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撃墜の後
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「やったよ! これで生きて帰れる!」
「まさかハヤトが来てくれるとは思ってみませんでしたよ!」
地上に着地した際、その場にいたのは元カナル隊のニーアとタウロンだった
「なんで二人が━━」
そう言いかけた時
「ここは危険だ、場所を移そう」
二人の部隊長らしき人がそう告げる。俺が降りた場所は遮蔽物も何も無い所、こんなとこに突っ立ってたらいい的になる
「そうだった、ハヤトこっちに」
ニーアが俺の手をグッと引っ張る、そして走りながら
「あっ! 怪我してるじゃん、今魔法掛けたげるよ」
俺の顔に付着しているであろう血を見てニーアが『癒し』魔法を掛けようとしてくれるが
「いや大丈夫、もう治ってるから」
マイナのペンダントのおかげで既に回復している。顔の側面がえぐり取られる感じがしたから、多分耳が持ってかれてたんじゃないかと思うけど
「あれ? ホントだどこも怪我してない」
首を捻るニーアだが続けて
「それであの羽って何? 新しい魔法?」
「羽‥‥ガルーダのこと? あれは新しい召喚獣だよ」
「召喚獣なの?」
「そうだよ聞いてないかな?」
「一応聞いてるけど‥‥召喚獣か」
相手が増幅する魔道具を使っているかどうかは知らないが、敵も『探知』の魔法を使っているだろう。もしかしたらこっちの場所がバレているかもしれない。
しかし丸見えの場所よりも遮蔽物を挟んだ方が、敵の攻撃を遮ることが出来る
「先ほど救援の通信を入れたばかりなのですが、これほど早く来てくれるとは思いませんでした。我々小隊だけではどうする事も出来ず、身を潜める事しか出来なかったのです。迅速な救援感謝します」
丁寧な言葉で話す隊長さん。何隊長なのか知らないけど
「ウチらクロノ隊しかこの辺にいなかったからさ、正直このまま死ぬかと思ったよ」
なるほど、クロノって名前の隊長らしい
戦いの前線はもっと前にあるはずだが、マシェルモビアでは『潜伏・隠蔽』という魔法が存在しており、自身の姿を隠して行動することが出来る。ハルツールの網を搔い潜って内部に攻め込まれるのを防ぐため、ブレドリア攻略の為に拠点としているペリドットから、徒歩でブレドリアに向かい索敵をして進んでいた。
ハヤト隊━━じゃ無く、竜騎士隊は車で直接ブレドリアに向かう事になっていたが、クロノ隊や他の部隊は徒歩で索敵をしつつ向かう事になっている。
そして今、その取りこぼしに遭遇しているところだった
今いるガッチという町は都市ほどの大きさではない。しかしそこそこ栄えている住宅街であった。背の高い集合住宅が所々にあり、生活するには困らないだろうという町ではあったが、今やその場所も戦場の一部へとなっている。
マシェルモビアに攻め込まれた際、この辺りまで敵が攻めてきたため、窓が割れ、壁が崩れその住宅の殆どが破壊されている状態にあった
瓦礫となった住宅に身を潜め、とりあえずは直接狙われる事が無くなった
「まっさか、ハヤトが来てくれるとは思って無かったよ、しかもこんなにも早く」
「そうですね、ハヤトの部隊はこの辺りまで来ていたのですか?」
「いや、まだもっと後方にいるよ。俺だけ一足先に召喚獣で飛んできたんだ」
「えっ? でも連絡入れてから1分もたってないよ」
「うん‥‥まあ、いやな予感がしたからね‥‥」
本当は車内の寒気だけれど
「すっごいねぇー、流石だよ。歴戦兵士の勘ってやつ?」
「そうだよ」
言い切った。何となくニーアとタウロンにはいい所を見せたい、それでこの部隊長であるクロノ小隊長に━━
「それにしてもよく見つけましたね、敵の斥候にしては対空砲も備えていたしかなり大事になるところでしたよ」
「いえ、それは‥‥」
クロノ小隊長が言いよどむ、どうしました?
「あのね、あそこに大きなマンションがあるでしょ?」
ニーアの指さす側には、てっぺんが破壊された建物があった
「あそこの屋上でお昼にしようかってなって、皆でパナンを食べてたんだよね。そしたらタウロンがさ『むむむっ! あの場所には闇から湧き出る混沌が見えます』。とかまた頭の悪いこと言ってたから、じゃあ試しに『潜伏・隠蔽』解除が付与した魔石撃ってみる? てなって、そこに打ち込んだのよ。そしてら本当に出てきちゃって」
「私も本当に出て来るとは思いませんでしたよ、どうやら私は闇を見通す力が本当に備わっていたらしいです」
「そんなのある訳ないじゃん」
なんとものんきな状況だったらしい。このクソ忙しい時にピクニック気分で屋上で昼食をしていたようだ。だからか、小隊長がなんだか言いにくそうだったのは。
それにしてもタウロンは御変わりがないようで‥‥
「そしたら急に対空砲で打ち込んで来てさ、命からがら階段転げ落ちて来たって訳、で、地上に降りてからすぐに連絡入れたんだけどね」
ああーだからかマンションの屋上が破壊されたのは
「よく生きてられたね」
「間一髪だったよ。でも私達もついてるね、ハヤトが来たんなら勝ったも同然じゃん!」
たった今、撃墜されたばかりなんだけど
「任せといて」
期待は裏切れない
「流石」
タウロンが静かに言い
「この子ね、アタシの最初の部隊で仮入隊してたんだよ!」
ニーアがおばちゃんみたいに自分の部隊員に自慢をする
他の部隊員は知ってるよと苦笑いし、小隊長も何だかホッとしている様子だ
しかし問題が━━
「でもさハヤト、解除してもまた魔法使って消えていると思うんだけど見つけるのが難しいかも」
「それは大丈夫、もう位置は分かってる」
「ほんとに!?」
「それが全部かは分からないけど」
撃墜された際、落下前に召喚したポッポ。白を基調としたその鷹の姿の召喚獣は、大陸深部でその力を更に増した。
圧倒的な視力と成層圏まで上昇できる飛行能力、そして元々の姿であるイデラムの力を更に増幅したであろう伝達能力、相手の脳内に直接言葉を届ける事が出来るようになっていた。
そのポッポに上空から驚異的な視力でその場所を把握させている。対象を注視させた場合、その視野角は極端に狭くなってしまうが、それでも相手の位置は既に割り出している
敵は既に魔法で姿を消しているが、その動いた時に出るホコリや足跡などからその場にいるであろうことが分かっている。
これが『天使の隠れ家』のような魔道具であった場合、ポッポでは発見は出来ないだろう。しかし相手は『潜伏・隠蔽』魔法で姿を消していた。それ以前に対空砲の弾丸からその位置は特定している
「クロノ小隊長、緊急時の為今からこのクロノ隊は自分の指揮下に入ってもらいます。よろしいですか?」
「はい」
「この場所に対空砲があるなら竜翼機に対しての脅威になります、後方の憂いを立つためにもこの場で敵の部隊を叩きます」
「了解しました」
クロノ小隊長はキラキラして目で俺を見ていた。とても期待している目だった
こんな場所に対空砲があるのなら竜翼機だってたまったものではない。ただ‥‥それにしても対空砲はどうやってこの場所まで運んできたのだろうか? 『潜伏・隠蔽』で兵士が網を抜けて入って来るのは分かる。
しかし、あの大きな対空砲が入って来ているなら普通は気づくはずだが‥‥、あんな馬鹿でかい物が動くんだから音もそうだし、車輪の後もつくだろう。
それを見逃すほどハルツール軍も間抜けではないはず‥‥
もしかして間抜けなのかな?
もしそうなると俺もガッカリしちゃう
「まず自分は敵の全ての数は把握してはいません、数は分かりますか?」
「私達が見たのは一瞬でしたが、5個小隊から中隊規模だったと思います、それと対空砲がありました」
えーっ‥‥どうしよう。逃げた方がいいんじゃない? でも今落としておかないと後々面倒だし、自分で敵を叩くとか言っといて「逃げましょう」とか言ったら「えーっ」って言われそうだし‥‥。他の部隊が来るまで待つのも手だけど、遅くなるのは分かってるし‥‥。
かと言ってこのまま敵がこっちに攻撃を仕掛けてくる可能性もあるし、逃げる可能性もある。そのまま集団で逃げたらポッポで追跡できるけど分散されたら追跡は不可能になる。
けど、中隊はないよ~
俺が逃げようかどうか迷っている時、クロノ小隊長並びにクロノ隊の方々は期待をした目で俺を見つめていた。
その目は、こいつが何とかしてくれるだろうというような期待に満ちた目だった。
圧倒的な兵数にビビッて沈黙している俺を、何か作戦でも練っているんだろうとでも考えているのか?。
ふつう無理でしょう? 小隊で中隊を撃破するとかさ
まあ‥‥手は無い訳でなないけれど
「まず‥‥対空砲は2門ありました」
「2門? 我々が確認できた時は1門でしたが」
「自分が空を飛んで撃ち落とされた時、二つの角度からの砲撃を受けました。なので2門、最低でも2門です。そして、その対空砲はまだ位置を移動していません、よって歩兵もその場にいるでしょう。
その歩兵を正面から叩きます」
「しょ、正面からですか?」
「相手は『探知』魔法でこちらの位置を把握しているでしょう、魔石の力を借りてどこまで探知出来ているかは知りませんが、この場所まで入り込んでいるわけですから、相当強力な魔石を使って探知の範囲を広げてきているに違いありません。
だから正面突破でも、そうではなくても違いはありませんから」
「し、しかし━━」
「一応策はあります。自分が飛んでくる属性魔法は全て受け持ちますので、銃や矢にさえ気を付ければ、あとは接近だけで何とかなるでしょう。
でも自分の側から離れすぎないで下さい。少し蒸し暑く感じるかもしれませんがその範囲内にいれば魔法は届きません。
ですが、その範囲にいる限り、自分以外はこちらも魔法を使えませんから気をつけて下さい」
「分かりました」
「部隊員の方もそれでいいですね?」
「「はい」」
「うん。なら、この戦いの作戦ですが━━」
人が真面目に話をしている時
「タウロン‥‥あのハヤトがこんなに立派になって‥‥本当にちゃんと隊長をしてるよ」
「ええ‥‥本当に‥‥立派になって‥‥」
話を全然聞いていない二人がいた
ちゃんと話聞いててよ‥‥
「まさかハヤトが来てくれるとは思ってみませんでしたよ!」
地上に着地した際、その場にいたのは元カナル隊のニーアとタウロンだった
「なんで二人が━━」
そう言いかけた時
「ここは危険だ、場所を移そう」
二人の部隊長らしき人がそう告げる。俺が降りた場所は遮蔽物も何も無い所、こんなとこに突っ立ってたらいい的になる
「そうだった、ハヤトこっちに」
ニーアが俺の手をグッと引っ張る、そして走りながら
「あっ! 怪我してるじゃん、今魔法掛けたげるよ」
俺の顔に付着しているであろう血を見てニーアが『癒し』魔法を掛けようとしてくれるが
「いや大丈夫、もう治ってるから」
マイナのペンダントのおかげで既に回復している。顔の側面がえぐり取られる感じがしたから、多分耳が持ってかれてたんじゃないかと思うけど
「あれ? ホントだどこも怪我してない」
首を捻るニーアだが続けて
「それであの羽って何? 新しい魔法?」
「羽‥‥ガルーダのこと? あれは新しい召喚獣だよ」
「召喚獣なの?」
「そうだよ聞いてないかな?」
「一応聞いてるけど‥‥召喚獣か」
相手が増幅する魔道具を使っているかどうかは知らないが、敵も『探知』の魔法を使っているだろう。もしかしたらこっちの場所がバレているかもしれない。
しかし丸見えの場所よりも遮蔽物を挟んだ方が、敵の攻撃を遮ることが出来る
「先ほど救援の通信を入れたばかりなのですが、これほど早く来てくれるとは思いませんでした。我々小隊だけではどうする事も出来ず、身を潜める事しか出来なかったのです。迅速な救援感謝します」
丁寧な言葉で話す隊長さん。何隊長なのか知らないけど
「ウチらクロノ隊しかこの辺にいなかったからさ、正直このまま死ぬかと思ったよ」
なるほど、クロノって名前の隊長らしい
戦いの前線はもっと前にあるはずだが、マシェルモビアでは『潜伏・隠蔽』という魔法が存在しており、自身の姿を隠して行動することが出来る。ハルツールの網を搔い潜って内部に攻め込まれるのを防ぐため、ブレドリア攻略の為に拠点としているペリドットから、徒歩でブレドリアに向かい索敵をして進んでいた。
ハヤト隊━━じゃ無く、竜騎士隊は車で直接ブレドリアに向かう事になっていたが、クロノ隊や他の部隊は徒歩で索敵をしつつ向かう事になっている。
そして今、その取りこぼしに遭遇しているところだった
今いるガッチという町は都市ほどの大きさではない。しかしそこそこ栄えている住宅街であった。背の高い集合住宅が所々にあり、生活するには困らないだろうという町ではあったが、今やその場所も戦場の一部へとなっている。
マシェルモビアに攻め込まれた際、この辺りまで敵が攻めてきたため、窓が割れ、壁が崩れその住宅の殆どが破壊されている状態にあった
瓦礫となった住宅に身を潜め、とりあえずは直接狙われる事が無くなった
「まっさか、ハヤトが来てくれるとは思って無かったよ、しかもこんなにも早く」
「そうですね、ハヤトの部隊はこの辺りまで来ていたのですか?」
「いや、まだもっと後方にいるよ。俺だけ一足先に召喚獣で飛んできたんだ」
「えっ? でも連絡入れてから1分もたってないよ」
「うん‥‥まあ、いやな予感がしたからね‥‥」
本当は車内の寒気だけれど
「すっごいねぇー、流石だよ。歴戦兵士の勘ってやつ?」
「そうだよ」
言い切った。何となくニーアとタウロンにはいい所を見せたい、それでこの部隊長であるクロノ小隊長に━━
「それにしてもよく見つけましたね、敵の斥候にしては対空砲も備えていたしかなり大事になるところでしたよ」
「いえ、それは‥‥」
クロノ小隊長が言いよどむ、どうしました?
「あのね、あそこに大きなマンションがあるでしょ?」
ニーアの指さす側には、てっぺんが破壊された建物があった
「あそこの屋上でお昼にしようかってなって、皆でパナンを食べてたんだよね。そしたらタウロンがさ『むむむっ! あの場所には闇から湧き出る混沌が見えます』。とかまた頭の悪いこと言ってたから、じゃあ試しに『潜伏・隠蔽』解除が付与した魔石撃ってみる? てなって、そこに打ち込んだのよ。そしてら本当に出てきちゃって」
「私も本当に出て来るとは思いませんでしたよ、どうやら私は闇を見通す力が本当に備わっていたらしいです」
「そんなのある訳ないじゃん」
なんとものんきな状況だったらしい。このクソ忙しい時にピクニック気分で屋上で昼食をしていたようだ。だからか、小隊長がなんだか言いにくそうだったのは。
それにしてもタウロンは御変わりがないようで‥‥
「そしたら急に対空砲で打ち込んで来てさ、命からがら階段転げ落ちて来たって訳、で、地上に降りてからすぐに連絡入れたんだけどね」
ああーだからかマンションの屋上が破壊されたのは
「よく生きてられたね」
「間一髪だったよ。でも私達もついてるね、ハヤトが来たんなら勝ったも同然じゃん!」
たった今、撃墜されたばかりなんだけど
「任せといて」
期待は裏切れない
「流石」
タウロンが静かに言い
「この子ね、アタシの最初の部隊で仮入隊してたんだよ!」
ニーアがおばちゃんみたいに自分の部隊員に自慢をする
他の部隊員は知ってるよと苦笑いし、小隊長も何だかホッとしている様子だ
しかし問題が━━
「でもさハヤト、解除してもまた魔法使って消えていると思うんだけど見つけるのが難しいかも」
「それは大丈夫、もう位置は分かってる」
「ほんとに!?」
「それが全部かは分からないけど」
撃墜された際、落下前に召喚したポッポ。白を基調としたその鷹の姿の召喚獣は、大陸深部でその力を更に増した。
圧倒的な視力と成層圏まで上昇できる飛行能力、そして元々の姿であるイデラムの力を更に増幅したであろう伝達能力、相手の脳内に直接言葉を届ける事が出来るようになっていた。
そのポッポに上空から驚異的な視力でその場所を把握させている。対象を注視させた場合、その視野角は極端に狭くなってしまうが、それでも相手の位置は既に割り出している
敵は既に魔法で姿を消しているが、その動いた時に出るホコリや足跡などからその場にいるであろうことが分かっている。
これが『天使の隠れ家』のような魔道具であった場合、ポッポでは発見は出来ないだろう。しかし相手は『潜伏・隠蔽』魔法で姿を消していた。それ以前に対空砲の弾丸からその位置は特定している
「クロノ小隊長、緊急時の為今からこのクロノ隊は自分の指揮下に入ってもらいます。よろしいですか?」
「はい」
「この場所に対空砲があるなら竜翼機に対しての脅威になります、後方の憂いを立つためにもこの場で敵の部隊を叩きます」
「了解しました」
クロノ小隊長はキラキラして目で俺を見ていた。とても期待している目だった
こんな場所に対空砲があるのなら竜翼機だってたまったものではない。ただ‥‥それにしても対空砲はどうやってこの場所まで運んできたのだろうか? 『潜伏・隠蔽』で兵士が網を抜けて入って来るのは分かる。
しかし、あの大きな対空砲が入って来ているなら普通は気づくはずだが‥‥、あんな馬鹿でかい物が動くんだから音もそうだし、車輪の後もつくだろう。
それを見逃すほどハルツール軍も間抜けではないはず‥‥
もしかして間抜けなのかな?
もしそうなると俺もガッカリしちゃう
「まず自分は敵の全ての数は把握してはいません、数は分かりますか?」
「私達が見たのは一瞬でしたが、5個小隊から中隊規模だったと思います、それと対空砲がありました」
えーっ‥‥どうしよう。逃げた方がいいんじゃない? でも今落としておかないと後々面倒だし、自分で敵を叩くとか言っといて「逃げましょう」とか言ったら「えーっ」って言われそうだし‥‥。他の部隊が来るまで待つのも手だけど、遅くなるのは分かってるし‥‥。
かと言ってこのまま敵がこっちに攻撃を仕掛けてくる可能性もあるし、逃げる可能性もある。そのまま集団で逃げたらポッポで追跡できるけど分散されたら追跡は不可能になる。
けど、中隊はないよ~
俺が逃げようかどうか迷っている時、クロノ小隊長並びにクロノ隊の方々は期待をした目で俺を見つめていた。
その目は、こいつが何とかしてくれるだろうというような期待に満ちた目だった。
圧倒的な兵数にビビッて沈黙している俺を、何か作戦でも練っているんだろうとでも考えているのか?。
ふつう無理でしょう? 小隊で中隊を撃破するとかさ
まあ‥‥手は無い訳でなないけれど
「まず‥‥対空砲は2門ありました」
「2門? 我々が確認できた時は1門でしたが」
「自分が空を飛んで撃ち落とされた時、二つの角度からの砲撃を受けました。なので2門、最低でも2門です。そして、その対空砲はまだ位置を移動していません、よって歩兵もその場にいるでしょう。
その歩兵を正面から叩きます」
「しょ、正面からですか?」
「相手は『探知』魔法でこちらの位置を把握しているでしょう、魔石の力を借りてどこまで探知出来ているかは知りませんが、この場所まで入り込んでいるわけですから、相当強力な魔石を使って探知の範囲を広げてきているに違いありません。
だから正面突破でも、そうではなくても違いはありませんから」
「し、しかし━━」
「一応策はあります。自分が飛んでくる属性魔法は全て受け持ちますので、銃や矢にさえ気を付ければ、あとは接近だけで何とかなるでしょう。
でも自分の側から離れすぎないで下さい。少し蒸し暑く感じるかもしれませんがその範囲内にいれば魔法は届きません。
ですが、その範囲にいる限り、自分以外はこちらも魔法を使えませんから気をつけて下さい」
「分かりました」
「部隊員の方もそれでいいですね?」
「「はい」」
「うん。なら、この戦いの作戦ですが━━」
人が真面目に話をしている時
「タウロン‥‥あのハヤトがこんなに立派になって‥‥本当にちゃんと隊長をしてるよ」
「ええ‥‥本当に‥‥立派になって‥‥」
話を全然聞いていない二人がいた
ちゃんと話聞いててよ‥‥
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