つれづれ司書ばなし

つづれ しういち

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131 迷う本

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 こんにちは。
 今回、なにやら不穏な雰囲気のサブタイトルですが大丈夫です(なにが……?)。
 というのも、司書をやっていて恐らくもっとも「迷う」ことのひとつ、すなわち「除籍するか否かの判断」のお話だからです。

 除籍。
 以前も少し書きましたが、これ本当に迷いますよね。
 いまのところ、スペースの限られている学校図書館では初版年が20年以上前のものは基本的に除籍の方向で……ということになっているかと思います。
 
 特に書架を占領しがちな9類(文学一般・小説やエッセイ・古典や詩歌など)については初版年を見て古いものからどんどん除籍していかないと、まことに困ることになります。
 正直、本好きだから司書になった人が多いだろうと思われるので、この除籍は悩ましい作業のひとつだろうなあと想像しています。私自身ももちろんその一人です。

 さて。
 今回、ずっと悩んでいた本がこちら。

 〇「モンゴメリ書簡集 1 G.B.マクミランへの手紙」
 F.W.P.ボールジャー・E.R.エパリー・編 / 宮武潤三・宮武順子・共訳
 篠崎書林(昭和56年)

 はい。ご覧いただいたとおりです。
 初版年、なんと昭和56年!
 恥ずかしながらわたくしは生まれておりましたけれども、それにしても古いですよね。
 普通でしたらこのような古い本、右から左へ「除籍リスト」入りですよね……。

 でも、ですよ。
 あの「赤毛のアン」シリーズなどを手掛けたモンゴメリによる、30数年に及ぶ文通友達の男性との手紙を編集した本……これ、「赤毛のアン」を読んだ人なら読んでみたいと思うものでは?? と思ってしまって……。

 古いハードカバーの本ですので、がっしりした作りで表紙は布張りです。紙はだいぶ変色してはいますが、堅牢なつくりの本だけにどこも傷んでおらず。

 そんなわけで私もかなり長いこと悩んでいたのですが、やっぱり置いておくことにして新たにバーコードを貼ってデータベースに登録もいたしました。
 活字が古い感じですが読みにくさはあまり感じませんし、「作家モンゴメリ」の背景を知るにはとてもいい資料ではないかなと思いまして……。
 うちでは「赤毛のアン」そのほかのモンゴメリ作品とともに一緒に並べておこうかと思っております。

 みなさんならどのような判断をされるのでしょう。
 またお話を聞いてみたいものです。
 ではでは、今回はこのあたりで。
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