お願いだから俺に構わないで下さい

大味貞世氏

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第257話 樹海の主黒虎。ルーナデオン入国

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密偵の2人は王都タリルダリアに残し。先にルーナデオン方面へ馬車移動を始めてとクワン便で指示を出した。

その翌日。グーニャの爆走でルーランカの町へ到着。

ミリータリアは国土の割りに町が少なく。1つ1つが大規模で東端町のルーランカも例に漏れず。

国軍と商業、冒険者と一般住民とに3つに分かれる大きな町だった。

宿を決めてから3班に分けて俺たちは軍部。ソプランたちは両ギルド。ロイドとレイルたちは商店巡り。

しっかり休んで翌朝。軍と冒険者ギルドに東部樹海への立入と黒虎と話をするから邪魔すんなよと釘をぶっ刺して町を出発。

天の皆様が予想したであろう通りに!

黒虎はレイルの前に平伏し単なる大型猫と成った。

もう既に泣いている。
「マジで…。死に、死にたくないんすけど…。俺たち…
うぐっ…人も襲ってないじっ。レイルダール様がどうしても毛皮が欲しいって言うなら。俺…おでだけで勘弁じてっ」
これも動物虐待に入る…のだろうか。
「殺さんて。話を聞きに来ただけじゃ。泣き止め。ほれ好物のバナナも持って来たし。何なら種抜きブートストライトの実も有るぞえ」
「はっ!?ま…幻のブートバナナ!」
「一本だけじゃぞ」
「あい!」

持参バナナとブートを出し。リーダーの黒虎君にはブートは丸々1本。他の子には千切って配布。

真っ黒な集団が美味しそうにバナナとブートを食べ終わるのを見守った。

お座りしたまま。
「何で御座いましょう。レイルダール様」
尻尾は垂れて猫ぽい。

「何故ここに定住して居るのじゃ」
「この東にスフィンスラー迷宮に繋がる獣道が在りやして。ここを守れと初代勇者に頼まれた次第でやんす。それからずっと」
全員納得。
「そこの白鳩さんが上空を素通りした時は。翼も無いのにどうすりゃええのと嘆きやしたがね」
「ほぉ」
「クワ…」

「役目も終わったようなんで。後はのんびり暮らそうかなって」
「妾の従魔に成らぬかえ?」
「…はい?」
「じゃから従魔に」
「…いやぁその。そこの何故か同種の姿をしてるグエインゴッズさんだけじゃ駄目なんですかい?」
「あれはフィーネの従魔じゃ。今の妾は純粋な戦闘魔獣は従えておらん。妾では不満かえ」
「ふ、不満だなんて…。とても光栄でやんすが。レイルダール様の血を頂いてしまうと。自分でもどうなってしまうのか解らなくて」

「少なくともゴッズには成るのぉ。一旦集合してゴッズと成り忠誠心の無い部分を分離してみよ。そっちは妾が狩る」
「…ちょいと時間貰えやすか。頭ん中整理しやすんで」
「待ってやろう」

リーダー黒虎君が目を閉じて思考中。

少し離れて暫し待機。
「そんな上手く行くの?」
「黒虎の魔素核は気体じゃ。大抵の事は出来る。お主らは手を出すでないぞ。これは主従を決める儀式じゃで」
解らない事だらけ。
「儀式なら手は出さんけど。フィーネとグーニャの時はどうだったの?」
「小型化したグーニャに指先自分で斬って血を一滴与えただけよ」
「ハイニャ。魔族の血が流れてないと無理だニャ。レイル様は正統な不死王なのできっと凄い事に成るニャ~」
「あー普通の人間じゃ駄目だったのか」
「この森吹き飛んだりしない?」

「妾が簡易結界を周囲に張る。お主らは外側に居れ。アローマは反射盾。ソプランはその後ろじゃ」
「承知しました」
「ちょっとは漏れるんだな…」
一方カタリデは。
「私は抜かないで。レイルの気が削がれるし。標的が2つに成るから」
「解った。取り敢えず俺たち離れるよ」
「その方が良さそうね」
間近で見たいのは山々だが。

「整いやしたっす」

一体化して4倍強の大きさになった黒虎。それだけでも大迫力。

レイルはフード付きコートを脱ぎバッグに仕舞うと。背中のスリットからピンクの翼を全開に。武器は憤怒サーベルに黒炎を纏わせ正面に立った。

「ここで姐さんの本気が見れるのか?」
ロイドとプレマーレが代わりに。
「ゴッズに本気は出しませんよ」
「周囲への影響を抑える為の安全代です」
「そっか。ちょっと安心したぜ」

続けて左手を天に掲げ。薄灰色の囲い壁を形成。
範囲を俺たちの直近まで広げ。30m以上に高くした。
天井を張らないのは黒虎ゴッズの大きさが解らないからか力を上に逃す為か何方か。

左手を下ろし。人差し指で黒虎を指した。
「行くぞ」
「へい!」

大口を開けた黒虎のその喉目掛けて指先から鮮血の指弾を放ち投げ込んだ。

直後にガァァァと言う苦しみの咆哮。
衝撃と空圧で薄灰の壁全体が震えた。

間の木々は粉々に砕け赤茶けた地面と点々と水溜りだけを残した。

黒虎の体躯は全長30m付近に到達。

咆哮が終わると頭を下げ2体に分裂。即座に右手の黒虎が縮小化してレイルの右後方へ回った。

残った大型がレイルを見下ろし。全身から毛玉の小分身を造り出しレイルに向かって集中砲火。
「そっちを選んだか…。面白いのぉぉぉ」

降り掛かる黒い分身体を薙ぎ倒し飛翔して大型の眼前へ特攻。

黒炎長を5倍越えに伸ばし眼球を突くモーションを見せ。黒虎は反対に躱し黒炎剣を噛み砕こうと首を動かした。

噛み付こうとした瞬間に刀身を返し。逆刃に左手を添え一気に真下へ振り降ろした。

付け根から切断される下顎。黒虎は咆哮も出来ず苦悶に歪み瞬間両眼を閉じた。その僅かな隙はレイルに取って怠惰にも等しい時間。

鼻で笑い。黒虎の眉間を刺し貫いた。

消え去る分身体。崩れ倒れる巨体。
「まあまあじゃったな」
決着までほんの5秒間の出来事。

壁を解除して叫ぶ。
「フィーネや。早う金角で解体。放置すると復活するぞよ」
「はい!」

採れた素材は毛皮と闇魔石以外全て小黒虎の口に放り込んだ。

ゴクリと丸飲み。
「素晴らしい御力でやんす。おいも暫く沸き上がる力に踊らされそうで」
「妾の影の中で鍛錬せよ」
「ハッ!」

「入る前に魔素核の回収と以前の数だけ虎を置き。リーダーを据えよ。勇者隊が討伐してしまったのでは後々面倒じゃからの」
「御意に」

周辺と森の奥まで高速で走り回り魔素核を吸収。進化前の数を再生させリーダーを任命した。

別れを告げ走ってレイルの前に戻った。

「何処まで小さく成れるのじゃ?」
「御手に乗れる程までが限界でやんす」
「そうかえ。なら抱えられる位に。抱っこしてやろう」
「抱っこ!?おぉ生きてて良かったっす!」

武装を仕舞い黒虎を胸に抱え。
「名前は後で考えるとして。お前は大陸内の他の土地に付いて何か知らぬかえ」
「おぉ…幸せ。申し訳ねえでやす。以前のおいは遠見が苦手でして近場の出来事しか」
「そうかえ…」
全員落胆。

「名前は何にしようかの。自分やプレマーレの時はパッと思い付いたのじゃが。何か無いかスターレン」
「俺?そうだなぁ…。前にフィアフォンゼル迷宮の名前候補でプレマーレが挙げたダメスドーテ、てのは?
西大陸語良く知らないけど」
「「お!」」
2人が顔を見合わせる。

「意味は深淵じゃ。深い漆黒の闇。此奴にピッタリじゃ。
お前は今からダメスドーテじゃぞ」
「格好良い…。名に恥じぬ働きでお返ししやすぜ」
本人も気に入った様子。

コートを羽織りながら。
「スターレンの予測線とやらに変更は有ったのか?」
そうだ。これは大きな変化点。
「ちょっと待って。今組み立てる」

更地になった場所を歩き回り考察。
「うん。分岐はしてない。こちら側にダメスドーテが加わっただけ。レイルの指示しか聞かなくて今にも相手に特攻しそうな感じ。ちゃんと止めてよ。
俺の話を先にしないと原本が人質殺して逃げる」
「しっかり抑えんとのぉ。妾の言う事を聞くのじゃぞダメスドーテ」
「へい!勝手に飛び出しやせん!」

情報は手に入らなかったが強力な新たな仲間を樹海で得られた。

「そうじゃプレマーレ」
「はいレイルダール様」
「新たな魔力の供給源を得たのじゃし。お前の食事制限を解除してやろう」
「やった!やっとこの時が…。何と善き日か!フィーネ様来月に帰ったら私にも豚骨麺を!」
「圧が凄いな。解ったから近い近い。作るから。てかシュルツに発注しとけば本棟の料理人とラメル君が作ってくれるって」
「良かった。あぁあれが食べられる…」
この喜びよう。余っ程食べたかったんだな。
「私が原本ぶち殺しますので早く帰りましょう」
「「駄目だって!」」

グーニャ号の中に俺たち夫婦の叫びが響いた。




--------------

ルーランカの町の南を掠め南西方向に爆進。
南西本街道に入りトロイヤとティマーンが居る宿場の前を堂々と通過。

2つ南の宿場の先でコテージを出してお休み為さい。

プレマーレも食事に混ざり美味しいを連呼。一段と賑やかに成る。

王都タリルダリアとルーナデオン国境間にはメルランカと言う大型中間宿場町が在る。在ったのだが豪快にこれをスルー。

町の防壁沿いに1周。町には入らず南街道へ…。

「お、お待ち下さい!スターレン様ぁぁぁ」
衛兵騎馬隊に追われグーニャ急停止。
荷台に隙間を空け顔を出した。
「何かしら」とフィーネさん。
「失礼致しました。メルランカには立ち寄られないのかと」
「王都で余計な時間喰っちゃってスケジュール押しちゃってるの。両ギルドと宿が用意されていたなら今回は御免為さいとお断りを」

「重ね重ね失礼を!両ギルドへの申し送りと宿の中止処理はこちらで済ませます。次回何時か又のお越しを祈るのと南街道では偶に大蜥蜴が横断します。
高速移動物を目撃すると併走し足の速さを競おうとする以外特に無害なので倒さずに無視をお願い致します!」
「面白いのね。配慮して通過します」

グーニャ再始動。
「グーニャ。面白そうだから国境までに見掛けたら併走してみて」
「ニャ~」
「どれ位速いのかな」

スピード狂夫婦は。
「気になるな」
「気になりますね」

荷室内の皆で双眼鏡やサイドの防風スリットから外の様子を伺った。

暫く一定速度で走っていると来ました。
「お、左側から来てるぞ」
「結構な数ですね」

シグナルランナー蜥蜴。
速い物が大好きな地竜の変異種。肌色青通常加速。
黄中加速。赤全開加速。紫限界爆速(命懸け)
彼らを赤に出来たら大した物。
特に害は及ぼさない珍獣扱い。

「グーニャ止まって」
「ニャ」

停止すると左舷の蜥蜴集団が街道脇まで出て地面を足で掻き出した。
「挑発しておるのぉ」
「紫に成るとどうなるのでしょう」
「流石に死ぬまでは走らないと…」

「おいも直に見たいでやす。レイルダール様」
「勝手に喋るでない。念話を使え。出してやるから」
「すんません…」
レイルの膝上に乗り適度に大きくなってスリットから左舷を覗く。

「グーニャ徐々に加速ー」
「ニャー」

序盤は併走。グーニャが加速すると黄を飛び越し赤。引き離すと紫へ変色して食らい付いた。

「流石にグーニャに追い付くのはむ…」
同じく双眼鏡で見ていたフィーネが。
「あれ!?拙くない?集団が途中で全部ひっくり返った」
「グーニャ。戻って」
「ニャニャ~」

移動脇で仰向けに転がる大蜥蜴の群れを前に。
「死んでおるの」
「死に…ましたね」
「命果てるまで走り切るとは…天晴れ」
「辺鄙な奴等でやんすねぇ」

「え!?どうしよ。こんな積もりじゃ…」
「あーあ。調子に乗るから…」
「ニャ~」
「見事な走りっぷりだったぜ」
「哀愁を感じる激走でした」

上空のクワンも鳴いている。

「諦めないで!私心臓マッサージして聖水掛けてみる。レイルとプレマーレは離れて」
2人がダメスドーテを抱えて街道反対側に避難。

「南北人影無し。宿場からも離れてる。やるなら今だ」
「おーけー。こんな所で死なないで。無害の珍獣殺したら悪評が立つじゃない」
フィーネは白い腹を見せる蜥蜴集団を前に両膝を着いて祈るような気持ちで手を組んで祈りを捧げた。

聖水地の癒やしの光が彼らを包み。聖水風の優しい雨が潤す。巫女の祈りの真価が今ここで。

ドクンッとは聞こえないが。比較的直ぐにモゾモゾ動き出して自力で立位に戻った。
「た…助かったぜ。巫女の嬢ちゃん。美味しい水までゴチに成って。危うく死ぬかと思ったぜぇ」
「ボス。俺たちさっき確実に死んでましたぜ。三途の川の中州まで渡ってましたって」
「人語!?蜥蜴が喋ってる」

「これは夢か」
「白昼夢ですね。昼間なので」

「喋ったのも驚きだけど。
どうしてこんな無謀な事するの!命削ってまで」
「巫女の嬢ちゃん。俺たちに取ってスピードは魂なんだ。散歩中に目の前をあんな速さで走られちゃ」
「挑まずには居られねぇってもんでさ」
他の蜥蜴もしみじみと頷く。

「もういいわ。助かって良かった。私たちは先急ぐから追い掛けないでね」
「嬢ちゃん。そいつは出来ねえ相談だ」
「何でよ!この解らず屋」
俺も何でだよと叫びたい。
「何となく解る」
「少しだけなら」

「今死に掛けて俺たちも進化した。次は負けねえ」
「駄目よ!数分だけ眠り為さい」
範囲スリープで蜥蜴たちを強制的に眠らせた。
「こ、こんなの有りかよ…。嬢ちゃん酷え…ぜ…zzz」
「さあ行きましょ。夕方までに国境越えて。…北部1番街に入らないと」
そうなんです。ルーナ両国は王都以外町名が方向番号が振られてるだけなんです!

ミリータリアで入手した地図を見た時。あれ?これ全部宿場なのかなと勘違いした程。

色々振り切ってる2国。それがルーナ両国である。
正直…邪神教団のじゃの字も見えません。

大陸全図を見ても。ルーナ両国の間にはミリータリア南部から連なる4000m級の山岳地から流れる河川や運河が縦断。住み分けが面倒だから国を2つに分けただけなのではとも思わる。

でも一応行って置かないと。
この事は後続2人にも勿論伝えてあります。


以降スピード狂の蜥蜴とは出会す事無く国境を越え。ルーナデオン側の国境警備砦の隣の空き地でコテージを出してのトイレ休憩を挟み北部1番街へ入街。

迎えられた宿の女将さんと陽気にお喋り。
「勇者隊の皆様に来て頂けるなんてねえ。町中国中皆が喜んでるよ。こんな田舎の国なんて無視されちゃうんじゃないかって」
「いえいえ。ご招待を受けたからには一応訪問は考えますよ。時期は兎も角」
「そうかいそうかい。でも来月じゃなくて良かったよぉ」
「来月?だと何か有るんですか」

「ちょいと長めの雨期に入るんでどの川も増水してね。
強い嵐が重なると橋も壊れて渡し船も危なくて出せなくなって。急流地を迂回しないと隣のリオンへ行けないのさ」
「へえ。そうだったんですねぇ」
グーニャなら飛び越せるが後続2人が辛いな。

「多分だけども。両国の女王様も橋の強度を上げる方法とかを聞きたいんじゃないかって噂してるのさ。政治の話なんて無知で悪いけど」
「ほぉほぉ」

南東には無いと勝手に思ってた女王政権。故に姉妹国との呼び名が付いている。

建国は1つの国で双子の姉妹が生まれ割り切って国を2つに分けた。港を持つ西側を姉のデオン。山菜豊富な東をリオンと名付けたと女将さんからも商業ギルド支部職員からも同じ由来が聞けた。

以後はずっと女系政権が続いていると。

何だろ。ルーナ2国だけ別世界な気がして来た。

夕食は食堂でカツ丼が出され。実にあっさりと醤油と出会えて米酒由来の料理酒の製造も盛んで王道のカツ丼が味わえた。美味です。

「王都で料理酒絶対買おう」
「マストだね。でも…」
メンバーを見渡すと全員が箸を上手に使って食事を。
「アローマたちは練習してたけど。どうしてレイルとプレマーレも使えるの?お箸」
「お主らが箸で豚骨麺や鶏ガラ麺を美味そうに食うておったからの。妾たちだけでなく。ロロシュ邸やカメノス邸の大半は習得済みじゃぞ。うどんでも使うしの」
「お言葉の通りに」
「「知らんかった…」」
衝撃の新事実。

「俺やアローマの方が遅れてた位だぜ」
「お恥ずかしながら」
今ではすっかり2人もマスター。

ロイドもニッコリ。
「私は各地の雑貨屋でお箸を購入するのも趣味の1つにしています。金銀製のお箸もそうですし。
金の簪も有りましたのでシュルツさんとフィーネの誕生月祝いにしようとまだ見せられません」
「あー私たちが買い物行けない内に買ったのね。狡い」
「それは偶然。このルーナ両国は女王主体なのできっと女性向けの装飾品も多いに違いないと。女子メンバーで時間作って巡りましょう」
「絶対行くし。無理矢理にでも作る。平和そうだと判断出来たらスタンに丸投げして」
「しゃーないね偶には気分転換に。でもあれじゃん。女王様と仲良くなったら動けないんじゃない?」
「あ…。でもまあ四六時中拘束させる訳じゃ無いし。リオンへの移動日前日とか」
「まー大丈夫か。南西港の1番街足伸ばすだけやし。スケジュールしっかり組んで。2班に分けてもいいし」
「うんうん。しっかりきっちり組みまする」

この宿も宿泊客は俺たちだけ。混浴は無いが足を伸ばせる大風呂を楽しんだ。しつこい?

北部1番街の時点でアメニティが充実。泡立ちの良いハーブ石鹸や花の香り豊かな馬油のシャンプーリンスコンディショナー。速乾吸水性に優れたバスローブ等々。

化粧品にも拘りが見られ。女性陣の王都への期待が爆上がりに至る。

間違い無く女性上位の国であるのが理解出来た。

ここなら何度来ても良いとレイルも上機嫌。丸洗いされたダメス君もレイルの膝上ですっかり猫化。

クワンもグーニャもピーカー君も女子風呂に入り。荷物番の俺とソプランは大部屋で晩酌しながら。
「良いよなぁ…ペット枠…」
「羨ましいなぁ…動物は自由でよ…」
悲しい気分に成りました。
「武器枠の私とソラリマさんは何も出来ないんですが!」
『もっと言ってくれ』
「「すんません…」」

バスローブ姿の美女だらけの大部屋から着替え袋を手に脱出。

「普通の男なら身内の時点で気が狂ってるよ絶対」
「言えてま」
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