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8話
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初日の行事が全て終わり、教室は賑わっている。
短い夏休みだったけれどクラスメートの中にはだいぶ見た目が変わっている人もいて、夏休みを満喫したんだなと分かった。
「桜、ランチはどうする?」
「うーん、食べて行こうかな」
夏休み明け初日の今日は午前中で学校は終わり、ランチはそれぞれ学校で食べてもいいし食べずにそのまま帰っていい事になっている。
でも、どうせなら友人と一緒にゆっくりランチを楽しむのも悪くない。いつもは時間制限があるからそんなに味わって食べられないから。
それに、この学校ってなんだか居心地が良いし。
「そうね。じゃあ、カフェテリア行きましょう」
「うん」
教室から出てカフェテリアへ向かう途中に奏多さんの姿が見えて、でも奏多さんはこっちには気付いていなくて焦ったい気持ちになる。
ここからじゃ話しかけても絶対に聞こえないし……。
それに、友人達と話していてこちらに気付く気配もない。その中には女の人の姿もあって、少しもやっとする。
クラスメートなのよ、と言い聞かせてもそのもやもやは完全には晴れなかった。
「そういえば、桜の誕生日パーティーの招待状、頂いたわ。楽しみにしてる」
「うん、私も」
カフェテリアに着くと、意外と皆利用していて、普通の平日と同じくらいに人で溢れていた。
夏休み明けだし、久しぶりにクラスメートとか友人と会うから、やっぱり皆ランチも一緒に楽しみたいんだろう。
皆笑顔を咲かせて話に夢中になっている。
中にはお土産らしきものを交換している人たちもいた。
「今日は、コース料理なのね」
「本当だ」
魚と肉のどちらから選べるようになっていて、私も杏里も魚をチョイスした。
「僕は肉でお願いします」
すっと隣に立った人の声に、聞き覚えがある。
「涼」
「あれ、2人とも。偶然だね」
「そうね。涼くんもランチここで?」
「うん、午後は生徒会の仕事があるからね」
ということは、と思った瞬間やっぱり現れた彼女。
「あら、みなさん勢ぞろいで。でも、2人のランチの邪魔はしないから安心して。ね? 涼」
ん? 涼って、呼び捨て? 前まで涼さまって言っていたくせに、そこまで親しくなったってこと?
勝ち誇った目で私を見てくる彼女は、涼の腕を掴んだ。
「……そうだね。2人はゆっくりランチ楽しむんだろう?」
「まあ、ね。私たちはこの後は何もないし」
「じゃあ、私たちはここで失礼するわ」
と言うと、2人は時間がないのかすぐに目の前から消えてしまった。優越感に浸ったあの顔はいつ見ても腹が立つ。
涼も涼よ。彼女の言いなりじゃない。もっと自分の意思をもてばいいのに。
って、涼が何を考えているかなんて私には分からないからこんなこと考えても仕方ない。
「私たちも座りましょう」
「ええ、そうね」
料理が運ばれてくるまでの間に、カフェテリアから見える庭の風景を楽しむ。
学校には贅沢とも思えるほどの立派な庭には噴水があって、その周りにはベンチもあってそれぞれに思い思いの時間を過ごしているのが見える。
読書をしている人、座って空を眺めている人。
庭からふと視線を外すと、涼の姿が視界に入り2人で何やら楽しそうに会話をしている姿が確認できた。
「…………気になるの?」
「あ、……違うわ。そんな。……あっ」
短い夏休みだったけれどクラスメートの中にはだいぶ見た目が変わっている人もいて、夏休みを満喫したんだなと分かった。
「桜、ランチはどうする?」
「うーん、食べて行こうかな」
夏休み明け初日の今日は午前中で学校は終わり、ランチはそれぞれ学校で食べてもいいし食べずにそのまま帰っていい事になっている。
でも、どうせなら友人と一緒にゆっくりランチを楽しむのも悪くない。いつもは時間制限があるからそんなに味わって食べられないから。
それに、この学校ってなんだか居心地が良いし。
「そうね。じゃあ、カフェテリア行きましょう」
「うん」
教室から出てカフェテリアへ向かう途中に奏多さんの姿が見えて、でも奏多さんはこっちには気付いていなくて焦ったい気持ちになる。
ここからじゃ話しかけても絶対に聞こえないし……。
それに、友人達と話していてこちらに気付く気配もない。その中には女の人の姿もあって、少しもやっとする。
クラスメートなのよ、と言い聞かせてもそのもやもやは完全には晴れなかった。
「そういえば、桜の誕生日パーティーの招待状、頂いたわ。楽しみにしてる」
「うん、私も」
カフェテリアに着くと、意外と皆利用していて、普通の平日と同じくらいに人で溢れていた。
夏休み明けだし、久しぶりにクラスメートとか友人と会うから、やっぱり皆ランチも一緒に楽しみたいんだろう。
皆笑顔を咲かせて話に夢中になっている。
中にはお土産らしきものを交換している人たちもいた。
「今日は、コース料理なのね」
「本当だ」
魚と肉のどちらから選べるようになっていて、私も杏里も魚をチョイスした。
「僕は肉でお願いします」
すっと隣に立った人の声に、聞き覚えがある。
「涼」
「あれ、2人とも。偶然だね」
「そうね。涼くんもランチここで?」
「うん、午後は生徒会の仕事があるからね」
ということは、と思った瞬間やっぱり現れた彼女。
「あら、みなさん勢ぞろいで。でも、2人のランチの邪魔はしないから安心して。ね? 涼」
ん? 涼って、呼び捨て? 前まで涼さまって言っていたくせに、そこまで親しくなったってこと?
勝ち誇った目で私を見てくる彼女は、涼の腕を掴んだ。
「……そうだね。2人はゆっくりランチ楽しむんだろう?」
「まあ、ね。私たちはこの後は何もないし」
「じゃあ、私たちはここで失礼するわ」
と言うと、2人は時間がないのかすぐに目の前から消えてしまった。優越感に浸ったあの顔はいつ見ても腹が立つ。
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庭からふと視線を外すと、涼の姿が視界に入り2人で何やら楽しそうに会話をしている姿が確認できた。
「…………気になるの?」
「あ、……違うわ。そんな。……あっ」
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