66 / 285
四章 死の狼と神獣
66. ショウネシー伯爵家
しおりを挟む
「でしたら、二人共私が引き取りましょう」
「母上……!」
シャロンの宣言に、ヴェリタスの顔が輝いた。
「ハンフリー男爵はショウネシー領の要、まだまだお仕事が大変でいらっしゃいますもの。子供たちのことは任せてちょうだい」
だがその提案をダーモットが遮った。
「いや、私の養子にしよう」
「お父さま?!」
ダーモットがこういう話に積極的になるのは珍しい。
「もちろん教育についてはシャロン義姉上にも助けてもらう事になるだろうけども。うちは一応領地持ちだ。将来領民が増えれば町も増える。数年の間にダンジョンも出来るとくれば、ハンフリーとリーナだけでは手が回らなくなるのはわかりきっている。将来領内の役職に就く人材として、ライアンくんが欲しい。仮にレベッカくんがハンフリーと本気で結婚したいと思うなら、学園卒業後に考えよう。他に嫁ぎたいところがあればそうしてくれていい。我が家は伯爵家になったんだ。有望な子供を引き取っても全くおかしくない」
「まあ、確かにそうですわね」
「貴女は優秀な人だから、人よりも多く背負ってしまいがちだ。ほんの少し貴女自身の幸せの入る隙間を、見せておいてくれると、周りも安心するんです。私の陞爵を利用するくらいはして下さい」
「まあ、ほほほ、気を回しすぎですこと。でも珍しく伯爵がそうおっしゃるなら、今回は甘えさせていただきますわ」
エステラがそっとマグダリーナに近づき、ひそひそと聞く。
「アレって、子供増やしたら再婚に差し障るでしょーの貴族流言い回しで有ってる?」
「あっ、なるほど、そういうこと? 確かに言われて見れば」
マグダリーナもひそひそと返した。
「では伯爵、私とすぐに王宮へ行って、必要な手続きをしてきましょうか」
「そういう訳だから、私たちが帰って来たら、君たちは正式にショウネシー伯爵家の子だ」
「伯爵……っ」
ライアンは頭を下げた。
レベッカもそれに習う。
「伯爵様、ありがとうございます!」
「んーそうだねえ、家族になるんだから、父さん、とかでいいよ」
ダーモットと王宮へ出かけようとするシャロンを、イラナが引き止めた。
「少しお待ち下さい、シャロン様。マゴーがいるから魔法や物理攻撃は大丈夫だと思うのですが、念のため」
イラナは短剣で髪を一筋切り落とすと、懐から女神の光花を取り出して、魔法で髪と花を編んでシャロンの手首に巻く。
「少しだけですが、穢れを退けます」
「ええ、ありがとう。行って参りますわ」
シャロンとダーモットが去ると、エデンがニヤニヤした。
「やるなイラナ。ダーモットの開けた隙間に、早速滑り込むつもりか。くはは」
「なんの事でしょう? 貴方そんなんだからディオンヌさんに振られ続けたんですよ」
「でも最終的には可愛い娘ができたぞ!」
「貴方のそれは反則ですよ」
イラナとエデンのじゃれ合いに微笑みながら、ハンフリーは立ち上がった。
「では私も仕事だ。今日もサトウマンドラゴラの元気な声が聞こえるからね。ああ、あの苺という野菜、サトウマンドラゴラと一緒に植えると、虫もつかずに糖度も上がるんだ。育て甲斐があると農夫たちが喜んでたよ」
この時期のショウネシー領では、明け方から、とーう、とうとーう、とサトウマンドラゴラの呼び声がこだまする。
不思議と領民達には騒音扱いされなかった。
ハンフリーが去った後、エステラがレベッカに話しかけた。
「レベッカさん、あのね、どうやら貴女に姿変えの魔法がかけられてるみたいなんだけど、どうする? 今魔法解いちゃう?」
「姿変え? この顔じゃなくて、本当は別の顔なの? それって美人?」
ここで美人かどうか、素直に聞いてくるあたりレベッカらしかった。
「うーん、元の姿の容姿は魔法を解いてみないとわからないかな」
レベッカは黙って考える。
「あ、でも、永続的な魔法じゃないからそのうち元には戻るわ。今まではパイパーさんが魔法が切れる前に、新しくかけていってたのね」
「……どっちにしろ戻るなら、今戻して……」
「わかったわ」
エステラが頷くと、レベッカは魔法の輝きに包まれた。
赤茶っぽかった赤毛が、濃い鮮やかな桃色に、灰青だった瞳が、ヴェリタスと同じ輝く青色に。そばかすが無くなり以前より目鼻立ちがくっきりした姿が現れる。
「おおー」
本当に姿が変わって、感嘆の声が上がる。
「良かったなレベッカ、美人だよ」
「ほんと?!」
ライアンの言葉に、レベッカは素直に喜ぶ。
メルシャが手鏡をレベッカに渡した。
「これが私……? 確かに美人だけど、なんだか慣れないわ」
「それはそーだろ、でも毎日鏡見てれば馴染んでくるさ」
ヴェリタスが笑う。
「でもそっか、俺の兄貴と妹になるもんだと、実は確信してたのになぁ」
「残念だったわね。ライアン兄さま、レベッカ、よろしくね」
「ライアンお兄さま、レベッカお姉さま、よろしくお願いします!」
マグダリーナとアンソニーの友好的な挨拶に、ライアンとレベッカは戸惑い、そして何か決心したように頷きあった。
「マグダリーナ様、学園での失礼な態度お許しください」
「私もごめんなさい。マグダリーナ様、ショウネシーは素敵な所だわ」
「謝罪を受け入れます。これからは家族なんだもの、協力し合って行きましょう。あと私はリーナでいいわ」
「ぼ……僕もトニーと呼んで下さい!」
「「これからよろしくお願いします。リーナ様、トニー様」」
二人は揃って頭を下げた。
「様は要らないわ。家族なのに変でしょう? それがショウネシー流だから慣れてちょうだい」
「よし、じゃあ皆んな運動服に着替えて出かけようか。マゴー、ライアンとレベッカの運動服用意出来る?」
エステラが立ち上がった。
「昨晩採寸させていただきましたので、出来上がっております」
「鞄と手袋は?」
「バッチリです!」
「エステラ、何をするつもり?」
マグダリーナが聞く。
「皆んな明日から学園でしょう? しかも二人は一エルも持ってないじゃない? だからまず役所で領民カード作って、ちゃちゃっと冒険者登録して、ちょっとお小遣い稼ぎもしようかなぁと。領内のシステムの説明がてら?」
「まさか熊か?!」
ヴェリタスが確認する。
「いくらなんでも朝練もしてない、超初心者を熊師匠に会わせないわ。畑の収穫手伝いの依頼を受けるのよ」
「それって、平民のすることよね?」
レベッカが首を傾げる。
「だって私平民だもーん」
「え? 平民なのに一緒に居たんです? リーナお姉様どういうことなのですか?」
レベッカの口からリーナお姉様という単語が出て、可愛さに一瞬魂が飛びそうになった。
恐ろしい子だわ。
しかもいつも絶妙に鋭いこと聞いてくるよね。
「レベッカ、このサロンに居るのは身分種族関係なく、我が家の大切な友人たちなの。だから一緒に居たのよ。ここまではわかる?」
レベッカはマグダリーナの言葉を咀嚼するように、何度か瞬きをして頷いた。一緒にライアンも頷く。
「そしてエステラは世界一の大魔法使いよ。貴女たちのお世話をしてくれたマゴーも、この領地の設備も……そうね神殿を建てて女神様に会えるようにしてくれたのも、エステラとその仲間達なの。貴女の魔法を解いたのもエステラだったでしょう?」
レベッカは頷いた。目がキラキラしてる。
「女神様の……エステラ様、女神様に会わせて下さってありがとうございます!」
「どういたしまして。私も様は要らないわ」
「エ……エステラお姉様……」
エステラが嬉しそうに微笑んだ。
鑑定魔法で見た結果、レベッカの方がエステラより数ヶ月早い生まれだが、マグダリーナは黙っておくことにした。
そうして一同は運動服ことオシャレジャージに着替えて外に出た。
ジャージは勿論エステラ開発の謎魔獣素材で、上着はちゃんとファスナーが着いてる。
靴もゴム底のクッションの厚い、ちゃんとした運動靴だ。朝練が続いているので、作ったらしい。
「役所までは黄マゴー車で移動ですか?」
アンソニーがエステラに聞く。
「そうね、コッコだと慣れないと恐いだろうし、黄マゴーかな」
アンソニーは領民カードを取り出した。
「黄マゴー、ショウネシー邸前。何分かかりますか?」
『六分後到着できます』
「ではお願いします」
『了解しました』
「向こうの道の側で待ちます」
一番年下のアンソニーの案内に、ライアンはひどく常識的な事を聞いた。
「大人や護衛は一緒じゃないのか?」
「大丈夫です。ショウネシー領内は不審者が入れないよう門番が警備してます。それに今のところ領民は少ないから、皆んな顔見知りなんです」
ヴェリタスが自身の茶マゴーを指した。
「一応、これ護衛な」
「ヒラとハラもいるよぉ」
『我も居る。我らが居れば人の護衛なぞ必要ないから、安心せよ』
ササミ(メス)が、もっちりした身体を揺らして、主張した。
「母上……!」
シャロンの宣言に、ヴェリタスの顔が輝いた。
「ハンフリー男爵はショウネシー領の要、まだまだお仕事が大変でいらっしゃいますもの。子供たちのことは任せてちょうだい」
だがその提案をダーモットが遮った。
「いや、私の養子にしよう」
「お父さま?!」
ダーモットがこういう話に積極的になるのは珍しい。
「もちろん教育についてはシャロン義姉上にも助けてもらう事になるだろうけども。うちは一応領地持ちだ。将来領民が増えれば町も増える。数年の間にダンジョンも出来るとくれば、ハンフリーとリーナだけでは手が回らなくなるのはわかりきっている。将来領内の役職に就く人材として、ライアンくんが欲しい。仮にレベッカくんがハンフリーと本気で結婚したいと思うなら、学園卒業後に考えよう。他に嫁ぎたいところがあればそうしてくれていい。我が家は伯爵家になったんだ。有望な子供を引き取っても全くおかしくない」
「まあ、確かにそうですわね」
「貴女は優秀な人だから、人よりも多く背負ってしまいがちだ。ほんの少し貴女自身の幸せの入る隙間を、見せておいてくれると、周りも安心するんです。私の陞爵を利用するくらいはして下さい」
「まあ、ほほほ、気を回しすぎですこと。でも珍しく伯爵がそうおっしゃるなら、今回は甘えさせていただきますわ」
エステラがそっとマグダリーナに近づき、ひそひそと聞く。
「アレって、子供増やしたら再婚に差し障るでしょーの貴族流言い回しで有ってる?」
「あっ、なるほど、そういうこと? 確かに言われて見れば」
マグダリーナもひそひそと返した。
「では伯爵、私とすぐに王宮へ行って、必要な手続きをしてきましょうか」
「そういう訳だから、私たちが帰って来たら、君たちは正式にショウネシー伯爵家の子だ」
「伯爵……っ」
ライアンは頭を下げた。
レベッカもそれに習う。
「伯爵様、ありがとうございます!」
「んーそうだねえ、家族になるんだから、父さん、とかでいいよ」
ダーモットと王宮へ出かけようとするシャロンを、イラナが引き止めた。
「少しお待ち下さい、シャロン様。マゴーがいるから魔法や物理攻撃は大丈夫だと思うのですが、念のため」
イラナは短剣で髪を一筋切り落とすと、懐から女神の光花を取り出して、魔法で髪と花を編んでシャロンの手首に巻く。
「少しだけですが、穢れを退けます」
「ええ、ありがとう。行って参りますわ」
シャロンとダーモットが去ると、エデンがニヤニヤした。
「やるなイラナ。ダーモットの開けた隙間に、早速滑り込むつもりか。くはは」
「なんの事でしょう? 貴方そんなんだからディオンヌさんに振られ続けたんですよ」
「でも最終的には可愛い娘ができたぞ!」
「貴方のそれは反則ですよ」
イラナとエデンのじゃれ合いに微笑みながら、ハンフリーは立ち上がった。
「では私も仕事だ。今日もサトウマンドラゴラの元気な声が聞こえるからね。ああ、あの苺という野菜、サトウマンドラゴラと一緒に植えると、虫もつかずに糖度も上がるんだ。育て甲斐があると農夫たちが喜んでたよ」
この時期のショウネシー領では、明け方から、とーう、とうとーう、とサトウマンドラゴラの呼び声がこだまする。
不思議と領民達には騒音扱いされなかった。
ハンフリーが去った後、エステラがレベッカに話しかけた。
「レベッカさん、あのね、どうやら貴女に姿変えの魔法がかけられてるみたいなんだけど、どうする? 今魔法解いちゃう?」
「姿変え? この顔じゃなくて、本当は別の顔なの? それって美人?」
ここで美人かどうか、素直に聞いてくるあたりレベッカらしかった。
「うーん、元の姿の容姿は魔法を解いてみないとわからないかな」
レベッカは黙って考える。
「あ、でも、永続的な魔法じゃないからそのうち元には戻るわ。今まではパイパーさんが魔法が切れる前に、新しくかけていってたのね」
「……どっちにしろ戻るなら、今戻して……」
「わかったわ」
エステラが頷くと、レベッカは魔法の輝きに包まれた。
赤茶っぽかった赤毛が、濃い鮮やかな桃色に、灰青だった瞳が、ヴェリタスと同じ輝く青色に。そばかすが無くなり以前より目鼻立ちがくっきりした姿が現れる。
「おおー」
本当に姿が変わって、感嘆の声が上がる。
「良かったなレベッカ、美人だよ」
「ほんと?!」
ライアンの言葉に、レベッカは素直に喜ぶ。
メルシャが手鏡をレベッカに渡した。
「これが私……? 確かに美人だけど、なんだか慣れないわ」
「それはそーだろ、でも毎日鏡見てれば馴染んでくるさ」
ヴェリタスが笑う。
「でもそっか、俺の兄貴と妹になるもんだと、実は確信してたのになぁ」
「残念だったわね。ライアン兄さま、レベッカ、よろしくね」
「ライアンお兄さま、レベッカお姉さま、よろしくお願いします!」
マグダリーナとアンソニーの友好的な挨拶に、ライアンとレベッカは戸惑い、そして何か決心したように頷きあった。
「マグダリーナ様、学園での失礼な態度お許しください」
「私もごめんなさい。マグダリーナ様、ショウネシーは素敵な所だわ」
「謝罪を受け入れます。これからは家族なんだもの、協力し合って行きましょう。あと私はリーナでいいわ」
「ぼ……僕もトニーと呼んで下さい!」
「「これからよろしくお願いします。リーナ様、トニー様」」
二人は揃って頭を下げた。
「様は要らないわ。家族なのに変でしょう? それがショウネシー流だから慣れてちょうだい」
「よし、じゃあ皆んな運動服に着替えて出かけようか。マゴー、ライアンとレベッカの運動服用意出来る?」
エステラが立ち上がった。
「昨晩採寸させていただきましたので、出来上がっております」
「鞄と手袋は?」
「バッチリです!」
「エステラ、何をするつもり?」
マグダリーナが聞く。
「皆んな明日から学園でしょう? しかも二人は一エルも持ってないじゃない? だからまず役所で領民カード作って、ちゃちゃっと冒険者登録して、ちょっとお小遣い稼ぎもしようかなぁと。領内のシステムの説明がてら?」
「まさか熊か?!」
ヴェリタスが確認する。
「いくらなんでも朝練もしてない、超初心者を熊師匠に会わせないわ。畑の収穫手伝いの依頼を受けるのよ」
「それって、平民のすることよね?」
レベッカが首を傾げる。
「だって私平民だもーん」
「え? 平民なのに一緒に居たんです? リーナお姉様どういうことなのですか?」
レベッカの口からリーナお姉様という単語が出て、可愛さに一瞬魂が飛びそうになった。
恐ろしい子だわ。
しかもいつも絶妙に鋭いこと聞いてくるよね。
「レベッカ、このサロンに居るのは身分種族関係なく、我が家の大切な友人たちなの。だから一緒に居たのよ。ここまではわかる?」
レベッカはマグダリーナの言葉を咀嚼するように、何度か瞬きをして頷いた。一緒にライアンも頷く。
「そしてエステラは世界一の大魔法使いよ。貴女たちのお世話をしてくれたマゴーも、この領地の設備も……そうね神殿を建てて女神様に会えるようにしてくれたのも、エステラとその仲間達なの。貴女の魔法を解いたのもエステラだったでしょう?」
レベッカは頷いた。目がキラキラしてる。
「女神様の……エステラ様、女神様に会わせて下さってありがとうございます!」
「どういたしまして。私も様は要らないわ」
「エ……エステラお姉様……」
エステラが嬉しそうに微笑んだ。
鑑定魔法で見た結果、レベッカの方がエステラより数ヶ月早い生まれだが、マグダリーナは黙っておくことにした。
そうして一同は運動服ことオシャレジャージに着替えて外に出た。
ジャージは勿論エステラ開発の謎魔獣素材で、上着はちゃんとファスナーが着いてる。
靴もゴム底のクッションの厚い、ちゃんとした運動靴だ。朝練が続いているので、作ったらしい。
「役所までは黄マゴー車で移動ですか?」
アンソニーがエステラに聞く。
「そうね、コッコだと慣れないと恐いだろうし、黄マゴーかな」
アンソニーは領民カードを取り出した。
「黄マゴー、ショウネシー邸前。何分かかりますか?」
『六分後到着できます』
「ではお願いします」
『了解しました』
「向こうの道の側で待ちます」
一番年下のアンソニーの案内に、ライアンはひどく常識的な事を聞いた。
「大人や護衛は一緒じゃないのか?」
「大丈夫です。ショウネシー領内は不審者が入れないよう門番が警備してます。それに今のところ領民は少ないから、皆んな顔見知りなんです」
ヴェリタスが自身の茶マゴーを指した。
「一応、これ護衛な」
「ヒラとハラもいるよぉ」
『我も居る。我らが居れば人の護衛なぞ必要ないから、安心せよ』
ササミ(メス)が、もっちりした身体を揺らして、主張した。
158
あなたにおすすめの小説
アイテムボックス無双 ~何でも収納! 奥義・首狩りアイテムボックス!~
明治サブ🍆スニーカー大賞【金賞】受賞作家
ファンタジー
※大・大・大どんでん返し回まで投稿済です!!
『第1回 次世代ファンタジーカップ ~最強「進化系ざまぁ」決定戦!』投稿作品。
無限収納機能を持つ『マジックバッグ』が巷にあふれる街で、収納魔法【アイテムボックス】しか使えない主人公・クリスは冒険者たちから無能扱いされ続け、ついに100パーティー目から追放されてしまう。
破れかぶれになって単騎で魔物討伐に向かい、あわや死にかけたところに謎の美しき旅の魔女が現れ、クリスに告げる。
「【アイテムボックス】は最強の魔法なんだよ。儂が使い方を教えてやろう」
【アイテムボックス】で魔物の首を、家屋を、オークの集落を丸ごと収納!? 【アイテムボックス】で道を作り、川を作り、街を作る!? ただの収納魔法と侮るなかれ。知覚できるものなら疫病だろうが敵の軍勢だろうが何だって除去する超能力! 主人公・クリスの成り上がりと「進化系ざまぁ」展開、そして最後に待ち受ける極上のどんでん返しを、とくとご覧あれ! 随所に散りばめられた大小さまざまな伏線を、あなたは見抜けるか!?
うっかり女神さまからもらった『レベル9999』は使い切れないので、『譲渡』スキルで仲間を強化して最強パーティーを作ることにしました
akairo
ファンタジー
「ごめんなさい!貴方が死んだのは私のクシャミのせいなんです!」
帰宅途中に工事現場の足台が直撃して死んだ、早良 悠月(さわら ゆずき)が目覚めた目の前には女神さまが土下座待機をして待っていた。
謝る女神さまの手によって『ユズキ』として転生することになったが、その直後またもや女神さまの手違いによって、『レベル9999』と職業『譲渡士』という謎の職業を付与されてしまう。
しかし、女神さまの世界の最大レベルは99。
勇者や魔王よりも強いレベルのまま転生することになったユズキの、使い切ることもできないレベルの使い道は仲間に譲渡することだった──!?
転生先で出会ったエルフと魔族の少女。スローライフを掲げるユズキだったが、二人と共に世界を回ることで国を巻き込む争いへと巻き込まれていく。
※9月16日
タイトル変更致しました。
前タイトルは『レベル9999は転生した世界で使い切れないので、仲間にあげることにしました』になります。
仲間を強くして無双していく話です。
『小説家になろう』様でも公開しています。
異世界は流されるままに
椎井瑛弥
ファンタジー
貴族の三男として生まれたレイは、成人を迎えた当日に意識を失い、目が覚めてみると剣と魔法のファンタジーの世界に生まれ変わっていたことに気づきます。ベタです。
日本で堅実な人生を送っていた彼は、無理をせずに一歩ずつ着実に歩みを進むつもりでしたが、なぜか思ってもみなかった方向に進むことばかり。ベタです。
しっかりと自分を持っているにも関わらず、なぜか思うようにならないレイの冒険譚、ここに開幕。
これを書いている人は縦書き派ですので、縦書きで読むことを推奨します。
世の中は意外と魔術で何とかなる
ものまねの実
ファンタジー
新しい人生が唐突に始まった男が一人。目覚めた場所は人のいない森の中の廃村。生きるのに精一杯で、大層な目標もない。しかしある日の出会いから物語は動き出す。
神様の土下座・謝罪もない、スキル特典もレベル制もない、転生トラックもそれほど走ってない。突然の転生に戸惑うも、前世での経験があるおかげで図太く生きられる。生きるのに『隠してたけど実は最強』も『パーティから追放されたから復讐する』とかの設定も必要ない。人はただ明日を目指して歩くだけで十分なんだ。
『王道とは歩むものではなく、その隣にある少しずれた道を歩くためのガイドにするくらいが丁度いい』
平凡な生き方をしているつもりが、結局騒ぎを起こしてしまう男の冒険譚。困ったときの魔術頼み!大丈夫、俺上手に魔術使えますから。※主人公は結構ズルをします。正々堂々がお好きな方はご注意ください。
大工スキルを授かった貧乏貴族の養子の四男だけど、どうやら大工スキルは伝説の全能スキルだったようです
飼猫タマ
ファンタジー
田舎貴族の四男のヨナン・グラスホッパーは、貧乏貴族の養子。義理の兄弟達は、全員戦闘系のレアスキル持ちなのに、ヨナンだけ貴族では有り得ない生産スキルの大工スキル。まあ、養子だから仕方が無いんだけど。
だがしかし、タダの生産スキルだと思ってた大工スキルは、じつは超絶物凄いスキルだったのだ。その物凄スキルで、生産しまくって超絶金持ちに。そして、婚約者も出来て幸せ絶頂の時に嵌められて、人生ドン底に。だが、ヨナンは、有り得ない逆転の一手を持っていたのだ。しかも、その有り得ない一手を、本人が全く覚えてなかったのはお約束。
勿論、ヨナンを嵌めた奴らは、全員、ザマー百裂拳で100倍返し!
そんなお話です。
転生したので、今世こそは楽しく生きます!~大好きな家族に囲まれて第2の人生を謳歌する~
結笑-yue-
ファンタジー
『可愛いわね』
『小さいな』
『…やっと…逢えた』
『我らの愛しい姫。パレスの愛し子よ』
『『『『『『『『『『我ら、原初の精霊の祝福を』』』』』』』』』』
地球とは別の世界、異世界“パレス”。
ここに生まれてくるはずだった世界に愛された愛し子。
しかし、神たちによって大切にされていた魂が突然できた輪廻の輪の歪みに吸い込まれてしまった。
神たちや精霊王、神獣や聖獣たちが必死に探したが、終ぞ見つけられず、時間ばかりが過ぎてしまっていた。
その頃その魂は、地球の日本で産声をあげ誕生していた。
しかし異世界とはいえ、神たちに大切にされていた魂、そして魔力などのない地球で生まれたため、体はひどく病弱。
原因不明の病気をいくつも抱え、病院のベッドの上でのみ生活ができる状態だった。
その子の名は、如月結笑《キサラギユエ》ーーー。
生まれた時に余命宣告されながらも、必死に生きてきたが、命の燈が消えそうな時ようやく愛し子の魂を見つけた神たち。
初めての人生が壮絶なものだったことを知り、激怒し、嘆き悲しみ、憂い……。
阿鼻叫喚のパレスの神界。
次の生では、健康で幸せに満ち溢れた暮らしを約束し、愛し子の魂を送り出した。
これはそんな愛し子が、第2の人生を楽しく幸せに暮らしていくお話。
家族に、精霊、聖獣や神獣、神たちに愛され、仲間を、友達をたくさん作り、困難に立ち向かいながらも成長していく姿を乞うご期待!
*:;;;;;:*◈*:;;;;;:*◈*:;;;;;:*◈*:;;;;;:*◈*:;;;;;:*◈*:;;;;;:*◈
小説家になろう様でも連載中です。
第1章無事に完走したので、アルファポリス様でも連載を始めます!
よろしくお願い致します( . .)"
*:;;;;;:*◈*:;;;;;:*◈*:;;;;;:*◈*:;;;;;:*◈*:;;;;;:*◈*:;;;;;:*◈
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
小さな貴族は色々最強!?
谷 優
ファンタジー
神様の手違いによって、別の世界の人間として生まれた清水 尊。
本来存在しない世界の異物を排除しようと見えざる者の手が働き、不運にも9歳という若さで息を引き取った。
神様はお詫びとして、記憶を持ったままの転生、そして加護を授けることを約束した。
その結果、異世界の貴族、侯爵家ウィリアム・ヴェスターとして生まれ変ることに。
転生先は優しい両親と、ちょっぴり愛の強い兄のいるとっても幸せな家庭であった。
魔法属性検査の日、ウィリアムは自分の属性に驚愕して__。
ウィリアムは、もふもふな友達と共に神様から貰った加護で皆を癒していく。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる