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大嫌いな女たちは揃って不幸になり姿を消し…最後に幸せを手にしたのは、この私でした。
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可愛い幼馴染が、姫の替え玉としてお城に入った。
王曰く、最近になり姫の体調が優れず部屋に籠りがちだ。
婚約が決まったと言うのに、そんな状態では相手に悪い印象を与えてしまう。
そこで幼馴染が姫の振りをして、姫が元気になるまでの間だけでいいから彼と会ってくれと言うのだ。
話を聞いた幼馴染は、姫そっくりのこの可愛い顔が王に認められたと言って喜び、すぐにそれを了承した。
しかも、嘘を付くのは得意だから簡単に皆を騙せると自信満々だったけれど…あなたには気品というものが無いわ。
あの姫は、あなたのような下品な言葉遣いはしないもの。
だけどそんな姫にも、悪いところは沢山あって─。
※※※
そして幼馴染が城に入り…僅か一週間後、彼女の大暴走で姫の婚約は破棄になった。
幼馴染が、周りの人たちに甘やかされ大事にされる事で調子に乗り…妙な勘違いを起こしたからだ。
自分に優しくしてくれる男は、全員自分に気があると思った彼女は、男達に色目を使うようになり…城の秩序は大いに乱れた。
おまけに、それを姫の婚約者が知ってしまい…そんなふしだらな女との婚約は、破棄したいと言い出したのだ。
結果、幼馴染は怒った姫と王によって、牢の中に入れられた。
そして姫は、あの女は偽物で私は必ず元気になるから、婚約破棄を取り消して欲しいと婚約者に訴えた。
しかし…彼は、うんと言わなかった。
何故なら、姫の実情が事前に知らされていたものとは大違いだったからだ。
実は姫は、魔力があると相手側に偽って伝えていたのだった。
しかし本当の彼女は、魔力は一切全くなく…彼女はある魔道具を使い、それを誤魔化して居ただけだった。
そして、彼女のその魔道具を作り、魔力を与えていたのは、何と私の母だった。
でも母は少し前に亡くなり…姫に魔力を与える者が居なくなってしまった。
そう…最近の姫の不調は体調ではなく、急速に魔力がなくなってしまった事による不調だった。
私は幼馴染が城に上がる少し前に、王から内密に手紙を受け取り、姫の現状を知った。
それには、母に代わりその魔力で再び姫に魔力を与えろと書いてあった。
そして私はその返事をしに、その手紙とある物を持ち城へ行く事にしたのだ─。
※※※
城へやって来た私は、姫に対し、大嫌いなあなたに魔力を与えるつもりは無いと伝えた。
何故…大嫌いかって?
それは、亡くなった母の日記にこんな事が書かれていたからだ。
王の命で姫に魔力を与え続けて居たが、体が辛い…。
もうこれ以上続けられないと訴えたが、姫と王がそれを許してはくれないという悲痛な叫びだった─。
王と姫は、姫の婚約者である隣国の王子の手前、当然否定して見せたが…この日記と姫の腕に付けられた魔道具の腕輪が、立派な証拠となった。
そして私と王たちのやり取りを見ていた王子は、こんな酷い事をする姫とは、やはり婚約破棄だと言い放った。
こうして姫は、嘘が明らかとなった事で皆に白い目で見られた事や、婚約破棄のショックで…本当に体調を崩し、寝込んでしまった。
また、王の評判もがた落ちでお城の秩序は一層滅茶苦茶に…そして姫もそんな状態となり、牢に入れられた幼馴染はその存在をすっかり忘れられ、未だにそこに入れられたままだ。
でも、もうそのままで構わないわ。
だって幼馴染は…その可愛さで、私や他の女友達から恋人を略奪したりと、今まで散々悪事を働いて来た悪女だもの。
そして私はというと…その強い魔力を買われ、姫の元婚約者である隣国の王子の婚約者に選ばれた。
というのも、彼の国にはどうした事か魔力持ちが一人も居ないから…私は、それはもう大事にされる事となった。
大嫌いな可愛い幼馴染が、大嫌いな姫の替え玉になったら、二人揃って表舞台から消える事になるとは…。
そうなった上で、まさか私が王子様の婚約者に選ばれるなんて…最終的に、私だけが幸せを手にする事が出来たわね─。
王曰く、最近になり姫の体調が優れず部屋に籠りがちだ。
婚約が決まったと言うのに、そんな状態では相手に悪い印象を与えてしまう。
そこで幼馴染が姫の振りをして、姫が元気になるまでの間だけでいいから彼と会ってくれと言うのだ。
話を聞いた幼馴染は、姫そっくりのこの可愛い顔が王に認められたと言って喜び、すぐにそれを了承した。
しかも、嘘を付くのは得意だから簡単に皆を騙せると自信満々だったけれど…あなたには気品というものが無いわ。
あの姫は、あなたのような下品な言葉遣いはしないもの。
だけどそんな姫にも、悪いところは沢山あって─。
※※※
そして幼馴染が城に入り…僅か一週間後、彼女の大暴走で姫の婚約は破棄になった。
幼馴染が、周りの人たちに甘やかされ大事にされる事で調子に乗り…妙な勘違いを起こしたからだ。
自分に優しくしてくれる男は、全員自分に気があると思った彼女は、男達に色目を使うようになり…城の秩序は大いに乱れた。
おまけに、それを姫の婚約者が知ってしまい…そんなふしだらな女との婚約は、破棄したいと言い出したのだ。
結果、幼馴染は怒った姫と王によって、牢の中に入れられた。
そして姫は、あの女は偽物で私は必ず元気になるから、婚約破棄を取り消して欲しいと婚約者に訴えた。
しかし…彼は、うんと言わなかった。
何故なら、姫の実情が事前に知らされていたものとは大違いだったからだ。
実は姫は、魔力があると相手側に偽って伝えていたのだった。
しかし本当の彼女は、魔力は一切全くなく…彼女はある魔道具を使い、それを誤魔化して居ただけだった。
そして、彼女のその魔道具を作り、魔力を与えていたのは、何と私の母だった。
でも母は少し前に亡くなり…姫に魔力を与える者が居なくなってしまった。
そう…最近の姫の不調は体調ではなく、急速に魔力がなくなってしまった事による不調だった。
私は幼馴染が城に上がる少し前に、王から内密に手紙を受け取り、姫の現状を知った。
それには、母に代わりその魔力で再び姫に魔力を与えろと書いてあった。
そして私はその返事をしに、その手紙とある物を持ち城へ行く事にしたのだ─。
※※※
城へやって来た私は、姫に対し、大嫌いなあなたに魔力を与えるつもりは無いと伝えた。
何故…大嫌いかって?
それは、亡くなった母の日記にこんな事が書かれていたからだ。
王の命で姫に魔力を与え続けて居たが、体が辛い…。
もうこれ以上続けられないと訴えたが、姫と王がそれを許してはくれないという悲痛な叫びだった─。
王と姫は、姫の婚約者である隣国の王子の手前、当然否定して見せたが…この日記と姫の腕に付けられた魔道具の腕輪が、立派な証拠となった。
そして私と王たちのやり取りを見ていた王子は、こんな酷い事をする姫とは、やはり婚約破棄だと言い放った。
こうして姫は、嘘が明らかとなった事で皆に白い目で見られた事や、婚約破棄のショックで…本当に体調を崩し、寝込んでしまった。
また、王の評判もがた落ちでお城の秩序は一層滅茶苦茶に…そして姫もそんな状態となり、牢に入れられた幼馴染はその存在をすっかり忘れられ、未だにそこに入れられたままだ。
でも、もうそのままで構わないわ。
だって幼馴染は…その可愛さで、私や他の女友達から恋人を略奪したりと、今まで散々悪事を働いて来た悪女だもの。
そして私はというと…その強い魔力を買われ、姫の元婚約者である隣国の王子の婚約者に選ばれた。
というのも、彼の国にはどうした事か魔力持ちが一人も居ないから…私は、それはもう大事にされる事となった。
大嫌いな可愛い幼馴染が、大嫌いな姫の替え玉になったら、二人揃って表舞台から消える事になるとは…。
そうなった上で、まさか私が王子様の婚約者に選ばれるなんて…最終的に、私だけが幸せを手にする事が出来たわね─。
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