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家の無い俺は未だに役所の宿舎に寝泊まりしていた。
役所の職員の人達はずっとここに居たらいいと言ってくれるが、そんな訳にも行かない。本番に備え日々のトレーニングをし、空いた時間で不動産屋に赴き家を探していた
その他にも軍学校の方から呼ばれ臨時講師を頼まれたり、帰るときには剣技の先生と会い特別に訓練をさせてもらったり。
剣技の先生は俺が通っていた時と同じ先生で、最初は何となく俺に顔を合わせずらそうにしていたが、俺が一切気にしていないと伝えて、どのくらい成長したか試したいとお願いし手合わせしてもらった。
魔法使用に制限を設けて相手をしてもらった時は全く手も足も出なかったが、完全に魔法OKの場合は俺が完勝した。そもそも先生を近寄らせないので勝って当然だった
軍学校の講義の件と、剣技の先生との特訓の事は詳しくは省くが、大体はトレーニングからの家探しをして過ごしていた
「うーん、地上の天女様」
夕方になり食事を取っていると、報道番組で新しく主席に就任した元タスブランカ代表のリテア様が会見を開いていた。
二つの都市と移転門を一つ失い、全国民に漂う不安を払拭しようと一生懸命になられていたが、今日はその会見の日だった。
年齢は今年で70歳、地球でいったらもうそろそろ仏壇に手を合わせ、お経を唱えている年だと思うが、50年間体の時が止まる魔法陣のおかげで、見た目は二十歳ほどにしか見えない。
武闘大会でお会いした時は見た目15歳程だったが、それでもかなり美しかった。
それが今では世界一、いや、宇宙一かな? と思わせるような美しいお姿になられていた。
リテア様の前では他の女性たちは石ころ以下の砂利粒だろう。
身長もあの時よりも伸び、お顔も更に女性らしくなった
ただ‥‥横の方が全くと言っていいほど成長が見られなかった。
おいたわしや
リテア様の会見も終わりずっと見惚れていたため、冷めてしまった料理を口に運んでいた時、軍本部からの連絡が入った
◆◇
その日は早めに本部に赴き、ある人物の到着を一室で待つ。
奪われた二つの都市の一つ『ロメ』奪還の総指揮を任されている男で、元ハヤト隊の━━
「失礼します」
ドアを軽くノックされる
おっ、来たみたい
ノブが回り、ドアがゆっくりと開かれる。部屋に現れたのは肩まで伸びる髪を後ろ手に縛り、常に周りに優しそうな顔を振りまいている男で、最初にハヤト隊の隊員となった人物━━
「よっ! タクティア、元気してた?」
━━タクティア・ラティウスだった
この男とも長い付き合いだったので、奴の行動パターンは分かる。多分泣きながら抱きついてくるんだろうと予想する、前にも一度同じような事があったし、気軽な感じで5年前と同じような感じで軽く手を上げる。
だが予想と反し、走っても来なかったし抱きついてきたりもしなかった。ただ俺の顔をじっとドアの所から見つめる
あれ? 何か反応が違う、それにどことなく雰囲気が変わった様な‥‥
男子三日会わざれば刮目してなんとやら、いや待てよ‥‥もしかしたら三日以上俺と会っていなかったから、逆にあまりにも俺が変わり過ぎていてタクティアが俺の事を刮目してるかもしれない。
何となく「よっ!」と言いながら上げた手を下ろしていいのか下ろし処が分からず、プラプラと揺れる
この手どうしよう
そう思っていると俺の顔を見ていたタクティアはゆっくりとドアから離れ、無言のまま近づいてきて、俺の前に立った。
無言のタクティアに何となく居心地の悪さを感じながら、もう手を下ろしてもいいよねと思いその腕を下げると、その手をタクティアは掴み両手で握り締めて来た。そして
「よく、無事に戻って来てくれました‥‥」
俺の手を掴んだままタクティアの目からは大粒の涙が溢れている
「タクティアも無事でよかったよ」
「はい‥‥」
暫くタクティアは俺の手を握ったままむせび泣いていた
◆◇
「あれ? 階層違うくない?」
「合ってますよ、私も昇進して部屋も変わったんです」
泣いていたタクティアも落ち着いたところで、俺の今後の話はタクティアの部屋でする事となった。でもエレベーターに乗った時、階層が前よりも上に上がり出したからボタン押し間違えたのかと思ったが
「へーぇー昇進したんだ、おめでとう」
「ははは、ありがとうございます、ハヤト隊長も今や中尉に昇進しているじゃないですか、おめでとうございます」
タクティアの部屋の階層に止まり、エレベーターのドアが開いたので足を進めながら話す
「ありがとうありがとう、でもなタクティア、俺もう隊長じゃないからな? バッチももう付けてないだろ?」
「そうでしたね、なら今度からはハヤト中尉とお呼びしましょうか、それと今では隊長バッチの代わりに胸に大きな竜騎士の勲章が付いてますしね、初めて目の前でその勲章を付けている人を見ましたよ。過去に貰った人の姿は写真では見てるんですが、何と言いますか‥‥凄いですね」
「そうみたいだね、俺にはよく分からないけどこの3本の槍の一本一本が別々の宝石らしいよ、勲章に宝石を使うとかどうかと思うんだけどさ、落としたらおっかないから外したいんだけど、これは絶対に外さないで下さいって言われてね」
「それだけ『竜騎士』の称号が稀だという事ですよ、どうですか? 正式に竜騎士何て呼ばれて」
「正式じゃなくても前から言われてたからね、別に何も変わらないよ」
そしてタクティアの新しい部屋に付いたのだが
「めっちゃ凄いじゃん!」
タクティアに与えられている部屋は前の部屋の倍近くあり、細かい所まで装飾がされている。俺には分かる、これは高い! 値段的に!
前の部屋は何となく素っ気ない小さな事務所の一室みたいな感じだった。社長と事務員さん一人しかいないような会社って感じだったけど、何かこう今は‥‥プレジデント!
何となくちょっとエッチな恰好をした秘書とかいそうな雰囲気
「どんな凄い部屋でも、まったく使って無かったら意味が無いんですがね」
タクティアは都市ロメの奪還の総指揮を任されており、軍本部からではなく直接現地で指揮を取っているという
「ハヤト隊に入る前の私だったらこの場から命令を出していたでしょうが、実際に戦場に行かないと得られない情報とかがありますからね、その分危険は伴いますが、ハヤト隊長‥‥中尉はハルツールに戻って来てから何をされてました?」
「俺はねぇー、毎日訓練しつつ家を探していたよ」
「家って住む家ですか?」
「首相から借りていた家が使えなくなっててね、自分で探さなくちゃいけなくなったんだよね」
「そう‥‥ですか」
タクティアは視線を斜め上に向ける
「家の中にあった私物も一緒に首相に処分されちゃってね、まあ別に大したものは無いんだけどね」
「‥‥! その家ですが私が見つけましょうか!?」
「悪いだろう、そっちも本部に戻れないくらい忙しんだろうし」
「いえいえ! 大丈夫です! 私が探しますから!」
やけに力が入っている気がするが
「そう? じゃあお願いできる?」
「任せて下さい」
「別に注文とか特にないんだけどさ、出来ればスーパーが近くに合って、移転門から近いかもしくはそこまでの公共機関が発達していて、工場とか刑務所とかそういった迷惑施設とかが無くて、学校なんかも近くに無い方がいいかな。
それと治安がよくて、道幅とかが広くて迷いにくい都市っての? 入り組んだ道とかいやじゃない、でもって多少お家賃の安い所がいいな。
あっでも、サーナタルエ以外の都市だったらちょっと位は移転門から遠くてもいいよ、都市条例無いから空を飛んで行けるし」
「特にないとか言いながら結構注文を付けるんですね」
「これくらい普通でしょ? だって自分が住む場所だよ」
「そうですね、その方があの━━そうですね」
何か言いかけたけど何だ?
「ではハヤト隊━━中尉の住む場所は私が探しておきます、それと愛車のバギーは私の方で保管しておいてましたから帰りはそれで帰れるようにしておきます」
「そうだ、バギーの事忘れてたよ、コントルに置いて来たままだった」
「召喚獣の研究所で形見として預かりたいとか、オヤスグループの方で預かりたいとか色々話があったんですが、訳あって私の方で引き取りました」
「ふーん取りあえずありがとう、それでバギーになんかあったの?」
「それは‥‥いえ、大したことでは無いんです、気にしないで下さい」
「あっそう? ならいいよ」
「それと話は変わるんですが」
タクティアは一呼吸おいて今後の話に移った
「今後ですが、また部隊長をしてもらいます」
「ふん、となると‥‥どうなるのお前は? また俺の部隊に入るって事でいいの?」
「いえ、ロメの奪還で総指揮を務めなければいけないので今回は入ることが出来ません」
「なるほどね」
別にいいけど
「それでロメの奪還の為に部隊を率いて、お前の指揮下に入ればいいわけか」
「いいえ、部隊を率いて行って欲しいのはブレドリアです。ブレドリアはどこにあるか分かりますか?」
「ロメは取られた移転門よりも海沿いで、ブレドリアは内陸側だよね? ロメは魔法の契約で言った事あるけどブレドリアは土地勘無いんだよね、今まで縁のない場所だったし」
「そうです、ロメよりも内陸側にある都市なので、早くそこを奪い返さないとそこからハルツールの内陸側に入り込まれる恐れがあります。ですから一刻も早く奪い返したいのです」
「なるほどね、それで俺の部隊の規模は?」
「今回は分隊を率いてもらいます」
「もう決まってるんだ? それでその分隊はどこの部隊の下に着くのかな」
「何処の下にも付きませんよ、一人で旅団規模の兵士を殺せるような人ですからね、そんな人がどこかの部隊の下に何かつくはずも無いですよ。
付かれた方の部隊長も嫌だと思いますよ? どっちが隊長だってね、なのでブレドリアで総指揮をとっているコーホンに従ってください」
「了解」
「それとハヤト隊長━━」
「だからもうお前の隊長じゃないっつーの」
「あっ、そうですね、どうしても癖が抜けなくて」
「まあいいよ、でも俺を隊長って呼ぶんなら‥‥あの時の命令の結果を聞こうか?」
タクティアの体が少し震え強張る
「ハヤト隊はその後どうなった?」
役所の職員の人達はずっとここに居たらいいと言ってくれるが、そんな訳にも行かない。本番に備え日々のトレーニングをし、空いた時間で不動産屋に赴き家を探していた
その他にも軍学校の方から呼ばれ臨時講師を頼まれたり、帰るときには剣技の先生と会い特別に訓練をさせてもらったり。
剣技の先生は俺が通っていた時と同じ先生で、最初は何となく俺に顔を合わせずらそうにしていたが、俺が一切気にしていないと伝えて、どのくらい成長したか試したいとお願いし手合わせしてもらった。
魔法使用に制限を設けて相手をしてもらった時は全く手も足も出なかったが、完全に魔法OKの場合は俺が完勝した。そもそも先生を近寄らせないので勝って当然だった
軍学校の講義の件と、剣技の先生との特訓の事は詳しくは省くが、大体はトレーニングからの家探しをして過ごしていた
「うーん、地上の天女様」
夕方になり食事を取っていると、報道番組で新しく主席に就任した元タスブランカ代表のリテア様が会見を開いていた。
二つの都市と移転門を一つ失い、全国民に漂う不安を払拭しようと一生懸命になられていたが、今日はその会見の日だった。
年齢は今年で70歳、地球でいったらもうそろそろ仏壇に手を合わせ、お経を唱えている年だと思うが、50年間体の時が止まる魔法陣のおかげで、見た目は二十歳ほどにしか見えない。
武闘大会でお会いした時は見た目15歳程だったが、それでもかなり美しかった。
それが今では世界一、いや、宇宙一かな? と思わせるような美しいお姿になられていた。
リテア様の前では他の女性たちは石ころ以下の砂利粒だろう。
身長もあの時よりも伸び、お顔も更に女性らしくなった
ただ‥‥横の方が全くと言っていいほど成長が見られなかった。
おいたわしや
リテア様の会見も終わりずっと見惚れていたため、冷めてしまった料理を口に運んでいた時、軍本部からの連絡が入った
◆◇
その日は早めに本部に赴き、ある人物の到着を一室で待つ。
奪われた二つの都市の一つ『ロメ』奪還の総指揮を任されている男で、元ハヤト隊の━━
「失礼します」
ドアを軽くノックされる
おっ、来たみたい
ノブが回り、ドアがゆっくりと開かれる。部屋に現れたのは肩まで伸びる髪を後ろ手に縛り、常に周りに優しそうな顔を振りまいている男で、最初にハヤト隊の隊員となった人物━━
「よっ! タクティア、元気してた?」
━━タクティア・ラティウスだった
この男とも長い付き合いだったので、奴の行動パターンは分かる。多分泣きながら抱きついてくるんだろうと予想する、前にも一度同じような事があったし、気軽な感じで5年前と同じような感じで軽く手を上げる。
だが予想と反し、走っても来なかったし抱きついてきたりもしなかった。ただ俺の顔をじっとドアの所から見つめる
あれ? 何か反応が違う、それにどことなく雰囲気が変わった様な‥‥
男子三日会わざれば刮目してなんとやら、いや待てよ‥‥もしかしたら三日以上俺と会っていなかったから、逆にあまりにも俺が変わり過ぎていてタクティアが俺の事を刮目してるかもしれない。
何となく「よっ!」と言いながら上げた手を下ろしていいのか下ろし処が分からず、プラプラと揺れる
この手どうしよう
そう思っていると俺の顔を見ていたタクティアはゆっくりとドアから離れ、無言のまま近づいてきて、俺の前に立った。
無言のタクティアに何となく居心地の悪さを感じながら、もう手を下ろしてもいいよねと思いその腕を下げると、その手をタクティアは掴み両手で握り締めて来た。そして
「よく、無事に戻って来てくれました‥‥」
俺の手を掴んだままタクティアの目からは大粒の涙が溢れている
「タクティアも無事でよかったよ」
「はい‥‥」
暫くタクティアは俺の手を握ったままむせび泣いていた
◆◇
「あれ? 階層違うくない?」
「合ってますよ、私も昇進して部屋も変わったんです」
泣いていたタクティアも落ち着いたところで、俺の今後の話はタクティアの部屋でする事となった。でもエレベーターに乗った時、階層が前よりも上に上がり出したからボタン押し間違えたのかと思ったが
「へーぇー昇進したんだ、おめでとう」
「ははは、ありがとうございます、ハヤト隊長も今や中尉に昇進しているじゃないですか、おめでとうございます」
タクティアの部屋の階層に止まり、エレベーターのドアが開いたので足を進めながら話す
「ありがとうありがとう、でもなタクティア、俺もう隊長じゃないからな? バッチももう付けてないだろ?」
「そうでしたね、なら今度からはハヤト中尉とお呼びしましょうか、それと今では隊長バッチの代わりに胸に大きな竜騎士の勲章が付いてますしね、初めて目の前でその勲章を付けている人を見ましたよ。過去に貰った人の姿は写真では見てるんですが、何と言いますか‥‥凄いですね」
「そうみたいだね、俺にはよく分からないけどこの3本の槍の一本一本が別々の宝石らしいよ、勲章に宝石を使うとかどうかと思うんだけどさ、落としたらおっかないから外したいんだけど、これは絶対に外さないで下さいって言われてね」
「それだけ『竜騎士』の称号が稀だという事ですよ、どうですか? 正式に竜騎士何て呼ばれて」
「正式じゃなくても前から言われてたからね、別に何も変わらないよ」
そしてタクティアの新しい部屋に付いたのだが
「めっちゃ凄いじゃん!」
タクティアに与えられている部屋は前の部屋の倍近くあり、細かい所まで装飾がされている。俺には分かる、これは高い! 値段的に!
前の部屋は何となく素っ気ない小さな事務所の一室みたいな感じだった。社長と事務員さん一人しかいないような会社って感じだったけど、何かこう今は‥‥プレジデント!
何となくちょっとエッチな恰好をした秘書とかいそうな雰囲気
「どんな凄い部屋でも、まったく使って無かったら意味が無いんですがね」
タクティアは都市ロメの奪還の総指揮を任されており、軍本部からではなく直接現地で指揮を取っているという
「ハヤト隊に入る前の私だったらこの場から命令を出していたでしょうが、実際に戦場に行かないと得られない情報とかがありますからね、その分危険は伴いますが、ハヤト隊長‥‥中尉はハルツールに戻って来てから何をされてました?」
「俺はねぇー、毎日訓練しつつ家を探していたよ」
「家って住む家ですか?」
「首相から借りていた家が使えなくなっててね、自分で探さなくちゃいけなくなったんだよね」
「そう‥‥ですか」
タクティアは視線を斜め上に向ける
「家の中にあった私物も一緒に首相に処分されちゃってね、まあ別に大したものは無いんだけどね」
「‥‥! その家ですが私が見つけましょうか!?」
「悪いだろう、そっちも本部に戻れないくらい忙しんだろうし」
「いえいえ! 大丈夫です! 私が探しますから!」
やけに力が入っている気がするが
「そう? じゃあお願いできる?」
「任せて下さい」
「別に注文とか特にないんだけどさ、出来ればスーパーが近くに合って、移転門から近いかもしくはそこまでの公共機関が発達していて、工場とか刑務所とかそういった迷惑施設とかが無くて、学校なんかも近くに無い方がいいかな。
それと治安がよくて、道幅とかが広くて迷いにくい都市っての? 入り組んだ道とかいやじゃない、でもって多少お家賃の安い所がいいな。
あっでも、サーナタルエ以外の都市だったらちょっと位は移転門から遠くてもいいよ、都市条例無いから空を飛んで行けるし」
「特にないとか言いながら結構注文を付けるんですね」
「これくらい普通でしょ? だって自分が住む場所だよ」
「そうですね、その方があの━━そうですね」
何か言いかけたけど何だ?
「ではハヤト隊━━中尉の住む場所は私が探しておきます、それと愛車のバギーは私の方で保管しておいてましたから帰りはそれで帰れるようにしておきます」
「そうだ、バギーの事忘れてたよ、コントルに置いて来たままだった」
「召喚獣の研究所で形見として預かりたいとか、オヤスグループの方で預かりたいとか色々話があったんですが、訳あって私の方で引き取りました」
「ふーん取りあえずありがとう、それでバギーになんかあったの?」
「それは‥‥いえ、大したことでは無いんです、気にしないで下さい」
「あっそう? ならいいよ」
「それと話は変わるんですが」
タクティアは一呼吸おいて今後の話に移った
「今後ですが、また部隊長をしてもらいます」
「ふん、となると‥‥どうなるのお前は? また俺の部隊に入るって事でいいの?」
「いえ、ロメの奪還で総指揮を務めなければいけないので今回は入ることが出来ません」
「なるほどね」
別にいいけど
「それでロメの奪還の為に部隊を率いて、お前の指揮下に入ればいいわけか」
「いいえ、部隊を率いて行って欲しいのはブレドリアです。ブレドリアはどこにあるか分かりますか?」
「ロメは取られた移転門よりも海沿いで、ブレドリアは内陸側だよね? ロメは魔法の契約で言った事あるけどブレドリアは土地勘無いんだよね、今まで縁のない場所だったし」
「そうです、ロメよりも内陸側にある都市なので、早くそこを奪い返さないとそこからハルツールの内陸側に入り込まれる恐れがあります。ですから一刻も早く奪い返したいのです」
「なるほどね、それで俺の部隊の規模は?」
「今回は分隊を率いてもらいます」
「もう決まってるんだ? それでその分隊はどこの部隊の下に着くのかな」
「何処の下にも付きませんよ、一人で旅団規模の兵士を殺せるような人ですからね、そんな人がどこかの部隊の下に何かつくはずも無いですよ。
付かれた方の部隊長も嫌だと思いますよ? どっちが隊長だってね、なのでブレドリアで総指揮をとっているコーホンに従ってください」
「了解」
「それとハヤト隊長━━」
「だからもうお前の隊長じゃないっつーの」
「あっ、そうですね、どうしても癖が抜けなくて」
「まあいいよ、でも俺を隊長って呼ぶんなら‥‥あの時の命令の結果を聞こうか?」
タクティアの体が少し震え強張る
「ハヤト隊はその後どうなった?」
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