お願いだから俺に構わないで下さい

大味貞世氏

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第155話 クワンジア闘技大会本戦02

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大会本戦2日目。

レイルの妨害工作が効いているのか王都は静か。ではなく大会特需でお祭り騒ぎ。

誰が勝つとか負けるとか。1回戦は賭け無しと解っていても話題はそれで持ち切りだった。

本当に今更だが負けるのが正しいのか不安になって…。
はいないが悪い方で有名になるのが心苦しい。

朝早くにタイラントで食材の買い出し。配給に使うかは後で考えようと買い漁った。

時間的に遠出が出来ないのが残念だ。詰り米が無い!
納豆も久しく食べてない。あぁ食べたい。

普通の食材はシュルツに発注してクワンジアの夜帯に南東へ出張…してる場合ではなかった。

シュルツに挨拶してクワンジアに戻った。
手土産に小袋の量産品を貰って。


ハイマン戦は2試合目。ギリギリ滑り込んで観戦。

2人共長剣を選択。出だしは睨み合いと間合いの読み合いが続き、焦れたハイマンが踏み込んで打合いが始まった。

実力僅差の試合は見ていて面白い。ヤーチェが優勢と思われたがハイマンがヒット&アウェイに切り替え長期戦へ突入した。

魔物の専門家と対人戦特化の鬩ぎ合い。削り合い。

大胆な大振りから肘や前蹴りを入れる体術を織り交ぜる構成。対するハイマンは小技で剣を流しつつ飛び退き軸足を払いに掛かった。

距離が離れた所で互いに構え直し。ヤーチェは上段、ハイマンは中段構え。

略同時の踏み込み。僅かにヤーチェが早い。振り降ろしの一撃を受け切れずに鍔に掛かってハイマンが剣を落としたと見せ掛けて捨て身のショルダー。

そこまで読んだヤーチェが躱し、背後に回り、首に剣身を軽く当てハイマンがギブアップ。

「見事。流石は東の上級冒険者。力も速さも遠く及ばなかった」
「いやいや貴方も中々。もう少し研究されていたら負けていたのは俺の方かもな。最後は力押しに頼ってしまったが技術は貴方が上だった」
互いの健闘を称え合い握手を交していた。

観客席も立ち上がって拍手喝采。明日、上手に出来るかなぁ。

実戦経験者には見応え有る試合。しかしアレハ君は父親が負けたのが悔しくて大声で泣いていた。

悔しさをバネに父を越える剣士目指して頑張れ。


「別の意味で緊張して来た。今日はお隣会場に行く?」
「今の試合面白かったから充分よ。緊張解しにカジノでも覗いてみよー」

南の緊張感を無視してカジノに遊びに行った。

息抜きも重要です。

金銭のバックは無いが貯めたポイントで抽選券と交換して福引きするシステム。健全だ。

このシステムならタイラントでも使える。

随分前から似た案は片隅に浮かんでいたが、ついつい道具が欲しくて言い出せなかったのが本音。
平等を謳うならこれだよねぇ。

ド定番のポーカーやルーレットに興じて10枚を引換て〆切り、訓練所で軽く汗を流した。
人目が有るんで程々に。

夜にマリスの動きを探ってみた。が、見事に水門前で右往左往。ザマァ。

レイルは腹を抱えて笑い転げていたそうな。


安眠明けの3日目。いよいよ出番である。

自分は3試合目。早めに進むのを考慮して1試合目から東西控え室内で待機。

セコンドはフィーネしか居ない。観客席に行かれたら完全にボッチになる所だった。

バッグを預け。行って来ますのキスをして闘技場エリアへのゲートを潜った。

ゲートを出た脇に模造武器が陳列されていた。

1本1本鑑定。該当品はやはり紛れていた。それも使用予定の長剣。

反対側のゼノンに見えるように長剣を振り回し、斧を浮かせて砕いてアピール。

天覧席からも丸見えで視認出来た観客たちが響めいた。

長剣を場外に突き立て小剣を握り絞め。ゼノン側の長剣も同じ物だったらしく槍を砕いた。

同様に小剣を掴んで闘台に躍り上がる。


互いに盾無し。予定では左腕を折り合う。流れに乗り部位は展開で変化する。

台上の端に立ち一礼。

ロープ補正でスペックは俺。技術面、経験値はゼノンが格上。アッテンハイムでの模擬戦から何も変わってない。

熱くならなければ良い勝負を演じられる。

場外中央に立つ判定員の号令で試合開始。


熱気を帯びた静けさの中で、同時に動いた。

リング中央での打合い。昨日のハイマンさんの動きを参考に数撃合せて離れるを繰り返した。

ゼノンの体力を削り。スピードに物を云わせて動きを止めた彼を起点に只管周回。

フェイクを入れても対応される。どんなに手数を増やしても帰結する接点は1点だ。

狙われているのはカウンター。模造だろうと打ち所如何では軽く致命傷。油断は禁物。

身も心も温まって来た。

一旦周回を止め、ゼノンの正面で距離を取る。見計らったように今度は逆転。守りに徹して受け流す。

左手を剣の腹に添えた下段構えからの上突に定点位置では対応し切れなくなり、左右にステップして躱した。

熱くなって来た。呼吸を忘れて意識が飛びそうだ。

模擬戦では味わえない削り合いに酔い痴れた。

どれ位続けていただろう。観客は言葉を失い見入って場内は激しい剣戟音だけが響き続けた。

飛び散る汗と火花。互いの死力を出し尽くす。最早演技など忘れてしまった。

中央に立ち戻り鍔迫り合いに持ち込み、ゼノンの残存体力を奪いに行った。

まだまだ余裕だと薄く笑ってら。俺も微笑み返してフィナーレを迎えた。

当て身で押し退け、崩れた所を裏下からゼノンの右手首を叩き上げ。

ミシッと乾いた音の後。落とした剣を左で逆手に掴み、閃撃で軸足にしていた左脛を横から持って行かれた。

俺の足からも鈍い音。膝を着く寸前で渾身の一撃をゼノンの脇腹に入れ、場外に弾き飛ばして右肩から落ち、小剣を床に投げ出した。

最後は大の字で転がり、酸欠で息も絶え絶え。

観衆の反応なんてお構いなしに意識を手放した。


意識を戻したのは医務室。鋭い痛みで。

ゼノン隊で部外者は外に出され、室内に響いたのは俺とゼノンの絶叫。

ゴンザやアローマの気持ちを理解しました。

施術後にフィーネが呆れて。
「どうして熱くなっちゃうかなぁ」
ペリーニャも同じく。
「殿方は愚かですね」

「ごめんちゃい」
「申し訳ない。途中から我を忘れてしまいまして」

治ったばかりの足と腕に大層な湿布と固定具を巻き、外面は重傷患者の体。

「ちょっと予定外だけど怪我の功名だ。俺が勝って足折ったから堂々と棄権出来る」
「気楽で良いわね。明日の私の期待値が益々上がっちゃったじゃない」

「適度に受けて場外に転がって行くのはどう?」
「そうねぇ。体調不良も限度が有るし。再戦組まれても嫌だからゴロゴロ転がってみるわ」

兎にも角にもこれで俺が狙われ易くなった訳だ。

襲撃されなければ明日までは療養したい所。嫌でも来ると思うが。

痛そうに支給品の松葉杖を駆使して。帰りは馬車で城内まで護送されました。




---------------

本戦3日目の夜も襲撃は来なかった。

ベンツールの指輪も動かず。スタンの読みではマリスの反乱が起点に設定されているのではと。

私もそう感じた。

敵が出遅れてる間にアッテンハイム組は帰国させる。そうすれば標的は私たちだけに成る。上手く行きすぎて怖い。

4日目の1試合目が私の出番。

棄権しなかったフラーメさんの一閃を受け、大袈裟に床を転がり闘台の端を踏み間違えて敢えなく敗戦。

「えぇ…」意を削がれたフラーメさんの顔が忘れられない。
思い出すだけで笑える。御免なさい。

女子会場はブーイングの雨霰。お金が掛かっていたら小石が飛ばされそうな勢いだった。

見せ場を一切作らなかったからしゃー無し。


お昼をこちらの宿舎でペリーニャたちと仲良く食べて暫しのお別れ。

2人の王様にご挨拶を済ませた彼女を王宮広間前で見送った。

「帰りに必ず寄るから」
「何か有ればスマホでね」

「はい。怪我人を抱えて堂々と帰れます。気は抜けませんがお世話に成りました。グーニャもお元気で」
同行帰国させたいけどグーニャも狙われてるから今回は諦めさせた。リスクは私たちに固めないとね。
『ニャ~』

「「こちらこそ~」」
国との折衝は大半ペリーニャの権威のお世話になったのは間違い無い。

馬車から離れて手を振り合った。


こっからが私たちの本番。気を引き締め直して敵が動き出すのを待つ時間が続いた。

建前はカジノの粗品を持ち帰りたいから大会終わり迄は居ます、て言うちょっとしたおふざけが入っている。

理由としては弱くて薄いが事実なんで。

安全を確保出来たらモーランゼアも行ってみたいし。




---------------

昼過ぎにシュルツに進捗具合をメールして第一段階は目論見通りに運んだ。

だが召喚士の存在は侮れない。指摘をくれたレイルに感謝感激。

血統や弟子も居ると仮定した。

西の本体も乗り込んでくれたら一挙に叩ける。高望みが過ぎるか。

南への食材の運搬と配給を済ませ。専属になったマリーナとベンツールの3人とクワンを呼び戻して夕食。

「マリスが地上から王都に入った。今夜から3日間が怪しいな」
「来てしまったのですか…。諦めてくれれば良い物を」

「退くに退けない状況だからさ。今頃無い知恵絞って俺を呼び出す理由を考えてるんじゃないかなぁ」
「悪い事一切してないし。誰とも喧嘩してないし。どんな冤罪投げて来るのか、とっても興味が有る」
まあ無理だろうが。

マリーナを退出させた後、7者で打ち合わせ。

「それよか足は大丈夫なのか」
「全然平気。今晩ゆっくり寝れば完治するよ」
大事を取って。

続いて各地でゴッズが呼び出された時の話。

暫定で南西の土竜はレイルと元眷属たち。南東の水蛇はフィーネとグーニャ。北西の輪っかはクワン。残りの俺たちはベンツールを軸に遊撃と北東部を対応と決めた。

「重要度はレイルの所が一番高そう。順番的に最後に回ると思う。町と街道付近を避けてくれれば多少派手に暴れても良いよ」
「土竜は土竜じゃ。強い光に滅法弱い。目を潰してしまえば長くは生きられん。地表では自慢の鼻も壊れる。フィーネの光源腕輪が二つ有ればええんじゃがのぉ」
今晩動いたら間に合いそうにないな。

「うーん。蛇に潜られたら水中で追わなきゃいけないから貸し出しは無理よ。部品も解析してないし。早めに片付けて南西に合流するわ」
「土竜も地下に潜られたら厄介じゃ。妾には不向きじゃが聖魔石の粉と獄炎の骨。マウデリンを少量加えてやれば似た腕輪は作れるぞよ」

てな訳で作ってみた。

ベースはレイルが肋骨から輪を作り出し、マウデリンチップと聖魔石の破片を合成。

「任意発光ってどうすんだ?」
「解んない」

交差の光源を光らせてイメージを掴み、付与してお試し。
「目が!目がぁぁぁ」
苦しんだのはレイル。
「普通に眩しい!」
「目がチカチカします」
『眩しいニャ』「クワッ!」
「ちょっとスタン。自分はグラサンしてるんだからもう少し抑えてよ」

おぅ魔力を掛け過ぎたようだ。

名前:常夜の灯火
性能:照射範囲半径15km外周
   調色(昼光色・昼白色・白色)
   採光(聖属性可能)
特徴:闇夜を照らす聖なる光
   魔力を掛けると手首に固定化される

改良版交差よりは性能は落ちるが色調のバリエーションはこちらが豊富でお得。

交差をレイルに渡して常夜はフィーネが持った。

「でレイルに質問」
「マリスを戻せるかどうかじゃったか」
「そうそれ」

「身体は戻せる。じゃが壊れた記憶は戻らぬ。本人が封じておるなら戻る可能性は有る。それが結論ぞな」
「やっぱり厳しいのか」
「操縦者が何時手放すかが勝負じゃて。一手間違うだけでフィーネの言う様に廃人確定。妾が直に接触した時もその壁は破れなかった」
うーむ、際どい。

「術者は南部に居るんだっけ」
「巧妙に隠れておるな。クエ方面にもベンツールの町にも居ない。南部の町の何処か。転移道具を使っておるのじゃろう。直感に頼るなら、妾と同類じゃ」
「詰り、死霊系って?」

「初めて見る術式じゃがの。人間の身体を絶頂期で無理繰り延命したのかとな」
「レイルも知らない魔法か」
「妾の知は魔族に偏る。人間が独自に開発した魔法には疎い。加えて邪神の加護を受けておるなら幾らでも」
一か八か本人を捕え、同時に術者に権限を放棄させる。

言うは易し。隠者が表に出て来なければほぼ不可能だ。

マリーナの対応力を信じよう。




---------------

姉が帰って来る。崖で死んだ筈の姉が。

身体を操られ、記憶の欠片まで奪われて。

タイラントの大使。スターレン様たちが来国されてから急激に物事が動いている。

信じられない事ばかり。疑うよりも前に悔しい。
唯悔しい。

後一歩。僅かな差で飛び込まれた。

聞きたい。それは誰の為であったのか。あれは、何の微笑みだったのか。

奥歯を噛み、力一杯壁を叩いた。

絶対に、許さない。

迎賓用の宿舎を出ると城内の兵士が慌ただしく動き回っていた。

玄関前に立つ警備兵に状況を聞いた。
「どうしたのだ。お客人のご迷惑だろう」
「いやそれが…。マリス様が無事に凱旋されたと、先程からその出迎えの準備に追われているそうで」

「何だと!マリス様が…」
先程聞いた通りの出来事が起きた。

地下からの連絡路を断たれ。表から来るしか無くなると。

「護衛は付けて居られるのか」
「話では三十規模の護衛を引き連れていらっしゃるとか。恐らく行方不明だった救護隊の一部だと思われます」
側近にビッテロンが控えていたら確定する。

上司のレオハインの執務室に急ぎ事態の把握を。
「レオ。姉上が戻られたとか聞いたが」
「その通りに…。しかし何と言う時期に戻られたのか」

「当時の救出部隊長のビッテロンが控えていれば本物の姉上かも知れぬ。だが別人に成り済ませる道具は幾つも存在する。レオと同じく帰還の時期がどうにも怪しい。
その判別をする妙案が有る」
「妙案、とは」

「私だ。私を何よりも大切にしてくれた姉上なら私を認識出来ぬ筈は無い。代表代理として対応は任せろ」
全く逆の感情であったとしても。
「成程。他に有り得ぬ手です」

「当時の私室には向かわせない。数日間抑留出来る軟禁部屋を用意せよ。確証が得られる迄は伯父君にも会わせられん」
「ハッ!後宮とは別の建屋をご用意します」

「してマリス様は何方から参られた」
「南城門前で待機中とのこと」
レオを疑う訳ではないが、もし南門に居なければレオも裏切り者と成る。


疑心暗鬼で胸の内が黒く塗り潰されそうだ。

信じたい願望が優り、務めて冷静に対応出来た。
姉は、門前に居てくれた。

懐かしい。駆け寄り、力一杯抱き締めたい。

「善くぞ戻られましたマリス様。国防長レオハインの遣いでマリーナと申します」
「マリーナ。レオハインは何を」

私を…全く覚えていない。

「急場で休息所を準備中に尽き。迎え仕事は私にと」
私の顔を間近で見ても気にも留めずに。
「そうでしたか。私は後宮へ迎えられるのでしょうか」

「先ずは長旅の泥と疲れを別場で落として頂きたく。後宮の埃を払う間も無かったもので。数日間は別の棟で安息を願います」

「悠長な。至急アッテンハイムの聖女様にお伝えすべき事象を持ちます。ペリーニャ様は何方に」
「悠長と言われましても…。聖女様は数刻前に転移で帰国されましたが」

白目を剥いて卒倒しそうな勢いで叫ぶ。
「何ですって!それでは困ります」
何をだ。
「困ると言われても、一介の末兵である私は不能です。
護衛の一人が此度の大会中に重傷を負いまして。女神教教会や寺院も回り尽くされ、滞在する意味が無いとピエール様とモーランゼアのケイルガード様の御許可を得て帰られた次第です」

「何と言う事を…」
「先ずは身体を休められ。親書を起こしては如何でしょうか。最も速い鳩の御用意を」

見て明らかに狼狽していた。卑しく親指の爪まで噛んで。
本来の姉ならそんな事は絶対にしない。

「それでは遅いのよ!城には入りません」
後ろに控えるビッテロンも苦慮している様子。
「折角お帰りに為られたのにマリス様の御尊意、理解出来兼ねます。ビッテロン殿も無事でしたか。貴殿からも何卒御説得を」

「マリーナ…。思い出したぞ。当時新設された後続部隊に居た者だな。それは善しとして。マリス様、彼女の言う通りです。帰ると城門を叩いて入らずに出て行くなぞ。誰が聞いても有らぬ嫌疑を掛けられるでしょう。疑念を晴らす為にも先ずは城内で休息をされては」

姉上が足踏みしている間に案内の馬車が到着した。

「城内は安全です。どうぞ御安心を」
尤も危険なのは貴女自身。

迷う姉を半ば強引に馬車へと推した。

他の女性従者の顔触れには見覚えは無かったが男女別にして乗り込ませた。

「マリス様は不安で混乱している御様子だ。門を固く閉じ警戒を強化せよ!大会関係者の出入りは西門に限定。
ピエール様には整い次第に御連絡する。仕入れの荷馬車や商人。従者や下僕に至るまで検閲も強化。猫の子一匹通す事は許さんぞ」
「ハッ!!」


マリスの切り離しには成功した。後はお願い致します。
スターレン様、フィーネ様。何卒、この哀れな国をお救い下さい。

祈るような気持ちで。姉を乗せた馬車の背を見送った。




---------------

マリスの囲い込みと切り離しには成功した模様。
動き出すなら今夜か明日に掛けてと思われる。

これが正解だと信じ、今夜は全員王都の宿舎で待機と休息を取った。

本戦5日目。今日明日で2回戦が行われ、1日休みを挟んで3回戦。入賞者5名が決まったら敗者復活戦を実施して3名を選出。計8名で準々決勝。

所々休みが入って大会期間は丁度2週間。

俺は骨折リタイア。フィーネは羞恥を理由に敗者復活戦は固辞した。


朝に3人とクワンをベンツールに向かわせ、ホースキを呼び立てて背負って貰い男子会場を観戦。

大袈裟なギプス(金属フレーム)を足に着け、怪我してますアピール。

もう完治してるのでまんま詐欺ですが。

出店で買ったポテトフライを摘まみにエールビールをたっぷり堪能。時折食べさせ合ってバカップル爆誕。

周囲の真っ白な目ったら無かったぜ。

松葉杖でトイレに行ったりしても襲われなくて残念だった。


本日の見所はヤーチェが軽く相手を場外に蹴り出して勝利を収めた試合だけ!

明日に勝ち上がるであろう同じ隊の出場者バリンと順当に1,2フィニッシュを飾るんだろうね。

他に面白い人が見当たらない。アローマに痴漢行為をしたらしいフラーメの知り合いは予選会で消えてるし。

メレディス出身の屈強な戦士も…何考えてんのか解らんが何処か気の抜けた試合を見せていた。

俺、居ないですから!

ハイマンさんに敗者復活に出るのか聞くと。
「スターレン様の試合を見るまでは出ようと考えてましたが。これ以上息子の前で恥の上塗りは出来ません」
早々に辞退してしまったそうだ。

その背中に隠れるアレハ君は。
「嘘吐き…」恨めしそうな目で。
「大人は時々嘘を吐くもんさ。速く動けたからって必ず勝てるって訳でも無いしな。実戦と御前試合では丸で違う。
お父さんに沢山教えて貰え」
頭を撫でようとしたらプイと顔を背けられた。

嫌われちゃったなぁ。

「気にせんで下さい。ちょっと拗ねてるだけです」
「してませんよ。この頃の記憶なんて直ぐに忘れちゃいますからね」

少年の記憶にどれ位深く刻まれてるかなんて気にもせずハイマンさんと笑い合う。


予定試合は早めに終わり。昼間はカジノに入り浸った。
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