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102 「スマホ脳」
しおりを挟むこんにちは。
今回は、こちらの本のご紹介です。
もちろんご存じのかたのほうが多いと思いますが、私も自分の勤める学校図書館に入れたい入れたいと思いつつ、取引のある会社からはずっと「品切れ」のお返事ばかりでして、つい先日ようやく入れることが叶いまして。
〇「スマホ脳」
アンデシュ・ハンセン・著 / 久山葉子・訳 / 新潮社(2020)
裏表紙に記載されている内容によれば、著者であるアンデシュ・ハンセン氏は1974年生まれで、スウェーデン・ストックホルムのご出身。こちら「スマホ脳」をはじめとする著作が世界的なベストセラーとなり、スウェーデンでは国民的な人気を得たという精神科医だそうです。
こちらの「スマホ脳」のあとにも、その後「ストレス脳」「メンタル脳」などの著作を発表しており、そちらも気になるところ。
さてさて。
この本を著していた段階ではまだ、スマホが人類の脳にどのような影響を与えるかという研究結果がきちんと出たわけではありませんでした。そのことは著作の中でも何度もハンセン氏も言及しています。だとしても、それでも「これは危ないのではないか」「子どもにとっては特に有害な面があるのではないか」「我々人類は、スマホを使用する際に気をつけねばならない点が相当あるのではないか」と危惧するのに十分の理由があると思わされる内容でした。
興味深いのは、人類の脳は一万年前、まだ狩猟や採集をして生きていたころの人類とほとんど変わっていないということ。それが、せいぜいこの一世代ほどで急速に世界に広がったスマホという手の中の便利な機器の及ぼす影響に、まったくついていけていないという事実。
スマホを見ている時だけでなく、そばにあるというだけでも影響があるという記述には驚かされました。
さらに危機感を覚えたのは、こうした先進的な機器やソフトを開発してきた開発者たち──たとえばスティーブ・ジョブズのような人たち──が、他人にそれを提供して利益を得ていながらも、自分の子どもたちにはスマホをある程度の年齢になるまでは厳しく制限していたとか、決して触らせないようにしていた……事実。中には「自分はとんでもないものを開発して世に放ってしまったのかもしれない」と自責の念に駆られて不眠になっている開発者さえいるということ。
そう言われると、ちょっと恐ろしいですね。
ただ救いなのは、この本の中には「スマホを使いながらでも、それに呑まれずにうまくつきあっていくための方策」も記されていることでしょう。別にお金もかからない方法ですし、是非一度お読みいただけたらいいのではないかと思いました。
もちろん、スマホとともにこれから先を生きていく小学校、中学校、高校に通う子どもたちにはぜひとも目を通してほしい内容だと思います。ただし、学校図書館にどうしても置かねばならないかと言われると「うーん??どうかな?」とは思ってしまうのですが。不適切な表現などはありませんが、基本的には大人に向けて書かれている内容だとは思いますので!
ではでは、今回はこのあたりで。
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