竜騎士と呼ばれ、グラースオルグとも言われるようになったあの少年だった

 これも何かの縁か‥‥
 そうオーバ・パイルプスは思った。

 目の前を走る一人の兵士、敵兵に胸を突かれ息苦しそうにしている人物、今や立派な隊長となったその青年

 最初に見た時の瀕死の状態と、今の苦しそうな姿が重なって見え、少し思い出してしまった

「オーバ」
 不意にその隊長から声発せられ
「やっぱり追ってきたぞ」

 オーバはただ「うん」と頷いた
しおりを挟む
感想 14

あなたにおすすめの小説

貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。

黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。 この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?

音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。 役に立たないから出ていけ? わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます! さようなら! 5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!

伯爵家の三男に転生しました。風属性と回復属性で成り上がります

竹桜
ファンタジー
 武田健人は、消防士として、風力発電所の事故に駆けつけ、救助活動をしている途中に、上から瓦礫が降ってきて、それに踏み潰されてしまった。次に、目が覚めると真っ白な空間にいた。そして、神と名乗る男が出てきて、ほとんど説明がないまま異世界転生をしてしまう。  転生してから、ステータスを見てみると、風属性と回復属性だけ適性が10もあった。この世界では、5が最大と言われていた。俺の異世界転生は、どうなってしまうんだ。  

はずれスキル念動力(ただしレベルMAX)で無双する~手をかざすだけです。詠唱とか必殺技とかいりません。念じるだけで倒せます~

さとう
ファンタジー
10歳になると、誰もがもらえるスキル。 キネーシス公爵家の長男、エルクがもらったスキルは『念動力』……ちょっとした物を引き寄せるだけの、はずれスキルだった。 弟のロシュオは『剣聖』、妹のサリッサは『魔聖』とレアなスキルをもらい、エルクの居場所は失われてしまう。そんなある日、後継者を決めるため、ロシュオと決闘をすることになったエルク。だが……その決闘は、エルクを除いた公爵家が仕組んだ『処刑』だった。 偶然の『事故』により、エルクは生死の境をさまよう。死にかけたエルクの魂が向かったのは『生と死の狭間』という不思議な空間で、そこにいた『神様』の気まぐれにより、エルクは自分を鍛えなおすことに。 二千年という長い時間、エルクは『念動力』を鍛えまくる。 現世に戻ったエルクは、十六歳になって目を覚ました。 はずれスキル『念動力』……ただしレベルMAXの力で無双する!!

S級冒険者の子どもが進む道

干支猫
ファンタジー
【12/26完結】 とある小さな村、元冒険者の両親の下に生まれた子、ヨハン。 父親譲りの剣の才能に母親譲りの魔法の才能は両親の想定の遥か上をいく。 そうして王都の冒険者学校に入学を決め、出会った仲間と様々な学生生活を送っていった。 その中で魔族の存在にエルフの歴史を知る。そして魔王の復活を聞いた。 魔王とはいったい? ※感想に盛大なネタバレがあるので閲覧の際はご注意ください。

転生令嬢の食いしん坊万罪!

ねこたま本店
ファンタジー
   訳も分からないまま命を落とし、訳の分からない神様の手によって、別の世界の公爵令嬢・プリムローズとして転生した、美味しい物好きな元ヤンアラサー女は、自分に無関心なバカ父が後妻に迎えた、典型的なシンデレラ系継母と、我が儘で性格の悪い妹にイビられたり、事故物件王太子の中継ぎ婚約者にされたりつつも、しぶとく図太く生きていた。  そんなある日、プリムローズは王侯貴族の子女が6~10歳の間に受ける『スキル鑑定の儀』の際、邪悪とされる大罪系スキルの所有者であると判定されてしまう。  プリムローズはその日のうちに、同じ判定を受けた唯一の友人、美少女と見まごうばかりの気弱な第二王子・リトス共々捕えられた挙句、国境近くの山中に捨てられてしまうのだった。  しかし、中身が元ヤンアラサー女の図太い少女は諦めない。  プリムローズは時に気弱な友の手を引き、時に引いたその手を勢い余ってブン回しながらも、邪悪と断じられたスキルを駆使して生き残りを図っていく。  これは、図太くて口の悪い、ちょっと(?)食いしん坊な転生令嬢が、自分なりの幸せを自分の力で掴み取るまでの物語。  こちらの作品は、2023年12月28日から、カクヨム様でも掲載を開始しました。  今後、カクヨム様掲載用にほんのちょっとだけ内容を手直しし、1話ごとの文章量を増やす事でトータルの話数を減らした改訂版を、1日に2回のペースで投稿していく予定です。多量の加筆修正はしておりませんが、もしよろしければ、カクヨム版の方もご笑覧下さい。 ※作者が適当にでっち上げた、完全ご都合主義的世界です。細かいツッコミはご遠慮頂ければ幸いです。もし、目に余るような誤字脱字を発見された際には、コメント欄などで優しく教えてやって下さい。 ※検討の結果、「ざまぁ要素あり」タグを追加しました。

99歳で亡くなり異世界に転生した老人は7歳の子供に生まれ変わり、召喚魔法でドラゴンや前世の世界の物を召喚して世界を変える

ハーフのクロエ
ファンタジー
 夫が病気で長期入院したので夫が途中まで書いていた小説を私なりに書き直して完結まで投稿しますので応援よろしくお願いいたします。  主人公は建築会社を55歳で取り締まり役常務をしていたが惜しげもなく早期退職し田舎で大好きな農業をしていた。99歳で亡くなった老人は前世の記憶を持ったまま7歳の少年マリュウスとして異世界の僻地の男爵家に生まれ変わる。10歳の鑑定の儀で、火、水、風、土、木の5大魔法ではなく、この世界で初めての召喚魔法を授かる。最初に召喚出来たのは弱いスライム、モグラ魔獣でマリウスはガッカリしたが優しい家族に見守られ次第に色んな魔獣や地球の、物などを召喚出来るようになり、僻地の男爵家を発展させ気が付けば大陸一豊かで最強の小さい王国を起こしていた。

【完結】物置小屋の魔法使いの娘~父の再婚相手と義妹に家を追い出され、婚約者には捨てられた。でも、私は……

buchi
恋愛
大公爵家の父が再婚して新しくやって来たのは、義母と義妹。当たり前のようにダーナの部屋を取り上げ、義妹のマチルダのものに。そして社交界への出入りを禁止し、館の隣の物置小屋に移動するよう命じた。ダーナは亡くなった母の血を受け継いで魔法が使えた。これまでは使う必要がなかった。だけど、汚い小屋に閉じ込められた時は、使用人がいるので自粛していた魔法力を存分に使った。魔法力のことは、母と母と同じ国から嫁いできた王妃様だけが知る秘密だった。 みすぼらしい物置小屋はパラダイスに。だけど、ある晩、王太子殿下のフィルがダーナを心配になってやって来て……

処理中です...