67 / 285
四章 死の狼と神獣
67. お小遣い稼ぎ
しおりを挟む
新年のスラ競で財布付き領民カード入れを狙っただけあって、アンソニーが一番領民カードの扱いに詳しかった。
マグダリーナ達が学園に行っている間、図書館に通ったり、領内を見て回ったりしているのでそのせいだろう。
アンソニーは一生懸命、ライアンとレベッカに色々教えていた。
役所で領民カードを発行してもらい、冒険者ギルドで見習い登録をする。
今回は他の冒険者同伴なので、研修なしで依頼を受けるが、見習いを卒業したければ、必ず研修を受けないといけない。
とうとうマグダリーナも、冒険者見習いになってしまった。
エステラがアーベルに、依頼の件を確認する。
「ここの畑だ。腰を痛めたらしくて、毎日サトウマンドラゴラの罵倒を聞かされてるらしい」
(罵倒……?)
マグダリーナはサトウマンドラゴラに関しては、収穫作業は見たことはなく、美味しくて役に立つことと、なんか鳴く、という認識しかなかった。
エステラは今いるメンバーで、この依頼だけのパーティー登録をする。
依頼が完了すれば依頼料が自動で均等割で支払われる。割り切れない分はリーダーに入ることになる。
今回の報酬は一人当たり時給千エルだが、今日中に全部の収穫が終われば追加でもう千エル上乗せされる。
冒険者ギルドからは、緑マゴー車に乗って、依頼主の畑に着く。
とーう ととーーう
さっとーう
青々とした広い畑の側に、蹲ってるひとがいる。いかにもギックリ腰やったっぽいポーズだ。
「早く抜くとーう! 旬が過ぎたら許さんとーう」
「腰やってんじゃないとーう! 未熟とーう」
「立つとーう! そして掘り出すとーう! そもそも魔法を使うとーう! シャベルでちまちま掘ってるから腰やるとーう!」
「そうとーう! ここに何株元気に埋まってると思うとーう! ちゃんと算数できるとーう?」
「お……ま……え……らぁぁぁ」
依頼者の農夫はシャベルを杖代わりにヨロヨロ立ち上がる。
サトウマンドラゴラが思っていたより喋る事に、エステラとアンソニー以外びっくりする。
「すみませーん、冒険者ギルドから依頼受けて来ましたぁ」
エステラが元気よく声掛ける。
「ああ助かるわ、この通りの状態でな……エステラ師匠と坊ちゃんか!! 助かるぅぅぅ!」
農夫はエステラの姿を認め、顔を綻ばせた。
アンソニーが魔法収納からテントを取り出すと、手際よく立てる。魔法でだ。
きっちり中を隠せる三角のテントではなく、屋根があるだけの四角いテントで、更に収納からアッシを取り出してソファーベッド形態にする。
どうやらアンソニーは、畑を周りながら何度かこうやって手伝っているようだ。
ヴェリタスとライアンが農夫を片側ずつ支えて、アッシベッドに寝かせた。
「収穫が終わったら、白マゴー車を呼びますね」
「ああ、坊ちゃん、ありがとうございます」
白マゴー車は最近導入された、いわゆる救急車だ。
「さて収穫するわよ。まずはお手本見せるわね。そりゃっ」
エステラの掛け声と共に、一つの畝のサトウマンドラゴラが横回転しながら、スポッと大地から飛び出した。
その実に土一つついてないが、ととのえる魔法で見えない汚れまで落とされ、輝くようにピッカピカなボディになったサトウマンドラゴラは、すちゃっときれいに着地すると、とてててと走り出し、皆農夫の所へ行った。
「未熟者とーう あの魔法を見習うとーう」
「でも世話はまあまあ良かったとーう」
「うっかり者め、腰しっかり治すとーう」
「頭もしっかり使って、収穫計画も立てるがいいとーう」
サトウマンドラゴラはめいめい農夫の腕や頭をぺちぺちしながら声をかけて、今度は畑の端に置いてある四角い箱に頭部の種を落とすと、その横の収穫箱に綺麗に収まっていってから、静かになった。
「よっ」
段に置かれた収穫箱を、アンソニーは広げてサトウマンドラゴラが入りやすいようにしていく。
「とまあ、こんな感じなんだけど、ヴェリタス出来そう?」
「ん、まず数本練習していいか」
「じゃあそっちの畝で」
「リーナは大丈夫よね」
確認じゃなく確信の問いが来た。
『できるぴゅん』
返事はマグダリーナじゃなくて、肩に乗ってるエアがした。
「じゃあアンソニーと一緒に、じゃんじゃんやっちゃって」
マグダリーナはアンソニーに誘われて、一番奥の方で作業する事にした。
「じゃあライアンとレベッカはこっちの、さっき収穫した何もない畝のところで、今の魔法の遣り方説明するから」
「「えっ」」
「俺は火属性なんだけど……」
「私も聖属性ですわ」
「大丈夫、そういうの今は忘れて」
アッシが農夫のおっさんを乗せたまま歩いてくる。おっさんも一緒に魔法の説明を聞きたいらしい。
「魔力も、魔力を媒体に魔法を使う力も、基本どの種族にも備わってる標準装備です。何らかの理由で、魔法を発動する器官が壊れたりしないかぎり、貴族も平民も関係なく、魔法が使えます」
「なんらかの理由……リーナお姉様は魔力暴走で、その魔法を発動する器官が壊れたのですよね?」
「そう、でも魔力自身は沢山あるから、壊れた器官の代わりを魔導具がしてるの」
エステラは落ちている枝を拾って、地面に絵を描く。
「魔力は地下に貯まってる水みたいなもの。その水を汲んで飲んだり、色々使うには水を汲む井戸がいるでしょう? その井戸が魔法を発動する器官……だれの体内にも備わってる。井戸、わかる?」
「わかるわ。オーブリーの領地で見た事あるもの」
レベッカは頷いた。
「レベッカもライアンも学園でいろんな勉強するでしょう? その中で特に好きな科目があったり、そうじゃなかったりしない? その好きな科目が魔法の属性。でもそうじゃない科目も、教わって勉強してそれなりに理解出来るようになるでしょう? 魔法も一緒なのよ」
「という事は、俺もこれから土魔法を使えるように……?」
「なりましょう! まずはこっちの畝の土を、この畝みたいに柔らかくふっかふかにします。サトウマンドラゴラが抜けやすいように!」
エステラに習いながら、ライアンが土を柔らかくし、レベッカと二人で引っこ抜き、最後にレベッカが浄化魔法で綺麗にしていく。
二人で二十本収穫する前に、他のメンバーで畑の収穫が順調に終わってしまった。
「いやぁほんっと助かったわ。ギルドに追加報酬も振り込んでおくから受け取って」
領民カードから魔法で表示展開される依頼終了書に指紋で承認印をしてから、農夫は白マゴー車に運ばれていった。
役所から来たマゴー達が、収穫されたサトウマンドラゴラを検品して運んでいく。
領民カードからピコンと音がして確認すると、カードの表面に冒険者ギルドから依頼料が振り込まれましたと金額と共に表示された。
二時間働いて一人五千エルだ。追加報酬に色をつけてくれたらしい。きっとエステラ講座の分だろう。
ライアンとレベッカの報酬からは、きっちりマゴー車の乗車料金が引かれていた。
マグダリーナ達が学園に行っている間、図書館に通ったり、領内を見て回ったりしているのでそのせいだろう。
アンソニーは一生懸命、ライアンとレベッカに色々教えていた。
役所で領民カードを発行してもらい、冒険者ギルドで見習い登録をする。
今回は他の冒険者同伴なので、研修なしで依頼を受けるが、見習いを卒業したければ、必ず研修を受けないといけない。
とうとうマグダリーナも、冒険者見習いになってしまった。
エステラがアーベルに、依頼の件を確認する。
「ここの畑だ。腰を痛めたらしくて、毎日サトウマンドラゴラの罵倒を聞かされてるらしい」
(罵倒……?)
マグダリーナはサトウマンドラゴラに関しては、収穫作業は見たことはなく、美味しくて役に立つことと、なんか鳴く、という認識しかなかった。
エステラは今いるメンバーで、この依頼だけのパーティー登録をする。
依頼が完了すれば依頼料が自動で均等割で支払われる。割り切れない分はリーダーに入ることになる。
今回の報酬は一人当たり時給千エルだが、今日中に全部の収穫が終われば追加でもう千エル上乗せされる。
冒険者ギルドからは、緑マゴー車に乗って、依頼主の畑に着く。
とーう ととーーう
さっとーう
青々とした広い畑の側に、蹲ってるひとがいる。いかにもギックリ腰やったっぽいポーズだ。
「早く抜くとーう! 旬が過ぎたら許さんとーう」
「腰やってんじゃないとーう! 未熟とーう」
「立つとーう! そして掘り出すとーう! そもそも魔法を使うとーう! シャベルでちまちま掘ってるから腰やるとーう!」
「そうとーう! ここに何株元気に埋まってると思うとーう! ちゃんと算数できるとーう?」
「お……ま……え……らぁぁぁ」
依頼者の農夫はシャベルを杖代わりにヨロヨロ立ち上がる。
サトウマンドラゴラが思っていたより喋る事に、エステラとアンソニー以外びっくりする。
「すみませーん、冒険者ギルドから依頼受けて来ましたぁ」
エステラが元気よく声掛ける。
「ああ助かるわ、この通りの状態でな……エステラ師匠と坊ちゃんか!! 助かるぅぅぅ!」
農夫はエステラの姿を認め、顔を綻ばせた。
アンソニーが魔法収納からテントを取り出すと、手際よく立てる。魔法でだ。
きっちり中を隠せる三角のテントではなく、屋根があるだけの四角いテントで、更に収納からアッシを取り出してソファーベッド形態にする。
どうやらアンソニーは、畑を周りながら何度かこうやって手伝っているようだ。
ヴェリタスとライアンが農夫を片側ずつ支えて、アッシベッドに寝かせた。
「収穫が終わったら、白マゴー車を呼びますね」
「ああ、坊ちゃん、ありがとうございます」
白マゴー車は最近導入された、いわゆる救急車だ。
「さて収穫するわよ。まずはお手本見せるわね。そりゃっ」
エステラの掛け声と共に、一つの畝のサトウマンドラゴラが横回転しながら、スポッと大地から飛び出した。
その実に土一つついてないが、ととのえる魔法で見えない汚れまで落とされ、輝くようにピッカピカなボディになったサトウマンドラゴラは、すちゃっときれいに着地すると、とてててと走り出し、皆農夫の所へ行った。
「未熟者とーう あの魔法を見習うとーう」
「でも世話はまあまあ良かったとーう」
「うっかり者め、腰しっかり治すとーう」
「頭もしっかり使って、収穫計画も立てるがいいとーう」
サトウマンドラゴラはめいめい農夫の腕や頭をぺちぺちしながら声をかけて、今度は畑の端に置いてある四角い箱に頭部の種を落とすと、その横の収穫箱に綺麗に収まっていってから、静かになった。
「よっ」
段に置かれた収穫箱を、アンソニーは広げてサトウマンドラゴラが入りやすいようにしていく。
「とまあ、こんな感じなんだけど、ヴェリタス出来そう?」
「ん、まず数本練習していいか」
「じゃあそっちの畝で」
「リーナは大丈夫よね」
確認じゃなく確信の問いが来た。
『できるぴゅん』
返事はマグダリーナじゃなくて、肩に乗ってるエアがした。
「じゃあアンソニーと一緒に、じゃんじゃんやっちゃって」
マグダリーナはアンソニーに誘われて、一番奥の方で作業する事にした。
「じゃあライアンとレベッカはこっちの、さっき収穫した何もない畝のところで、今の魔法の遣り方説明するから」
「「えっ」」
「俺は火属性なんだけど……」
「私も聖属性ですわ」
「大丈夫、そういうの今は忘れて」
アッシが農夫のおっさんを乗せたまま歩いてくる。おっさんも一緒に魔法の説明を聞きたいらしい。
「魔力も、魔力を媒体に魔法を使う力も、基本どの種族にも備わってる標準装備です。何らかの理由で、魔法を発動する器官が壊れたりしないかぎり、貴族も平民も関係なく、魔法が使えます」
「なんらかの理由……リーナお姉様は魔力暴走で、その魔法を発動する器官が壊れたのですよね?」
「そう、でも魔力自身は沢山あるから、壊れた器官の代わりを魔導具がしてるの」
エステラは落ちている枝を拾って、地面に絵を描く。
「魔力は地下に貯まってる水みたいなもの。その水を汲んで飲んだり、色々使うには水を汲む井戸がいるでしょう? その井戸が魔法を発動する器官……だれの体内にも備わってる。井戸、わかる?」
「わかるわ。オーブリーの領地で見た事あるもの」
レベッカは頷いた。
「レベッカもライアンも学園でいろんな勉強するでしょう? その中で特に好きな科目があったり、そうじゃなかったりしない? その好きな科目が魔法の属性。でもそうじゃない科目も、教わって勉強してそれなりに理解出来るようになるでしょう? 魔法も一緒なのよ」
「という事は、俺もこれから土魔法を使えるように……?」
「なりましょう! まずはこっちの畝の土を、この畝みたいに柔らかくふっかふかにします。サトウマンドラゴラが抜けやすいように!」
エステラに習いながら、ライアンが土を柔らかくし、レベッカと二人で引っこ抜き、最後にレベッカが浄化魔法で綺麗にしていく。
二人で二十本収穫する前に、他のメンバーで畑の収穫が順調に終わってしまった。
「いやぁほんっと助かったわ。ギルドに追加報酬も振り込んでおくから受け取って」
領民カードから魔法で表示展開される依頼終了書に指紋で承認印をしてから、農夫は白マゴー車に運ばれていった。
役所から来たマゴー達が、収穫されたサトウマンドラゴラを検品して運んでいく。
領民カードからピコンと音がして確認すると、カードの表面に冒険者ギルドから依頼料が振り込まれましたと金額と共に表示された。
二時間働いて一人五千エルだ。追加報酬に色をつけてくれたらしい。きっとエステラ講座の分だろう。
ライアンとレベッカの報酬からは、きっちりマゴー車の乗車料金が引かれていた。
162
あなたにおすすめの小説
アイテムボックス無双 ~何でも収納! 奥義・首狩りアイテムボックス!~
明治サブ🍆スニーカー大賞【金賞】受賞作家
ファンタジー
※大・大・大どんでん返し回まで投稿済です!!
『第1回 次世代ファンタジーカップ ~最強「進化系ざまぁ」決定戦!』投稿作品。
無限収納機能を持つ『マジックバッグ』が巷にあふれる街で、収納魔法【アイテムボックス】しか使えない主人公・クリスは冒険者たちから無能扱いされ続け、ついに100パーティー目から追放されてしまう。
破れかぶれになって単騎で魔物討伐に向かい、あわや死にかけたところに謎の美しき旅の魔女が現れ、クリスに告げる。
「【アイテムボックス】は最強の魔法なんだよ。儂が使い方を教えてやろう」
【アイテムボックス】で魔物の首を、家屋を、オークの集落を丸ごと収納!? 【アイテムボックス】で道を作り、川を作り、街を作る!? ただの収納魔法と侮るなかれ。知覚できるものなら疫病だろうが敵の軍勢だろうが何だって除去する超能力! 主人公・クリスの成り上がりと「進化系ざまぁ」展開、そして最後に待ち受ける極上のどんでん返しを、とくとご覧あれ! 随所に散りばめられた大小さまざまな伏線を、あなたは見抜けるか!?
うっかり女神さまからもらった『レベル9999』は使い切れないので、『譲渡』スキルで仲間を強化して最強パーティーを作ることにしました
akairo
ファンタジー
「ごめんなさい!貴方が死んだのは私のクシャミのせいなんです!」
帰宅途中に工事現場の足台が直撃して死んだ、早良 悠月(さわら ゆずき)が目覚めた目の前には女神さまが土下座待機をして待っていた。
謝る女神さまの手によって『ユズキ』として転生することになったが、その直後またもや女神さまの手違いによって、『レベル9999』と職業『譲渡士』という謎の職業を付与されてしまう。
しかし、女神さまの世界の最大レベルは99。
勇者や魔王よりも強いレベルのまま転生することになったユズキの、使い切ることもできないレベルの使い道は仲間に譲渡することだった──!?
転生先で出会ったエルフと魔族の少女。スローライフを掲げるユズキだったが、二人と共に世界を回ることで国を巻き込む争いへと巻き込まれていく。
※9月16日
タイトル変更致しました。
前タイトルは『レベル9999は転生した世界で使い切れないので、仲間にあげることにしました』になります。
仲間を強くして無双していく話です。
『小説家になろう』様でも公開しています。
異世界は流されるままに
椎井瑛弥
ファンタジー
貴族の三男として生まれたレイは、成人を迎えた当日に意識を失い、目が覚めてみると剣と魔法のファンタジーの世界に生まれ変わっていたことに気づきます。ベタです。
日本で堅実な人生を送っていた彼は、無理をせずに一歩ずつ着実に歩みを進むつもりでしたが、なぜか思ってもみなかった方向に進むことばかり。ベタです。
しっかりと自分を持っているにも関わらず、なぜか思うようにならないレイの冒険譚、ここに開幕。
これを書いている人は縦書き派ですので、縦書きで読むことを推奨します。
世の中は意外と魔術で何とかなる
ものまねの実
ファンタジー
新しい人生が唐突に始まった男が一人。目覚めた場所は人のいない森の中の廃村。生きるのに精一杯で、大層な目標もない。しかしある日の出会いから物語は動き出す。
神様の土下座・謝罪もない、スキル特典もレベル制もない、転生トラックもそれほど走ってない。突然の転生に戸惑うも、前世での経験があるおかげで図太く生きられる。生きるのに『隠してたけど実は最強』も『パーティから追放されたから復讐する』とかの設定も必要ない。人はただ明日を目指して歩くだけで十分なんだ。
『王道とは歩むものではなく、その隣にある少しずれた道を歩くためのガイドにするくらいが丁度いい』
平凡な生き方をしているつもりが、結局騒ぎを起こしてしまう男の冒険譚。困ったときの魔術頼み!大丈夫、俺上手に魔術使えますから。※主人公は結構ズルをします。正々堂々がお好きな方はご注意ください。
大工スキルを授かった貧乏貴族の養子の四男だけど、どうやら大工スキルは伝説の全能スキルだったようです
飼猫タマ
ファンタジー
田舎貴族の四男のヨナン・グラスホッパーは、貧乏貴族の養子。義理の兄弟達は、全員戦闘系のレアスキル持ちなのに、ヨナンだけ貴族では有り得ない生産スキルの大工スキル。まあ、養子だから仕方が無いんだけど。
だがしかし、タダの生産スキルだと思ってた大工スキルは、じつは超絶物凄いスキルだったのだ。その物凄スキルで、生産しまくって超絶金持ちに。そして、婚約者も出来て幸せ絶頂の時に嵌められて、人生ドン底に。だが、ヨナンは、有り得ない逆転の一手を持っていたのだ。しかも、その有り得ない一手を、本人が全く覚えてなかったのはお約束。
勿論、ヨナンを嵌めた奴らは、全員、ザマー百裂拳で100倍返し!
そんなお話です。
転生したので、今世こそは楽しく生きます!~大好きな家族に囲まれて第2の人生を謳歌する~
結笑-yue-
ファンタジー
『可愛いわね』
『小さいな』
『…やっと…逢えた』
『我らの愛しい姫。パレスの愛し子よ』
『『『『『『『『『『我ら、原初の精霊の祝福を』』』』』』』』』』
地球とは別の世界、異世界“パレス”。
ここに生まれてくるはずだった世界に愛された愛し子。
しかし、神たちによって大切にされていた魂が突然できた輪廻の輪の歪みに吸い込まれてしまった。
神たちや精霊王、神獣や聖獣たちが必死に探したが、終ぞ見つけられず、時間ばかりが過ぎてしまっていた。
その頃その魂は、地球の日本で産声をあげ誕生していた。
しかし異世界とはいえ、神たちに大切にされていた魂、そして魔力などのない地球で生まれたため、体はひどく病弱。
原因不明の病気をいくつも抱え、病院のベッドの上でのみ生活ができる状態だった。
その子の名は、如月結笑《キサラギユエ》ーーー。
生まれた時に余命宣告されながらも、必死に生きてきたが、命の燈が消えそうな時ようやく愛し子の魂を見つけた神たち。
初めての人生が壮絶なものだったことを知り、激怒し、嘆き悲しみ、憂い……。
阿鼻叫喚のパレスの神界。
次の生では、健康で幸せに満ち溢れた暮らしを約束し、愛し子の魂を送り出した。
これはそんな愛し子が、第2の人生を楽しく幸せに暮らしていくお話。
家族に、精霊、聖獣や神獣、神たちに愛され、仲間を、友達をたくさん作り、困難に立ち向かいながらも成長していく姿を乞うご期待!
*:;;;;;:*◈*:;;;;;:*◈*:;;;;;:*◈*:;;;;;:*◈*:;;;;;:*◈*:;;;;;:*◈
小説家になろう様でも連載中です。
第1章無事に完走したので、アルファポリス様でも連載を始めます!
よろしくお願い致します( . .)"
*:;;;;;:*◈*:;;;;;:*◈*:;;;;;:*◈*:;;;;;:*◈*:;;;;;:*◈*:;;;;;:*◈
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
小さな貴族は色々最強!?
谷 優
ファンタジー
神様の手違いによって、別の世界の人間として生まれた清水 尊。
本来存在しない世界の異物を排除しようと見えざる者の手が働き、不運にも9歳という若さで息を引き取った。
神様はお詫びとして、記憶を持ったままの転生、そして加護を授けることを約束した。
その結果、異世界の貴族、侯爵家ウィリアム・ヴェスターとして生まれ変ることに。
転生先は優しい両親と、ちょっぴり愛の強い兄のいるとっても幸せな家庭であった。
魔法属性検査の日、ウィリアムは自分の属性に驚愕して__。
ウィリアムは、もふもふな友達と共に神様から貰った加護で皆を癒していく。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる