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聞こえる電子音。
規則正しい時計の針の音色に、先ほどまでとは違う感覚。
まどろんでいた意識が、徐々に覚醒して瞳を開く。
「……ん」
白い部屋、暖かな寝具。
そして横を見れば、驚いた表情を浮かべた看護師が見つめていた。
「え?」
「ど、堂本さん! 分かりますか? 声は聞こえていますか?」
「な……にが」
「直ぐに先生をお呼びします!」
起き上がり、飛んでくるようにやってきたお医者様。
そして連絡を受けた両親も来て、まどろむ意識で訳が分からない私に色々と説明してくれた。
「えっと……つまり私は突き落とされて、三ヶ月も意識を失っていたの?」
「はい。突き落とした犯人はすでに逮捕されています。安心してください」
「……」
混乱しながらも、色々と整理できない情報をなんとかまとめる。
私は会社で突き飛ばされて死んで、ラツィアに生まれ変わったと思っていた。
だけど実際には意識不明で……ラツィアとしての人生を終えて、また戻ってきた?
「頭を強く打って混乱もしているのでしょう。暫くは安静にしていてください」
両親が泣いて私の心配をしてくれて、スマホを開けば友人達からも多くのメッセージが届いていた。
ネットニュースを見れば、私を突き落とした犯人は直ぐに分かった。
「まさか……あの子が」
後輩が主犯であり、田口さんが偽の証言をしていたようだ。
だがなんのキッカケか、田口さんが突然自白して、犯行は全て明らかになったらしい。
これらは会社の部長がやってきて全て説明してくれた。
「あいつも、罪の自覚があったんだろう。堂本、お前にずっと謝罪していたよ。拘置所でもお前が起きた事を聞いて、謝罪を伝えてほしいと」
「そう……なんですね。田口さんが……」
「裁判でもあいつに対しては情状酌量の余地はあると言われてる。そう重い罪にはならないだろう」
こういった時にどう反応すればいいのか、正直に言って分からなかった。
全ては意識を失っていた時の出来事であり、嘘のようにすら思えてしまう。
でも……
「部長、また仕事復帰すれば……よろしくお願いいたしますね」
「堂本、お前は仕事ばかりだな。無理せず休んでいていいんだぞ。一年ぐらいは会社も休暇を出すって言ってるのに」
「いいんです。やりがいのある仕事を止まったままの方が辛いですから」
死んだと思っていた人生。
ラツィアとして生きいた頃に、堂本としての人生は諦めていた。
だけどあちらで幸せいっぱいで生きていられて、また堂本としてやり直せるなら、とても嬉しい事だ!
私のやりたい事は、こちらでも多くあるのだから。
◇◇◇
その後、私は暫く寝たきりだったために、リハビリをしっかりと行い。
無事に退院して、職場復帰を果たした––––
『〇番線に列車がまいります、黄色い線の内側に……』
通い慣れているけれど、久しぶりの通勤電車の待ち時間。
ホームに立つ私は、ある事を思っていた。
「……あの世界はなんだったんだろう」
電車が着けば、多くの人が降りていく。
この時間は穴場で人も少なくて、私は悠々と座席に座る。
ラツィアとして過ごしてきた世界……あれはただの妄想だと思うのは簡単だ。
だけど私と同じ前世の記憶を持つ人がいたり、とても現実的で、ただの夢とはどうしても思えなかったのだ。
「考えても、答えはでないけれどね……」
そんな呟きを漏らした時だった。
「○○、またその小説読んでるの?」
ふと、近くの座席から女子学生の声が聞こえてくる。
「この小説、何度読んでも面白いもの」
「好きすぎでしょ。私はハマれないな~だって、学校で習ったけど中世ってすごく汚いじゃん! こんな綺麗に生きてるなんて、あり得ないでしょ!」
うんうん、確かに汚かった。
と、心の中で同意しつつも、返す学生の声が聞こえてくる。
「私もね、学校で中世は汚いから……物語で皆が綺麗なのも現実味がなくてどうかなって思ったよ」
「でしょ? なんだかそう思ったら現実身がなくて楽しめないよ」
「でも、こうも思ったの。もし物語みたいに転生している人が本当にいたら。物語が始まる前に、転生した人がその世界を綺麗にするために頑張ってくれてるのかもって」
「……なにそれ、夢見すぎだって」
「夢みたいだけど、そう思った方が楽しいんだもん」
笑う声が聞こえる中で、私はふっと息を漏らす。
自分と重ねて、そうだったのではないかと……つい思ってしまうのだ。
「私の過ごしていたあの世界も、物語になる前の一つだったのかもね」
思わず小声で呟いてしまうほどに、すっきりした気分だ。
あの世界が私の頭の中の世界だったのか、ただの妄想だったのかは分からない。
だけど、きっと意味がある事をやり遂げたのだろう……そう思いながら、電車を降りていく。
もし、あの世界を綺麗にするという役割を果たせたのなら、幸せいっぱいだった私に悔いはない。
だから、堂本としての私もやりたい事をやり遂げよう。
王妃だった私が出来たのだから、きっと出来るはずだ。
「さぁ、今日も頑張らないと」
歩く足取りは軽くて。
私は前をむいて、今日も生きていく……この世界で、まだまだやりたい事をやり遂げるため––––
◇◇◇
堂本が降りた電車の車内。
女学生達は降りずに、話を続けていた。
「物語が始まる前に、転生してきた人が綺麗にしてるって、空想すぎない?」
「いいんだよ、そっちの方が夢あるでしょ」
「ふーん、まぁ私も興味でてきたし読もうかな。なんていう小説なの?」
女学生は初めから、友人の読んでいる小説が気になっていた。
それゆえに、詳細を求めたのだ。
友人はそれを知っていたからこそ、笑って答える。
「タイトルは……ていうの」
「へえ。人物紹介欄のこのキャラ! 渋くていいじゃん。主人公のお父さんなの?」
「あぁ、レルクでしょ? 家族想いで、主人公の娘にも優しくて。亡くなった姉の遺志を継いで、公爵なのに平民にも優しく––––」
王妃はもうここにいられません
ーfinー
◇◇◇あとがき◇◇◇
最後まで読んで下さり、ありがとうございました。
本作はコミカルな話に挑戦してみる気持ちで、色々と調べた知識を織り交ぜた物語構成です。
書いていて楽しく、ラツィアの最期、本作の意味をお届けて出来て嬉しく思います。
完結まで書けたのは、読んでくださる皆様のおかげです。
いいねやエール、そして暖かなご感想に励まされておりました。
本当にありがとうございました!!
また、新作の準備も進めております。
そうお待たせする事なくお届けできる予定ですので、もしまた見かけた際には一読してくださると嬉しいです。
改めて、最後までお付き合いくださりありがとうございます。
規則正しい時計の針の音色に、先ほどまでとは違う感覚。
まどろんでいた意識が、徐々に覚醒して瞳を開く。
「……ん」
白い部屋、暖かな寝具。
そして横を見れば、驚いた表情を浮かべた看護師が見つめていた。
「え?」
「ど、堂本さん! 分かりますか? 声は聞こえていますか?」
「な……にが」
「直ぐに先生をお呼びします!」
起き上がり、飛んでくるようにやってきたお医者様。
そして連絡を受けた両親も来て、まどろむ意識で訳が分からない私に色々と説明してくれた。
「えっと……つまり私は突き落とされて、三ヶ月も意識を失っていたの?」
「はい。突き落とした犯人はすでに逮捕されています。安心してください」
「……」
混乱しながらも、色々と整理できない情報をなんとかまとめる。
私は会社で突き飛ばされて死んで、ラツィアに生まれ変わったと思っていた。
だけど実際には意識不明で……ラツィアとしての人生を終えて、また戻ってきた?
「頭を強く打って混乱もしているのでしょう。暫くは安静にしていてください」
両親が泣いて私の心配をしてくれて、スマホを開けば友人達からも多くのメッセージが届いていた。
ネットニュースを見れば、私を突き落とした犯人は直ぐに分かった。
「まさか……あの子が」
後輩が主犯であり、田口さんが偽の証言をしていたようだ。
だがなんのキッカケか、田口さんが突然自白して、犯行は全て明らかになったらしい。
これらは会社の部長がやってきて全て説明してくれた。
「あいつも、罪の自覚があったんだろう。堂本、お前にずっと謝罪していたよ。拘置所でもお前が起きた事を聞いて、謝罪を伝えてほしいと」
「そう……なんですね。田口さんが……」
「裁判でもあいつに対しては情状酌量の余地はあると言われてる。そう重い罪にはならないだろう」
こういった時にどう反応すればいいのか、正直に言って分からなかった。
全ては意識を失っていた時の出来事であり、嘘のようにすら思えてしまう。
でも……
「部長、また仕事復帰すれば……よろしくお願いいたしますね」
「堂本、お前は仕事ばかりだな。無理せず休んでいていいんだぞ。一年ぐらいは会社も休暇を出すって言ってるのに」
「いいんです。やりがいのある仕事を止まったままの方が辛いですから」
死んだと思っていた人生。
ラツィアとして生きいた頃に、堂本としての人生は諦めていた。
だけどあちらで幸せいっぱいで生きていられて、また堂本としてやり直せるなら、とても嬉しい事だ!
私のやりたい事は、こちらでも多くあるのだから。
◇◇◇
その後、私は暫く寝たきりだったために、リハビリをしっかりと行い。
無事に退院して、職場復帰を果たした––––
『〇番線に列車がまいります、黄色い線の内側に……』
通い慣れているけれど、久しぶりの通勤電車の待ち時間。
ホームに立つ私は、ある事を思っていた。
「……あの世界はなんだったんだろう」
電車が着けば、多くの人が降りていく。
この時間は穴場で人も少なくて、私は悠々と座席に座る。
ラツィアとして過ごしてきた世界……あれはただの妄想だと思うのは簡単だ。
だけど私と同じ前世の記憶を持つ人がいたり、とても現実的で、ただの夢とはどうしても思えなかったのだ。
「考えても、答えはでないけれどね……」
そんな呟きを漏らした時だった。
「○○、またその小説読んでるの?」
ふと、近くの座席から女子学生の声が聞こえてくる。
「この小説、何度読んでも面白いもの」
「好きすぎでしょ。私はハマれないな~だって、学校で習ったけど中世ってすごく汚いじゃん! こんな綺麗に生きてるなんて、あり得ないでしょ!」
うんうん、確かに汚かった。
と、心の中で同意しつつも、返す学生の声が聞こえてくる。
「私もね、学校で中世は汚いから……物語で皆が綺麗なのも現実味がなくてどうかなって思ったよ」
「でしょ? なんだかそう思ったら現実身がなくて楽しめないよ」
「でも、こうも思ったの。もし物語みたいに転生している人が本当にいたら。物語が始まる前に、転生した人がその世界を綺麗にするために頑張ってくれてるのかもって」
「……なにそれ、夢見すぎだって」
「夢みたいだけど、そう思った方が楽しいんだもん」
笑う声が聞こえる中で、私はふっと息を漏らす。
自分と重ねて、そうだったのではないかと……つい思ってしまうのだ。
「私の過ごしていたあの世界も、物語になる前の一つだったのかもね」
思わず小声で呟いてしまうほどに、すっきりした気分だ。
あの世界が私の頭の中の世界だったのか、ただの妄想だったのかは分からない。
だけど、きっと意味がある事をやり遂げたのだろう……そう思いながら、電車を降りていく。
もし、あの世界を綺麗にするという役割を果たせたのなら、幸せいっぱいだった私に悔いはない。
だから、堂本としての私もやりたい事をやり遂げよう。
王妃だった私が出来たのだから、きっと出来るはずだ。
「さぁ、今日も頑張らないと」
歩く足取りは軽くて。
私は前をむいて、今日も生きていく……この世界で、まだまだやりたい事をやり遂げるため––––
◇◇◇
堂本が降りた電車の車内。
女学生達は降りずに、話を続けていた。
「物語が始まる前に、転生してきた人が綺麗にしてるって、空想すぎない?」
「いいんだよ、そっちの方が夢あるでしょ」
「ふーん、まぁ私も興味でてきたし読もうかな。なんていう小説なの?」
女学生は初めから、友人の読んでいる小説が気になっていた。
それゆえに、詳細を求めたのだ。
友人はそれを知っていたからこそ、笑って答える。
「タイトルは……ていうの」
「へえ。人物紹介欄のこのキャラ! 渋くていいじゃん。主人公のお父さんなの?」
「あぁ、レルクでしょ? 家族想いで、主人公の娘にも優しくて。亡くなった姉の遺志を継いで、公爵なのに平民にも優しく––––」
王妃はもうここにいられません
ーfinー
◇◇◇あとがき◇◇◇
最後まで読んで下さり、ありがとうございました。
本作はコミカルな話に挑戦してみる気持ちで、色々と調べた知識を織り交ぜた物語構成です。
書いていて楽しく、ラツィアの最期、本作の意味をお届けて出来て嬉しく思います。
完結まで書けたのは、読んでくださる皆様のおかげです。
いいねやエール、そして暖かなご感想に励まされておりました。
本当にありがとうございました!!
また、新作の準備も進めております。
そうお待たせする事なくお届けできる予定ですので、もしまた見かけた際には一読してくださると嬉しいです。
改めて、最後までお付き合いくださりありがとうございます。
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