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三章
110話 新しい人⑨
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虐げられてきたリーシアの姉であるエリーと、その夫のローレン伯爵。
彼らの抵抗があろうと、シルウィオの判断は変わらない。
『民』を侮辱した彼らには、アイゼン帝国として無罪放免とはいかなかった。
「これより……貴様らの処罰を下す」
シルウィオの紅い瞳が冷たい程に鋭く、彼らを見つめる。
その姿にもはや言葉も出さぬエリー達は、震えて俯くのみだった。
「我が民への侮辱行為と……俺の護衛騎士への過去の侮辱行為を……ここで断罪する」
かつてエリーが、平民であった幼きグレインを侮辱した過去。
それすらも覚えていたシルウィオの言葉に、グレインは顔を上げて驚いていた。
そして、シルウィオの白刃の剣が……鈍く光る。
「や、やめてぇ!」
エリー達の叫びも虚しく。
シルウィオの刃は……真一文字に彼らの首元を薙ぎ払い。
玉座の間は、血に染まった。
……
とは、いかない。
「……連れていけ」
「はっ!!」
皆が目を閉じるような光景。
だけど私は結果が分かっていために、目をつぶることなく全て見ていた。
シルウィオはその刃を、紙一重の距離で払い。
エリー達には当てていないことを。
「やはり俺は、甘くなった……のかもしれないな」
無表情のまま淡々と呟くシルウィオは、踵を返して私の隣に座る。
エリー達の表情は恐怖で歪み、すでに気絶していた。
「アイゼン帝国民への侮辱、此度の非礼は許容できない。各々の身柄を拘束し、相応の刑期を与えろ」
「承知いたしました。シルウィオ陛下」
ジェラルド様がエリー達を連れていく中。
隣に座るシルウィオが、私の手を握ってきた。
「疲れた。カティ……早く二人になりたい」
「お疲れ様ですシルウィオ。子供達が寝たら、今日は一緒に過ごしましょうか」
「あぁ」
嬉しいのか、手をずっと握るシルウィオに思わず頬笑みがこぼれる。
そんな私達へと、グレインがリーシアと共に近づいた。
「陛下。此度はご迷惑をおかけして、申し訳ありません」
リーシアが言葉を発し、頭を下げる。
それをシルウィオは、黙って見つめた。
「俺からも、礼を言わせてください陛下。彼女や俺のため、こうして動いてくださ––」
「黙れ、グレイン」
「え……」
突然、シルウィオが呟いた一言に皆が固まる。
だが彼は、表情を変えぬままグレイン達へと告げた。
「礼はいらん。ただ俺は民のため、皇帝としての責務を果たしただけだ」
「陛下……」
「だが我がアイゼン帝国の民であるなら、幸福になるため努めよ。それ以外、俺はお前達になにも望まん」
皇帝として、民たる彼らには多くを望まず。
ただ幸せになれと命じるシルウィオの姿に、グレイン達は嬉しそうに笑って。
再び、跪いた。
「やはり俺は、護衛として一生を貴方の元にいたいです。陛下」
「ふん……元よりそのつもりでお前を連れている。引き続き、俺の家族を守れ」
「はい。もちろん!」
明るい笑みになったグレインとリーシア。
その二人が出て行く姿を見ながら、私はシルウィオの頬をつまんだ。
「私からも、お礼を言っておきますね。リーシアのためにありがとう……」
「カティの礼なら、もっと聞きたい」
「ふふ」
相変わらずのシルウィオの答えに、私は微笑みを浮かべて彼の頭を撫でた。
◇◇◇
その夜、私は庭園に備えられた椅子に座る。
子供達はすでに寝ている夜中、私の膝ではコッコちゃんが眠っており。
傍らには、シルウィオが座って私と共に会話を交わす。
そんな最中、草を踏み分ける足音と共にグレインがやって来た。
「シルウィオ陛下、カーティア様。お時間よろしいでしょうか」
「グレイン。どうかしましたか? こんな夜遅く……シルウィオもいるので護衛も必要ないと言ったのですが……」
「今日は少し、話があってまいりました」
いつになく真剣な表情のグレインに、私は息を呑む。
どうかしたのだろうかと、身構えた。
「話とは……なにかあったの? グレイン」
「じ、実はですね……その」
言いづらそうにしているグレインだったが。
やがて意を決したように、私へと尋ねた。
「そ……その。気になっている人がいて……」
「気になっている人?」
「だ、誰かは言えないですけど。今まで会ってきた女性と違って、彼女はなんだか話しやすくて」
「……」
誰かなど、言われなくとも分かる。
だってグレイン、貴方はリーシアとぐらいしか女性と接点がないじゃないか。
なのに隠せているかのように、グレインは赤面して言葉を続けていく。
「お、俺……そういった事に鈍くて。一般的には何処かに遊びに行くらしいのですが、ど、どこ連れていけばいいか」
「グレインが行きたい所では駄目なの?」
「俺は、稽古場や……シルウィオ陛下の傍ばかり居て。彼女が喜ぶような場所が分からなくて、いざ聞こうとすればなんだか照れくさく」
これは、確実に心惹かれているな。
リーシアと仲良さそうだと思っていたが、グレインが彼女に心惹かれるとは。
「そこで、カーティア様に相談したく––」
「俺が聞く」
「え?」
驚いた事に、一部始終を聞いていたシルウィオが紅茶を呑みながら呟く。
無表情のまま、グレインを見つめた。
「相談しろ。グレイン」
「で、ですが……陛下?」
「今まで散々、俺がカティと過ごすのを……ノックもせず横やりいれた礼だ」
「お、覚えているんですか。根に持っているじゃないですか!」
シルウィオは立ち上がり、グレインの肩を叩く。
そして珍しくも、笑みを浮かべていたのに私だけは気付いた。
「さぁ話せ。俺がどこがいいか教えてやる」
「ちょ、ちょっと。せめてカーティア様のご意見も……」
「駄目だ」
「それでは、ジェラルド様も呼んで」
「駄目だ」
「ふふ」
思わず笑ってしまいながら、二人のやり取りを見つめる。
シルウィオ、今まで散々ここぞのタイミングでグレインに恋心を明かされてきたから、仕返しできて嬉しいのね……
それに考えてみれば、私よりも長い時間を過ごしてきた彼ら。
シルウィオにとって主従はありながらも、同年代の彼と友のように話し合えるのが楽しいのだろう。
「良かったね、シルウィオ」
グレインの肩に手を置き、どこか嬉しそうな声色のシルウィオへと。
私は聞こえぬ小声で、ひっそりと呟いた。
彼らの抵抗があろうと、シルウィオの判断は変わらない。
『民』を侮辱した彼らには、アイゼン帝国として無罪放免とはいかなかった。
「これより……貴様らの処罰を下す」
シルウィオの紅い瞳が冷たい程に鋭く、彼らを見つめる。
その姿にもはや言葉も出さぬエリー達は、震えて俯くのみだった。
「我が民への侮辱行為と……俺の護衛騎士への過去の侮辱行為を……ここで断罪する」
かつてエリーが、平民であった幼きグレインを侮辱した過去。
それすらも覚えていたシルウィオの言葉に、グレインは顔を上げて驚いていた。
そして、シルウィオの白刃の剣が……鈍く光る。
「や、やめてぇ!」
エリー達の叫びも虚しく。
シルウィオの刃は……真一文字に彼らの首元を薙ぎ払い。
玉座の間は、血に染まった。
……
とは、いかない。
「……連れていけ」
「はっ!!」
皆が目を閉じるような光景。
だけど私は結果が分かっていために、目をつぶることなく全て見ていた。
シルウィオはその刃を、紙一重の距離で払い。
エリー達には当てていないことを。
「やはり俺は、甘くなった……のかもしれないな」
無表情のまま淡々と呟くシルウィオは、踵を返して私の隣に座る。
エリー達の表情は恐怖で歪み、すでに気絶していた。
「アイゼン帝国民への侮辱、此度の非礼は許容できない。各々の身柄を拘束し、相応の刑期を与えろ」
「承知いたしました。シルウィオ陛下」
ジェラルド様がエリー達を連れていく中。
隣に座るシルウィオが、私の手を握ってきた。
「疲れた。カティ……早く二人になりたい」
「お疲れ様ですシルウィオ。子供達が寝たら、今日は一緒に過ごしましょうか」
「あぁ」
嬉しいのか、手をずっと握るシルウィオに思わず頬笑みがこぼれる。
そんな私達へと、グレインがリーシアと共に近づいた。
「陛下。此度はご迷惑をおかけして、申し訳ありません」
リーシアが言葉を発し、頭を下げる。
それをシルウィオは、黙って見つめた。
「俺からも、礼を言わせてください陛下。彼女や俺のため、こうして動いてくださ––」
「黙れ、グレイン」
「え……」
突然、シルウィオが呟いた一言に皆が固まる。
だが彼は、表情を変えぬままグレイン達へと告げた。
「礼はいらん。ただ俺は民のため、皇帝としての責務を果たしただけだ」
「陛下……」
「だが我がアイゼン帝国の民であるなら、幸福になるため努めよ。それ以外、俺はお前達になにも望まん」
皇帝として、民たる彼らには多くを望まず。
ただ幸せになれと命じるシルウィオの姿に、グレイン達は嬉しそうに笑って。
再び、跪いた。
「やはり俺は、護衛として一生を貴方の元にいたいです。陛下」
「ふん……元よりそのつもりでお前を連れている。引き続き、俺の家族を守れ」
「はい。もちろん!」
明るい笑みになったグレインとリーシア。
その二人が出て行く姿を見ながら、私はシルウィオの頬をつまんだ。
「私からも、お礼を言っておきますね。リーシアのためにありがとう……」
「カティの礼なら、もっと聞きたい」
「ふふ」
相変わらずのシルウィオの答えに、私は微笑みを浮かべて彼の頭を撫でた。
◇◇◇
その夜、私は庭園に備えられた椅子に座る。
子供達はすでに寝ている夜中、私の膝ではコッコちゃんが眠っており。
傍らには、シルウィオが座って私と共に会話を交わす。
そんな最中、草を踏み分ける足音と共にグレインがやって来た。
「シルウィオ陛下、カーティア様。お時間よろしいでしょうか」
「グレイン。どうかしましたか? こんな夜遅く……シルウィオもいるので護衛も必要ないと言ったのですが……」
「今日は少し、話があってまいりました」
いつになく真剣な表情のグレインに、私は息を呑む。
どうかしたのだろうかと、身構えた。
「話とは……なにかあったの? グレイン」
「じ、実はですね……その」
言いづらそうにしているグレインだったが。
やがて意を決したように、私へと尋ねた。
「そ……その。気になっている人がいて……」
「気になっている人?」
「だ、誰かは言えないですけど。今まで会ってきた女性と違って、彼女はなんだか話しやすくて」
「……」
誰かなど、言われなくとも分かる。
だってグレイン、貴方はリーシアとぐらいしか女性と接点がないじゃないか。
なのに隠せているかのように、グレインは赤面して言葉を続けていく。
「お、俺……そういった事に鈍くて。一般的には何処かに遊びに行くらしいのですが、ど、どこ連れていけばいいか」
「グレインが行きたい所では駄目なの?」
「俺は、稽古場や……シルウィオ陛下の傍ばかり居て。彼女が喜ぶような場所が分からなくて、いざ聞こうとすればなんだか照れくさく」
これは、確実に心惹かれているな。
リーシアと仲良さそうだと思っていたが、グレインが彼女に心惹かれるとは。
「そこで、カーティア様に相談したく––」
「俺が聞く」
「え?」
驚いた事に、一部始終を聞いていたシルウィオが紅茶を呑みながら呟く。
無表情のまま、グレインを見つめた。
「相談しろ。グレイン」
「で、ですが……陛下?」
「今まで散々、俺がカティと過ごすのを……ノックもせず横やりいれた礼だ」
「お、覚えているんですか。根に持っているじゃないですか!」
シルウィオは立ち上がり、グレインの肩を叩く。
そして珍しくも、笑みを浮かべていたのに私だけは気付いた。
「さぁ話せ。俺がどこがいいか教えてやる」
「ちょ、ちょっと。せめてカーティア様のご意見も……」
「駄目だ」
「それでは、ジェラルド様も呼んで」
「駄目だ」
「ふふ」
思わず笑ってしまいながら、二人のやり取りを見つめる。
シルウィオ、今まで散々ここぞのタイミングでグレインに恋心を明かされてきたから、仕返しできて嬉しいのね……
それに考えてみれば、私よりも長い時間を過ごしてきた彼ら。
シルウィオにとって主従はありながらも、同年代の彼と友のように話し合えるのが楽しいのだろう。
「良かったね、シルウィオ」
グレインの肩に手を置き、どこか嬉しそうな声色のシルウィオへと。
私は聞こえぬ小声で、ひっそりと呟いた。
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