9 / 59
9帰宅
しおりを挟む
「ただいま」
玄関のカギを開け、家の中にむかって帰宅の挨拶をする。当然、家には誰もいない。しかし、私の習慣となっている挨拶に誰も気にすることなく、九尾たちは私より先に靴を脱いで家の中に入っていく。
「そういえば、いつから少年の姿に戻っていたのでしょうか」
ファミレスではあまりの可愛さに気付かなかったが、家を出たときは青年姿だったはずだ。そのまま青年の姿をしていたら、私はファミレスであんな失態を犯すことはなかった。家の中だということで、ケモミミと尻尾を生やした通常の姿に戻った九尾たちを眺める。ぼそりとつぶやいた独り言に対して、ふふふと笑う声が耳に入る。
「朔夜って、案外、桜華と似ているのかもしれないな」
「彼女の方が、性質が悪かったと思います。私は他人に服装などを強要していません!」
笑ったのは雨水君だった。いきなりの言葉だったので、つい正直に返答してしまう。しかし、冷静になってみると、今、彼は桜華という言葉を口にした。雨水君は遠い目をして何かを思い出しているようだった。
「懐かしいな。桜華が亡くなって、もう一年以上が経つんだな」
「そ、そうですね」
他にかける言葉見つからず、しばらく私たちの間に気まずい空気が流れる。それを壊したのは、そもそもの元凶の私の家の居候だった。
「おい、蒼紗。腹が減ったのではないのか?」
「そ、そうでした!う、雨水君は食べたいものがありますか?」
「ええと、何か食べたいもの……」
九尾の声に慌てて私たちも玄関から上がって家の中に入る。雨水君をリビングに案内すると、そこにはいつもの私の癒し空間が広がっていた。
「う、雨水君。とりあえず座って」
ケモミミ美少年パラダイスの空間で、私は平静を装って雨水君をソファに座らせる。自分も少し離れた席に座ってスマホを取り出す。九尾に言われた通り、空腹を満たすことが先決だ。音こそ立てないが、腹は空腹を訴えている。私はピザのLサイズを二枚注文することにした。届くまでは時間がかかるので、その間に少しでも空腹を満たすためにコーヒーを煎れて待つことにした。
「お主が気にかかっていたことだが、簡単な話だ。青年姿だと注目されやすい。だから」
少年姿に戻ってファミレスでご飯を食べていた。
コーヒーをテーブルに置くのを待って、九尾が私にファミレスでの姿の説明をしてくれた。そういうものだろうか。私としては青年のイケメン姿よりも少年姿の方が目立つし、興奮する人が増えてしまう気がして仕方ないが、無理やり納得することにした。
「そんなことはどうでもいいけど、面接はうまくいったの?まあ、静流がいて失敗することはないと思うけど」
話題を変えるように七尾が口を開く。そういえば、ファミレスで話そうと思っていたことがあったのだった。七尾に質問された私は、ちらりと雨水君の様子をうかがう。彼らに話してはいけない内容はなそうだ。特に何も言われることはなかった。私は出前のピザが届くまでの間、面接での出来事を話すことにした。
「ええと、面接は雨水君の言う通り、組合の代表の方とすることになって……」
代表の玄田という男の特徴や印象、質問された内容などを詳しく九尾たちに説明していく。そして、面接が終わって帰ろうとしたときに、邪魔が入ったことも。
「私たちが帰ろうとしたら、急に別の男が部屋に乱入してきて。あれ?あの人って結局誰だったのでしょうか?」
今更ながらに、部屋に乱入してきた男の正体を雨水君に聞いていなかったと気づく。突然、私に近づいてきたから思わず能力を使ってしまったが、あれはやはりまずかったかもしれない。
「慌てて部屋から出てきたから、あいつについての説明をしていなかったな。どうせ、七尾たちにも話さなくてはいけないと思っていたんだ」
私の独り言を聞き取った雨水君が、その後の状況を九尾たちに話していく。
「面接を終えたオレ達が部屋を出ようとしたら、突然、あいつがやってきた。ああ、朔夜はあの男の姿を見るのは初めてだろうが、声は聞いたことがあっただろう?」
声、と聞いてもあまりピンとこない。確かに見た目に対して、声が妙にしわがれていた気がするが、そんな特徴的な声の主を私が忘れるはずが。
「ああ、もしかして!」
一人だけ、思い当たる人物がいた。いや、一人と言っても、その男の容姿はわからない。その男の声は頭の中に直接響いてきたため、直接見たのは初めてのはずだ。私の表情を見た雨水君がその通りだというように頷く。
「ようやくあいつが誰かわかったみたいだな。部屋に入ってきた男が唐洲(からす)だ」
「じゃあ、私は雨水君と敵対している人に自分の能力を」
使ってしまったということか。しかし、それは不可抗力だ。私が悪かったとは思えない。
「まったく、面倒なことをしてくれたな」
九尾は私の心を勝手に読んで大げさに首を横に振っていた。その反応に翼君と狼貴君もなにかを察したのか、じっと私の方を見つめてくる。あまり話したくはないが、仕方なくことの顛末を彼らに伝えることにした。
「ええと、その、唐洲という男が私に急に近づいてくるから、つい」
能力を使ってしまった。
私の言葉に翼君と狼貴君は呆れたようなため息を吐く。そこまであからさまな態度を取らなくてもいいではないか。
「まったく、蒼紗さんはもっと、周りに注意して行動した方がいいですよ」
「ただでさえ、目立っているのだから」
「そうだよねえ。目立ち具合でいえば、あの桜華と同じくらいにはなってきているかもねえ」
言いたい放題に言われて、黙っていられるわけがない。反論しようと口を開こうとしたが。
「ピンポーン」
ちょうどタイミング悪く、玄関のインターホンの音がリビングに響き渡る。壁にかけられた時計を見ると、注文してから30分以上が過ぎていた。
「ハイ、朔夜です」
リビング中央の壁に設置された画面をのぞき込むと、箱を抱えた男性が玄関に立っていた。慌てて玄関に出て商品を受け取る。
「ありがとうございました」
アツアツのピザが入った箱を受け取ると、配達員の男性はそのまま立ち去っていく。ピザのチーズのいい香りに忘れかけていた空腹が顔を出す。
そのままリビングに持っていくと、雨水君のお腹も空腹を訴え始める。思わず笑ってしまう。
「では、冷めないうちにいただきましょう」
九尾たちからの熱い視線を感じたが、当然、彼らに分け与えることなく、私と雨水君でピザは完食した。
「唐洲という男には気をつけろよ。こいつらがいるから、大丈夫だとは思うが」
ピザを完食すると、雨水君と七尾は私の家から出ていった。面接の結果は3日ほどでわかるらしい。代表から連絡き次第、こちらにも連絡をくれるそうだ。
「心配しなくても、こいつも我らもただの能力者に負けるほど弱くない」
帰り際に雨水君に忠告されたが、九尾の言葉通り、心配されなくても私たちなら大丈夫だろう。
玄関を出て空を見上げると、どんよりとした雲間からうっすらと太陽の光が見えていた。
玄関のカギを開け、家の中にむかって帰宅の挨拶をする。当然、家には誰もいない。しかし、私の習慣となっている挨拶に誰も気にすることなく、九尾たちは私より先に靴を脱いで家の中に入っていく。
「そういえば、いつから少年の姿に戻っていたのでしょうか」
ファミレスではあまりの可愛さに気付かなかったが、家を出たときは青年姿だったはずだ。そのまま青年の姿をしていたら、私はファミレスであんな失態を犯すことはなかった。家の中だということで、ケモミミと尻尾を生やした通常の姿に戻った九尾たちを眺める。ぼそりとつぶやいた独り言に対して、ふふふと笑う声が耳に入る。
「朔夜って、案外、桜華と似ているのかもしれないな」
「彼女の方が、性質が悪かったと思います。私は他人に服装などを強要していません!」
笑ったのは雨水君だった。いきなりの言葉だったので、つい正直に返答してしまう。しかし、冷静になってみると、今、彼は桜華という言葉を口にした。雨水君は遠い目をして何かを思い出しているようだった。
「懐かしいな。桜華が亡くなって、もう一年以上が経つんだな」
「そ、そうですね」
他にかける言葉見つからず、しばらく私たちの間に気まずい空気が流れる。それを壊したのは、そもそもの元凶の私の家の居候だった。
「おい、蒼紗。腹が減ったのではないのか?」
「そ、そうでした!う、雨水君は食べたいものがありますか?」
「ええと、何か食べたいもの……」
九尾の声に慌てて私たちも玄関から上がって家の中に入る。雨水君をリビングに案内すると、そこにはいつもの私の癒し空間が広がっていた。
「う、雨水君。とりあえず座って」
ケモミミ美少年パラダイスの空間で、私は平静を装って雨水君をソファに座らせる。自分も少し離れた席に座ってスマホを取り出す。九尾に言われた通り、空腹を満たすことが先決だ。音こそ立てないが、腹は空腹を訴えている。私はピザのLサイズを二枚注文することにした。届くまでは時間がかかるので、その間に少しでも空腹を満たすためにコーヒーを煎れて待つことにした。
「お主が気にかかっていたことだが、簡単な話だ。青年姿だと注目されやすい。だから」
少年姿に戻ってファミレスでご飯を食べていた。
コーヒーをテーブルに置くのを待って、九尾が私にファミレスでの姿の説明をしてくれた。そういうものだろうか。私としては青年のイケメン姿よりも少年姿の方が目立つし、興奮する人が増えてしまう気がして仕方ないが、無理やり納得することにした。
「そんなことはどうでもいいけど、面接はうまくいったの?まあ、静流がいて失敗することはないと思うけど」
話題を変えるように七尾が口を開く。そういえば、ファミレスで話そうと思っていたことがあったのだった。七尾に質問された私は、ちらりと雨水君の様子をうかがう。彼らに話してはいけない内容はなそうだ。特に何も言われることはなかった。私は出前のピザが届くまでの間、面接での出来事を話すことにした。
「ええと、面接は雨水君の言う通り、組合の代表の方とすることになって……」
代表の玄田という男の特徴や印象、質問された内容などを詳しく九尾たちに説明していく。そして、面接が終わって帰ろうとしたときに、邪魔が入ったことも。
「私たちが帰ろうとしたら、急に別の男が部屋に乱入してきて。あれ?あの人って結局誰だったのでしょうか?」
今更ながらに、部屋に乱入してきた男の正体を雨水君に聞いていなかったと気づく。突然、私に近づいてきたから思わず能力を使ってしまったが、あれはやはりまずかったかもしれない。
「慌てて部屋から出てきたから、あいつについての説明をしていなかったな。どうせ、七尾たちにも話さなくてはいけないと思っていたんだ」
私の独り言を聞き取った雨水君が、その後の状況を九尾たちに話していく。
「面接を終えたオレ達が部屋を出ようとしたら、突然、あいつがやってきた。ああ、朔夜はあの男の姿を見るのは初めてだろうが、声は聞いたことがあっただろう?」
声、と聞いてもあまりピンとこない。確かに見た目に対して、声が妙にしわがれていた気がするが、そんな特徴的な声の主を私が忘れるはずが。
「ああ、もしかして!」
一人だけ、思い当たる人物がいた。いや、一人と言っても、その男の容姿はわからない。その男の声は頭の中に直接響いてきたため、直接見たのは初めてのはずだ。私の表情を見た雨水君がその通りだというように頷く。
「ようやくあいつが誰かわかったみたいだな。部屋に入ってきた男が唐洲(からす)だ」
「じゃあ、私は雨水君と敵対している人に自分の能力を」
使ってしまったということか。しかし、それは不可抗力だ。私が悪かったとは思えない。
「まったく、面倒なことをしてくれたな」
九尾は私の心を勝手に読んで大げさに首を横に振っていた。その反応に翼君と狼貴君もなにかを察したのか、じっと私の方を見つめてくる。あまり話したくはないが、仕方なくことの顛末を彼らに伝えることにした。
「ええと、その、唐洲という男が私に急に近づいてくるから、つい」
能力を使ってしまった。
私の言葉に翼君と狼貴君は呆れたようなため息を吐く。そこまであからさまな態度を取らなくてもいいではないか。
「まったく、蒼紗さんはもっと、周りに注意して行動した方がいいですよ」
「ただでさえ、目立っているのだから」
「そうだよねえ。目立ち具合でいえば、あの桜華と同じくらいにはなってきているかもねえ」
言いたい放題に言われて、黙っていられるわけがない。反論しようと口を開こうとしたが。
「ピンポーン」
ちょうどタイミング悪く、玄関のインターホンの音がリビングに響き渡る。壁にかけられた時計を見ると、注文してから30分以上が過ぎていた。
「ハイ、朔夜です」
リビング中央の壁に設置された画面をのぞき込むと、箱を抱えた男性が玄関に立っていた。慌てて玄関に出て商品を受け取る。
「ありがとうございました」
アツアツのピザが入った箱を受け取ると、配達員の男性はそのまま立ち去っていく。ピザのチーズのいい香りに忘れかけていた空腹が顔を出す。
そのままリビングに持っていくと、雨水君のお腹も空腹を訴え始める。思わず笑ってしまう。
「では、冷めないうちにいただきましょう」
九尾たちからの熱い視線を感じたが、当然、彼らに分け与えることなく、私と雨水君でピザは完食した。
「唐洲という男には気をつけろよ。こいつらがいるから、大丈夫だとは思うが」
ピザを完食すると、雨水君と七尾は私の家から出ていった。面接の結果は3日ほどでわかるらしい。代表から連絡き次第、こちらにも連絡をくれるそうだ。
「心配しなくても、こいつも我らもただの能力者に負けるほど弱くない」
帰り際に雨水君に忠告されたが、九尾の言葉通り、心配されなくても私たちなら大丈夫だろう。
玄関を出て空を見上げると、どんよりとした雲間からうっすらと太陽の光が見えていた。
0
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
ママはヤンママ女子高生! ラン&ジュリー!!
オズ研究所《横須賀ストーリー紅白へ》
キャラ文芸
神崎ランの父親の再婚相手は幼馴染みで女子高生の高原ジュリーだった。
ジュリーは金髪美少女だが、地元では『ワイルドビーナス』の異名を取る有名なヤンキーだった。
学校ではジュリーは、ランを使いっ走りにしていた。
当然のようにアゴで使われたが、ジュリーは十八歳になったら結婚する事を告白した。
同級生のジュリーが結婚するなんて信じられない。
ランは密かにジュリーの事を憧れていたので、失恋した気分だ。
そう言えば、昨夜、ランの父親も再婚すると言っていた。
まさかとは思ったが、ランはジュリーに結婚相手を聞くと、ランの父親だと判明した。
その夜、改めて父親とジュリーのふたりは結婚すると報告された。
こうしてジュリーとの同居が決まった。
しかもジュリーの母親、エリカも現われ、ランの家は賑やかになった。
煙草屋さんと小説家
男鹿七海
キャラ文芸
※プラトニックな関係のBL要素を含む日常ものです。
商店街の片隅にある小さな煙草屋を営む霧弥。日々の暮らしは静かで穏やかだが、幼馴染であり売れっ子作家の龍二が店を訪れるたびに、心の奥はざわめく。幼馴染としてでも、客としてでもない――その存在は、言葉にできないほど特別だ。
ある日、龍二の周囲に仕事仲間の女性が現れ、霧弥は初めて嫉妬を自覚する。自分の感情を否定しようとしても、触れた手の温もりや視線の距離が、心を正直にさせる。日常の中で少しずつ近づく二人の距離は、言葉ではなく、ささやかな仕草や沈黙に宿る。
そして夜――霧弥の小さな煙草屋で、龍二は初めて自分の想いを口にし、霧弥は返事として告白する。互いの手の温もりと目の奥の真剣さが、これまで言葉にできなかった気持ちを伝える瞬間。静かな日常の向こうに、確かな愛が芽吹く。
小さな煙草屋に灯る、柔らかく温かな恋の物語。
17歳男子高生と32歳主婦の境界線
MisakiNonagase
恋愛
32歳主婦のカレンはインスタグラムで20歳大学生の晴人と知り合う。親密な関係となった3度目のデートのときに、晴人が実は17歳の高校2年生だと知る。
カレンと晴人はその後、どうなる?
滝川家の人びと
卯花月影
歴史・時代
勝利のために走るのではない。
生きるために走る者は、
傷を負いながらも、歩みを止めない。
戦国という時代の只中で、
彼らは何を失い、
走り続けたのか。
滝川一益と、その郎党。
これは、勝者の物語ではない。
生き延びた者たちの記録である。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
俺を振ったはずの腐れ縁幼馴染が、俺に告白してきました。
true177
恋愛
一年前、伊藤 健介(いとう けんすけ)は幼馴染の多田 悠奈(ただ ゆうな)に振られた。それも、心無い手紙を下駄箱に入れられて。
それ以来悠奈を避けるようになっていた健介だが、二年生に進級した春になって悠奈がいきなり告白を仕掛けてきた。
これはハニートラップか、一年前の出来事を忘れてしまっているのか……。ともかく、健介は断った。
日常が一変したのは、それからである。やたらと悠奈が絡んでくるようになったのだ。
彼女の狙いは、いったい何なのだろうか……。
※小説家になろう、ハーメルンにも同一作品を投稿しています。
※内部進行完結済みです。毎日連載です。
後宮の胡蝶 ~皇帝陛下の秘密の妃~
菱沼あゆ
キャラ文芸
突然の譲位により、若き皇帝となった苑楊は封印されているはずの宮殿で女官らしき娘、洋蘭と出会う。
洋蘭はこの宮殿の牢に住む老人の世話をしているのだと言う。
天女のごとき外見と豊富な知識を持つ洋蘭に心惹かれはじめる苑楊だったが。
洋蘭はまったく思い通りにならないうえに、なにかが怪しい女だった――。
中華後宮ラブコメディ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる