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十三話
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王城の一室にて集まっているのは不機嫌そうな八名と、飄々とした顔の執事一人。
レスリーは満面の笑顔で言った。
「それでは、依然お話しした通りお嬢様の事は諦めて下さい。」
アレックスは大きくため息をつくと言った。
「はぁ。可愛いソフィア。どうして我々を選んでくれなかったのか。」
エメラルダも困ったように頬に手を当てながら頷いた。
「本当に。この腹黒執事に捕まって、かわいそうな事。」
レスリーはそんな嫌味をものともせずに、クスクスと笑いながら言った。
「皆様は、お嬢様の事を知らなさすぎます。」
シオンはその言葉に眉間にしわを寄せた。
「私達が?ソフィアのことならば、よく知っている。」
「そうでございます。ソフィアだって、私達の事を好んでいたでしょうに。」
ミリーは不機嫌そうに眼鏡をいじり、それにレスリーは言った。
「そうですね。嫌ってはいませんよ?」
ソフィアは優しい。故に、人を嫌う事はあまりない。
「可愛いソフィアを毎日愛でていたかった。」
「可愛らしく、お菓子を食べる姿が、癒しですのに。」
ジャックとレイラは鋭い視線をしゅんとさせ、小さくため息をつく。
「あぁ・・くねくね君二十八号が出来たというのに。」
「せめて、くねくね君二十八号をソフィアにプレゼントするのはだめかしら?」
ヒューズとエマの言葉に、レスリーは苦笑を浮かべると言った。
「それはおやめください。お嬢様はくねくね君にトラウマを抱いてしまったようですので。」
「まぁ。残念。」
八名が落胆しているのを見つめながら、レスリーはにっこりとほほ笑むとポケットの中から写真を取り出した。
それは、ソフィアの困っている顔からお菓子を食べて幸せそうな顔、泣きそうに震えている姿など種類は多岐にわたる。
それを見て八名の瞳は輝いた。
「あら!新作ですの?」
レスリーはにっこりと良い笑顔を浮かべると言った。
「皆様のおかげで、お嬢様の様々なお顔が撮れました。さぁ、どれも限定一枚限りです。」
「はぁ。お前が商売上手で困る。でも・・まぁ約束通りこれからもソフィアの写真は楽しみにしておく。」
「定期的にソフィアの姿を見れるようにもしてくださいませね?」
レスリーは笑顔で頷き、その後は和やかなムードでの取引が行われた。
八名との関係性も上場であり、レスリーは屋敷へと帰るとほくほく顔でソフィアの元へと向かった。
「レスリー?・・今日はどこへ行っていたの?」
ソフィアのお気に入りの紅茶を入れながら、レスリーは笑顔で言った。
「内緒です。」
レスリーは満面の笑顔で言った。
「それでは、依然お話しした通りお嬢様の事は諦めて下さい。」
アレックスは大きくため息をつくと言った。
「はぁ。可愛いソフィア。どうして我々を選んでくれなかったのか。」
エメラルダも困ったように頬に手を当てながら頷いた。
「本当に。この腹黒執事に捕まって、かわいそうな事。」
レスリーはそんな嫌味をものともせずに、クスクスと笑いながら言った。
「皆様は、お嬢様の事を知らなさすぎます。」
シオンはその言葉に眉間にしわを寄せた。
「私達が?ソフィアのことならば、よく知っている。」
「そうでございます。ソフィアだって、私達の事を好んでいたでしょうに。」
ミリーは不機嫌そうに眼鏡をいじり、それにレスリーは言った。
「そうですね。嫌ってはいませんよ?」
ソフィアは優しい。故に、人を嫌う事はあまりない。
「可愛いソフィアを毎日愛でていたかった。」
「可愛らしく、お菓子を食べる姿が、癒しですのに。」
ジャックとレイラは鋭い視線をしゅんとさせ、小さくため息をつく。
「あぁ・・くねくね君二十八号が出来たというのに。」
「せめて、くねくね君二十八号をソフィアにプレゼントするのはだめかしら?」
ヒューズとエマの言葉に、レスリーは苦笑を浮かべると言った。
「それはおやめください。お嬢様はくねくね君にトラウマを抱いてしまったようですので。」
「まぁ。残念。」
八名が落胆しているのを見つめながら、レスリーはにっこりとほほ笑むとポケットの中から写真を取り出した。
それは、ソフィアの困っている顔からお菓子を食べて幸せそうな顔、泣きそうに震えている姿など種類は多岐にわたる。
それを見て八名の瞳は輝いた。
「あら!新作ですの?」
レスリーはにっこりと良い笑顔を浮かべると言った。
「皆様のおかげで、お嬢様の様々なお顔が撮れました。さぁ、どれも限定一枚限りです。」
「はぁ。お前が商売上手で困る。でも・・まぁ約束通りこれからもソフィアの写真は楽しみにしておく。」
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レスリーは笑顔で頷き、その後は和やかなムードでの取引が行われた。
八名との関係性も上場であり、レスリーは屋敷へと帰るとほくほく顔でソフィアの元へと向かった。
「レスリー?・・今日はどこへ行っていたの?」
ソフィアのお気に入りの紅茶を入れながら、レスリーは笑顔で言った。
「内緒です。」
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