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自由に生きたいと私の婚約者と駆け落ちした姉が、婚約破棄され家に戻って来ました。
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「私をこの家に置いて!彼に婚約破棄され、他に行く所がないの!」
自由に生きたいと私の婚約者と駆け落ちした姉。
そこまでしたのに、ある日突然婚約破棄され家に戻って来た。
「あなたのせいで、私がどれだけ辛い思いをしたか分かってます?」
「それはもう…だからこうして恥を忍んで戻って来たのよ。お手伝いでも何でもするから─!」
私の姉は、この家の家業を継ぐ事を嫌がっていた。
金持ちの男に嫁ぎ、一生楽して暮らしたい。
あなたの婚約者は金持ちの次男だからもってこいだと、口癖のように言っていたっけ。
美しい姉に迫られ、私の婚約者は家から金を持ち逃げし、姉と共にこの地から消えた。
姉の事があり、この家の評判はがた落ち…家業は傾きそれは大変な思いをした。
ようやく、ここまで落ち着きを取り戻したと言うのに…。
「姉は心を入れ替えたのかしら。ここで姉を見捨てては、また悪い噂が立つんじゃ…。」
私の言葉に、傍らにいた人物は少し様子を見ようと言った。
そうね…冷静に判断できない時に答えを出しては駄目ね─。
※※※
汚い部屋…ここ物置よね!?
この家の跡取り娘であった私を、こんな所に押し込めて…!
でもいいわ、私がここに帰って来たからには、もうあの子の好きにさせない。
幸い稼業も上手く行ってるようだし…妹を追い出し、この家の財産を全て私の物にしてやる!
婚約破棄とか言ったけど、あれは私から切り出した事だ。
だって、お金がなくなった男に用はないもの。
…新しい男を見つけ、この家で飼うのも悪くないわ─。
「あなたには、この家で使用人として働いて貰う事になりました。」
「…見かけない顔ね、私が出て行ってから来た使用人?私があの子の姉、この家の娘だと分かってる!?」
「この家の娘は1人…今はそうなってますよ。」
何よそれ…私、死んだ事にされたって事!?
失礼しちゃう!
それにしても…この男、よく見ると素敵。
今度の新しい恋人は、この男っていうのも悪くないわ。
「あなた、私に取り入っておいた方が身の為よ?この家は必ず私の物になる。だって、姉が帰って来たのよ?姉を差し置き妹がこの家を任されるのはおかしいわ。」
「あなたがこの家に帰って来たのは、財産目当てでしょう?今のあなたは、山ほど借金を抱えている。その借金を妹に押し付け、自分はこの家を継ぎ財産を好き勝手しよう…そんな事を考えているのでは?」
「…あなた、何でそれを?」
「調べさせて貰ったんです、あなたの事。俺はあなたの妹の婚約者なので。」
「あの子にそんな相手が居たの!?悪い評判が立って、婚約者が見つからないと聞いてたのに!」
「悪く言われてるのはあなたで、彼女を悪く言う者は居ません。そうなったのも、彼女がこうしてこの家を立ち直らせた功績があるから。」
「お姉様、やはりあなたの心は何も変わってなかったのね…私、危うく騙されるところでした。私の婚約者と駆け落ちし、更に新しい婚約者まで誘惑するなんて…!」
「あなた、盗み聞きしてたの!?」
「お姉様はもうこの家に居られません、お迎えが来てますから─。」
※※※
私の言葉に、みすぼらしい男が1人、強面の男たちが複数人部屋に入って来た。
「お前…よくも俺だけ置いて逃げたな!ほとんどお前が作った借金なのに…!」
「こいつは奴隷、お前は娼館行きが決まってるんだ。勝手に逃げて貰っちゃ困るな。」
みすぼらしい男は私の元婚約者、他の男たちは人買いのようだ。
「ま、待って…もう少しでお金が手に入るわ!あなた、姉が売られてしまうのよ?それに、元婚約者を助けたいでしょう?だったら、お金を─」
「この家に姉など居ませんよ、さっきもそう聞いたでしょう?それに、元婚約者…?私の元を離れた時点で、どうでもいいです。私にはもう、こんなに素敵な婚約者が居ますから。早くこの女を連れて行って下さい、この家には何も関係ない者です。」
「…い、嫌─!」
姉は泣き叫び抵抗したけど、男たちに捕らえられこの家を後にした。
元婚約者も私の方をチラチラ見ていたけど、私はその視線に気づかないふりをした。
あなたたちの事はもう過去の事…私のこれからの未来に不必要だわ。
私はもう、この彼とこの家を守って行くんだもの…今回こうしてあなたたちとちゃんと縁が切れて、本当に良かった─。
自由に生きたいと私の婚約者と駆け落ちした姉。
そこまでしたのに、ある日突然婚約破棄され家に戻って来た。
「あなたのせいで、私がどれだけ辛い思いをしたか分かってます?」
「それはもう…だからこうして恥を忍んで戻って来たのよ。お手伝いでも何でもするから─!」
私の姉は、この家の家業を継ぐ事を嫌がっていた。
金持ちの男に嫁ぎ、一生楽して暮らしたい。
あなたの婚約者は金持ちの次男だからもってこいだと、口癖のように言っていたっけ。
美しい姉に迫られ、私の婚約者は家から金を持ち逃げし、姉と共にこの地から消えた。
姉の事があり、この家の評判はがた落ち…家業は傾きそれは大変な思いをした。
ようやく、ここまで落ち着きを取り戻したと言うのに…。
「姉は心を入れ替えたのかしら。ここで姉を見捨てては、また悪い噂が立つんじゃ…。」
私の言葉に、傍らにいた人物は少し様子を見ようと言った。
そうね…冷静に判断できない時に答えを出しては駄目ね─。
※※※
汚い部屋…ここ物置よね!?
この家の跡取り娘であった私を、こんな所に押し込めて…!
でもいいわ、私がここに帰って来たからには、もうあの子の好きにさせない。
幸い稼業も上手く行ってるようだし…妹を追い出し、この家の財産を全て私の物にしてやる!
婚約破棄とか言ったけど、あれは私から切り出した事だ。
だって、お金がなくなった男に用はないもの。
…新しい男を見つけ、この家で飼うのも悪くないわ─。
「あなたには、この家で使用人として働いて貰う事になりました。」
「…見かけない顔ね、私が出て行ってから来た使用人?私があの子の姉、この家の娘だと分かってる!?」
「この家の娘は1人…今はそうなってますよ。」
何よそれ…私、死んだ事にされたって事!?
失礼しちゃう!
それにしても…この男、よく見ると素敵。
今度の新しい恋人は、この男っていうのも悪くないわ。
「あなた、私に取り入っておいた方が身の為よ?この家は必ず私の物になる。だって、姉が帰って来たのよ?姉を差し置き妹がこの家を任されるのはおかしいわ。」
「あなたがこの家に帰って来たのは、財産目当てでしょう?今のあなたは、山ほど借金を抱えている。その借金を妹に押し付け、自分はこの家を継ぎ財産を好き勝手しよう…そんな事を考えているのでは?」
「…あなた、何でそれを?」
「調べさせて貰ったんです、あなたの事。俺はあなたの妹の婚約者なので。」
「あの子にそんな相手が居たの!?悪い評判が立って、婚約者が見つからないと聞いてたのに!」
「悪く言われてるのはあなたで、彼女を悪く言う者は居ません。そうなったのも、彼女がこうしてこの家を立ち直らせた功績があるから。」
「お姉様、やはりあなたの心は何も変わってなかったのね…私、危うく騙されるところでした。私の婚約者と駆け落ちし、更に新しい婚約者まで誘惑するなんて…!」
「あなた、盗み聞きしてたの!?」
「お姉様はもうこの家に居られません、お迎えが来てますから─。」
※※※
私の言葉に、みすぼらしい男が1人、強面の男たちが複数人部屋に入って来た。
「お前…よくも俺だけ置いて逃げたな!ほとんどお前が作った借金なのに…!」
「こいつは奴隷、お前は娼館行きが決まってるんだ。勝手に逃げて貰っちゃ困るな。」
みすぼらしい男は私の元婚約者、他の男たちは人買いのようだ。
「ま、待って…もう少しでお金が手に入るわ!あなた、姉が売られてしまうのよ?それに、元婚約者を助けたいでしょう?だったら、お金を─」
「この家に姉など居ませんよ、さっきもそう聞いたでしょう?それに、元婚約者…?私の元を離れた時点で、どうでもいいです。私にはもう、こんなに素敵な婚約者が居ますから。早くこの女を連れて行って下さい、この家には何も関係ない者です。」
「…い、嫌─!」
姉は泣き叫び抵抗したけど、男たちに捕らえられこの家を後にした。
元婚約者も私の方をチラチラ見ていたけど、私はその視線に気づかないふりをした。
あなたたちの事はもう過去の事…私のこれからの未来に不必要だわ。
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