異世界陸軍活動記

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リハビリ生活

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「うっ‥‥っっ‥‥」

「頑張ってください旦那様」

 『土』魔法で平行棒を作り、両手で思いっきり握り閉めながら一歩一歩足を進める。体中から脂汗が吹き出しながら

「はぁ、はぁ」
 足を止めそうになるが、あと一歩あと一歩と無理やり前に出るが‥‥


 カツン

 そんな音を立て、『硬化』まで付与した平行棒が折れ、そのせいで体制を崩してしまった

「危ない!」
 
 地面に倒れるギリギリの所でラグナに支えられ、顔から倒れる事は無かった

「悪い、助かったよ」



 マシェルモビアとの戦いの後、俺は約1年意識が戻らなかった。
 戦いで受けた怪我は、ヒュケイであるマイナが、ネクターから貰ったと言っていたネックレスのおかげで5日で完治していた。 
 そのネックレスは首に掛けているだけで体の傷を癒し、更に自身の姿を変える事の出来る不思議な物だった。
 ラグナはみるみる傷が癒えてゆく俺の体に驚いていたが、魔渇薬による魔力の低下からの衰弱までは直す事は難しかったようで、体は癒えても意識が戻るまで1年程かかってしまった

 その1年で体は直すことが出来たが、その後1年間動かずにいたために筋肉の衰えまでは元に戻せない。よって体の力を取り戻す為のリハビリの為、歩行訓練から始めていた。
 1年で衰えた筋肉は中々手強く、歩く事さえままならなかった。
 それとこれも魔渇薬の副作用なのか、魔法の精度も少し下がってしまった。折れてしまった平行棒がその証拠で、『硬化』を掛けたにも関わらず強度が明らかに劣っていた

「少し休まれたほうがよろしいと思います」
 脂汗が吹き出している俺を心配してか休憩を進めてくる

「そうだな、結構きつかったし少しだけ休もうか」

 足元にシーツを敷いてくれたのでそのままゆっくりと腰を下ろそうとすると、ラグナはそれを補助してくれた

「っっ‥‥ふぅ~、ありがとう放してもいいよ」
 座るだけでも一苦労だ

「何かお飲み物でも?」

「いやいいよ、喉も乾いていないし、あっ! まってやっぱり頂戴、水が欲しいかも」

 『洗浄』魔法で汚れた体を奇麗にし、ラグナから水を受け取った。
 ラグナが持って来てくれた水はこの場所、『天使の隠れ家』の中で湧き出ている水で、冷たくてとても美味しい。
 俺の背丈ほどある岩のてっぺんから流れており、岩の中は空洞になっているのかな? 少し岩を真っ二つに割って確認したくなる

「あー美味い」
 口に水を入れるとそのままスッと喉を過ぎ、とても飲みやすい

 うーん、軟水

 『洗浄』をかけスッキリとし、喉も潤いこれで少し風があれば火照った体も落ち着くだろうなと思った矢先、優しいそよ風が流れて来た

 うーん、至れり尽くせり。
 ここがあの大陸深部のど真ん中とは、ひと月たった今でも未だに信じられない

 
 この天使の隠れ家は、円形の形をしており範囲は直径500メートル程、そこそこ広く、澄んだ清水が湧き飲み水には困らない。
 それに食べられる野草やキノコの様な菌類も生息しており、荒れ果てた土地深部とは全く別の存在となっている。
 俺が寝ている間にラグナが作った畑も存在し、どことなく田舎を思わせるような雰囲気になっている


 そんな中でリハビリをしている訳だが、少しずつ戻って来る体の力とは別に、失ってしまったものも多い。
 『収納』の中身は、足の脛あての防具と投擲用の槍が2本、ランス、そして剣先が折れてしまった大剣しか入っていない。それ以外の武器はあの時全て使いつくしたか破損したし、防具など最後はしていなかったも同然だった

 それと召喚獣‥‥
 最後まで残ったのは、ラグナ本体とポッポの2体だけ。
 デュラハンは指輪に移しタクティアに預けたが、今はどうなったかまでは知る事が出来ない。だが多分役に立っていると思う。
 しかし、そのほかの召喚獣は全て呼び出すことが出来なくなってしまった。召喚者殺しにやられた召喚獣は消滅し二度と召喚出来なくなってしまう、しかも魔法陣を使った再契約も不可能になるという報告を受けていた。
 そして自身がそのような立場になって、その理由も何となく分かるようになった。
 召喚獣と俺を繋ぐ線のが完全に途絶えてはいるが、本当の根っこの先の方が微かだが残っている感じがする。
 つまり完全に消滅したのではなく、少しだけその契約の後が残っているために再契約は出来ないのだろう。
 だったらまだ望みはある、あの時必死になって一緒に戦ってくれた召喚獣達を必ず復活させる方法があるはず、ならそれを探し出してまた呼び戻してやる

 そして失った物の一つにミラの形見であるネックレスがある、ラグナはあの時の戦いで壊れてしまったのでは? と言っていた。
 確かに‥‥何となくだがそんな記憶がある。
 今まで肌身離さず付けていた思い出のネックレスと、召喚獣達。そのいなくなってしまったという喪失感で心が潰れてしまいそうな気持になっていた

 
 ‥‥ただそのせいなのか、自分の中で全てが終わったという気持ちになってくる。今までずっと戦い続けてきたが、この穏やかな天使の隠れ家の影響もあるのか

 俺の役割もこれで果たしたと‥‥



 空からバサバサと羽ばたく音が聞こえ、銀色の霧に包まれた者が降りて来た
「戻ったよー」
 そう言葉を発したのはヒュケイのマイナだった。人の姿に変わり奇麗に着地する

「お帰り、何か面白い物あった?」

「あったあった、これだよ見て」

 
 マイナは俺がデュラ子に買ってあげた服を着ていた。何でも俺が目覚める前はボロボロの革の鎧を着ていたらしく、それをラグナが俺の命の恩人だからという事で、デュラ子が自分の『収納』に入らないとラグナに預けていた服を調整し、マイナに着せていた。
 それは別にいい、だが、服を着た状態で巨大なヒュケイになった場合、普通なら服が破れると思うのだが、破れる事は無くヒュケイになれる。そしてまた人になると普通に服を着たままになっている。それが毎回不思議に思っていた。
 それ以前に、この変身できる力は間違いなく『変化』の魔法ではないかと考えている。依然ネクターが、人には使えない魔法があると言っていたが‥‥
 ヒュケイは人じゃないからいいのかな?


「どれどれ? うーん真緑の植物だね」
 マイナが持って来たのは濃い緑で瓜のようにパンパンに中身が詰まった植物だった。誰が見ても青臭い味がしそうである

「どうかな? 元の姿でも食べられないし、人の姿でも食べられなかったんだよ、どうかなハヤト」

「取りあえず、煮たり焼いたり揚げたりすれば何とかなるんじゃないかな? ラグナお願い」

「はい、直ぐに」
 ラグナはその緑の植物を受け取ると早速調理の為に自分の『収納』の中に入って行った。その姿をマイナはニコニコした顔で見送っていた



 ◆

「美味しいぃぃ!」
 
 俺が眠りから覚め、ラグナが作った食べ物にマイナが最初に発した言葉がそれだった

「ねぇこれ! ねぇ! これさあ! ねぇ!」
 興奮で次の言葉が見つからないマイナは、目を輝かせていた

 ヒュケイである彼女の好物は、あのワームだそうだ。柔らかい表面を破ると中からトロッとした身が流れて来て、それをクチバシで啄み喉に流し込む。そこに最高の幸せがあると言っていた

 柔らかい表面を破ると中からトロッとした身が流れて来て━━そこまでは分かる。その後にワームと言う言葉が出て来なければ‥‥。
 そしてマイナは人の姿になると味覚が変わってしまうらしく、ヒュケイの姿の時に好きだったワームが今度はあまりにも臭すぎて食べられないと言っていた。
 そして今度は逆に、ヒュケイの姿では不味いと思っていた物が美味しく感じたりするらしい。
 
 例えば野菜など‥‥

 俺が寝ている時にラグナがマイナに蒸かしたパナンを食べさせたが、それを甚く気に入った。なのでラグナはこの場所に畑を作り栽培していた。
 そして俺が目が覚めてから、ラグナはそれに調味料を加え料理をしてくれた。その調味料と『料理』という過程を経た食べ物にマイナは感動した。
 それまで見向きもしなかった植物がこんなに美味しいと初めて知ったマイナは、ラグナの料理にのめり込み、そればかりか新しい野草を求めて探し回る事が多くなった

 それまで同じ味覚を持つ者がデュラ子しかおらず、食事の味で他の者と意見を共有出来なかった俺と、俺とデュラ子以外には褒めてもらえなかったラグナは、同士が出来たと心からマイナの事で喜んだ


 ただし、問題は調味料になる。当然ながら俺もラグナも調味料は作る事は出来ず、マイナが調味料を望むため消費は2倍になる。
 任務がある際、ラグナは大量に調味料を買い込むのだが、今の生活がどれほど続くのかも分からず、この先どうするかも決めてないので在庫が心配である

 正直、もうこのままここに住んでもいいような気がして来ていたのだが‥‥
 


 

 

「あっ! 後からちょっとだけ甘い!」

 その日マイナが取ってきた野草は、煮ても焼いても正解の大当たりだった。甘さの奥に少しだけ苦みが顔を出す、味はゴーヤに近い味だった。
 新しい食材を見つけたマイナは喜び、ラグナはその種をさっそく畑に植える

 そして今晩も楽しい夕食だった






 就寝

 辺りが暗くなりそれぞれ眠りにつく。
 ラグナの代わりにポッポが姿を現す、ここは安全と分かっていても一応の為警戒してもらうのと目覚まし代わりに。
 俺は土で作ったベッドにシーツを被せ、それで眠りにつく。まだ魔力の調整が出来ず病み上がりの為、不安定なので家は建てていない。
 寝ている間に崩壊したらたまったものではないし

 そしてマイナはヒュケイの姿で木の上で眠る。マイナの巨体のせいで気が何となく木が曲がっているように見えるが折れない事を祈る。
 折れたら俺の所に落ちてきそうだか、出来ればもうちょっと離れた木に止まって欲しい所だが‥‥

 ヒュケイの姿で高い所で眠るマイナだが、最初は俺の近くで人の姿で寝ていた。女の人の姿と言っても元はヒュケイなので、女という所に意識はしていなかったからどうでもいいと感じていた。
 でも‥‥そのマイナの胸元にあるペンダント、それがどうしても気になって、触って見たくて、欲しくなって‥‥

 寝ているマイナに向けて手を伸ばした━━


 その手がペンダントに触れる瞬間

「何をしようとしてるの!」
 マイナが目を覚ましてしまった

「あっ! いや、これは━━」

「今これを取ろうとしたでしょ!」
 マイナは胸にあるペンダントを両手で抑え俺を睨む

 俺の近くに寝ていたとはいえ、マイナの直ぐ側にまで近づきその手を伸ばしていた事は、例え嘘でも誤魔化すことは出来ない。
 だが人は追い詰められ保身に走るととんでもない嘘をつく

「ちっ、違う! ペンダントを取ろうなんて思って無い! おっぱいを触りたかっただけだ!」

 最低の取り返しの出来ない嘘をついてしまった。これがハルツールだったら訴えられる

「えっ? おっぱい? これを触ろうとしたの? ‥‥どうぞ」
 元が鳥だからか、胸に対しては躊躇することなくその自分の胸を突き出して来た

「あっ‥‥いえ、いいです、すみません」
 どうぞと言われても触る訳にも行かず、でもその日は何とか誤魔化せたと思っていた


 だが、次の日からマイナは木の上で眠る事を選んだ

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