20 / 41
精霊の森
しおりを挟む
翌朝、天空の舟は砂漠のオアシス都市「ザハーラの泉」を後にし、北へと向かった。窓からは、広大な砂漠が徐々に緑豊かな大地へと変わっていく様子が見て取れる。
子供たちは、新しい景色に目を輝かせ、移り変わる風景を飽きることなく眺めていた。
「お兄ちゃん、もうすぐ精霊さんに会えるかな?」
リリアが健太の膝にもたれかかり、期待に満ちた瞳で見上げてくる。ルークは魔物図鑑を片手に精霊に関する記述を探し、グレンは窓の外を流れる雲の形をじっと観察していた。
『主、精霊の森への到着は、約半日後と予測されます。森の内部は非常に魔素濃度が高く、古くからその土地を守る精霊たちが存在します。彼らは自然の調和を重んじ、不調和な存在には強い警戒心を示す可能性があります。また、森には固有の結界が張られており、許可なく侵入しようとすると、様々な現象に見舞われることが報告されています』
ルミナが精霊の森に関する情報を健太に伝えてきた。健太は眉をひそめる。
「不調和な存在には警戒心を示す、か。俺たちは大丈夫かな?」
『主の存在は、この世界の生命エネルギーを活性化させる特性を持っています。精霊たちにとっては、歓迎すべき存在となる可能性が高いと分析しております。ただし、警戒心を抱かれないよう、細心の注意を払う必要がございます』
健太はルミナの忠告に「わかった」と言い頷いた。精霊の森。そこは、これまで訪れた場所とはまた違う、神秘的な場所になりそうだ。
天空の舟が深い森の上空に差し掛かると、足元には鬱蒼と茂る巨木がどこまでも続いていた。その木々は、通常の森の木々とは異なり、幹や枝から淡い光を放っている。空気は清らかで、心地よい香りが馬車の窓から漂い込んできた。
『主、精霊の森に到着いたしました。この森の結界は非常に強固ですが、主の存在を感知し、通過を許可したようです。森の深部には、精霊の集落が存在すると推測されます』
ルミナの声に促され、天空の舟はゆっくりと森の奥深くへと降りていった。舟が着地したのは、苔むした巨木の根元に広がる、まるで絵画のような草原だった。周囲には、見たこともないような色鮮やかな花々が咲き乱れ、小鳥たちが美しい歌声を響かせている。
「わあ、お花がいっぱい!」
リリアが歓声を上げ、花畑の中を駆け出した。ルークは、木の枝に止まる珍しい鳥に興味津々で、そっと近づいて観察している。グレンは、地面に生える光るキノコや、幹に絡みつく不思議な蔦を熱心に調べていた。
健太も馬車を降り、森の空気を胸いっぱいに吸い込んだ。体中に清らかなエネルギーが満ちていくような感覚だ。
その時、健太の目に、木々の間を縫うようにして飛ぶ、小さな光の粒が見えた。それはまるで、蛍が群れて飛んでいるようにも見えるが、より複雑な光を放っている。
「あれが…精霊、なのかな?」
健太が呟くと、ルミナが答えた。
『はい、主。あれらは下級精霊に分類される「光の精霊」です。彼らは森のエネルギーの循環を助け、生命活動を活性化させる役割を担っています』
光の精霊たちは、健太たちの周りをふわふわと飛び回り、まるで歓迎しているかのように見えた。リリアは手を伸ばして光の精霊を捕まえようとし、ルークは精霊の動きを真似て跳ね回っていた。グレンは、精霊たちの発する微弱な魔力波動を解析しようと試みているようだった。
健太たちが森の奥へと進むと、さらに多くの精霊たちに出会った。水の流れに乗って揺らめく「水の精霊」、風に乗って舞い踊る「風の精霊」、そして大地に根を張り、静かに輝く「大地の精霊」。それぞれの精霊は、異なる形や光を持ち、この森の生命の多様性を物語っていた。
しばらく歩くと、目の前に巨大な泉が現れた。その泉の水は、まるで鏡のように澄み渡り、空の色を映し出している。泉の周りには、樹齢千年は優にあろうかというほどの巨木が立ち並び、その枝には、色とりどりの実がたわわに実っていた。
『主、この泉は「生命の泉」と呼ばれています。この森の、そして精霊たちの力の源です。そして、あの巨木は「精霊樹」です。精霊たちの長が、あの樹の中に存在すると推測されます』
ルミナの声に促され、健太は精霊樹の根元へと近づいていった。その巨木の幹には、いくつもの顔のような模様が浮かび上がっており、それぞれが異なる表情を浮かべている。
健太が精霊樹に手を触れると、温かく、そして力強い波動が健太の心に直接語りかけてきた。
「ようこそ、遠き地より来たる者よ。我らは汝の清らかなる心と、この森に与えし恵みを歓迎する」
その声は深く、そして全てを包み込むような響きを持っていた。健太は驚きながらも、その声の主に語りかけた。
「あなたは…精霊樹の精霊様ですか?」
「然り。我は此処に在りて、森の生命を見守る者。汝、我が子らの友よ。何を望むか?」
精霊樹の精霊は、健太の心を直接読み取っているようだった。健太は、迷うことなく願いを口にした。
「特に願いとかないですね。まぁ、強いて言うなら私は、この世界の人々が笑顔で暮らせる世界になればとは思いますが……」
精霊樹の精霊は、しばらく沈黙した後、再び声を発した。
「汝の願い、理解した。この森の恵みは、汝の清らかなる力と共鳴し、新たな形となりて人々に届けられるようにしよう。生命の泉の水を、汝の「家」へと繋げよ。されば、水は人々に潤いをもたらさん」
健太は驚いた。精霊樹の精霊は、ルミナの能力を知っているのか。
「ですが、それは…精霊樹の精霊様にとって、ご負担になるのでは…?」
「案ずるな。汝の「家」は、生命の泉の力を増幅させ、森の生命力を高めるであろう。神の御使いに協力するわ我らの喜び。故に、望みを叶えん」
────神の御使い?
よくわからないが、健太は精霊樹の精霊に深く感謝した。
『主、精霊樹の精霊との共鳴を確認しました。生命の泉の水を、主の「家」の貯水システムに直接転送するルートを構築可能です。これにより、主の「家」から無限の清らかな水を供給することが可能となります』
ルミナが健太の心に語りかけた。健太は、これでアストリア王国の水資源問題も解決できると確信した。
健太は精霊樹の精霊に感謝を述べると、生命の泉の水を、自身の「家」へと転送する準備をルミナに依頼した。光の粒子が泉から健太の「家」へと伸び、水が無限に供給されるシステムが構築される。
その後、子供たちは森に住む精霊たちと遊び森の恵みを享受し、豊かな自然の中で心身を成長させた。特にグレンは、精霊樹の精霊から、この世界の生命の根源に関する知識を学び、その知識をさらに深めていった。
数日後、健太たちは精霊の森を後にする時が来た。
「汝よ、汝の旅はまだ続くであろう。だが、忘れるな。汝の清らかなる心こそが、この世界の真の希望である。また会える日を楽しみにしている」
健太は精霊樹に深く頭を下げ、子供たちと共に天空の舟に乗り込んだ。
『主、これでアストリア王国の水資源問題は完全に解決されました。この生命の泉の水は、この世界のあらゆる生命を癒し、活性化させる力を持っています。主の「家」から供給される水は、飢饉だけでなく、疫病や不毛な土地の回復にも貢献するでしょう』
ルミナの声が健太の心に響いた。健太は、この「生命の泉」が世界にもたらすことのできる恵みの大きさを改めて実感した。
天空の舟は精霊の森を後にし、アストリア王国へと向かう。今回の旅は、周辺各国の使者から逃れ子供たちと羽根を伸ばすことが目的のものだったが、結果として、健太と子供たちにとって、かけがえのない素晴らしい経験となった。
この世界の奥深さを知り、様々な困難に直面しながらも、彼は自分のチート能力が、誰かの役に立つこと、そして何よりも、子供たちの笑顔を守るためにあることを再認識したのだ。
子供たちは、新しい景色に目を輝かせ、移り変わる風景を飽きることなく眺めていた。
「お兄ちゃん、もうすぐ精霊さんに会えるかな?」
リリアが健太の膝にもたれかかり、期待に満ちた瞳で見上げてくる。ルークは魔物図鑑を片手に精霊に関する記述を探し、グレンは窓の外を流れる雲の形をじっと観察していた。
『主、精霊の森への到着は、約半日後と予測されます。森の内部は非常に魔素濃度が高く、古くからその土地を守る精霊たちが存在します。彼らは自然の調和を重んじ、不調和な存在には強い警戒心を示す可能性があります。また、森には固有の結界が張られており、許可なく侵入しようとすると、様々な現象に見舞われることが報告されています』
ルミナが精霊の森に関する情報を健太に伝えてきた。健太は眉をひそめる。
「不調和な存在には警戒心を示す、か。俺たちは大丈夫かな?」
『主の存在は、この世界の生命エネルギーを活性化させる特性を持っています。精霊たちにとっては、歓迎すべき存在となる可能性が高いと分析しております。ただし、警戒心を抱かれないよう、細心の注意を払う必要がございます』
健太はルミナの忠告に「わかった」と言い頷いた。精霊の森。そこは、これまで訪れた場所とはまた違う、神秘的な場所になりそうだ。
天空の舟が深い森の上空に差し掛かると、足元には鬱蒼と茂る巨木がどこまでも続いていた。その木々は、通常の森の木々とは異なり、幹や枝から淡い光を放っている。空気は清らかで、心地よい香りが馬車の窓から漂い込んできた。
『主、精霊の森に到着いたしました。この森の結界は非常に強固ですが、主の存在を感知し、通過を許可したようです。森の深部には、精霊の集落が存在すると推測されます』
ルミナの声に促され、天空の舟はゆっくりと森の奥深くへと降りていった。舟が着地したのは、苔むした巨木の根元に広がる、まるで絵画のような草原だった。周囲には、見たこともないような色鮮やかな花々が咲き乱れ、小鳥たちが美しい歌声を響かせている。
「わあ、お花がいっぱい!」
リリアが歓声を上げ、花畑の中を駆け出した。ルークは、木の枝に止まる珍しい鳥に興味津々で、そっと近づいて観察している。グレンは、地面に生える光るキノコや、幹に絡みつく不思議な蔦を熱心に調べていた。
健太も馬車を降り、森の空気を胸いっぱいに吸い込んだ。体中に清らかなエネルギーが満ちていくような感覚だ。
その時、健太の目に、木々の間を縫うようにして飛ぶ、小さな光の粒が見えた。それはまるで、蛍が群れて飛んでいるようにも見えるが、より複雑な光を放っている。
「あれが…精霊、なのかな?」
健太が呟くと、ルミナが答えた。
『はい、主。あれらは下級精霊に分類される「光の精霊」です。彼らは森のエネルギーの循環を助け、生命活動を活性化させる役割を担っています』
光の精霊たちは、健太たちの周りをふわふわと飛び回り、まるで歓迎しているかのように見えた。リリアは手を伸ばして光の精霊を捕まえようとし、ルークは精霊の動きを真似て跳ね回っていた。グレンは、精霊たちの発する微弱な魔力波動を解析しようと試みているようだった。
健太たちが森の奥へと進むと、さらに多くの精霊たちに出会った。水の流れに乗って揺らめく「水の精霊」、風に乗って舞い踊る「風の精霊」、そして大地に根を張り、静かに輝く「大地の精霊」。それぞれの精霊は、異なる形や光を持ち、この森の生命の多様性を物語っていた。
しばらく歩くと、目の前に巨大な泉が現れた。その泉の水は、まるで鏡のように澄み渡り、空の色を映し出している。泉の周りには、樹齢千年は優にあろうかというほどの巨木が立ち並び、その枝には、色とりどりの実がたわわに実っていた。
『主、この泉は「生命の泉」と呼ばれています。この森の、そして精霊たちの力の源です。そして、あの巨木は「精霊樹」です。精霊たちの長が、あの樹の中に存在すると推測されます』
ルミナの声に促され、健太は精霊樹の根元へと近づいていった。その巨木の幹には、いくつもの顔のような模様が浮かび上がっており、それぞれが異なる表情を浮かべている。
健太が精霊樹に手を触れると、温かく、そして力強い波動が健太の心に直接語りかけてきた。
「ようこそ、遠き地より来たる者よ。我らは汝の清らかなる心と、この森に与えし恵みを歓迎する」
その声は深く、そして全てを包み込むような響きを持っていた。健太は驚きながらも、その声の主に語りかけた。
「あなたは…精霊樹の精霊様ですか?」
「然り。我は此処に在りて、森の生命を見守る者。汝、我が子らの友よ。何を望むか?」
精霊樹の精霊は、健太の心を直接読み取っているようだった。健太は、迷うことなく願いを口にした。
「特に願いとかないですね。まぁ、強いて言うなら私は、この世界の人々が笑顔で暮らせる世界になればとは思いますが……」
精霊樹の精霊は、しばらく沈黙した後、再び声を発した。
「汝の願い、理解した。この森の恵みは、汝の清らかなる力と共鳴し、新たな形となりて人々に届けられるようにしよう。生命の泉の水を、汝の「家」へと繋げよ。されば、水は人々に潤いをもたらさん」
健太は驚いた。精霊樹の精霊は、ルミナの能力を知っているのか。
「ですが、それは…精霊樹の精霊様にとって、ご負担になるのでは…?」
「案ずるな。汝の「家」は、生命の泉の力を増幅させ、森の生命力を高めるであろう。神の御使いに協力するわ我らの喜び。故に、望みを叶えん」
────神の御使い?
よくわからないが、健太は精霊樹の精霊に深く感謝した。
『主、精霊樹の精霊との共鳴を確認しました。生命の泉の水を、主の「家」の貯水システムに直接転送するルートを構築可能です。これにより、主の「家」から無限の清らかな水を供給することが可能となります』
ルミナが健太の心に語りかけた。健太は、これでアストリア王国の水資源問題も解決できると確信した。
健太は精霊樹の精霊に感謝を述べると、生命の泉の水を、自身の「家」へと転送する準備をルミナに依頼した。光の粒子が泉から健太の「家」へと伸び、水が無限に供給されるシステムが構築される。
その後、子供たちは森に住む精霊たちと遊び森の恵みを享受し、豊かな自然の中で心身を成長させた。特にグレンは、精霊樹の精霊から、この世界の生命の根源に関する知識を学び、その知識をさらに深めていった。
数日後、健太たちは精霊の森を後にする時が来た。
「汝よ、汝の旅はまだ続くであろう。だが、忘れるな。汝の清らかなる心こそが、この世界の真の希望である。また会える日を楽しみにしている」
健太は精霊樹に深く頭を下げ、子供たちと共に天空の舟に乗り込んだ。
『主、これでアストリア王国の水資源問題は完全に解決されました。この生命の泉の水は、この世界のあらゆる生命を癒し、活性化させる力を持っています。主の「家」から供給される水は、飢饉だけでなく、疫病や不毛な土地の回復にも貢献するでしょう』
ルミナの声が健太の心に響いた。健太は、この「生命の泉」が世界にもたらすことのできる恵みの大きさを改めて実感した。
天空の舟は精霊の森を後にし、アストリア王国へと向かう。今回の旅は、周辺各国の使者から逃れ子供たちと羽根を伸ばすことが目的のものだったが、結果として、健太と子供たちにとって、かけがえのない素晴らしい経験となった。
この世界の奥深さを知り、様々な困難に直面しながらも、彼は自分のチート能力が、誰かの役に立つこと、そして何よりも、子供たちの笑顔を守るためにあることを再認識したのだ。
367
あなたにおすすめの小説
『異世界庭付き一戸建て』を相続した仲良し兄妹は今までの不幸にサヨナラしてスローライフを満喫できる、はず?
釈 余白(しやく)
ファンタジー
毒親の父が不慮の事故で死亡したことで最後の肉親を失い、残された高校生の小村雷人(こむら らいと)と小学生の真琴(まこと)の兄妹が聞かされたのは、父が家を担保に金を借りていたという絶望の事実だった。慣れ親しんだ自宅から早々の退去が必要となった二人は家の中で金目の物を探す。
その結果見つかったのは、僅かな現金に空の預金通帳といくつかの宝飾品、そして家の権利書と見知らぬ文字で書かれた書類くらいだった。謎の書類には祖父のサインが記されていたが内容は読めず、頼みの綱は挟まれていた弁護士の名刺だけだ。
最後の希望とも言える名刺の電話番号へ連絡した二人は、やってきた弁護士から契約書の内容を聞かされ唖然とする。それは祖父が遺産として残した『異世界トラス』にある土地と建物を孫へ渡すというものだった。もちろん現地へ行かなければ遺産は受け取れないが。兄妹には他に頼れるものがなく、思い切って異世界へと赴き新生活をスタートさせるのだった。
連載時、HOT 1位ありがとうございました!
その他、多数投稿しています。
こちらもよろしくお願いします!
https://www.alphapolis.co.jp/author/detail/398438394
40歳のおじさん 旅行に行ったら異世界でした どうやら私はスキル習得が早いようです
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
部長に傷つけられ続けた私
とうとうキレてしまいました
なんで旅行ということで大型連休を取ったのですが
飛行機に乗って寝て起きたら異世界でした……
スキルが簡単に得られるようなので頑張っていきます
才がないと伯爵家を追放された僕は、神様からのお詫びチートで、異世界のんびりスローライフ!!
にのまえ
ファンタジー
剣や魔法に才能がないカストール伯爵家の次男、ノエール・カストールは家族から追放され、辺境の別荘へ送られることになる。しかしノエールは追放を喜ぶ、それは彼に異世界の神様から、お詫びにとして貰ったチートスキルがあるから。
そう、ノエールは転生者だったのだ。
そのスキルを駆使して、彼の異世界のんびりスローライフが始まる。
精霊さんと一緒にスローライフ ~異世界でも現代知識とチートな精霊さんがいれば安心です~
舞
ファンタジー
かわいい精霊さんと送る、スローライフ。
異世界に送り込まれたおっさんは、精霊さんと手を取り、スローライフをおくる。
夢は優しい国づくり。
『くに、つくりますか?』
『あめのぬぼこ、ぐるぐる』
『みぎまわりか、ひだりまわりか。それがもんだいなの』
いや、それはもう過ぎてますから。
間違い召喚! 追い出されたけど上位互換スキルでらくらく生活
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕は20歳独身、名は小日向 連(こひなた れん)うだつの上がらないダメ男だ
ひょんなことから異世界に召喚されてしまいました。
間違いで召喚された為にステータスは最初見えない状態だったけどネットのネタバレ防止のように背景をぼかせば見えるようになりました。
多分不具合だとおもう。
召喚した女と王様っぽいのは何も持っていないと言って僕をポイ捨て、なんて世界だ。それも元の世界には戻せないらしい、というか戻さないみたいだ。
そんな僕はこの世界で苦労すると思ったら大間違い、王シリーズのスキルでウハウハ、製作で人助け生活していきます
◇
四巻が販売されました!
今日から四巻の範囲がレンタルとなります
書籍化に伴い一部ウェブ版と違う箇所がございます
追加場面もあります
よろしくお願いします!
一応191話で終わりとなります
最後まで見ていただきありがとうございました
コミカライズもスタートしています
毎月最初の金曜日に更新です
お楽しみください!
猫好きのぼっちおじさん、招かれた異世界で気ままに【亜空間倉庫】で移動販売を始める
遥風 かずら
ファンタジー
【HOTランキング1位作品(9月2週目)】
猫好きを公言する独身おじさん麦山湯治(49)は商売で使っているキッチンカーを車検に出し、常連カードの更新も兼ねていつもの猫カフェに来ていた。猫カフェの一番人気かつ美人トラ猫のコムギに特に好かれており、湯治が声をかけなくても、自発的に膝に乗ってきては抱っこを要求されるほどの猫好き上級者でもあった。
そんないつものもふもふタイム中、スタッフに信頼されている湯治は他の客がいないこともあって、数分ほど猫たちの見守りを頼まれる。二つ返事で猫たちに温かい眼差しを向ける湯治。そんな時、コムギに手招きをされた湯治は細長い廊下をついて歩く。おかしいと感じながら延々と続く長い廊下を進んだ湯治だったが、コムギが突然湯治の顔をめがけて引き返してくる。怒ることのない湯治がコムギを顔から離して目を開けると、そこは猫カフェではなくのどかな厩舎の中。
まるで招かれるように異世界に降り立った湯治は、好きな猫と一緒に生きることを目指して外に向かうのだった。
スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜
かの
ファンタジー
世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。
スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。
偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。
スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!
冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!
異世界へ誤召喚されちゃいました 女神の加護でほのぼのスローライフ送ります
モーリー
ファンタジー
⭐︎第4回次世代ファンタジーカップ16位⭐︎
飛行機事故で両親が他界してしまい、社会人の長男、高校生の長女、幼稚園児の次女で生きることになった御剣家。
保険金目当てで寄ってくる奴らに嫌気がさしながらも、3人で支え合いながら生活を送る日々。
そんな矢先に、3人揃って異世界に召喚されてしまった。
召喚特典として女神たちが加護やチート能力を与え、異世界でも生き抜けるようにしてくれた。
強制的に放り込まれた異世界。
知らない土地、知らない人、知らない世界。
不安をはねのけながら、時に怖い目に遭いながら、3人で異世界を生き抜き、平穏なスローライフを送る。
そんなほのぼのとした物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる