お願いだから俺に構わないで下さい

大味貞世氏

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第75話 2つの道具

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日課のトレーニングを重めに熟して。

朝のお風呂も気持ち良く。

2人ともバスローブ姿のまま朝食。

出勤して来たアローマに注意されても継続してお茶をしていたら。

「お!お嬢の生足!?…くっそ目の前真っ白じゃねえかよ」

油断した。

最近ソプランの執事(潜入)スキルの上達が目覚ましい。

「自宅だからって油断するお前らが悪い」

「開き直るな!」

「ちょっと見られたぐらいでガタガタ言うなら、ちゃんと服に着替えろや!」

「「クッ…」」


一理あるので着替えて4人でお茶をした。

「夕方のカジノの件は了解した。昨晩の城の動きだが。
キャルベが飛んで帰ってきたらしい。

陛下の目の前に突然現われてギャーギャー泣き喚いて許しを請い、話にならなかったから監禁中。

転移の道具は左足の甲に埋め込んでた。

元々能力の高かった宰相で、陛下も取扱に悩んでるそうだ。

何時でもいいからお前の意見が聞きたいってよ。

モヘッドは帝国の内状を把握するまでは保留だと」

「ふーん。埋め込み式か。
キャルベって実際会った事ないからぶっちゃけどうでもいいんだけど…。

俺このまま行くと宰相職もやらされそうだから、
使えそうならそいつに復帰して貰うかな」

「それ名案じゃない」

「お前宰相になるのか…、おい待てよ…」

「それを俺が受けてたら、ソプランは事務次官補佐。
フィーネが直の次官職。になってた」

「「復帰させよう!」」

「前にロロシュさんから言われてたからね。
全て上手く行けば、宰相職だけ蹴ればいいって」

「あの話ってキャルベの事だったんだ」


「当然俺は行くけど。フィーネとソプランは任意。
顔触れは陛下とメイザー殿下。公爵の2人とギルマートはマストで居ると思う。

どうする?」

「私は行く」

「俺はパスって言いたいとこだが、キャルベがどんな奴か見とかないと面倒そうだから。端っこに立たせて貰うわ」

アローマが。
「ソプランの件は私が口を挟む問題ではないのでお任せします。
本日のお昼食は外でしょうか」

「結構長引きそうだから城内で済ますよ。
遅くても夕方前には抜けさせて貰うから待ってて」

「畏まりました」



支度を済ませて地下から登城。

王宮内の控え室から、特別会議室へと案内…。
玉座の間の大扉が、開いている…だと。

本日の案内人のライラに。
「あー急にお腹の具合がぁ…」

大扉方面に歩きだそうとしたら。
フィーネに首を掴まれた。

「嫌だって言ってるんだから見ちゃダメでしょ。
子供じゃないんだから。諦める」
「え~。見て下さいって口開けてるんだよぉ。
もう少しなんだよ?

ライラとソプランが黙ってればいいだけじゃん」

「何の事だかは知りませんが。扉の前で通せんぼしている衛兵たちが処罰されるのでご勘弁を」

「チェッ」



会議室の前でライラと別れ、室内へ。

3人で膝を着こうとしたら。
「時間の無駄だ。座れ…。
今日はノイツェの後ろでいい」

はいはいとノイちゃんの隣に座った。

メイザー、ロロシュ氏、ムートン卿の並びの対岸席。

ソプランはクワンのバスケットを持ちながら、室内壁の衛兵の並びの後ろに陣取った。

かなり緊張の面持ち。

「スターレン殿に同席して貰ったと同時に。
フィーネ嬢にはこれから連れて来るキャルベスタの虚偽を見抜いて貰いたい。それは可能か」

「私の眼で宜しければ。見極めたいと思います」

「うむ。頼む…。
昨日も全身ゲロ臭くてな。言葉の内容も支離滅裂。
風呂に突っ込んで、一日休ませた」

「「へ、へぇ~」」

フェンリル様は目も鼻もいいんだな。
遠く離れたここでも見える位だ。

何年先でもいいと言ってはいるが、整い次第早めに行った方がいいのかも。

と考えていたら、キャルベスタが連れて来られた。

ヨボヨボの中年男性。
長く牢屋生活をしていた為、口髭も伸び放題。

「落着いたかキャルベスタ」

「は、はい。昨日は突然の帰国をお許し下さり誠に有り難う御座います。ヘルメン王陛下」

「ではまず。ノイツェの隣に座るのが、マッハリアから来国したスターレン殿だ。挨拶しろ」

「お初にお目に掛かります。キャルベスタ・オブラインと申します」

「スターレン・シュトルフです」
「妻のフィーネです」

「おぉ…。お噂通りにお美しい」

「キャルベスタ。お前の感想は求めていない。
今直ぐ首を落とされたいのか」

「も、申し訳ありません」

「では聞こう。皇帝との出会いと、お前が見てきた帝都の現況を」

「ハッ」

キャルベスタの話を要約すると。

皇帝との出会いは凡そ9年前。
ロルーゼ王都で行われた南北国賓招待席で初めて邂逅。

ロルーゼの王族貴族には魅了を使わず、何故か自分だけが狙われた。

足に道具を仕込まれたのはその時。
事前に帝都の接見室が登録されていて、そことの行き来しか出来ない代物。

道具には回数制限もあって、使い処は皇帝からの指示待ちだった。

その頃からタイラントは注目はしていたが、まだ手を出すまでではないと放置。

モヘッドが来てからは、動きの悪い自分は格下げ。
以降は政治の中枢に居ながら、モヘッドからの指示に従っていた。



現在の帝都シーリングの現況。

皇帝が鳩のパックから取り出した薬を、道具で鑑定し、
笑いながらそれを飲み干した瞬間。

あれ程心酔していた皇帝が、汚らしい汚物に見え始め
自分も列席していた下臣たちも盛大に吐いた。

統一教会の会員番号が若い者程その症状は重かったように思う。

直ぐにタイラントへ帰りたくなったが、思い留まって内状把握に努めた。

努めたが。確認するまでもなく、帝都の政府機能は一夜で崩壊。
保守派も改革派も暗部も統一教会も同じく。

その全てに皇帝の子息が潜り込んでいた為、最早国家としての存続も危ういと予測。

渓谷を挟んだマッハリアはさて置き、ロルーゼや西方のメレディスに脱出難民が押し寄せるのも時間の問題。

「軍事はメレディスに吸収され、一般民はロルーゼに流れると。私はそう捉えました」

「フィーネ嬢。今の話に偽りは在ったか」

「いいえ。何一つ感じられませんでした」

「そうか…。キャルベスタの話は信じよう」
そう言って陛下は笑い始めた。
「スターレン殿が放ったたったの一矢で、巨大な帝国が崩壊したと。傑作だ。これ程笑った日も無いわ」

「皇帝が飲んだ、あの薬の事でしょうか」

「そうだ。スターレン殿、説明をしてやれ。余は腹が捩れて出来ぬ」

キャルベに皇帝が何を飲んだのかを説明してやった。

両膝を着いたまま、キャルベも大笑い。

「いやぁ、貴方様は凄い御方だ。遠方に居ながら一撃で帝国を葬るとは。私もモヘッドの話は半信半疑で聞いておりましたが…これ程とは。

本心で直接対峙しなくて良かったと感服します」

「煽てられても何も出せませんよ」

「いえ。人生の最期に、貴方様とお話出来た。これだけで充分な冥土の土産です。

陛下。処罰は何なりと」

キャルベは額を床に着けた。

「…そこなのだがな。メイザー、お前ならどうする」

「実際宰相職は代理のままです。自分一人で背負うには少々大き過ぎる荷物です。一部でも下ろせるなら、大変に有り難く。キャルベの復帰を望みます」

「え…」

「公爵二名とギルマートの意見も聞こう」

3人共同様な答えだった。

「うむ。では最後にスターレン殿の意見は」

「個人的にもそれが一番妥当な線だと考えます。
私も宰相職までは手に負えません。その責務を果たせる時間が足りないと言ってもいいです」

「そうだな。君の枷になる役職なぞ不要だ。

キャルベスタ。メイザーの下からだが、やれるな?」

「は…はい!仰せのままに!」

「己の体調を見て、自信が持てたら申し出よ。それまでは城内待機でこれまでの遅れを取り戻せ」

「ハッ」

「スターレン殿への外交特権の授与だが、次の休暇明けを想定している。異論がある者は居るか」

満場一致で否定。

「陛下。その任命式は何方で」

「ここだ!馬鹿者が」

「えーでも普通隣の間でやりません?」

ヘルメンが頭を抱えた。

「済みません。冗談はそれ程で。
そろそろマッハリアの内状も落着く方向ですので、フレゼリカと結んだあの条約の解除をお願いしたいのですが」

「あぁ、それもあったな。あちらの状況はどうなっているんだ」

弟が圧倒的優勢。補佐官級には父が就任予定だと報告。

「そこは想定通りか。…その暫定政権の正式発表を待ち
マッハリアはメイザーに当たらせる。
この流れだと、君がアッテンハイムに行く時に序でに片付けて来い。それが外交官としての初仕事になる。

ロルーゼは後追いで充分だ」

「はぁ。本心では遊びに行くだけの積もりでしたが…
任命が先なら仕方がありません。お引き受け致します。
自分で結ばせた条約ですし。

でもこちらには護衛は一切不要です。
殿下の方を手厚くして下さい。北の治安はまだまだ気が抜けませんので」

「うむ。その様にする」

「そんな配慮は不要だと、言えない所が心苦しいな。
それは有り難く受けよう」

「キャルベスタ。彼は皇帝よりも遙かに恐ろしい男だと思わぬか」

「はい…。真に、思います」


「では。昼食休憩を挟み、モヘッドの処遇を決定する会議に移る。
キャルベは念の為下げる。スターレン殿は同席せよ。
以上だ」

午前の会議は昼前に無事終了。


議場を出て。
「上手く行ったね」
「どうなる事かとヒヤヒヤしてたが、予めそう言う流れになってたな」

「反対意見が無かったからね。取り敢えず訓練所隣の食堂行きますか」
「そうしよー」
「そこって美味いのか」

「城内では一番美味しくて、何より気軽に食べられる所」

「へぇ、そりゃいいな。俺もそこいこ。クワンティ預かったまんまだし」
「クワッ」


そんな話をしていたら、後ろから。
「私も同席させろ」とロロシュ氏が。
「私も誘えよ」とノイちゃん。

「2人共王宮の食堂でしょ。いいの?」

「王宮のはやたら薄味で気に入らん」
「肩凝るんだよ。あそこの食堂」

「じゃあ行きますか。時間勿体ないんで」
この面子で大丈夫かと思いつつ。


目的の食堂に到着すると。
満席だったテーブルが、速攻で1つ空いた。

給仕係の人に対して。
「ここはわしに付けろ」
「いやいやここは私ですよ」

とロロシュ氏とノイちゃんがやり始め。
「ノイツェさんでいいです!時間も無いし!
他のお客さんに迷惑です。腹ぺこで暴れますよ!」
フィーネの一喝が響いた。

「「済みません…」」


それぞれ好きな定食を頼み、進んだ所で。
「モヘッドの処遇はどうしたらいい」
ロロシュ氏に問われた。

「実質の被害はロロシュ邸とカメノス邸だけです。
個人的には復帰させたいです。
ゴンザさんとムルシュさんの動きも悪くなるんで。

序でにギークの治療をカメノス医院でやって貰えれば、一番丸く収まるかなと」

「ふむ。わしが許せば収まるか」

これにノイツェが反意を唱えた。
「一度は罪人として捕われた男。商業ギルド支部長のムートン卿が異議を出しそうだね。立場的にも。

個人的にはスターレン殿の対応が妥当だと思うが」

「微妙っすね。商業ギルドの立場としてモヘッドを何処まで信用するのか…」

「今は良くても。まだ若くて将来的にどうなるかの判断は難しいね。そこの判断は私にも無理」

5人で首を捻ったが、結局答えは出なかった。

しかし蓋を開けてのムートンの意見は、誰も予想しなかったものだった。


午後からの会議でモヘッドを前での討論中。
その処遇に対して異議を唱えたのはムートンだけだった。

しかし…。

「私は。分解したクインザの派閥をモヘッドに取り纏めて貰えば良いと考えます」

陛下が問う。
「理由を説明しろ」

「はい。午前の流れの通り、私が背負う荷物も多い。
私とロロシュ卿とで解体派閥を吸収するにも限度があります。

モヘッドは商業ギルド、冒険者ギルド、
統一教会の裏事情、暗躍していたクインザの組織の内状まで把握しています。

復活出来るかも疑わしいギークに副官を任せる位なら

分散した派閥の筆頭侯爵家に婿入りしたムルシュ殿を副官に据えて再統一化を計った方が、遙かに安全で最短だと考えます。

ムルシュ殿の負担が大きくはなりますが、将来的にそれで安定させれば、途中解任も可能。
それでモヘッド頭での現状維持も可能かと考えます。

仮に彼が使えなければ、ムルシュ殿を挿げ替えるか
私と卿で完全に二分化するか。

色々と方策は取れるかと」

おぉ、その線は想定に無かった。

各方面の良いとこ取りだ。
ムートン卿ならではの目線。

「成程な。ただ復帰させるよりは遙かに安全だ。宙に浮いている存家も多い。そこを握らせれば、国としても口出しが出来る。

モヘッド。二度と過ちは犯さぬと誓い、この話を受けられるのか」

「ハッ。
この命は既に陛下とスターレン様の物です。
その様な過分な酌量を頂けるなら、誓いを立て
粉骨砕身の思いで邁進致す所存です。

必ずや達成してご覧に入れましょう」

「その心意気に免じ、ロロシュ卿とスターレン殿の許しを以て処罰無しとする。新たな使命を果たせ。

他に反対意見はあるか」

誰も居なかったので俺が手を挙げた。
「一つ。聞きたいのですが」

モヘッドが陛下の許可を得て。
「何でしょうか」

「どうして薬を皇帝が飲む前に、ライザー殿下の呼びかけに素直に応じたんですか?」

モヘッドは笑いながら。
「ライザー殿下が演じて下さった馬鹿さ加減が、
とても腐れ皇帝に似ていたからですよ。
一瞬一瞬がとても似ていたので、操れられた中でも心の隙間に声が届きました。

今にして思えば。呼び掛けられたのがライザー様で、本当に良かったと思います」

これには皆で笑ってしまった。
若干顔が引き攣っていたのは、ヘルメンとメイザー。

「モヘッドの身柄は国で管理し、正式な辞令と共に釈放。
後の管理はムルシュに一任。
実務は現代理長を努めるゴンザから引き継ぎ直せ。

内政やクインザ派閥に関してはムートンに任せる。

ギークの処遇は後のモヘッドに託そう。それまでは治療しつつ国の管理下に置く。

以上だ」


ムートンの妙案ですんなり閉会。

「あの案いいですね。あれは俺も考えてなかったです」

「これでも長らく国とギルドを中心で均衡取りをしていたのだ。君にお飾りではないと証明したかった。
それだけの意地だよ」

握手を交して解散した。




---------------

予想よりも早く会議が終わり、自宅へ戻って暫しの休憩。

着替えて4人でエドワンドへ向かった。

着いた頃には既にジェシカさんたちが店の前に集合していて、目が合った瞬間に路上に倒れ込んだ。

ホントにやっちゃったよ。

「何やってんだあいつら」と驚いたのはソプラン。

慌ててロープで全員巻き起こした。

「あぁ…これですねぇ…」
「気持ちいい…全身で抱かれているみたい」

「恥ずかしいでしょ。普通に歩いて下さい!」

ジェシカさんが。
「フィーネ様。一晩だけでい」
「絶対に駄目です!」

何の事やら…。

総勢10人と1羽でカーライル入りして
オーランドさんに驚かれた。
「これはまた大所帯で。お越し頂き有り難う御座います」

コインの引き継ぎを終え、特別室に全員で移動。

女子ばかりで肩身の狭いソプランと。
「逃げるなよ」
「逃げねえよ。でもソッコーでゲームに行く」

サンドイッチを食べながら作戦会議。

自分とフィーネでルーレット。

エドワンド女性陣は分散してポーカー。

ソプランとアローマはレートは低いが最も堅実なダーツを選択した。

目標だった2万5千は2時間後の休憩までには堪ってしまった。

「どうします?余りで遊びます?」

「私たちは…」
ジェシカさんが後ろへ確認し、同意を得て。
「お二人のお役に立てたなら、充分です」

パメラが挙手。
「このまま解散するのが惜しいです。
引き換えした景品をエドワンドの二階で鑑定してもらえませんか?本当にお役立てたのか不安なので」

「そうですね。折角みんなで取った物なんで
ご開帳はお店でやりますか」


満場一致でエドワンドへ移動。

VIP室。ソフトドリンクで乾杯。

気になる眼鏡。

見た目普通の銀縁眼鏡で、レンズフレームの端に小さな四つ葉のクローバーが光っていた。

何故に三ツ葉?

名前:三ツ葉の眼鏡(古代兵器)
性能:鑑定具として最高峰に分類
   物質の特性や最適な組み合わせを見抜ける
   視力が悪い場合は補正機能搭載
特徴:これで見えない物は極僅か

「凄い。鑑定道具の最高峰だぞこれ」

周りから響めきが起こった。

名前:可逆の歯車(懐中時計)
性能:時刻を24時間のアナログ表示
   経度移動によるタイムシフト補正機能
   ワールドタイマー補正機能搭載
   地上と地下の位相は無関係
特徴:時刻で迷う事はない!紛失注意

「1日の時刻が短針で示される。時間単位の分は長針で表わされる物だ。
これさえあれば自動反転砂時計が要らなくなる」

再び響めく。

「みんな有り難う。この二つは必ず役に立つよ」

「お礼を言うのは私たちの方です」
「私たちを二度も救ってくれたお二人に感謝を」


最後にもう一度乾杯した。




---------------

時刻は19時を回っていたので、出店で惣菜を購入して自宅へ戻った。

「眼鏡はシュルツに渡そう」
「きっと良い物作って貰えるよ。クワンティ」
「クワッ!」

「時々見に行った甲斐があったぜ」
「皆さんで取った、と言うのがまたいいですね。
私も次の機会があれば、ダーツ一択で頑張ります」

談笑して笑い合う。
今日はお開きとなる間際でソプランが。

「終わり間際に悪い。俺たちの結婚式を合同でやろうかって件だが。一旦保留にする」

「4人が復帰したばかりだから?」

「それもある。でも大きな理由は他がお前らの休暇後を狙ってるんだわ。

ムルシュのとこと、ゴンザのとこ。
セルダさんとことモーラスのとこはカメノス邸で。

三件も被ってて、外交官の任命式にアッテンハイムだろ。
俺たちも考えたが、後追い組はハイムから帰って来てから改めて考えようってな」

「うーん。俺たちがどうこう言う問題じゃないし。
そこは任せるとしか言い様がないなぁ」
「何度も言うけど気は使わないで。転移で飛べるから。
旅先の宿から飛んだっていいし。
シュルツを経由してくれれば何時でも連絡取れるし」

「まあお前らの休暇中にも考えとくさ。
出発は明後日だったか」

「そうそう」

「明日は休むのか」

「ちょっと武器屋寄ってペルシェさん所の様子を見に行くくらいかな。なんかあった?」

「いや。最近忙しくてアローマとデート出来てなかったからお前らが休むなら休もうかってよ」
「止めて下さい。
お二人の休暇中で時間は取れるでしょうに」

「こいつらが?行った先で、なーんにも無かった事があるのか?」
「それは…」

「「否定が出来ない…」」

「だろ。安心して休めるなら休みが欲しい」

「よし。明日は各自で自由行動にします!」

「「はい!」」
「やったぜ」
「クワァ」
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