声劇・シチュボ台本たち

ぐーすか

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シチュボ

【シチュボ】完璧な生徒会長はかまってほしくてしかたないようです【甘々】

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ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

(会議室にて)

以上をもって、今年度初回の会議を終了とする。

次回は各部活の予算会議を一週間後に行う。

全員、担当の部活動への確認を頼む。もし手が回らなければ、担当を随所変えてもらっても構わない。

期限は明後日までとする。各自、しっかりと頼む。

何か質問はあるか?

…はい、先生。なんでしょう?

「予算を抑えるように通達しろ」、と?

いえ、予算は前年度のものをそのまま参照するつもりです。問題は無いはずでは?

…ですから、部活動を行うために必要な経費です。無駄などありません!

あっ、ちょっと!先生!

…まったく、あの顧問は…。

いや、予算は削減しない。そのままでいく。

大丈夫だ。いざという時は、私が責任を持つ。

では、今日は以上だ。解散してくれ。

(メンバーが教室を出ていく。)

はあ、疲れたな。

お疲れ様。今日の会議、君が資料を余分に用意しててくれて助かったよ。

流石は副会長だ。私の優秀な右腕。

そして、私のだーい好きな彼氏だ。

ふふっ、今日もかっこよかったぞ?

…ありがとう、私も大好きだ。

にしても…。あの顧問、また予算を抑えろだなんて言い出して。

着服でもしてるんじゃないか?去年も予算の帳尻が合わなくて問題になったからな。

それに、予算を管理してるのはあの顧問だし。怪しいったらありゃしない。

…そうだな。憶測で語っていても仕方がない。

残った事務作業を終わらせてさっさと帰ろう。

じゃ、君はそっちの入力頼む。


(各自作業中)


…つん。

……つん、つん。

ん?なんだ?

私は別に何もしてないが?

ほら、作業に集中して。早く終わらせるんだろ?

……つん。

……つんつんつん。

ん?なんだ?

だから、私は何もしていないだろ笑?


(椅子から立ち上がる会長ちゃん)


ほーらー。早く終わらせてくれよ。

ん?私か?もう終わってしまったぞ?

…ああ、君の3倍くらいはあったな。

まあ認可するか否かくらいの仕事だったし。こんなものだろう。

だからもう暇なんだ。もう君待ちだぞー?

早くしないと、また脇をツンツンしちゃうぞ?

…あ、自分でバラしてしまったな。

ふふっ、すまんすまん。

つい、君の反応を見てみたくなってしまってな。

いやはや、面白い反応だったぞ?

怒るなよ。わかったよ、謝る。

さ、早く作業を続けてくれ。手が止まってる。

…って、止めたのは私だったな。悪い悪い。

(作業する)

んー、なあ。ちょっと腕あげてくれ。

椅子を置いて…、よし。

(椅子の上に寝転がり、頭を膝に乗せる)

ふう。さあ、続けてくれ。

ん?どうした?

ああ、君の膝の上に頭を乗せているんだ。椅子に寝転んでな。

別にいいではないか。ただ君の膝を借りているだけなのだから。

さっさと作業に集中したまえ。

(少しの間)

ふふっ、ずっと顔が赤いな。

そんなにドキドキしてくれてるのかな?

かわいいね。

(頬に触れる)

ほら、こんなに頬もあたたかい。

君のほっぺた、意外と柔らかいんだね。むにむにしてる。

なんだか癖になりそうだよ。

「集中したいからやめて」って?どうしてやろうか、悩むなー。

別に君が私の行動に反応しなければいいじゃないか。

そうやって初心な反応してたら、もっといじめたくなってしまうぞ?

ほら、集中したまえよ。私がまた何かする前に終わらせてしまった方がいいんじゃないか?

ふふっ、膨れた顔もかわいいね。ほっぺを突きたくなってしまう。

ほら、つんつん。あはは。


(しばらくして)


ん、おお。あと少しじゃないか。

(あくびしながら)ふわーっ、眠いな。

…ああ、新学期ってのもあるが、ちょっと仕事がかさんでてな。ちょっと寝不足だ。

にしても、私がうとうとしてるうちに、こんなに進んでるなんて。えらいえらい。

ほら、あと少し。がーんばれ、がーんばれ。

フレー、フレー、かーれーし。

…むー、もう集中しきっちゃってるね。

私が何か言っても、何にも反応してくれないし。

…ねー、かまってよ。さっきみたいにほっぺ赤くしてさ。

君が作業に集中してるのはわかっているさ。

でもさ、君の大切な彼女がこうやって君の膝の上で退屈してるんだよ?

君は彼氏として、私の機嫌をとる義務があるんじゃないか?

ほーらー!かまってよ!

もー…。冷たいな。

…ふっふっふ。

こうなれば、最終手段を使わなければならないな。

君の膝も恋しいが、起きるとしよう。

(起き上がる)

んしょ、(あくび)ふわぁ~。いい膝だった。

さーて、冷たい彼氏くんをあっためてあげなきゃね。

(耳に息を吹きかける)

ふー。ふふっ、やっと反応してくれたね。

流石に耳に息を吹き掛ければ、君もそうやって可愛い反応してくれるよね。

ん、どうした?顔がまた赤くなってるぞー?

さあさあ、さっきみたく私に冷たくして作業を続けたまえ。あと少しだろ?

その代わりに、私は君の耳にちょっかいをかけてやるからな。

次はキスでもしてあげようか。

「そんなことしてたら作業が終わらない」?

ああ、それも困るね。でも、私にかまってくれなくても困る。

ん?そうだよ。私は君が困ったり、ビクッと反応したりするのを見るのが大好きなんだ。

だから、これからもやめるつもりはないぞ?

さあ、次は耳にキスをした反応を見せてくれ。

「作業が終わらなきゃ一緒に帰れない」って?

うーむ…、それもそうだが。君の反応を見るのも捨て難い…。

そうだ、こうしていればいいんだな。


(後ろから抱きしめる)


ぎゅーっ。…どうだ?これなら私は君の視界に入っていないし、作業の邪魔にもならないだろ?

…まだ気になるのか?これくらい我慢しろ。

あとほんの少しだ。何度も何度も言うが、早く終わらせてくれよ。

とっととその作業を終えて、私にいっぱいかまってくれ。

…うむ、素直でよろしい。

にしても、君の背中は大きいな。それに、君の匂いがする。

(匂いを嗅ぐ)

んー、いい匂いだ。

すごく安心する。心の底から君を感じることのできる匂いだ。

なんだか…、とっても…、落ち着く…な…。

(寝てしまう)

(しばらくして起きる)

…ん、んー…あと5分。

(あくび)ふわーっ。うん、おはよう。ああ、起きたよ。

おお、全部終わったのか。よかった。

私、君に抱きついたまま寝ちゃったのか。

「赤ちゃんみたいだった」?うるさいな。いいだろ、疲れてるんだよ。

え、「頑張りすぎてて心配」?

まあそうだな。だが、私は生徒会長だ。もっと頑張らねばな。

「俺のこともっと頼ってほしい」って?

ふふっ、今の量を一時間以内に捌かないと厳しいかもなー。

冗談だよ笑。私ならできるが、常人なら今の君のスピードでも速い方だよ。

大丈夫、もうたくさん頼ってるよ。ま、これからはもう少し仕事を振るから、覚悟しておいてくれよ?

うん、頼もしいよ。それでこそ副会長だ。私の優秀な右腕、そして…。

私の大好きな彼氏だ。今日もありがとうな。


(キスする)


ふふっ。やっぱり君は初心だな。

キスなんかであわあわしちゃって。可愛いな。

…ああ、帰ろうか。

じゃあ、家までよろしくな。私の彼氏くん?
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