異世界陸軍活動記

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 巡洋艦アルドレス所属、第一索敵班アデル・フラーの持って来た情報は、バールの戦死だけでは無かった
 
 アデル機は途中で起きた嵐を高度を上げ、雲の上に退避した事で避けることが出来た。その嵐が過ぎた後、味方の艦を探したがその途中で同じくラベル島に向かった4隻の船の内、1隻の轟沈を確認

 更に高高度まで上昇可能な新型の性能により、別の巡洋艦がいたであろう位置を探した所、そこには2つの敵の艦隊がいたと‥‥
 つまり轟沈したであろうとされる

 通信機器が不能になり周りとも連絡が取れない中、それでも『破壊の一族』が乗船するこの船を探し続け、とうとう味方機と海上で遭遇する事が出来た

 ラベル島に向かった4隻の船の内、残ったのはこの艦だけだという事。そして‥‥‥
 アデルの情報では南側は既に敵の艦隊により完全に封鎖されているという事だった。
 つまり、今の状況で軍港都市コントルへ戻る事は不可能となった

 今タクティアと艦長及び空母スネックの艦長が、俺のいる場所の真下でこの後の進路について打ち合わせをしている所である。
 一時期回復したと思われた通信機能だったが、戦闘が終わると同時にまた不通になってしまったらしく、本部に通信が不可能になった事と退路を断たれている事で先ほどからかなり長い時間話が続いているようだった

 それで今俺がいる場所は艦橋のてっぺんで、梯子も無いのでここまで来るのには飛んでくるしかない、つまり俺しかここに上がれない

 バールの死を聞き俺は何も考えられなくなった。というか、考えるのが億劫になった。話しかけられても内容が頭に入って来ず、正直言ってしまうと鬱陶しいと感じてしまう。
 親友の死を聞いた時、その場にいたコトンはずっと俺に対し話しかけてくれていた。コトンなりに励まそうとしてくれたのだろうが、それが嫌でここまで逃げて来た

 部隊には待機を命じているし、そもそも陸軍である自分達が今やれることというのは全く無い、もし何かしら進展があったのなら、コトンの持つ召喚獣であり、ポッポの原型となった虫型の召喚獣イデラムがここまで飛んで来て知らせてくれるだろう。
 俺の知らない間に背中にくっついていたらしく、この場所に陣取ったときに背中から離れていたことで気づいた。こういった使い方もあるのかと少し感心する。
 俺のいる場所も分かっている事だし今は誰とも話をせず、ここでしばらくの間は静かにいたい

 そのはずだったのに‥‥‥

「お茶が入ったわよ」

 いつの間にか隣にいたソルセリー、どうやってここまで登ってきたのか不思議に思う
 ソルセリーは、俺のラグナを勝手に呼び出しラグナが入れてくれたお茶を、さも自分が入れたかのように俺に進めてくる
 
「・・・・」
 別に飲みたくもないのだけれど、出されてしまったらカップを取るしかない、無言でそれを受け取りそのまま口を付ける

「友人が亡くなったと聞いたけれど?」
 普通は聞くのもためらうと思うんだけれど、ソルセリーはお構いなしに聞いてほしくない事を聞いてくる

「うん‥‥」
 気を使われているのは分かってはいるが、何かをしようとする気も話をする気も無い俺はなげやり気味に返答する

 ふぅ‥‥とソルセリーは軽くため息を付いた
「隊長がその調子だと部隊の士気に影響がでるのよ?」

「この何も出来ない状況で士気もへったくれも無いよ、今は大人しく海軍に任せるしかないんだよ、みんなには待機と伝えている。ソルセリーが言う『その調子』の俺の事だってここに居れば誰にも見られる事も無いだろうよ」

 少しイラついているのか語尾が少しだけ強くなってしまう

「一人でここに居てもどんどん悪い方に考えてしまうわよ」

「それでも今は誰とも話したくないからここに一人でいるんだよ!」
 
 イラッとしてしまった俺はついソルセリーを睨んでしまった。直ぐに睨んでしまった事に自分で気づきソルセリーから目を反らす。
 俺が最初隊長になる、つまり人の上に立つ地位に初めてなった時に、自分の中で決めたルールがある。
 それは自分の感情を相手にぶつけない事。
 自分が隊長になるにあたって手本にしている人がそうだったので、ずっとそれはしないと心に決めていた

 やってしまった‥‥と直ぐに悔やんだが、対するソルセリーはそんな事は全く気にもしていない様子だった。
 気持ちをぶつけてしまったという罪悪感からか、それ以上ソルセリーに何も言えなくなってしまった

「ここには私と隊長しかいないし、それ以外の人はここには来れないわ。悲しい時には一人でいるより鬱陶しくても他の人と一緒に居た方が楽なのよ、それにこの状況でいつまでもその事を引きずっていたら周りにも影響するし、何より隊長本人にも良い事なんか無いのよ。これは私の経験から来ている考えだから」

「‥‥経験?」

「そうよ、隊長よりも私の方が経験が多いし年も上なんだから、これでも頼りがいがあるのよ」

 そう‥‥だったな、年上なのは分かってはいたが、契約が切れているオーバ以外はあまり年を感じさせない。ソルセリーだって俺が日本でランドセルを背負って居た時にはもう既に働いていたからな

 ・・・・・・

 ・・・・

 ・・

「死んだと聞かされた時はショックだったけど‥‥悲しいという気持ちが沸かないんだよ」

 何となくだったけど、バールが死んで俺が思っている事、感じている事をソルセリーに話した。別に慰めて欲しいとかそんなのじゃない。
 ただ、悲しいというよりも何も考えたくないという気持ちの方が強く、親友を失ったのにそんな自分は薄情だなと思う。
 それをソルセリーはただ静かに聞いていた

「今まで近しい人で死んでいった人達は、俺の目が届く所で死んでいったけど、バールは違う。俺の見ていない場所で、知らないうちに死んでいた。
 特攻して死んだと報告を受けたから本当に死んだんだろう、‥‥‥でも、何も感じないんだよ。
 あいつは色々と俺の事を心配してくれていたようだった。もちろん俺もあいつの事は心配していたよ、でも俺の心配している気持ちは実際の所そうでもなかったみたいだ。
 俺の前の部隊が壊滅した時も、ベルフの死を看取る時もこんな気持ちじゃ無かった‥‥悲しかった。でも今の俺は‥‥‥」

 そこまで言って俺は口を噤む、自分でも何を言ってるんだという気持ちが途中で出てきてしまった。こんな事をソルセリーに言っても変わらないのに

「・・・・」


 それまでずっと話を聞いているだけだったソルセリーだが、ゆっくりとその口を開いた

「私にはね、家族がいたの」

 当たり前だろうと言いたい気持ちがあったが、『いたの』という言葉で戦死した家族の事だろうと察する

「父の入った棺桶がマシェルモビアから届いた時、父は拷問を受けたような姿だったわ。自分の父親が戦死したんだから悲しく無い訳がない、でもね父は立派に役目を果たしたと思ったの、だから涙も出たけれど誇りにも思った」

 ソルセリ―はカップを握りしめたまま話を続ける、今度は俺が黙ってソルセリーの話を聞いていた

「暫くしてからね、今度は姉を同時に二人失ったの、一人は顔も分からないくらい焼け焦げて‥‥そしてもう1人は遺体も無かったわ、今でも海の底に沈んでいるんでしょうけれど‥‥‥。
 だから葬儀には空の棺が置かれていた。何も入っていない空っぽの棺よ、黒焦げの遺体を見た時は体から力が抜けるのも感じたし悲しいと思った。
 でも‥‥もう一人の空っぽの棺を見た時、何も感じなかったの。悲しいも、寂しいも、悔しいも‥‥。今でもそう、あるのはただ空虚感だけ‥‥‥ソルシア姉さんに対して何も感じない」

「・・・・」

「もしかしたら隊長もそうだと思う、その人の最後を見届けられなかったから死んだのを信じられないのよ、もしかして本当は生きているんじゃ? とか、行方が分からないだけじゃないか? とか‥‥。
 もし私と同じだったらそれはずっと続くとおもう、何かしら自分が納得できる事があるまで」

「・・・・」

「さて、私は皆の所に戻るわ」
 自分のカップをラグナに渡し、ソルセリーは立ち上がった
「それと一人でいても何も変わらないわよ、皆と一緒に居た方が気がまぎれると思うわ」

 どうやって登ってきたか不明なソルセリーは、どうにかしてこの場所から降りて行った

 半分残ったお茶をラグナに手渡すと、そのままラグナは魔法陣の中に消えてゆく。俺はそのまま仰向けに倒れ込み、ずっと青い空を見つめていた




 不思議な気分になったのはそれから時間が経ってからだった。明らかに先ほどとは太陽の位置が変わっており、時間が過ぎていったのが分かる。
 何となく肌に触れる感覚に違和感を覚えていたが、考える力が衰えているのかそれに気づかなかった。徐々にその感覚が強くなり、意識が強引に現実に引っ張られる

「━━━っ!! ハッ!」
 即座に起き上がり大剣を掴み、その違和感に向けて構える
「チィ!!」
 ヤバイという感覚が全身に回り、それに向かい敵意を向ける

「・・・・・ん?」
 その違和感の正体だが、キョトンとした顔で俺の事を見ていた

「っ‥‥はぁ、はぁ‥‥‥なんだ、ネクターか」
 吹き出した汗を感じたまま大剣を収め、そのままその場に座り込んだ

「あれ!? なんだか歓迎されてない!?」
 いつもは誰にでも歓迎されるであろうネクターだが、始めての体験だっただろう。信じられないのかあたふたと慌てている

「それで何しに来たの?」

「えっ! えっ?」
 ネクターの次の言葉が続かない、よほど予想外だったのか



 ネクターの持つ独特の感覚、それは作り主でもある女神に似ている所がある。
 ラベル島に向かう前に駐留していた物資の集積場で、俺は女神サーナによって『火』の魔法を使えなくなってしまった。
 俺の部屋に現れた女神サーナは威圧を使い、俺を動けなくしたうえで何かしらの行為を取り、その日以降またも魔法の一つが使用不可能になった。

 それにより使えなくなったのは、マシェルによってグラースオルグの『威圧』、サーナによって『探知』の一部、そして『火』の魔法の3つになった。
 それにより俺の中で女神というのは『敵』として認識されている。現にネクターの雰囲気対し俺は剣を抜いてしまった


「・・・で?」

「え、え‥‥‥き、君にその‥‥たまには君に会いたい‥‥な‥‥って‥‥」
 歓迎されない状況に慣れていないのか、どんどん言葉の語尾が小さくなってゆく


 今この状況で? なんやかんやとあり過ぎて色々疑ってしまうよ

「それはそれは光栄です、でも何で今なんだろう、この何にもない海の上で?」

「う、うん‥‥」
 ついにネクターは下を向いてしまった

「ラグナ、お茶の用意を」
 テーブルと椅子を抱えたラグナが直ぐにお茶の用意をしだす
「ネクターがいない間に色々と新作が出来たから食べて行かない?」

「っ! うん! 食べる食べる」
 元気なく下を向いていたネクターは一転、目を輝かせその顔に笑顔を灯した

 ・・・・

 ・・

 新作のお菓子を食べつつネクターは上機嫌に話をし、それを俺はほぼ無表情で聞いている。最初の内は気にもせず話していたネクターだが、いつもと違いこうも無表情で話を聞いているだけの俺に対し、流石におかしいと思ったのか━━

「ねぇ? 僕の話あんまり楽しくない?」
 と聞いてきた

「そうじゃないよ、楽しいしネクターは世界一可愛いと思って聞いているよ」

「もぅ~、だから今は男の姿だっ━━」
「強い風と雨が降ったんだよ」
 少しだけ嫌そうな、そして少しだけ照れている顔のネクターの言葉を遮り、俺は言葉を挟んだ

「うん、大変だったみたいだね」

「そうだね、その後マシェルモビアの船と戦闘があったんだよ」

「この船も結構痛んでるしかなり激しい戦闘だったみたいだね」

「そうなんだよ、大陸深部で見つけた召喚獣を使ってやっと勝てたんだよね」

「へぇー深部に魔法陣があったのかー」
 俺が話をし出すとネクターはどんどん嬉しそうな顔へと変わっていく

「それでねネクター」
 次はどんな面白い話が出来るのかと期待した顔で俺の瞳を覗き込むネクター、その顔は今まで娯楽に飢えていた人が久しぶりに楽しむような顔に見えた

「なになに? なんだろ?」
 




「お前、この船が襲われるのを知ってただろ」

「・・・・」
 ネクターの笑顔は一瞬で消えた

「もう一度聞くぞ、知ってたよな」

「・・・・」

「無言は肯定していると捉えるぞ」

「・・・・」
 ネクターは答えない

「天候を管理する女神が、わざわざ俺達がいる場所を狙って嵐を吹き起こしたんだ。例え力の行き場を失ったエネルギーを逃がす為に嵐を起こしたというなら分かる、でもそれだったら誰もいない場所でするよな? 標高の高い山にだけ余分なエネルギーを逃がしているように。
 嵐でハルツールの船を分断したのち、更に全ての船を航行不能にする、人の魂を魔力に変換して世界に漂わせることが出来るんだから、その魔力に直接手を下す事も可能だろ?
 ならば、魔力で動いている船の機能を止める事だって可能なはずだ」

「‥‥‥たまたま、そうなっただけじゃないかな?」
 ここでやっとネクターは口を開いたが、その答えが『たまたま』ではこちらは納得できない

「マシェルモビアの艦隊はキレイな隊列を組んでいたそうだよ、同じような海域に居たのにも関わらず、機能の停止も無しに、その上艦隊まで組んでいた。
 ばらばらに流されたハルツールの船とは違ってね、だからハルツールの船はかなりの数が沈んだ。
 これがラベル島に行くこの船を含む4隻だけだったら『たまたま』だけなのかもしれない、でもこの船と合流した空母スネックは全く別の海域に居たそうだよ、それにも関わらずこの船と同じような状態になっていた。
 そしてその時を待っていたかのように狙われる空母‥‥‥
 なあ、ネクター、前に言ったよな? 女神は神託以外に直接人に対し関与してはいけないって、どう考えても、何度考えても、こんな事出来るのは女神しかいないんだよ」

「‥‥僕は‥‥‥いや‥‥女神は人には関与しない、それはずっと前に決められているし、人に関与はしていない。君の思い違いじゃないかな‥‥‥」

「俺は女神によって力を失った。マシェルには『威圧』を、サーナには『探知』と『火』を、思い違いじゃなく明らかにマシェルとサーナのせいで無くなったんだよ、思い違いじゃない」

「ハ、ハヤト、たかだか弱い人の存在で女神を呼び捨てにするのはどうかと思うんだ。そういうのはちゃんと敬意をもって━━」

「ハルツールの敵なのにか?」

「━━ッ!!」

 さあ、どう出る? 俺を威圧で押さえつけるか? それとも俺をこの場で消すのか? 敵なら敵とはっきりしてくれたほうが気持ち的には‥‥‥

「ハルツールに害を与えるような事しか女神はしていない、これを敵と言わずして何を敵とみなす? ‥‥‥ネクター、お前もそうなのか?」

 その細い体がビクリと震えたネクターは、何かを必死に我慢しているようだった。
 大きくゆっくりと呼吸をし、少しの間をおいてその口を開いた

「‥‥‥君は召喚獣で空を飛べるんだったよね、だったらここから一人でハルツールに帰った方がいいと思うよ、この船で行くよりはだいぶ早いだろうし、お家にも早く帰れるよ。この船はだいぶ‥‥‥時間が掛かりそうだしね」

 ネクターはカップに残っているお茶を一気に飲み干し、椅子を立った

「なら僕はこれで帰る事にするよ」
 俺の顔を見る事も無く、その翼を広げる
「また‥‥会いに来るよ」

 そうしてネクターはその場から去った



 ◆◇



 
「あら? もう大丈夫なのかしら?」

「そうだね、話をすると少し気がまぎれるよ、ソルセリーの言った通りだった」

「この私でも役に立てる事があってよかったわ」



 艦橋のてっぺんから降りて来た時、その場にはソルセリーがいた。どうやらここにずっといたようだった。
 さて、帰り際ネクターが言った言葉だが‥‥‥

 ネクターは一人で帰れと言った。
 俺が敵なのか? とネクターに言った後、ネクターはそう言葉を返した。
 そしてまた会いに来ると‥‥

 つまり、俺に逃げろと言っているんだろう、そして自分は敵ではないと信じて欲しいのか?

 ネクター‥‥それはこの先、この船がどういう運命を迎えるか知っているからなのか? いや‥‥この船というかこの船に乗っている兵士達の事だろう、もっと詳しく答えを言ってしまえば‥‥‥
 
 サコナ・ソルセリー

 この人物の事だろうか?
 今までの任務や作戦で、ソルセリーが危険な目に遭う機会が何度かあった。それはサコナ・ソルセリーだけではなく、その家族にもそうだ。
 父親の時もそうだが二人の姉達の時も然り、偶然には程遠く味方に内通者がいるのでは? と思いたくなるような出来事ばかり起こり、そのたびに俺も危険な目に遭って来た

 だけど今回、一族を消す為に女神が出て来たのではないだろうか? と俺は思っている。今回ばかりは何から何までタイミングが悪すぎる。
 ラベル島駐留が決まり、向かっている最中に嵐に遭い、そしてラベル島が落ちる。航行不能になり、敵艦の襲撃、ハルツールに戻ろうとしても南側は既に敵艦体により封鎖をされているという情報

 北はもちろんの事、南は通れず、西はラベル島があり落とされたとなれば進むことが出来ない、となると後は東のみ‥‥‥
 大陸深部は既に超えており、このまま東へ進めばマシェルモビアの領土になる

 タクティアが以前言っていたマシェルモビア本土への直接侵攻、大陸の西側から直接乗り込み、移転門を制圧するという作戦、これに乗るしかないと俺は思っている。
 そうじゃなくてもそれ以外には道はない

 ネクターはその事を知っているのだろう、この船がその作戦に参加せざろうえない事を

 

「でもまだ完全に納得したわけじゃ無いよ、急遽その事で悩む事が出来なくなっただけだよ」

「そうなの‥‥まぁでもせめて、今このような状況だけれど無事にハルツールに戻れることを女神に祈りましょう、私も空の棺桶で葬儀をされたくはないしね」

「空の棺桶ね‥‥ソルセリーにそれは有りえないな」

「あら、そう?」

「ソルセリーはちゃんと戻れるよ、前から来る敵も後ろから追ってくる敵も俺が全部蹴散らす、だから心配する必要は無い」

「あ、え、ええ、ありがとう‥‥‥」
 ソルセリーは慌てるように顔を背けそっぽを向いた

「俺はこれでも破壊の一族の隊長だからな」

 俺と顔を合わせぬまま
「頼りにしてるわ‥‥隊長」
 そしてどこかに行ってしまった。多分エクレールの所にでも行ったんだろう


 

 とは言ってみたものの、果たして大丈夫だろうか? 悪い事が続いたせいか嫌な予感しかしないし‥‥、タクティアと艦長が良い案を出してくれればいいが‥‥‥

「俺も空の棺桶とかゴメンこうむりたいよ、でも女神に祈ってもねぇ」
 


 ただ‥‥悪い予感というのはよく当たるものだったりする
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